けものフレンズ2after☆かばんRestart   作:土玉満

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登場人物紹介

名前:博士

アフリカオオコノハズクのフレンズ。けものフレンズにおいては図書館にてキョウシュウエリアの長を務めていたがけものフレンズ2ではかばんの助手を務めている。
本作では両方を兼務している。
ちょっと生意気な言動をするがパークの危機には率先して動き、フレンズ達からも長として頼られている。


名前:助手

ワシミミズクのフレンズ。博士と一緒に図書館でキョウシュウエリアの長をしている。
また、かばんさんの研究仲間でもあり、『かばんの助手の博士の助手』というちょっと複雑なポジションにいる。
生意気そうな言動は博士と似ているが、博士のフォローに回る事も多い苦労人なポジションだ。



第5話『アムールトラ』

けものフレンズ2after☆かばんRestart 第5話『アムールトラ』

 

 

 アバンは前回Cパートの続きから始まる。

かばんさん、イエイヌちゃんが驚愕の表情を浮かべて固まってるのをともえちゃんが真ん中できょときょと、と二人を見回す。

ともえちゃんは二人が固まってるのをよそにてってけて、とビーストに駆け寄るとそこにしゃがみ込んで

 

「かばんお姉ちゃん、イエイヌちゃん。このフレンズちゃん怪我は酷いけど生きてるよ。」

 

 と二人に呼びかける。その言葉にはふーって脱力するかばんさんとイエイヌちゃん。お互い顔を見合わせてからカメラは何だか困った顔で笑うイエイヌちゃんの顔をアップで映す。

 

「おうちに運びましょう。」

 

 とイエイヌちゃんが言ったところでOP開始。

(OPイメージは巻末にてご紹介させていただいてます。)

 

 

の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の

 

 

 OP後、イエイヌちゃんのおうちへと場面は移る。ベットに寝かされるビースト。その身体には包帯があちこち巻かれてる。

カメラは外された手枷が二つ転がっているのを写す。

 

「どうですか?かばんさん、ともえさん。」

 

 水さしや洗面器、タオルを持ったイエイヌちゃんがやってくる。

 

「うん。出来る事は全てやったよ。けれど熱がひどい。」

「お薬もね、飲んでくれたの。」

 

 傷の手当をしていたかばんさんとともえちゃんの顔は暗い。しばらく考えるようにしてからかばんさんは告げる。

 

「あとはこの子の体力がもつかそれとも……。今夜がヤマだよ。」

 

 かばんさんの言葉にコクリ、と頷くイエイヌちゃん。そのままビーストへ近づき苦しそうに乱れた吐息を漏らす彼女を見下ろす。

 

「そうですか。後は朝までわたしが看ています。」

 

 イエイヌちゃんはベットサイドの椅子に腰かけると二人に背を向ける。そして背を向けたまま続けるイエイヌちゃん。

 

「すみませんが、かばんさんとともえさんはこの部屋から出てて下さい。」

 

 その背中にともえちゃんが何か声をかけたそうにしてるけれどその肩をかばんさんがポムっとして首を横に振る。

 

「わかった。何かあったら声かけてね。」

 

 ともえちゃんの肩を抱きながら客室を出るかばんさん。カメラは客室のドアを閉めるかばんさんとともえちゃんを写す。

 

「前にね。私はイエイヌさんと会った事があるんだ。」

 

 かいつまんで、イエイヌちゃんがヒトを待ってお留守番を続けてきたこと、そしてヒトを探すイエイヌちゃんと出会っていた事を説明するかばんさん。

 

「で、ね?この前来てくれたカラカルさんが教えてくれたんだ。イエイヌさんとビーストの間に何があったのか。」

 

(2期本編9話の回想シーンがセピア調でダイジェストで早回しで挿入してください。)

 

「じゃあ、イエイヌちゃんは…あの子の事を…」

「うーん、たぶん怒ったり嫌ったりとかしてるわけじゃないと思うんだ。」

「なら、なんでイエイヌちゃんは一人で残ったのかな。」

 

 そのともえちゃんの疑問にかばんさんは少し考える仕草をしてから言う。

 

「ちょっと気持ちわかるよ。例えビーストが危険だったとしても怪我した子を放っておけないよね。」

「うん。」

「だけどそれで元気になったビーストがともえちゃんを襲ったりしてもイヤだったんだと思うよ」

 

 よいしょ、と客室の扉の横に腰を降ろすかばんさん。

 

「きっとね。みんな一人でもやらなきゃいけない事があるんだと思うんだ。イエイヌさんにとっては今日がそうなんだと思うよ」

「そっかあ…。アタシにはよくわかんないけどちょっとだけわかるような気がする。」

「きっといつかともえちゃんにもわかる日が来るよ。」

 

 そう言って微笑みながらかばんさんは続ける。

 

「ねえ、ともえちゃん。明日の朝は4人分の朝ごはんを一緒に作ろうか。」

 

 その言葉に嬉しそうにともえちゃんは頷いてかばんさんの隣に膝を抱えて座る。

 

「うんっ!そうだね!」

 

 そしてイタズラっぽい笑みを浮かべるともえちゃん。

 

「でも、かばんお姉ちゃん、朝起きれる?」

「うっ……善処します…」

「ふふー。台無しだねー。」

 

 かばんさんの肩に頭をのっけるようにしてイタズラっぽい笑みでかばんさんの顔を覗き込むともえちゃん。

それに微笑みを返して

 

「もう、ほっといてよ」

 

 とかいいつつその肩を抱き寄せてうりうりーってしちゃうかばんさん。

控えめな二人の笑いが漏れる。ってところで一旦シーンが切れる。

 

 

の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の

 

 場面はかわって暗くなった客室。イエイヌちゃんがベット脇の椅子に座ったままビーストを見守る。

苦しそうな吐息をもらしてうなされるビースト。寝汗をタオルで拭ってあげるイエイヌちゃん。

 

「まったく。あなたのせいでわたしもなんだか気持ちがぐちゃぐちゃしてます。」

 

(セリフの割にはとっても優し気な声音のイエイヌちゃんを描写してください。)

 

「あなたがキュルルさんを襲った事も許してませんし、ともえさんやかばんさんを襲ったりしたら許せないだろうしここに連れてきたのもなんでなのか全然わかりません。」

 

 イエイヌちゃんの表情には少しの苦笑が見てとれる。けれどその瞳には優し気な色が宿っている。

 

「でもですね?明日の朝、あなたが目を覚ましてくれたらわたしは嬉しいんだと思います。」

 

 もう一度洗面器でタオルを絞ってから寝汗を拭うイエイヌちゃん。

 

「元気になったら、今度キュルルさんが来た時に一緒に謝りましょうね。」

 

 そうしてイエイヌちゃんは一つ頷く。

 

「あなたがまた誰かを傷つけようとするなら…、今度は負けません。だから安心して元気になって下さい。」

 

 そういってイエイヌちゃんがビーストの手をとってフェードアウト。

 

 

の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の

 

 

 そうして朝がやって来る。

 一瞬ウトウトしてたイエイヌちゃんがハッとすると穏やかな寝息をたててるビーストが視界に飛び込んでくる。

 

「か、かばんさんっ、ともえさんっ!」

 

 と慌てて客室からでると、扉の脇に二人でもたれて一枚の毛布にくるまってるかばんさんとともえちゃんを発見するイエイヌちゃん。

その姿に一瞬驚いた表情をするも、すぐに嬉しそうに笑顔を浮かべる。

 

「二人とも、ずっとそばで待っててくれたんですね…」

 

 嬉しそうな表情も一瞬。すぐにハッとして…

 

「かばんさん、ともえさん、起きられますか?」

 

 と、二人をゆさゆさと揺する。

 

「むにゃむにゃ…あと5ふんー……」

「むにゃむにゃ…もう食べられないよー」

 

 そんな寝言を言って寝ぼけてる二人。そこでボスウォッチがブィイイイン、と音を立てて震えてアラーム代わりに。

 

「カバン、トモエ。起キテ。イエイヌが、呼んでるヨ。」

「はっ!?寝ちゃってたっ!?あ、おはようイエイヌちゃん。ラッキーちゃんもありがとね。」

「あー…うー…おはよー」

 

 ぺちぺち自分でほっぺ叩くようにして起き上がるかばんさん。

三人で客間へ移動してビーストの様子を覗き込む。穏やかな寝息を立てるビーストの寝顔には夜のような苦しさは見てとれない。

 

「うん、熱も引いてるし、大丈夫そうだね。」

 

 ビーストの脈や熱を測ったかばんさんがいう。それにともえちゃんはパッと表情を輝かせて

 

「がんばったね!イエイヌちゃん、偉いよっ!」

 

 ってイエイヌちゃんをワシャる。そうして賑やかな様子に反応したのかゆっくりと目を開くビースト。

 

「あ、目を覚ましたみたいだね」

 

 ともえちゃんが言うと同時、イエイヌがサッと前に出て二人を庇うように立つ。が、ビーストの方はキョトンとした表情を浮かべるばかりだ。

それでも一瞬の緊張が走る。が、ビーストのおなかがグウウと空腹を訴えて緊張が緩む。

 

「ちょっとジャパリまん持ってくるよ。」

 

 とかばんさんが席を外す。部屋にはイエイヌちゃんとともえちゃん、そしてビーストが残される。

イエイヌちゃんが二人の間に立っているが、それでもともえちゃんは興味津々といった様子でその肩ごしにビーストを観察している。

 

「ともえさん、あんまり近づいたら危ないかもしれません。」

「そんなことないと思うよ。イエイヌちゃん。なんかこの子、目が優しいし。」

 

 そうやって二人がビーストを覗き込んでいると

 

「もえ?いぬ?」

 

と小首をかしげるようにするビースト。

 

「うん、アタシはともえ。こっちはイエイヌちゃんだよ」

 

その言葉にビーストはじっと二人を見たまま、こくん、と一つ頷き。

 

「もえ。いぬ。」

「うん、そうだよ、よろしくね。」

 

 そんな様子にイエイヌもほっと一息、緊張を緩める。ビーストの方はというと鼻をひくひくさせて扉の方をじっと見ていた。

するとかばんさんがジャパリまんを持って戻ってくる。

 

「ジャパリまん。食べられる?」

 

 持ってきたジャパリまんをビーストの近くにゆっくりと近づけるかばんさん。鼻先に近づけるとしばらくひくひく鼻を動かして匂いを嗅いでみる。やがておそるおそる、といった様子で一口を口に運ぶ。

その様子をじっと見守るかばんさん、ともえちゃん、イエイヌちゃんの三人。

 それで安全だとわかったのか物凄い勢いでジャパリまんを食べ始めるビースト。近くにジャパリまんを置いた食器を置いてあげるとそれにも手を伸ばしてガジガジ、と次々に食らいついていく。

 

「これならもう怪我も平気そうだね。」

 

 かばんさんが頷くとともえちゃんが嬉しそうに笑ってイエイヌちゃんもほっと胸を撫でおろす。

そうしているとジャパリまんを全て食べ切ったビースト。ゆっくりと一人ずつ見渡していき…。

 

「もえ。いぬ。…?」

 

 と、かばんさんを見たときに?マークを浮かべる。誰?とでも言いたそうな表情だ。

 

「かばん、だよ。」

 

 自身の胸に手をあててゆっくりと言うかばんさん。

 

「もえ。いぬ。かばん。ありがと。」

 

 と言った直後、くぁーっ、と大きな欠伸がビーストの口からもれる。

 

「おなかいっぱいになって眠くなったんだね。まだ体力戻ってないからもう少し寝てて大丈夫だよ。」

 

 覗き込むかばんさんに頷きを返してそのまま寝落ちしてしまうビースト。すぐに穏やかな寝息を立て始める。

 

「ふふ。なんかこの子の食べっぷり見てたらお腹空いてきちゃった。」

「じゃあ、わたし達も朝ごはんにしましょう。」

 

 安心したように眠るビーストを見て自然と笑顔になるともえちゃんにイエイヌちゃんも笑顔で返すのだった。

 

 

の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の

 

 

 食後のお茶をビーストの眠る客室で飲んでるかばんさんとともえちゃんにイエイヌちゃん。

 

「ねえ、ラッキーさん。あの子はビーストなのかな?それともフレンズ?」

「ワカラない。コンナノ初めてダヨ」

 

 ボスウォッチに尋ねるかばんさん。その答えに難しい顔をしているが…

 

「ねえねえ、それってどっちかじゃないとダメ?」

 

 ってともえちゃんが聞く。一瞬驚いたような表情を見せるかばんさん。しかし、すぐに嬉しそうな表情にかわって続ける。

 

「全然ダメじゃないよ。ともえちゃんはスゴイ事に気が付くね。」

「でへへー」

 

 って頭の後ろをぽりぽりして照れちゃうともえちゃん。

 

「さて、そうしたらあの子の呼び方を考えないといけないね。二人とも何かいい考えないかな?」

 

 とかばんさんがともえちゃんとイエイヌちゃんにそれぞれ視線を向ける。

 

「うーん。そうだなあ…。」

 

 と、ともえちゃんがフレンズ図鑑をぺらぺらとページをめくっていく。すると、あるページでその手が止まる。

 

「ねえねえ、これ、あの子に似てない?」

 

 その止まったページは古ぼけているせいか、掠れていて文字がよく読めない部分がある。それでも表題と写真部分はわかるので、それが『アムールトラ』のページであるとわかった。

後から書き足したらしい手書き文字で『とても強くてカッコイイ!』と書かれている。

 

「アムールトラさんのページだね。ほんとだ。すごく似てる。もしかしたらあの子は元の動物はアムールトラなのかもしれないね。」

「じゃあ、アムールトラちゃん、かな?」

 

 というところでイエイヌが「あのあのっ」と手をあげる。

 

「あの子、あんまり長い言葉は苦手なんじゃないでしょうか?わたしの事もイエイヌじゃなくていぬ、って呼んでたし、ともえさんの事ももえ、って…」

「そっか、じゃあアムールトラちゃんって呼ぶと長すぎるかあ」

 

 と、腕組んでむーん、と唸るともえちゃん。

 

「最初の方だけとってアムちゃん…とか?」

 

 そんなともえちゃんに控え目に提案してみるイエイヌちゃん。その言葉にともえちゃんの表情がパッと明るくなる。

 

「おおお、イエイヌちゃん!それいいよ!可愛い名前だねっ!」

 

 そうしていると、モゾモゾとベットの中のビーストあらためアムちゃんが起き出してきたようだ。目元をくしくし、と手の甲で拭っている。

そんな彼女にともえちゃんが駆け寄って

 

「アムちゃんっ。おはよう!」

 

 と呼びかける。それが自分の名前だとわかったのか、ベットの上に女の子座りのアムちゃんが嬉しそうにニパリと笑ったところでそれが一枚絵となって止めて引いてエンディングテーマへと移行。

(EDイメージは巻末で紹介させていただいてます。)

 

 

の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の

 

 

 Cパート。

 アムちゃんがイエイヌちゃんにのっすんとのっかるようにしてイエイヌちゃんが「お、おもいです…」って潰されそうになってたり

ともえちゃんが早速アムちゃんをモフって楽しんだりしてるところに、玄関がコンコンとノックされる。

かばんさんが玄関をあけると、そこには二人のフレンズがいた。

 

「やれやれ。かばんはフレンズ使いが荒いのです。」

「助手使いも荒いのです。」

 

 とやってきたのは博士助手コンビ。

 

「頼まれたものはトラクターに載せてこっちに運んでるのです。ボスが運転してこっちに向かってるのです。」

「でも、これだけは直接渡さないといけないかと思って持ってきてやったのです。」

 

 と二人がかばんさんに手渡した箱の中に入っていたのはラッキービーストのコア達。

 

「うん。ありがとう。これで準備は全部出来たよ」

 

 うん、と力強く頷くかばんさん。

 

「なら後は成し遂げるのです。」

「やってやるのです。」

 

 博士と助手の二人がかばんさんに拳を突き出して見せる。その拳に自身の拳をコツン、とあてながら続けるかばんさん。

 

「我々は?」

 

 の問いの後に

 

「「「かしこいのでー!」」」

 

 と三人の拳が空に突き上げられて5話終了!

 

 と見せかけて3頭身デフォルメ絵にかわって、アムちゃん強調状態でともえちゃん、イエイヌちゃんも含めた三人が追加登場する。

そのアムちゃんを見た博士がシュ!と細くなって

 

「あ、なんかゴメン。」

 

 とかばんさんが謝って今度の今度こそ…

 

けものフレンズ2after☆かばんRestart 第5話『アムールトラ』

―おしまい―

 




次回予告

かつてビーストと呼ばれたアムちゃんは無事に一命を取り留めた。
そんな彼女達のおうちにやって来たのは博士助手の二人であった。
とうとう海底火山への対処も大詰めを迎える。
みんなで力を合わせて海底火山にフィルターを張ろうとするが、そこに忍び寄る大きな影が…
次回、けものフレンズ2after☆かばんRestart 第6話『海底火山』
お楽しみに!



妄想元ネタ紹介

けものフレンズRオープニングテーマ
https://www.nicovideo.jp/watch/sm34990561

けものフレンズRエンディングテーマ
https://www.nicovideo.jp/watch/sm34929655
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