荒野が広がる……開拓……クラフターを突っ込んだら楽しいかも的な。
駄文です。 温かな目で見てくれると嬉しいです……。
間違いや不快感を感じるかも……ごめんなさい。
追記:mrMinecraft、スティーブが まさかのスマブラ参戦とか!?
世界を超える創造神。 スゴい。
マイクラ開拓時代
「人が空から降ってきたぞ!?」
「……幻覚だろ。 真面目に報告しろ」
「いやいやマジだって! ほら!」
「なにを馬鹿な……なんだと!?」
輪っか から無造作に放り出されたクラフターたち。 着地の衝撃で野太い声が響く中、ココは何処かと順次 首をグリグリと動かしていく。
彼らは知る事はないだろうし、知らなくてもどうでも良さそうだが、ココは荒野が広がるイジツ世界。 航空機が飛び交い、ドックファイトをする、荒野や点在する町で見ればウェスタン風な部分もある世界。
どういう訳か、例の輪っかにより、クラフターたちの世界とイジツが繋がってしまったようだ。
だがクラフター達の興味は目の前の大地に全力で注がれた。 松明の1本すら刺さっていない大地である。 久し振りに見る未開拓地に歓喜しない理由がない。
開拓だ。 開拓の時間だゴルワァ!
「おい。 腰を激しく振り始めたぞ!?」
「首の動きもヤベェよ!?」
何も無い不毛の大地に見せかけて、何とも開拓欲の湧く光景か。
畑作よし、巨大建築よし……何にせよ仮拠点の設置からか。 突然過ぎたから何も用意していない。 取り敢えずベッドだ。 辺りに羊はいるだろうか。
むっ。 空が喧しいと思えば、空飛ぶ新種モンスターが見えた。 かなり速い。 今は攻撃してくる様子がないが、逆にコチラの様子を見ているように感じる。 中性なのかも知れない。
それより早くしないと土地がなくなってしまう。
「何か光るもんを大量に刺し始めたぞ!」
「松明か!? だけど どっから あんなに大量に出てくんだよ!?」
「儀式か?」
クラフターは一片を囲むように松明を撒き始めた。 ナワバリを主張しているのだ。 この中に入ってくれるなという意思表示だ。 他にも土ブロックで主張する者もいた。
負けじと、周りも松明を刺しまくる。 もれなく、周囲は陽より明るいかというくらいの光源で埋め尽くされた。 間隔がデタラメだが、湧き潰しには十分か。
マルチにおいて、問題になるのが土地問題である。 ある分には発想が豊かに実現出来るが、無いと限られた世界で試行錯誤しなければならない。
それもまあ、腕の見せ所なのだが。 無駄にデカい豆腐より、立体感のある過密高性能ハウスが鎮座した時は皆の感動を呼んだ。
「今度は建物が建ち始めただと!?」
「地下に沈むヤツもいる!?」
「ヤベェよ! ラハマのヤツらに報告だ!」
あっちは既に豆腐建築を始めている。
あっ。 あっちはブランチマイニングか!
運良く資材を持ち、仮拠点を作るもの。 持っていなくても手が先に動く者。
興奮を原動力に、ツルハシを、スコップを振りまくる。
「なにこれ!?」
「ユーハング人の仕業か!?」
気が付いたら、陽が沈む前には ひとつの町が出来上がっていた。 土や丸石による素朴な豆腐が陳列する粗末な一帯だったが、何故か村人がハァンハァンと群がり始めた。 ウザかった。
殴ろうかと皆は思ったが、生憎と広大な大地の開拓で時間が惜しい。 皆は無視してツルハシを振るった。
それでもユーモア持つ者はいるもので。 誰かが洒落で広場となった地に噴水を製作した。 雰囲気が明るくなる、このクラフターは良い仕事をしたと皆は莞爾として頷いた。 頷きつつバケツでガポガポ汲んだ。 実用性があって良い。
「す、すごい……あんなに水が たくさん」
「あいつら、バケツで汲みまくってるが、一向に かさ が変わらないな」
「私たちも 貰っちゃおうよ」
「大丈夫かよ?」
「大丈夫かと。 アイツら、私たちの事を無視しますし」
無限水源付きなのはありがたい。 どうもこの世界には水が少なく感じる。 石炭や鉄等もだが。 発見した地下の池から水を汲むしかないかと思っていたので、これはありがたい。
しかし、クラフターは先を見越す。 広大な荒野を開拓するに至り、川が無いと景観的にも水源的にも厳しくね? と。
水は装置や景観で良く使う。 水源くらい自分で用意すれば良いが、川が欲しいと思う。
ぶっちゃけ、開拓の背後で、噴水に群らがる村人を見てウザかったからだ。 ハァンハァンうるさい。 気が散る。 噴水前が繁殖場になっても困る。
どうも、この辺の村人は水に群らがるように感じたクラフターは、分散させる為に川を作り始めた。
土地を長く抉る作業は、多くの近隣トラブルや土地問題を巻き起こすが、それは初期段階だからこそ出来る荒技である。
なんなら、川を地下に追いやり、上に高度限界のビルを造っても良いくらいだ。
「今度は何をやってるんだ?」
志しを同じくしてか、一部のクラフター同士は手伝い始める。 なんなら水位はひとマスとは言わず、5マスくらいにしよう。 横幅も広げよう。 泳ぐ楽しみを。 ボートレースも出来るよう。 そうだ。 そうしよう。
この協力体制も、ワクワクも マルチだからこそ。 争いが目立つが、本来の美しい姿はこうなのかも知れない。 ナワバリには入らないで欲しいけれど。
そうこうしているうちに、水が流れ、無限水源に出来るようにバケツで穏やかに調整。 立派な川もどきが出来た。 案の定、ハァンハァンの大合唱にクラフターは満足だ。
「ええ!? 水が!? 水が一気に!?」
「一体どうなってるんだ」
「底が見えるくらい透き通っている」
「…………これは飲める」
だが手は止められないのがクラフター。 村人を満足させる為に荒野を開拓しているわけではない。 世界と繋がる喜びを。 造る楽しみを味わっているのだから。
寝る間も惜しんで、クラフターはツルハシを振るう。 だが限界とはあるものだ。 歴戦のクラフターでも、空腹には勝てない。 手持ちのベイクドポテトでは限界がある。
そんなクラフターの危機には、別のクラフターが立ち上がる。 食べ物を用意するべく、一部は農業を始めた。
「わっ!? わっか から動物が!?」
「ああ! 卵を大量に投げやがって! 食い物を粗末に……って、なんで割れた卵から小さいニワトリが生まれんだよ!?」
「いやいや! それ以上に 凄い勢いで増える動物も怖いだろ!」
「片手とクワだけで、荒野がどんどん畑になってく!」
「小麦が、種から 一気に収穫サイズまで……ワケが分からないよ」
「大木が一瞬で生えた!?」
わっか の向こうに わざわざ戻り、牛や豚を連れてきては、卵を投げたり小麦で数を増やしていく。
ある者は、ダイヤ製クワという、何で作ったのか問われそうなツールで荒野を耕す。
大量のクラフター相手には収穫が間に合わないから、骨粉で一気に仕上げて回収。
まだ手動で地上を横に広く使う等、無駄と手間があるが、既に同志がビル型半自動回収の畑と装置を誠意制作中である。 1日にして革命は近い。
植林場は簡単なので、直ぐに出来た。 植木をやって骨粉でホホイのホイだ。
「イケスカみたいに、ビルが立ち並んでいくぞ」
「早い。 早すぎる」
「人間の皮を被ったオバケだ!」
「空賊に目をつけられますわよ」
「てか、これ……私たちの航路の邪魔じゃない?」
土地問題に再悩むのは避けたいクラフターは、縦に長いビルを造り始めた。
ビルは空飛ぶモンスターが多いとされる報告から、弓矢による応射トーチカを各階に備えている。
角度や被弾率に難があるが、弾幕を形成してカバーする。 ディスペンサーによる ファイヤチャージ 一斉射だ。 勿論、RSによるクロック回路である。 攻撃的でありながら美しき光景を見てみたいから、寧ろ 早く襲って来いとさえ思う。
おや。 遠くから たくさんの飛行体が。 こちらに来ている。 早速ヤるか。
「ほら見ろ! 空賊が来たぞ!」
「自警団は!? コトブキ飛行隊は!?」
「アイツらの建物が邪魔で飛べねぇよ!」
装置を使おうと思ったクラフターがいる一方で、先に動いたのは地を這うクラフターだ。
エリトラのマントを胴体につけると、空を飛ぶ。 正確には滑空でしかないが、そこは花火で加速して 本当に空を飛ぶ。
向かうはモンスターの群れだ。
「ここは荒野から離陸を……ってええ!?」
「団長ぉ! 人が空を飛んでます!」
「もう、考えるのをやめた」
「いやいやダメでしょ! 空賊来ちゃう……なんか、撃墜してってるうぅ!?」
「弓矢だろアレ!? なんで原始的な武器で堕とせるのおおお!?」
空飛ぶモンスターは、かなり厄介だ。 右手でエンチャント済みの弓矢を絞り、左手で花火加速しながらの空中戦。 相手に何発か矢を当てるも、中々倒れない。 一部は倒せたが……体力が高いようだ。 相手はファイヤチャージのようで、そうではない高速の飛び道具で応戦してくる。 当たるとかなり痛い。 これは強敵だ。
「流石のバケモンでも、戦闘機には敵わんか。 やっぱ俺らが……なに!?」
苦戦を確認したビル内のクラフターが、レバーを操作した。 大量の火の玉……ファイヤチャージが無数に飛んでいく。
その様は ひとつの芸術作品と形容して良い弾幕だった。 上から、下から眺める夜の火の玉は花火とは別の美しさがある。
苦労して集めたファイヤチャージ。 それを一瞬で使い果たす。 だがこの一瞬の為にやってきたのだと、謎の感動と使命感に酔いしれた。
「ああ……空賊が火だるまに!」
「なんか……空飛ぶヤツらも燃えてね?」
「仲間ごと燃やすとか……容赦ねえ」
故に同志討ちは仕方ないね、と妥協を求めるクラフターであった。
ところが、事前に知らされてもない やられた側は たまったものではなく、すぐさま地上に降りて、ビルの下へ向かう。 新天地に来てまで お礼参りをする羽目になろうとは。 マルチとは罪深い。
「でも、まだ空賊がいる……なんか飛んでった!?」
して、いなくなったのは都合が良いと、対空仕様のTNTキャノンを作ったクラフター達による一斉砲撃。
チュドンチュドンと心地良い爆音の連続と共に夜空へと飛んでいき、やがて。
「爆発したー!?」
「対空兵器まで、即席で作るなんて……!」
「あの正確さ……バケモノだ」
「しかも連射!?」
「勝てる気がしない」
戦闘空域 きっかりで爆発した。
即席キャノンだが、ベテランクラスによって、なんとフルオートキャノンである。
時限式でしか対応出来ないようで、ちゃんと距離を測ってのリピーター調整……前線の友人と座標を確認し、この短時間で ここまでやり遂げたのだ。
ここまでのクラフターは、そうそういない。 味方である内は万歳だ。 趣味もここまで来ると、立派である。
して、役に立った時の快感は堪らない。 もれなく製作陣は腰振りダンスを披露した。
「空賊は……全滅したか」
「ねえ。 この人たち、変だけど悪い人じゃないんじゃない?」
「オウニ商会が、早速色目つけようとしてらあ」
「えー! 私たちの仕事が無くなる危機!?」
「滑走路の上にモノ作られたから、余計にピンチだ、ホントに!」
なんだ……もう終わりか。 クラフターはガッカリした。 強敵だったが祭りは続けたかった。 まあ、開拓の途中なんで その作業に戻るだけだが。
「なんだか ガッカリしてるよ」
「怒りすぎたか」
「わ、わたくしは悪くありませんわ」
なにやら、舗装された場所にいる村人が騒がしい。 そこに置いた資材や建造物、並列している建物に文句があるようだ。
クラフターは いっそうガッカリした。 普段は扉さえあれば満足するハァン集団なのに、ここの村人は知性的にハァンする。
その意図を無視してやるのも良いが、マルチとして様々な問題に対応しなければならない気持ちから、唾棄して跨げないのであった。
「今度は何を……えっ?」
「滑走路を作ってるの!?」
仕方なし。 クラフターは代用品を開拓済みの場所に作ってやった。 今ある資材や建物は壊したくないからだ。
焼き石で大きめに舗装。 物見櫓もマケといた。
「前のより立派じゃない……!」
「綺麗に舗装されてる。 新品だ」
「管制塔まで……ガラス付き」
「滑走路の脇! 誘導灯だ! 夜間でも分かりやすい!」
ついでだから、リピーターを大量に脇に置いてやった。 夜間に映える。 それらは物見櫓で入り切りできる。 何気にイス付きだ。
「ありがとう! 変な人たち!」
村人は嬉しそうにハァンと鳴いた。 後は勝手にやってくれ。 クラフターは不貞腐れながらも、ちょっぴり嬉しかった。 やはり褒められてる気がするのは良い。
その後。 ユーハング人なのか分からない謎の超人集団は、戦闘機の襲撃にもものともせず開拓を繰り返し、荒野に清水は流れ、緑に覆われ、大量の穀物と技術により多くの民を潤していった。
石炭や鉄、金やダイヤ、効果の高い道具や薬を 穴の向こうからヤツらは持ってきては、こちら側と取引してくれる。
良質の大粒、それも安価に手に入れられる為、イジツの民や、彼らと最も接触する機会のあったオウニ商会は大変潤ったという。
約70年前の再来か。
感謝の笑顔の中、多くの人は言った。
だけれど。 彼らはユーハング人ではない。 時に炭鉱夫であり、木こりであり、戦士である。
破壊し創造し、その喜びを、自由を、人生を謳歌する者。
クラフターなのである。
飛行要素や知識が ほとんどないという……。