けものフレンズ2after☆かばんRestart   作:土玉満

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登場人物紹介

名前:キュルル

けものフレンズ2にて主人公をつとめた人物。おうちを探してサーバルとカラカルと共にパーク内を旅していたがパークがおうちだという結論を得る。
今もサーバル、カラカルの二人と一緒にパーク内を旅して色々なものを見て回っている。
特技はスケッチでスケッチブックに色々な絵を描いてフレンズ達に渡してきた。
そのスケッチした絵にはセルリウムが付着すると絵に描かれたフレンズがフレンズ型セルリアンとして発生してしまうという特徴がある。


名前:サーバル

サーバルキャットのフレンズ。天真爛漫な性格で誰とでも友達になれる明るい子。
ちょっぴりドジだけど、ゼンゼンヨワイー、という事はなく割と頼りにされてた模様。
けものフレンズでは主人公のかばんちゃんのパートナーを務めて、けものフレンズ2ではキュルルと共に旅をしている。
どうやら、けものフレンズでかばんちゃんと旅をした記憶を失っているようで、ぼんやりと記憶の断片のみを覚えている状態らしい。
何が起こったのかは、けものフレンズ2においても語られてはいない為、現時点では全くの不明である。



名前:カラカル

カラカルのフレンズ。
サーバルの親友でキュルルと共に3人で旅をしてきた。
ちょっと口は悪いけど面倒見がいい。警戒心が強く慎重に行動したいと思っているのだが猪突猛進なサーバルに振り回される事もしばしば。
今でもキュルル、サーバルと共にパーク内を旅してまわっている。




第4話『うみでごきげん』

けものフレンズ2after☆かばんRestart 第4話『うみでごきげん』

 

 

(さてみなさま。俺ちゃん妄想監督から4話開始前に皆様妄想作画班様方にお願いがあります。こっから1シーン作画解放の時間だ!!)

 

 

「う、み、だあああああああああ!」

 

 と砂浜を蹴って海へと突撃していくともえちゃん。そりゃあもちろん水着ですよ水着!ええ!

ちょっと挑戦して水色のセパレート。トップは三段フリルが翻ってとても可愛らしいです!ちょっと自己主張している膨らみも素晴らしいですね!

ボトムは上部分にフリルがあしらわれていて脇の部分にヒマワリの花を象った飾りがついています。

女の子らしい自己主張を始めたばかりのプロポーションはその筋の人にはたまりませんね!

 

「ま、待ってください、ともえさーん!」

 

 おおっと続いてカメラインはイエイヌちゃんだー!こちらは白い肌がまぶしいけど露出は少な目ワンピースタイプ……?

いや、違う…違うぞこれは…!

 白スク水!白スク水です!

 差し色としてグレーのカッターシャツを羽織っています!そして足元はあざとくニーソックス着用です!不自然でもいいんです!それはそれでそそるから!

素足もいい。だがニーソで隠されるのもそれはそれでとてもよいものだ!隠される事で引き立つものってあるんです!

お尻の尻尾穴がどうなっているのか興味はつきませんがそこは謎です!犬耳!尻尾!白スク!オッドアイ!どんだけ属性過多なんだー!

今日はチョーカーにともえちゃんのとお揃いのちっちゃいヒマワリ型の飾りがついてます!

しかし、こうなってくると心配なのは健全警察の皆さんが動き出さないかという事ですが…。

おおっとやはりここで健全委員会が審議入り!審議入りです!

さあ、健全委員会の審議が終わったようです。

あー!これは!健全!健全判定です!濡れても大丈夫な透けない素材であることが判断の決め手だったようです!

繰り返します!健全です!

 

「二人とも、あんまり遠くに行っちゃダメだよー。」

 

 最後に登場はかばんさん!

 こちらは黒ビキニ!!大人の女性であることをしっかり強調する膨らみを惜しげもなく晒してくれているぞ!

こちらはしっかりと引き絞られたおなかもステキ!そしてボトム側はパレオを巻いているわけですが…片側のみを結んで片足はすっかり出てる感じ!

スリットからはかすかにボトムの黒ビキニが見えてるわけですが水着だからセーフです!なので健全委員会の皆様はお帰り下さい!

ともえちゃんとイエイヌちゃんが変化球で攻めてくる中、ストレート剛速球を投げ込んでくる大人のプロポーションが素晴らしいです!

 

 

 けものフレンズで水着回をやっちゃいけないなんてルールはなかったぜぇ~?

 

 ってわけでアバン終了。やり切ったところでOP開始。

 

 

の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の

 

 

 OP終了後。

 イエイヌちゃんが引き波を追いかけててけてけ、と海に近づき、押し寄せる波に

 

「うひゃあああああ!?」

 

 と逃げ出す。数回それを繰り返し何度めかの寄せてくる波が大波になってザッパーン!

 

「わわわー!?!?」

 

 ととうとう波に巻き込まれるイエイヌちゃん。慌ててぶるぶる、と水を飛ばす。そして波が引いていった後にはさっきの大波に乗っかってもみくちゃにされたともえちゃんが流れ着いていた。

 

「ぺっぺっ、しょっぱーい!」

 

 とすっごい楽しそうなともえちゃん。二人して波に濡れた姿になる。

 

「イエイヌちゃんとお揃いだねー!」

「ともえさんとお揃い…」

 

 ともえちゃんの言葉にイエイヌちゃんがほわーんとした表情を浮かべる。

そんなところにもう一度波がザッパーン!と押し寄せて再び波に濡れた二人。イエイヌちゃんがぶるぶると水を飛ばして、ともえちゃんが楽しそうに笑う。

楽しそうに遊ぶ二人を離れた砂浜で見守るかばんさん。ビーチパラソル立てて折りたたみ椅子に深くもたれて大人のひと時である。

 そのかばんさんの視点に割り込むようにひょい、とアップで顔を覗かせる二人のフレンズ。

 

「かばんさんヤッホー♪」

「お待ちしてましたよ。」

 

 と現れたのはイルカ、アシカの海獣コンビだ。

 

「二人とも来てくれてありがとう。うみのごきげんの方はどうかな?」

「あれ以来落ち着いてはいるけど、いつまたごきげんが悪くなるかわかんない感じ。」

「それと、海には小型の『イシナシ』ですけどセルリアンが増えてます。一撃で倒せる弱いのばっかりだから食べられるフレンズはいませんがちょっと大変ですね。」

 

 イルカちゃんの言葉にクイっと眼鏡をなおしながら出来るお姉さんムーブなアシカさんが補足してくれる。

 

「二人とも助かったよ、ありがとう。まずは、はい、これ。」

 

 と二人にご褒美ジャパリまんを差し出すかばんさん。

 

「うわぁー!ご褒美だあー!」

「ありがとうございますっ」

 

 ご褒美ジャパリまんを受け取って喜色を見せる海獣コンビ。

 

「でねでね、またたくさん褒めてくれる?」

 

 上目遣いでかばんさんを見つめるイルカちゃん。おねだりの仕方がなかなかにあざとい。

 

「もちろんだよ。海の様子は私だけじゃわからないし、二人には本当に感謝してるんだ。たくさん助けてくれてありがとう。」

「うぅー!この感じっ!かなり近いよね!」

「ええ。やはりこうして褒めてもらえるのは今までにない何かを感じます。」

 

 かばんさんに笑顔で褒めてもらうと、それに満足気に頷きあう海獣コンビ。

 

「そうだ!かばんさんっ!このご褒美、食べさせてくれないかな!」

「それです!ぜひお願いしますっ!」

 

 いい事を思いついた。というようにもらったジャパリまんを差し出す海獣コンビ。そのままかばんさんに二人して詰め寄ってみせる。

 

「「あーん」」

 

 とかばんさんにしなだれかかるように身をよせる海獣コンビ。

 

「あはは…さすがにそれは恥ずかしいかなぁ…。でもまあいいのかなあ…はい、どうぞ。」

 

 若干の戸惑いやら気恥ずかしさやらはあるけれど、二人にジャパリまんを食べさせてあげるかばんさん。傍目からはイルカアシカに身を寄せられてなかなかにいかがわしい構図になっているんじゃなかろうか!?

ふと気づけば、いつの間に来ていたのやら、ともえちゃんとイエイヌちゃんがジトーっとした目でそんな傍目にはいかがわしい現場を眺めている。

 

「またかばんお姉ちゃんがフレンズちゃん達を口説いてるー」

「べ、別に羨ましくなんてないです…」

「ご、誤解だからねっ!?」

 

 そんな二人に慌てて手を振るかばんさん、顔がすっかり真っ赤になってしまっている。

 

「あ、こんにちは。二人ははじめましてだよね。」

 

 とイルカが言ってから二人してせーの!で

 

「はじまして!私はバンドウイルカ!」

「私はカリフォルニアアシカです。」

 

 と完璧なスマイルで手をふりふり。

 

「アタシはともえだよ!」

「あ、わたし、イエイヌです。」

 

 と挨拶を返すともえちゃんとイエイヌちゃん。

 

「はい、4人とも上手に挨拶できました。」

 

 かばんさんが小さくパチパチパチと拍手。その表情はとても嬉しそうにニコニコしている。ほほえまー、とでも言いたそうだ。

 

「じゃあ、ともえちゃん、イエイヌさん。イルカさんとアシカさんにご褒美あげてくれるかな?」

 

 って二人にご褒美用ジャパリまんを渡すかばんさん。

 

「うん!そういう決まりだからねっ!」

「そっか!そういう決まりかー!じゃあ、はい、どうぞ。」

 

 ともえちゃんがイルカちゃんにジャパリまんを手渡そうとしたところに…。

 

「そうです。せっかくですからご褒美を食べさせてもらう、をもう一度実践してみましょう。さっきのは相当近かったです!」

 

 と、アシカさんが待ったをかける。それに頷いたともえちゃん。持っていたジャパリまんをイルカちゃんの口元に差し出す。

 

「こんな感じでいい?」

「あーむっ……!!これ、この感じっ!」

「ど、どうですか!?イルカさん…!」

 

 ともえちゃんからジャパリまんを食べさせてもらったイルカちゃん。それを固唾を飲んで見守るアシカさんとイエイヌちゃん。

 

「これ!これだよきっと!そんな感じするよ!」

 

 と大はしゃぎのイルカちゃん。

 

「い、イエイヌさん、わたしにも!わたしにもお願いします!」

「あ、はい。わかりました。」

 

 今度はイエイヌちゃんがご褒美のジャパリまんをアシカさんに食べさせてみる。

 

「ええ!これはついにたどり着いたと言っていいんじゃないでしょうかっ!」

 

 同じく表情をパッと明るくして喜びあう海獣コンビ。その姿をイエイヌちゃんがじーっと眺めている。

その表情は羨ましそうだったり何とも複雑そうなだ。それに気づいたイルカちゃん。

 

「ねえ、イエイヌちゃん。もしかしてジャパリまん欲しい?私たちも持ってるからあげようか?」

「あ、いいえ。そういうわけじゃないんですけど、なんだかとっても羨ましいな、って。わたしもずーっと昔にヒトと遊んでご褒美を貰ってたんじゃないかなって思って…。」

 

 ポツリポツリと胸のうちを話すイエイヌちゃん。するとイルカちゃんとアシカさんがイエイヌちゃんに詰め寄る。

 

「わかる!わかるよ!」

「ええ!何かをしてそれでご褒美を貰ってそして褒められる!これがワンセットになったときに生まれる感情!」

「…ッ!!それ!それですー!!」

 

 海獣コンビと共に意気投合しちゃうイエイヌちゃん。嬉しそうにその尻尾がぶんぶん、と揺れている。

 

「私たち、陸と海で住む場所は違うんだけど似てるんだね。」

「ええ、きっとイエイヌさんとはいい友達になれますよ!」

「はいっ!お友達嬉しいです!」

 

 とすっかり仲良くなったイエイヌちゃんと海獣コンビ。

 

「では新しい友達のイエイヌさんにも是非この気持ちを味わっていただきたいです!ともえさん、お願いします!」

「えっと、具体的にはどうしたらいいかな?」

「私たちの場合は前にキュルルちゃんが作ってくれた遊び道具で芸を見せて、それでご褒美をもらうーって感じだったけど…。」

「それだったらイエイヌちゃんはコレ!フリスビー!イエイヌちゃんはフリスビーとってくるの上手だよ!」

 

 ともえちゃんは海にも持ってきていたフリスビーを取り出してみせると、イエイヌちゃんの目が輝いて尻尾がぶんぶんち千切れんばかりに振られる。

 

「それじゃあ、いくよー!イエイヌちゃんとってきてー!」

 

 言いつつフリスビーを投げるともえちゃん。空高く舞い上がったフリスビーは遠くまで飛んでいく。

 

「はい!任せくださああああああい!」

 

 言うが早いか、放たれた矢のような速度で砂浜を疾走するイエイヌちゃん。砂埃を舞い上げる勢いでフリスビーに追いつき見事に空中で「はぐぅ!」とダイビングお口キャッチ!

そして素早く反転。勢いはそのままにともえちゃんのところに戻ってフリスビーを返す。

 

「さあ、ともえちゃん、イエイヌちゃんを褒めてあげて!」

「そしてご褒美ですよ!ご褒美!」

「あ、うん。わかったよ。」

 

 海獣コンビに促されて目の前で何かを待って尻尾を振り続けるイエイヌちゃんをギュっとしてなでなでワシャワシャするともえちゃん。

 

「よしよーし、さすがイエイヌちゃん。上手だったよー。はい、ご褒美のジャパリまんだよー。」

 

 そうしてジャパリまんをイエイヌちゃんに食べさせてあげるともえちゃん。

 

「どう?イエイヌちゃん。」

「どうですか?」

 

 海獣コンビがイエイヌちゃんの顔を覗き込むようにして反応を待つ。何やら静かなイエイヌちゃん。しばらく時間が止まったように動かないが段々と目に涙が溜まってきてやがてそれがポロポロと零れ落ちる。

 

「ええええ!?い、イヤだった!?ごめんね!?そ、それともどこか痛い!?大丈夫!?」

 

 と大慌てのともえちゃん。海獣コンビもあたふたしはじめる…が…

 

「違うんです…。これ…。これ……。ずっと、ずっと待ってましたあああっ!」

 

 とともえちゃんに抱き着いて嬉し泣きしちゃうイエイヌちゃん。

 

「わかる。」

「わかります。」

 

 とその姿に海獣コンビも目元を抑え、見守っていたかばんさんも後ろ向いて肩を震わせている。

ともえちゃんはそんなイエイヌちゃんを優しく撫で続けるのだった。

 

 

の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の

 

 

「それでね。今日はイルカさんとアシカさんにお願いがあって来たんだ。」

 

イエイヌちゃんが落ち着いた頃にかばんさんが海獣コンビに言う。

 

「二人には出来るだけたくさん私たちに協力してくれる海に住むフレンズさんに集まってもらえるように声をかけて欲しいんだ。」

「いいけど何するの?」

 

と小首をかしげるイルカちゃん。あざとい。

 

「海底火山にフィルターを張って、うみのごきげんが悪くならないようにするんだ」

「そんな事できるんですか!?」

「うん。フィルターを張る為の機械はもう少しで組み上がるから。でも設置には海のフレンズさん達の協力が絶対に必要なんだ。」

 

 かばんさんのその言葉に海獣コンビは嬉しそうに頷きあう。

 

「わかった!そういう事ならたくさん仲間を集めるよ!」

「お安いごようです!」

 

 早速、誰を誘おうか、と話し始めるイルカちゃんとアシカさん。

 

「そういえば最近生まれたあの子も誘ったら来てくれるかなあ。」

「どうでしょう…。群れるのが嫌いなフレンズのようでしたから…」

 

 と二人は表情を曇らせる。

 

「それってどんなフレンズちゃんなの?」

 

 そこにともえちゃんもやって来る。その腕にはまだイエイヌちゃんがひっついて甘えていた。

 

「えっとね、シャチちゃんっていうんだけど、私たちが一緒に遊ぼうって言っても全然ダメなんだー」

「セルリアンが増えていますから、出来れば群れでいた方が安全なのですが…」

「そうだよね…。私たちも友達になりたいんだけどな…。」

 

 言って海獣コンビは気落ちしたようにさらに表情を暗く曇らせてしまう。

 

「でもそれっておかしいよ」

「おかしいって何が?」

 

 ともえちゃんの言葉に海獣コンビが顔をあげてそちらを見る。

 

「えっとね、シャチって動物は群れで暮らすのが好きなはずなんだ。ほら、図鑑にもそう書いてある。」

 

 って古ぼけた図鑑のシャチのページを開いてみせるともえちゃん。かばんさんも考え込む仕草を見せる。

 

「もしかしたら何かあったのかな…。様子を見に行ってみようか。」

 

 その言葉にパッと海獣コンビの顔が明るく輝く。

 

「お願いできるかな。私たちも心配してるんだけど…。」

「私たちが近づいてもすぐに逃げてしまうんです。」

「うん。わかった。じゃあ私たちが様子を見て来るよ」

 

 とかばんさんが言ったところでシーン終了。

 

 

の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の

 

 

「ここにシャチさんがいるのかな?」

 

 かばんさんの視線の先には寂れた港のように見える施設がある。

 

「天然ノ洞窟ヲ利用シタ港湾施設ダネ。周りガ洞窟デ囲まれテルから、天気ガ悪くてモ安心ナンダ。」

 

 とボスウォッチが解説してくれる。

 

「こんな場所があったんだ。私も知らなかったな。」

「データベースに登録された場所じゃナイからネ。」

 

 その施設に入ってみると大きな荷揚げ用クレーンや大型の船を停泊できそうな停泊所が今は錆びついて物言わぬ状態で静まり返っている。

 

「クンクン。キカイの匂いに混じってフレンズの匂いもします。多分いますね。」

 

 とイエイヌちゃんが二人に言う。ともえちゃんがそれに頷いて、

 

「こんにちわー!シャチちゃんいますかー!」

 

 と、呼びかけると物陰からそっと三人の様子を伺うようにして現れる一人のフレンズ。

 

「だ、誰…?」

「こんにちわ。私はかばん。」

「アタシはともえ!」

「イエイヌです。」

 

 おっかなびっくり、といった様子でこちらを伺うそのフレンズにまずは挨拶をしてみる三人。

 

「陸の子たちと…ヒト?」

「そうだよ。キミがシャチちゃんかな?」

「うん、ボクがシャチだよ。」

 

まだ近づいてこようとはしないけれど話はできそうな様子を見せるシャチちゃん。その様子にかばんさんもまずは距離を保ったまま話かけ続ける。

 

「ねえ、シャチさん。キミはここで一人で暮らしてるのかな?何か困ってる事があるんじゃないかと思って様子を見に来たんだ。」

「こ、困ってる事なんてないよっ!」

 

 と明らかに何か動揺した様子のシャチちゃん。

 

「じゃあ、アタシ達と友達になろうよっ!」

 

 目を輝かせてシャチちゃんへと詰め寄るともえちゃん。と、シャチちゃんの顔色が変わる。

 

「ボ、ボクに近づいちゃダメーぇ!」

「危ない!ともえさんっ!」

 

 近づいてくるともえちゃんに思わず、といった様子でシャチちゃんの尻尾がぶん!と振るわれてしまう。

しかし、その一撃はイエイヌちゃんがともえちゃんの腕を引っ張った事でともえちゃんに当たる事はなかった。

かわりに、べちこーん!と近くにあった廃ドラム缶に尻尾が当たって吹っ飛ばされる廃ドラム缶。

 

「うわわー!すっごいパワーだね。」

「ご、ごめんなさい、大丈夫だった!?」

「うん、平気平気、イエイヌちゃんもありがとう。こっちこそ驚かせてごめんね。」

 

 ハッとして慌てるシャチちゃん。その様子にかばんさんは一つ頷き何やら確信を得たようだ。

 

「なるほど…。生まれたてでまだ上手に力を抑える方法がわからないんだね。」

 

 シャチちゃんの前に膝をついて下から見上げるかばんさん。

 

「今まで大変だったね。シャチさん。まずは力を抜いて落ち着いて。ほら、他の子がキミに触っても平気だし…」

 

 とその手をとって、自分のほっぺにあてて

 

「もちろんキミが他の子に触っても平気なんだよ。」

 

 そのまま、シャチちゃんをギュっとハグするかばんさん。

 

「シャチさんは優しいフレンズさんだね。他の子に迷惑かけちゃうから寂しいの我慢してたんだから。」

「あ…。」

 

 シャチちゃんはされるがままに脱力してしまう。そしてシャチちゃんの肩をつかみ目線をあわせて続けるかばんさん。

 

「でもみんなキミと友達になりたがってるよ。ちょっとだけ勇気だしてみようか。」

 

そっと自分の後ろを指し示してみるかばんさん。そこには…。

 

「かばんお姉ちゃんズルい!アタシもシャチちゃんモフりたいっ!」

「はーい、ともえさん、ここはお預けですよー。でもわたしもシャチさんとお友達になりたいです。」

 

 ともえちゃんとイエイヌちゃんが興味津々といった様子でシャチちゃんを見ていて、さらにその後ろの物陰からはひょっこりと海獣コンビが顔を出して様子を伺っている。

 

「あはは、じゃあ皆で少し上手に力を抑える方法を練習してみようか。」

 

 ってビーチボール取り出してウィンクしてみせるかばんさん。そんな場面でシーンが一度切れる。

 

 

の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の

 

 

 そして砂浜でビーチバレーしているシーンが止め絵で展開。かばんさんチームVS海獣トリオチームの3VS3のチーム戦だ。

イルカちゃんのドルフィンキックアタックをかばんさんがレシーブして遠くまで飛んでったボールをイエイヌちゃんが拾ってともえちゃんがアタック!

で、アシカさんがそれをレシーブしてイルカちゃんがトスをあげてー、シャチちゃんが超パワーアタック!

 これはさすがに拾えずに得点を許しちゃうかばんさんチーム。イルカちゃんとアシカさんがイエーイ!って感じでシャチちゃんにタッチを求めてそれにおず、って感じで手をあわせるシャチちゃん。

とても嬉しそうな笑顔でシャチちゃんの「チームプレイ…。イイ…!」って声が入ってシーン終了。

 

 

の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の

 

 

 普段着に戻ったかばんさん、ともえちゃん、イエイヌちゃんの三人。日も傾きはじめて茜色になってきた砂浜で海獣コンビにシャチちゃんを加えた海獣トリオと向き合う。

 

「あの!みんなありがとう!すっごく楽しかった!」

 

 ってシャチちゃんが言って

 

「今度は私たちがお役に立ってみせますからね。」

 

 とアシカちゃんがメガネクイっ。

 

「うん、お願いね。」

 

 ってかばんさんも笑顔で応じる。

 

「シャチさん、これでもう寂しくないですね。お友達増えてよかったです。」

「うん、イエイヌちゃんもありがとう。また遊んでね。」

「へへー。私たちももうお友達だもんねー。」

「はい!わたしもお友達増えて嬉しいです!」

 

 海獣トリオとイエイヌちゃんもすっかり仲良くなったようで尻尾がぶんぶん揺れている。

そしてイルカちゃんがかばんさんの隣に立つ。

 

「みんなのおかげでシャチちゃんともお友達になれたよっ。ありがと♪」

 

 とかばんさんのほっぺにお礼のちゅ。しばらく何が起こったかわかってなかったかばんさん。やがて顔を真っ赤にしてしまう。

 

「あああっ!かばんお姉ちゃんいいなー!」

「ともえちゃんにもしてあげるー!Chu☆」

「あー!羨ましいです!」

「イエイヌちゃんもする?」

「わたしがともえさんとかばんさんにしたいです!」

「その気持ちわかる!」

「わかります!」

「ボクもちょっとわかるかも…。」

 

 とどったんばったん大騒ぎの場面をカメラが引きながら夕暮れの空にうつってEDイントロ開始。

そしてエンディングが開始される。

 

 

の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の

 

 

 Cパート。

 楽しそうに海岸を家路につくかばんさん、ともえちゃん、イエイヌちゃんの三人。

楽しそうな三人の正面からカメラが引いていって三人がこちらに歩いてくる構図に。三人がピンボケするくらいカメラが引いていく。すると…。

 どさり、と音を立てて砂浜に引きちぎれた鎖のついた手枷をハメた手が落ちる。

 

「あれは……」

 

 と三人の足が止まる。

 

「「ビーストぉ!?」」

 

 とかばんさんとイエイヌちゃん二人の声が重なって最後に波打ち際に横たわるボロボロのビーストを写してシーンが切れる。

 

 

けものフレンズ2after☆かばんRestart 第4話『うみでごきげん』

―おしまい―




次回予告

海で海のフレンズ達から協力を取り付けるついでに楽しく遊んだかばんさん達一行。
その帰り道、傷ついたビーストが倒れているのを発見する。
危険はあるだろうがビーストをイエイヌちゃんのおうちへと連れ帰って治療するかばんさん達。
長い長い一夜が始まる。
次回、けものフレンズ2after☆かばんRestart 第5話『アムールトラ』
お楽しみに!
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