大事なモノを守るために   作:紀野感無

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2025/9/7 修正

宮本武蔵の親族の人に聞いてみた
Q.8代目のいいところは?
伊織「生きることへの執着と好物への執着がすごい」
先代宮本武蔵「見て真似るのが上手い。俺よりかは確実に上だろーな。後は甘味処に目がねぇのもさいっこうに可愛いぜ(親バカ)」

Q.ダメなところは?
一同「遊び歩きすぎる」

毒露シノエの周囲の人に聞いてみた
Q.シノエのいいところは?
しのぶ「気配りがいいことですかね。後は知識欲が旺盛です」
アオイ(胡蝶家にいる剣士)「とっても優しいです!」
三姉妹「「「よく遊びに付き合ってくれます!」」」
カナエ「しのぶをすっごく大事に想ってるところね!早くお付き合いしちゃったらいいのに!」



弐・毒ってすごいんですよbyシノエ

初めてお館様を見た。

しのぶさんからは粗相のないようにと、普段以上にとてもとても念押しされたけど、それほどしのぶさんにとっても大切な方なのだろうか。

 

にしても……僕のような、頸を斬れる力があるのに毒に頼ってる人間が、こんなすごい人達に並んでしまっていいのだろうか。

 

特に…宮本武蔵?え?実物?あの戦国時代最強の剣士と同じ名前。その正当な後継者らしく、しのぶさん曰く今は8代目だとか。

 

それにしても、鬼を連れたこの竈門炭治郎っていう隊士、大変そうだな…。まあ、うん。がんばれ。

 

「皆を驚かせてしまってすまなかった。炭治郎と禰豆子の事は私が容認していた。そして皆にも、そして勿論シノエにも認めてほしいと思っている」

 

「「「!!」」」

 

と、お館様の言葉でこの場の全員が酷く驚いていた。鬼に憎しみを持ってる人が殆どなのだから、当たり前なのだろうが。

正直、しのぶさんに何も危害を加えないならどうでもいい、と言う感情しか湧かなかった。

 

「嗚呼…例えお館様の願いであっても…私は承知しかねる」

「俺も派手に反対する。鬼を連れた鬼殺隊など認められない」

「私は全てお館様の望むまま従います」

「僕はどちらでも…すぐに忘れるので…」

「……」

「……」

「信用しない信用しない。そもそも鬼は大嫌いだ」

「心より尊敬するお館様であるが理解できないお考えだ!全力で反対する!」

「お館様のご判断に従います」

「鬼を滅殺してこその鬼殺隊。竈門・富岡両名の処罰を願います」

 

話した順は岩→音→恋→霞→しのぶさん→水→蛇→炎→武蔵さん→風。

 

「そうか……。では、手紙を」

「はい」

 

そう言ってお館様の横にいる白髪の子供?が手紙を読み上げた。僕が柱になるのをお館様が承認したことを、僕たちの住まいである蝶屋敷まで伝えに来たのもあの子だけど、どのような関係性なのだろう。おそらく親子なんだろうけど…。

 

と、僕が疑問に思ってる間、手紙の内容が読み上げられる。それは、竈門炭治郎と鬼の禰豆子が共に在ることを許してもらいたいという事、そして禰豆子の事について。どうやら飢餓状態で二年過ごしたのは本当らしい。

また、禰豆子が人を襲った場合は元水柱の人と現水柱の人、そして竈門炭治郎も腹を切るらしい。

 

「……。切腹するから何だと言うのか。死にたいなら勝手に死に腐れよ。何の保証にもなりはしません」

「不死川の言う通りです!人を喰い殺せば取り返しがつかない!殺された人は戻らない!」

 

「確かにそうだね。人を襲わないと言う保証ができない。証明ができない。ただ、人を襲うと言うこともまた証明ができないね

 

「「‼︎」」

 

お館様の言葉に風柱と炎柱の反論が止まる。…まあ、確かにそうだね。

 

「禰豆子が二年以上もの間人を喰わずにいると言う事実があり、禰豆子のために3名の者の命が懸けられている。これを否定するためには否定する側もそれ以上のものを差し出さなければならない」

 

「……っ」

「……。むぅ!」

 

風柱、炎柱の両名とも黙りこくってしまった。

 

「それに炭治郎は()()()()()()()()()()

 

…わぁ。それは凄い。

それを聞いた他の柱…武蔵さん以外だけど全員が竈門炭治郎に質問攻めをする。

 

 

「……全員、黙れ。お館様の御前だ」

 

 

今日一番の、風柱さんが木箱を刺そうとした時以上の武蔵さんの怒気。

それを放った瞬間に寒気が止まらなかった。

 

僕が標的な訳でもないのに、()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

他のみんなも同じなのか、一斉に静かになる。

 

「失礼しましたお館様。お話の続きをお願い申し上げます」

 

「ありがとう。ヒナ」

 

「お館様…どうか幼名で呼ぶのはおやめください。私の今の名は新免武蔵守・藤原玄信です。長いので宮本武蔵で通しておりますが」

 

「そうだったね。でも先代も宮本武蔵なんだしややこしくないかな?私にとっても、ヒナという名は、とても良いものだと思うけれど」

 

「確かにそうですが…お館様、その言い方はずるいです。それとあのクソ親父のことはもうお忘れください。と、お館様、話がズレております」

 

「ああ、そうだったね。

鬼舞辻はね、炭治郎へ向けて追っ手を放ってるんだよ。その理由は単なる口封じかもしれないが。私は初めて鬼舞辻が見せた尻尾を掴んで離したくない。恐らくは禰豆子にも、鬼舞辻にとって予想外の何かが起きているのだと思うんだ。わかってくれるかな?」

 

確かに、悪く言えば2人を餌にして鬼舞辻無惨が……鬼の頂点が食いついてくれるかもしれないんだ。

 

「(ギリ…)わかりませんお館様。人間ならば生かしておいてもいいが鬼は駄目です。承知できない!」

 

そして風柱の人は()()()()()()()()

 

「お館様!証明しますよ俺が!鬼という物の醜さを!」

「実弥…」

「オイ鬼!飯の時間だぞ喰らいつけ!」

 

垂れる鮮血を木箱の中に垂らす。

 

「不死川、日向では駄目だ。日陰へ行かねば鬼は出てこない」

「お館様、失礼、仕る」

 

風柱の人は箱を持ちお館様の屋敷内へ入る。

 

「禰豆子ォ!やめ…」

 

竈門炭治郎が叫ぼうとした瞬間、蛇柱の人に抑えられる。…あれ、肺を押さえつけてない?怖っ。

 

風柱は箱を更に三回刺し箱をこじ開ける。その中から現るは、女の鬼。口元には竹を噛ませてある。息を荒くし傷だらけの腕ごと風柱の人を見つめている。

 

「伊黒、押さえつけすぎだ。少し緩めろ」

「動こうとするから押さえつけてるだけだが?」

「竈門くん、肺を圧迫されている状態で呼吸を使うと血管が破裂しますよ」

「血管が破裂!いいな響き派手で!よし行け破裂しろ!」

「可哀想に、何と弱く哀れな子供…南無阿弥陀…」

 

武蔵さんにより蛇柱の人へ緩めるよう進言するも蛇柱の人は無視。竈門炭治郎はしのぶさんの助言も聞かず、強引に拘束を解こうとする竈門君をみて破裂しろと言う音柱と可哀想という岩柱の人。

 

「ガ………ア…ア……ァ!」

 

竈門君は強引に力を込め縄を引きちぎった。それと同時に水柱の人がいつのまにか移動していて蛇柱の拘束を解いていた。

すっご、いつの間に。

 

「禰豆子!」

「……っ!……フン!」

 

今にも襲いそうだった鬼の子は竈門君の声で急に我にかえったのか顔を背けた。

 

「どうしたのかな?」

 

「鬼の女の子はそっぽを向きました。不死川様に三度刺されていましたが目の前に血塗れの腕を突き出されも我慢して噛まなかったです」

 

「ではこれで、禰豆子が人を襲わないことの証明ができたね。

炭治郎、それでもまだ禰豆子の事を快く思わない者もいるだろう。君はこれから証明しなければならない。炭治郎と禰豆子が鬼殺隊として戦える事。役に立てる事を。まずは十二鬼月を倒しておいで。そうしたら皆に認められる。炭治郎の言葉の重みが変わってくる」

 

そうして炭治郎の裁判については終わりを迎えたが、この後炭治郎が鬼舞辻を倒すと大声で宣言したがお館様がそれを無理と即否定したのが超面白かったのは内緒。

 

「さて、炭治郎の話はこれで終わり。下がっていいよ。そろそろ柱合会議を始めようか」

 

その後は、炭治郎と禰豆子はまさかの蝶屋敷で治療することになった。…いやまあいいけど。

 

 

 

 

 

「さて、柱の新顔の毒露(どくろ)シノエ。皆に自己紹介をお願いするよ」

 

「御意」

 

お館様に言われ皆の前に出る。……すっごい緊張する。だけど、落ち着いて。言われた通りのことを言おう。

 

「この度、柱に抜擢されました。毒柱・毒露シノエです。これまでは蝶屋敷を拠点にさせて頂き、鬼殺をしながら任務のない時は怪我をした隊士の治療にあたっていました。

 

僕が刃を振るう理由は二つ。

蝶屋敷のみんなをしのぶさんと共に守る事。

もう一つは家族の仇を取る事。

 

最後に一つ、しのぶさんの命とその他大勢の命を天秤にかけられた時、僕は躊躇いなくしのぶさんの命を取るので、悪しからず」

 

そう宣言するとヒュウと口笛が聞こえてきた。

それは武蔵さんからで、馬鹿にされたように思ってムッとなってしまった。

 

「ありがとうシノエ。それじゃあ…次はヒナ」

 

「ですからお館様…」

 

「ああ、すまないね。武蔵。先代は元気にしているかな?」

 

「はい。あんのクソ親父は未だにピンピンしております。いい加減妻の1人でも娶って引退しろと言ってるのですが、まだ現役だと言い張っているので、屋敷を出る際に一発蹴り飛ばしておきました」

 

「そうか。でも大事にするんだよ。ヒナにとって大切な人に変わりはないんだから。…それと、例の鬼はどうだい?何か、情報は掴めたかい?」

 

「十二鬼月の上弦の壱。初代が唯一引き分けた鬼ですか。正直、全く手がかりが掴めておりません。二代目が遺した手記によると、宮本武蔵の実力が完全に熟した時に自ら襲いにくるとのことですが、未だこないということは私がまだまだ未熟ということなのでしょう」

 

「先代を以てして完成と言われた君ですらか」

 

「私とてまだまだ発展途上の身ですからね」

 

「そうか」

 

その後は今後の方針などを決めて僕のはじめての柱合会議は終わった。

 

 

 

 

 

〜蝶屋敷〜

 

柱合会議から半刻くらい後、蝶屋敷への帰還する途中で武蔵さんに出会った。なんでも、暇になってる予定だから久々に蝶屋敷へよりたいとのこと。

 

暇になってる予定ってどういう事だ?ていうか、心無しかしのぶさん怒ってる気がする。

 

「へー。毒を」

「はい。鞘の中で調合をしているのもありますが刀身自体に毒を染み込ませる為、毒の液体に一年近く漬け込んであります」

「長っ!」

「ちょっとした雑魚鬼は首を切れなくとも、少し斬るだけで絶命します。無論、時間はかかりますし、それほど強い毒でもないのでたまに分解されますが」

 

しのぶさんの藤の花の効力には遠く及ばないけど。しのぶさんの毒はほんと即効性やばい。あと、僕の刀は手入れの時マジで気をつけないと、下手したら僕が死ぬ。

 

「…あっ、着きましたよ武蔵さん。さあ、とりあえずご飯にしましょう」

「おっ!いいねしのぶぅ!私の扱いわかってきたじゃん!」

「それはそれは。次は食料食い尽くさないでくださいね?」

「…善処します」

 

まって、僕がいない時なんだろうけど何があったの。

食料食い尽くすて。

 

 

 

 

 

屋敷の中はうるさかった。特に1人の男の声が。

それを聞いた瞬間に武蔵さんは心当たりがあるのか心底めんどくさそうな顔になってた。しのぶさんも珍しく怒ってた。

 

僕が何かを見てくるとお二人に伝え、食事の用意の方に行ってもらった。

 

「うるさい…黙れ」

「うぎゃあ!また誰かきた!」

「あっシノエ様!おかえりなさい!」

「ただいま。アオイ。……で、この黄色いのは?」

「薬が苦いと文句を言ってます」

「……わかった。なんとかするからしのぶさん達のご飯の用意を手伝って」

「わかりました!」

 

患者の世話をしていたアオイという子をこの部屋から離れさせる。

薬が苦いのは当たり前だろう。こちとら出来る限り苦くないようには作ってるんだよ。治療してもらえたら分際で文句を…っと、そろそろやめとこう。

 

「……」

「ヒッ⁉︎」

「…ねえ、それ以上騒ぐなら、君のこれ、薬じゃなくて毒にするよ?」

「怖いよ!何毒にするよって⁉︎」

「簡単だよ。薬っていうのはね、毒と表裏一体なんだ…。ちょっとだけ成分を弄れば、簡単に毒になる。例えば君に与えられてるこの薬、この薬にちょーっとだけこの液体を吹きかければ…」

「やめてくださいわかりましたごめんなさい!しかもあの宮本武蔵さんもいらっしゃるよね!あー!やだ俺もう死んだわ!」

 

と、何かを叫んでやっと大人しくなった。…めんどくせぇ。

 

「…で、他何か治療に文句あるやつは?」

 

他の患者に問いかけるも帰ってきたのは首を横に振るというものだった。

 

それを見て寝室を後にする。

 

「あ!シノエ様できました!」

「わかった、今行く」

 

アオイに呼ばれて向かう。たどり着いた居間には食事が並べられていた。患者への食事の配膳も終わったようで、蝶屋敷にいる子達と宮本武蔵さんが集結していた。

 

「それでは、いただきます」

「「「「「いただきます!」」」」」

「……」

「いただきます…」

 

…やっぱり、この時が一番いい。この幸せを壊すものは、誰であろうと許さない。

 

 

特に叫びまくってるあの金髪。後で締め上げる。

 

 

 

〜約1週間後〜

 

 

「機能回復訓練?」

「はい。数日前から炭治郎さんと伊之助さんがされてます」

「…まあ、無理しないようにね」

 

アオイによるといつもの通り体のほぐし、反射神経を鍛える湯飲みの掛け合い、全身運動の鬼ごっこをやってるらしい。

 

アオイたちに勝てるようにはなったが、しのぶさんの継子のカナヲが無双してるとのこと。

 

「……ねえ、アオイちゃん。炭治郎たちって全集中の呼吸を四六時中はやらせてるの?」

「え?いえ、していないと思いますが…」

「ねえシノエ君。カナヲは出来たはずよね?」

「はい、カナヲは出来ます」

「……。その子ら、機能回復訓練から一生抜け出せないんじゃない?」

 

武蔵さんが半目でそう告げる。てか貴女、それ何杯目ですか。お米かなり炊いてたはずなんですけど、もう殆どないのは気のせいですか。10合くらい炊いていた米がもう2合しかないですよ?

 

「…よしっ!明日からは私も参加するわ」

「それはそれは、また突然ですね」

「うん、よくよく思い出せばその3人に特訓を課すってのを忘れてた」

「特訓?」

「ほら、アレよ。いつでも好きな時に寝首を掻きに来いってやつ」

「ああ」

 

…まって、しのぶさんと武蔵さんの会話色々おかしい。何それ、好きな時に寝首を掻けって。意味がわからない以前に怖いんですけど。しのぶさんも何納得してるんですか止めてあげて。

 

「あ、シノエもやってみる?簡単よ」

「…気が向いたら」

「うんうん。あ、しのぶもやる?」

「遠慮します。やるならカナヲをやってあげてください」

「はいよー。そんじゃあ、今日の機能回復訓練はやった?」

「いえ、まだです。食後にやろうかと」

「それは好都合!そんじゃあ…食べ終わったら行こっか!」

 

待って武蔵さん。その前になんで米食い尽くせたの。貴女しかお代わりしてないですよね?

 

その後は武蔵さんに強引に機能回復訓練に連れてかれた。

 

 

 

 

 

「あっ!武蔵さんこんにちは!武蔵さんもやるんですか?」

「うん、そうだよ。主に君らの相手をね。カナヲも私とやってみよっか。シノエもね。ちょっと実力見てみたいし」

「はい」「………はい」

 

まずは柔軟運動を徹底的に。竈門炭治郎と猪頭の人は痛すぎて泣いていた。

 

その間武蔵さんと反射神経訓練をやってみたけど、全敗。ありえないくらい、この人の反射神経ずば抜けてる。

 

その後の鬼ごっこもしのぶさんに言われて全力出したのに、一瞬で間合いを詰められた。明らかに一瞬脱力していたはずなのに。この人おかしい。しかも木刀を互いに使った模擬試合もやってみたのだが、この人の太刀筋もおかしい。速すぎるというか、そんなものじゃない。

 

「はいっと。そんじゃあ次は…カナヲ、やってみよっか」

「はい。全力でやっていいと師範に言われたので、全力でやります」

「うんうん。いいよいいよ。遠慮なく来なさいな。私から一本でも取れたら甘味処連れてってあげるわね」

「わかりました」

 

ねえ、武蔵さん。特訓はいいんですけど竈門君と猪頭の人が怯えて震えてます。その辺で。




大正コソコソ噂話
しのぶさんがシノエに怒ってたのはしのぶ自身もよくわかってないよ。

武蔵ちゃん、幼名を気に入ってはいるけど人前で呼ばれるのには若干抵抗あるよ。これでいじり過ぎて音柱の人、ボコボコにされたことあるよ。

数日後の機能回復訓練において、善逸は武蔵さんに合法的に触れるとわかってやる気が凄いことになってるよ。なお、結果はお察し。

リメイクするなら

  • 今ある話を直に修正していく
  • 新しく一から作り直す
  • やる必要ない
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