大事なモノを守るために   作:紀野感無

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映画 しのぶさんの特典欲しさに計6回見に行きました

出ませんでした

(他のお話の前書きにも同じものがあります)
ちょっと、設定の矛盾がそこそこ酷いことに今更ながら気づいたので
リメイクを考えてます。
特に武蔵ちゃん周りのことです。
ここに投稿している話そのものを修正していくか、今の遊郭編が終わったらキッパリ終わらせて新しく描くか もしくはその両方か そこは考えていませんが、一応最後にアンケ置いてますので投票してもらえると助かります








とある日--花柱・胡蝶カナエが鬼に敗れ寝たきりになってから2年半後(杏寿朗が柱就任した直後くらい)--の柱合会議の後

二天柱・宮本武蔵、炎柱・煉獄杏寿郎、音柱・宇髄天元、蟲柱・胡蝶しのぶが集まっていた。武蔵ちゃんが大体22歳くらいの頃だよ。

「お、とうとう後継者をとったのか」
「あー、まあ……うん。一応」
「めでたいことだ!」
「どのような方なんですか?」
「黒よりの茶色い髪を肩まで伸ばしてて、胸は私より2回りくらい小さい子。瞳の色は深い藍色してる」

それぞれの近況やら継子やらの話をしており、その流れで宮本伊織を襲名した門下生の話になった。『宮本武蔵』そのものに興味を強く持っていた3人は祝福しつつも、どのような人物なのか想像していた。

「まあ……一言で言うと、超天才、かな。肉体的にも、技術的にも」

「ほう?」
「ふむ!」
「武蔵さんがそこまで言い切るほどですか」

「まあ……ね。うん。1番わかりやすいのは…ほら、青竹を握力とかでささらにするやつ、天元もやったことあるでしょ」

「あー、あれな。見た目地味な癖して死ぬほどムズいやつ」
「待ってください、なんですかそれ。言ってる意味がわからないんですけど」
「胡蝶殿は見たことがないのか!あれはすごいぞ!竹で素振りをするんだが、まず手始めに極限まで脱力して、振り下ろすその瞬間に極限まで高めた握力と振り下ろす腕力、そして風圧でささらにするんだ!俺はまだ真似できないな!」
「聞いた上で意味がわからないんですが」

「それを一発で、しかも2本同時にやってのけた」

「「「は?」」」

武蔵の言葉に3人の声が重なる。
柱の中でも青竹をささらにまで粉砕できるのは武蔵はもちろんだが、他には岩柱と音柱だけなことを付け加えたことで3人--特にしのぶは--本気でその後継者が人間なのか疑った。

「伊織の名を襲名させる前、代々の通過儀礼みたいなもんで五大呼吸の育手の元を回らせんのよ。その前に全集中・常中を習得させる稽古に入ったんだけど……全集中の呼吸のやり方から教えたはずなのに10日で常中まで終わらせてきた」
「バケモンかよソイツ」
「よもやよもや!俺も負けてられないな!」
「……」

「私も嘘ついてんじゃないのかって勿論疑った。けど嘘ついてたら育手の方々にしばき回されるだけだし、ひとまず炎以外のとこは巡らせたの」

「何故、炎以外を?」

「そっか、胡蝶…じゃなくて、しのぶは知らないんだっけ。杏寿朗、話していい?」

「無論だ!」

炎屋敷での指南役…つまり杏寿朗の父親の現状をかいつまんで伝え、話を再度戻す。

「それで帰ってきた時に修行の成果見せてもらったけど…風の呼吸と岩の呼吸の二つを使えるようになって帰ってきた」

「呼吸二つ使えんのかよ⁉︎ソイツ本当に人間か?鬼が派手に化けてんじゃねえの?」
「なんと!素晴らしいな!」
「……超天才と評する気持ち、ものすごく分かった気がします」

その後は岩柱・悲鳴嶼行冥が解散を促すまでは4人で楽しく(?)雑談が続いていた。


「それはそうと武蔵さん。顔真っ赤でしたよ」
「胡蝶…じゃなくてしのぶ、お願いだから杏寿朗の前では内緒にして。お願いします」


拾陸(16)・上弦の陸

 

 

「〜〜……ッ!」

 

 

伊織さんが来てくれて、2人ならなんとか頸を狙うことも出来ていた。

けれど戦闘の騒ぎで起きてしまった人々が外に出てしまって、逃すために動こうとしたのは覚えている。

 

その瞬間言いようのない悪寒がし、反射的に目の前にいた男性を守るように動いたが、肩をざっくりと切られてしまった。

 

それだけではなく後ろの男性は片手が切り落とされ、周囲にいた人々は殆どが死んでしまっている。

 

「大丈夫……貴方は、まだ、助かります。傷口を縛って、逃げて、ください」

 

後ろの男性は逃げてくれた。後は……そうだ--

 

「(伊織さんは--⁉︎)」

 

ぐるりと見渡すと、壁に打ち付けられていた伊織さんを見つけた。右肩から斜めに大きく傷が入っていて、動く様子がない。

 

「(……よかった、傷は浅い。失血じゃなくて頭を強く打った事による気絶だ)」

 

肩をキツめに縛って止血する。軽く肩を揺らすと唸った声がしたから大丈夫だろう。

 

「伊織さん、伊織さん、大丈夫ですか」

「……っ、たん、じろ……さん?」

「よかった!」

「わた、しは……なに、が……。ああ……いえ、やられたんです、ね」

「傷は浅いです。直ぐに治療すれば…」

「いえご心配……なく……。これくらいなら……」

 

伊織さんは全集中の呼吸を使い、傷口周りの筋肉を縮小させ、より強く止血した。

そして俺の肩をポンと押す。

 

「私は、大丈、夫、です。それ、よりも、あの鬼を、止めて、ください」

 

指差された先では、殺した人たちに見向きもせずどこかへ行こうとする上弦の陸がいた。

追いかけなければという思いと、伊織さんをその場に残して行けないという思いから直ぐに動くことができなかった。けど、伊織さんはそんな俺の肩を再度強く押し、優しく笑った。

 

「大丈夫、直ぐに援護、行きますから。それまで、お願いしま、す」

「……。はい、わかりました。でも絶対に無理はしないでくださいね」

「炭治郎さんも、死なな、い、で」

 

 

 

屋根上に登ると、俺を一瞥したがまるで興味が無いかのように何処かへ行こうとしていた。止めるべく斬りかかるが、帯に弾かれてしまった。

 

「(防ぐことはできた、けど防御に成功してもこの威力…!伊織さんが来るまで耐えることができるか⁉︎)」

 

「はぁ…いい加減しつこいのよブサイクが。次は殺すわよ」

 

気怠そうに、心底面倒くさそうに、心の底から見下してるように言葉を発した鬼に、なんとも言えない感情が湧き出てくる。

 

感情のままに、言葉を紡ぐ。

 

「許さないぞ…!こんなことをしておいて!」

 

「何?まだ何か言ってんの?もう良いわよブサイク。そこの二刀流の女も要らないわ。仲良くみんなで死に腐れ」

 

 

その瞬間に、俺の中の何かが燃え上がるような感じがした。

視界が赤くなり、体温が急激に上昇していくのが分かる。

 

 

今、この鬼は斬らなければならないと、心の底から思った。

 

 

「(槇寿朗さんの手紙によると、俺はきっと、ヒノカミ神楽の選ばれた使い手じゃ無い。でも、それでも……!選ばれた者でなくとも、人にはどうしても退けない時があります!

 

人の心を持たない存在が、この世にいるから!)」

 

 

出来る出来ないではなく、やらなければならないと、心を燃やした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゲホッガホッ……ッ、クッソ……」

 

腹立たしい。ああ、こんなにも腹の底から怒りが湧いたのは初めてかもしれない。

鬼自体に恨みはない。けれど師範の元に帰れなくなるかもしれないと思うと、ものすごく腹立たしい。何で鬼のせいで私が。

 

 

私は、師範と共にのんびり過ごしたいだけだというのに。

 

 

あのクソ鬼女、絶対に……。

 

「(我ながら酷い有様ですね。師範に見られたら、終日打ち込み稽古でしょうか)」

 

力はまだ入る。呼吸を左腕に集中させれば、傷もそんなに傷まない。まだ師範にボコボコにされた時の方が痛い。

 

あの帯を喰らって分かった。炭治郎さんでは下手すれば殺されてしまう威力と速度をしている。宇髄さんが来られるまで私が対応しなければ。

 

「スゥーーーーーハァーーー」

 

脚に力を込め、戦う音が聞こえる方向へ向かって駆ける。

生きていると良いですが……

 

 

だけど心配とは裏腹に、たどり着いた時には炭治郎さんが終始押していた。

 

 

「(雰囲気が違う。あの額…あれは、痣?あんな形状ではなかったような)」

 

屋根の上には鬼を追い詰めている炭治郎さんがいた。

 

「(あの動きの速さと正確さ。屋敷の人達よりも……いや、私よりも--)」

 

一度距離が空いたと思うと、炭治郎さんへ向かって10本程度の帯がこれまでの比にならない速度で飛び出した。一本でも当たれば致命傷になりうるソレを炭治郎さんは一箇所に受け流し、突き刺して固定する。鬼は引き抜こうとしたのか帯がピンと張られた状態になる。

 

続いて炭治郎さんは瞬きの間に伸び切った帯を次々に細かく斬り続け、頸に近づいていった。

 

「……すごい」

 

あんな動き、これまでの人生で見たことがない。

私との山籠り特訓の時にはあんな動きは出来なかったはずだ。

 

師範や他の柱の方々でも難しいのでないでしょうか。

 

「(頸に刀が……斬れる)」

 

そう確信できるほどに今の炭治郎さんは強かった。

 

「--ッ⁉︎」

「⁉︎」

 

だが、刀は届かなかった。

炭治郎さん自身の体の限界が来たのか、血を吐きその場に倒れてしまう。

 

「まずい…」

 

鬼が攻撃をする前に一瞬で出来る限り脱力し、頸めがけて刀を振り抜く。

 

だが切先が僅かに掠るだけに終わってしまう。

 

「ウゥー…」

「貴女は、禰豆子さん、でしたか?」

 

その理由は至極単純で、私の刀が当たるよりも早く禰豆子さんが鬼へ攻撃を仕掛けたことで頸の位置がズレていたからだった。

 

どうやら禰豆子さんが上顎から上を蹴り潰したらしい。

 

「(炭治郎さんは……気絶しているだけみたいですね)もしもし、禰豆子さん」

「ウゥ?」

「私のことはお気になさらず。好きに暴れてください。私が、必ず頸を斬りますから。炭治郎さんは、死なせません」

「…!」

 

勢いよく頷いてくれたと言うことは、言葉は通じてると見て良いんでしょうか。

 

「では、お先に。風の呼吸・壱ノ型【塵旋風・削ぎ】」

 

足場を抉りながら、鬼へ突撃する。

頸ごと捻じ斬るつもりだったが、帯で逸らされてしまった。

 

「ああもう!イライラする!」

「そうですか。私もです」

 

二天・岩の呼吸・弐ノ型【天面斬り】

 

右手に持つ刀を上に投げて切りつけ、繋がっている鎖を掴み振り下ろす。

が、頭に掠らせるだけで終わってしまう。

 

「(やはり、面積の大きい武器でないと、この型は真価を発揮できなさそうですね。−−ん?)」

「もういいわ、お前は、死ね」

「ッ、岩の呼吸・参ノ型…」

 

再び帯が襲ってくる。それを捌きつつ頸を狙うが、やはり逸らされてしまう。

 

「ウゥ!」

 

またもや禰豆子さんが鬼を蹴飛ばした。というか腹を貫通して風穴開けてましたね。こわっ。

 

「ふぅ、助かり--ッ!」

「-!」

 

咄嗟に刀で胸元を庇う。ガギィンと甲高い金属音が響き、ミシミシと腕が軋む。師範ほどではないけれど重く、かなりの距離を飛ばされてしまう。

 

「(禰豆子さんは、どこに…)」

 

横にいた禰豆子さんも消えていて、鬼は私に目もくれず何処かに立ち去った。

追いかけると、家屋に激突し残骸の下敷きになっていた禰豆子さんへトドメを刺さんとしていた。

 

咄嗟に風の呼吸を使い、禰豆子さんの前に立ちはだかる。

 

「血鬼術……」

「二天・岩の呼吸…」

「ッ!ウガァ!」

 

私達をまとめて殺そとしたのか広範囲に帯を繰り出してくる。多少傷を負ってしまったが自分の所に向かってくる分は相殺しきる。だが禰豆子さんは再び斬り飛ばされていた。

 

 

嗚呼、いい加減分かってはいた。分かってはいたがやはりイライラする。

 

この鬼の目的はもはや私を喰らう事ではなく、禰豆子さんを殺すことだ。

私ではこの鬼の注意を引きつけることはできても、そもそも敵だと認識されてすらいない。

 

 

そんな自分の実力の無さに、イライラする。

 

 

(……あれ?私はこんなにも、負けず嫌いでしたっけ)

 

 

湧き上がった怒りのまま刀を強く持つ。

腕以外の全身の力は極限まで脱力させ、膝を抜きいて体を地面に落下させる。その勢いを使って(かかと)で--足元が砕けるほどに--強く踏み込む。

 

「風の呼吸・壱ノ型【塵旋風・削ぎ】!」

「もうその技は……っ」

 

鬼は余裕綽々な態度を崩さずいなそうとしていた。そんな鬼の半身を地面ごと抉り取る。

 

「(クソッ、仕留め損なった!)」

「(動きが速くなった。さっきまでは本気じゃなかったわけ?)」

 

鬼はというと、酷く驚いているような、焦っているような、そんな表情をして仕舞いには般若の如き表情で私を見てきた。

 

「(あの小娘は後回しだわ。先にこっちを)血鬼術・八重帯斬り!」

「二天・岩の呼吸・肆ノ型【流紋岩・双風】!」

 

帯が網戸のように交差し、真上から降ってくる。咄嗟に広範囲を薙ぎ払い事なきを得るが、左脚に深い切り傷を負ってしまった。

 

呼吸で最低限の止血をし、攻撃の隙を与えないよう肉薄する。

 

「二天・風の呼吸…」

「血鬼術…」

 

ズドォン!

 

だけれど技は当たらず、されど鬼からの攻撃も来なかった。代わりに目の前に立っていたのは禰豆子さんで、鬼を背中から踏み抜き、地面に固定していた。

 

そして、禰豆子さんの姿が変化しており、ツノが生え、姿も二十代行かないくらいまで成長したかのように上背が高くなっていた。

 

いや、そんなことはどうでもいい。それよりも…

 

「(好機…!)」

 

--今なら頸を斬れる--

 

そう思い刀を振り下ろす。

 

「ッ⁉︎」

 

しかし、またもや刀はあらぬ方向へ逸れてしまった。

 

鬼に当たる直前、横腹に激痛が走ったことが原因だった。意識の外からの攻撃のせいで踏ん張ることもできず、壁にぶつかってしまう。

 

「が…はっ……」

 

ギリギリ受け身を取ることには成功したが、直ぐに立ち上がれなかった。喉の奥から生暖かいモノが迫り上がってきて、耐えきれずに吐き出すと赤いドロリとした液体が飛び出る。

 

「(なに、誰に…新手?他の鬼?)」

 

呼吸で痛みを無理やり抑えつけ、辺りを警戒するも禰豆子さんと(何故か派手に燃え盛っている)鬼以外はこの場にいない。あの鬼はこんな攻撃はしてこなかった。

 

なら誰が--

 

「ッ⁉︎ぐっ…」

 

禰豆子さんが脚を振り上げたと思うと、鬼をこちらに向かって蹴飛ばしてきて、咄嗟のことに反応しきれず再び壁に激突してしまう。

 

「--⁉︎」

 

さらにダメ押しとばかりに鬼の上から蹴り込まれた。背にしていた壁は破壊され、鬼諸共家の中へ押し込まれてしまう。

 

ここまでくるともう確定だろう。

私の横腹に一撃を入れたのは、()()()()()()

 

「(何故?人は襲わないはずでは……。血を流しすぎたことによる暴走?それとも周りに血肉の匂いが蔓延して鬼の本能が目覚めた?いやそんなことはどうでもいい。早く、立ち上がらないと…)」

 

こちらにも牙を剥くなら、斬るだけ。炭治郎さんの妹だろうが知ったことでは無い。

 

 

ガタッ

 

 

「…?」

「ヒイッ⁉︎」

 

ふと物音がした。囲炉裏の近くに夫婦がおり、私たちを見て酷く怯えていた。どうやら運悪く非難されていた家だったらしい。

壊れた壁の破片にでも当たったのか奥方の手には切り傷が入っていた。

 

禰豆子さんはゆっくりと鬼に近づき、更に蹴りを入れ壁の向こう側へ飛ばしていた。

 

「(これは、人を守りながら今の禰豆子さんと戦うのは骨が折れそうですね……) 二人とも、立てますか、逃げれますか。逃げれるのでしたら、今直ぐに逃げてください。この化け物は私がどうにかしますから」

 

2人は物凄く早く頷き、奥の引き戸へ向かう。

その間も警戒するが、禰豆子さんはジッと何かを見つめていた。

 

私でも、鬼でもない。なら何を見ている?

 

 

口から涎を垂らし、極度の飢餓状態で食事を見つけたかのように

夫婦をずっと見つめていた。

 

 

「ウガァッ!」

「ッ!」

「うわぁっ⁉︎」

「ひいっ!」

 

間一髪で間に割り込み、禰豆子さんの右手を掴み止める。

 

「(な、なんて力。下弦なんて比べ物にならない。なんならあの鬼が出していた帯と同じかそれ以上の…)」

 

禰豆子さんは怒りながら私へ向かって吠え、左手で殴りかかってきたので受け止める。

押し合いのような状態になり、一瞬たりとも気が抜けなくなる。

 

禰豆子さんは必死に私を突き放そうとするが、そんなことはさせない。ここで手を離してしまうとあの夫婦が喰われてしまう。

 

「禰豆、子、さん。力比べ、しましょうか」

「ッ!ガァッ!」

 

腕全体へ力を込め、地面に押し付けていく。しかし、これはどうすれば止まるのだろうか。

必死に頭を回転させるが、初めてどころか聞いたこともない状況なため、何も思い浮かばない。

 

「(仕方ありません。頸を…)」

 

ここは一度吹っ飛ばして、距離を取ってから--

 

 

「--は?」

 

 

気づいたら、目の前に禰豆子さんの足が迫っていた。

それだけでなく、まるで地面が起き上がっているような奇妙な感覚に陥る。師範との稽古でよく見た光景で、何故こうなったのか原因はわからないが理由は直ぐに理解できた。

 

 

姿勢を崩された?なんで?どうやって?

 

 

「(あ……まずい、避けれない)」

 

 

自分以外の時間がゆっくりと進むような、何をされるか分かっているのに避けようがないという確信が持てた。

 

 

直後、顔面にかつてないほどの衝撃が走った。

 

 

 

 

 

 

 

「音が、止んだ…どうなったんだ?鬼は、伊織さんは…」

 

鬼をあと一歩のところまで追い詰めたが体が限界を迎えてしまい、しばらく気絶してしまった。

妹たちが夢の中に出てきて起こしてくれなかったら、もっと長い時間気絶していたかもしれない。

 

「どこだ禰豆子、伊織さんも……。っ、いた!」

 

神経を集中させ匂いを辿り、壁が壊された家を見つけた。そこから伊織さんの匂いと禰豆子の匂いを感じ取れた。でも、禰豆子の匂いが何か変だ。

 

こんなに鬼の匂いは強くなかったはず…。

 

「禰豆子!」

「ハーッ…ハーッ……」

 

中に入るとツノが生えて俺より一回り大きい年齢ほどまで成長した禰豆子がいて、血走った目で涎を垂らしながら怪我をした夫婦を見ていた。

 

「ウガァァァ!」

「禰豆子!だめだ!だめだ!」

 

咄嗟に禰豆子を強引に止める。鞘付きの日輪刀を強引に噛ませ、力づくで夫婦から引き離し続ける。

 

「禰豆…子ッ!だめだ!それ以上は!辛抱するんだ禰 豆子ッ!」

「ガァァァ!アアアアッ!」

 

羽交締めにし何とか落ち着かせようと声をかけ続けるが、腕の中でめちゃくちゃに暴れだした。

 

身体中あちこちを強打し、肺から空気が全部出るんじゃないかと錯覚したが死ぬ気でしがみつき続ける。

 

「(あたり一帯に禰豆子の血の匂いがする。俺が気絶してる間、どれだけ傷つけられたのかわかる…!伊織さん、ごめんなさい!俺が、俺が気絶してたせいで…!)」

「ガァァァ!ウガァァァ!」

「禰 …豆子、ごめんな!1人にしちゃってごめんな!怖かったよな!痛かったよな!俺はもう大丈夫だ!だから…」

「グゥ、ガァ!アアアアッ!」

「眠るんだ!眠って回復するんだ!」

 

しかし声は届かず、禰豆子が飛んだ勢いで天井が貫通し、2階に転がり込んでしまう。2階にはまだ避難できてない人がいて、何とか避難を促すが、帯が壁を切り裂いた。

 

その先から現れたのは、全身に火傷を負っていた上弦の陸だった。

 

「よくもまぁ、やってくれたわね。そう、血鬼術も使えるの。鬼だけ燃やす奇妙な術。しかも中々治らないわ。ものすごく癪に障るわ。ものすごくね」

「(まずい!周囲に人がいる!守らないと!考えろ、考えろ!すぐ攻撃が--)」

 

帯が呻り俺に向かって--

 

 

 

「音の呼吸…」

「二天・風の呼吸…」

 

 

 

届く前に細かく切られ宙を舞った。

 

 




大正こそこそ噂話

伊織の本名は○○○鬼姫(○○○きひめ)
名付け親曰く、鬼子だったようで…?

本人はその名前が嫌いだから武蔵ちゃんにすら教えていないよ。








あとがき

さて5年くらい前に突発で書いたからですかね
設定に矛盾が出るわ出るわ。
もう書かんやろ思って設定集消しちゃった私を呪いたい

とくに武蔵ちゃんの就任時期だとか年齢とかがもう、ね。
あといっこいわせてください

公式が伊織を出してるとは思わんやん……
今から男にするのもアレだし、伊織は今のままで通しますはい。

それでは読んでくださりありがとうございました
コレからも頑張ります(多分)

リメイクするなら

  • 今ある話を直に修正していく
  • 新しく一から作り直す
  • やる必要ない
  • いいから続きを書け
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