戦姫絶唱シンフォギア ~龍を纏いし戦士~ 作:Dorakuro
前々からこの小説書きたくてうずうずしてました。
何卒よろしくお願いします。
それではどうぞ!!
事の始まり
ある日、俺は幼馴染に誘われライブ会場に来ていた。何のライブに来ているのかというとツヴァイウィングという最近話題になっているユニットのライブに来ている。俺には幼馴染が二人いるのだが、そのうちの一人がツヴァイウィングのファンである。もう一人の方がライブのチケットを手に入れたらしく、それで俺たち二人に行かないかと誘ってきた。すると、ファンである方の幼馴染がそれに食いつき、行く!と即答し、俺もそれに同行することになった。
そして現在、俺とその子はライブ会場前の長蛇の列の中に並んでいた。しかし、誘ってきたもう一人の子が来ていなかった。それが心配なのか隣にいる幼馴染がその子に電話していた。
「未来、今どこ?私たちもう会場だよ?」
今、電話しているのが立花響、俺の幼馴染の一人でツヴァイウィングのファンである。そして、響が電話している相手は小日向未来。もう一人の幼馴染である。
『ごめん、ちょっと行けなくなっちゃった』
「ええっ!?どうして?今日のライブって未来が誘ったんだよ」
響が大きな声を出して反応する。どうしたのか響に聞いてると、どうやら未来は急用で来れなくなったらしい。
「亮君、未来が替わってだって」
そう言い、響が携帯を俺に渡してきた。そして渡された携帯を耳に当て、口を開く。
「もしもし、未来?響から聞いたけど、急用で来れなくなったって?」
『うん、そうなの......だから亮君、響をお願いね』
「分かったよ。もし響がライブでテンション上げすぎて何かやらかしそうだったら、その時は阻止するから」
「ちょっ、ちょっと亮君!?やらかすって何!?流石の私でも時と場合をわきまえられるよ!!」
『あぁ、響ならあり得そう.......かな』
「そんな未来まで.......うぅ、二人揃って意地悪だよぉ.......」
「冗談だよ響。響がそのくらいのことできるって俺たちも分かってるから」
「私にとっては半分冗談に聞こえないんだけど」
『アハハ.......』
俺は響を励ましたが、響はさらに落ち込み、それに対して未来は電話越しに苦笑する。
「話が脱線したが、取り敢えず、響は俺に任しておけ。後、未来の分もライブを楽しんでおくからさ」
『分かった。それじゃあ、そろそろ行かないといけないから切るね』
「おう、そっちも頑張れよ」
『うん、それじゃあね』
そして未来からの電話が切れ、携帯を響に返そうとするが、彼女はまだ落ち込んでいた。
「私って呪われてるかも」
そう言い、ため息をつく響。このままでは響は今のテンションでライブを観ることになる。そう思った俺は、響に声を掛ける。
「そんなこと言うなよ響。さっきのことは流石に傷付けてしまったかなぁとは思ってる」
「なら言わないでよね」
「でも、それは落ち込んでいる響を元気づけてようと思って冗談のつもりで言ったんだ。それにいつも元気でいて笑顔でいる響が俺は好きだぞ」
「ふぇぇぇ!?そ、それって」
「あぁ、響がいつも笑顔でいると俺と未来も一緒にいて楽しいというか、いつでも元気でいられるという訳で別に深い意味はないぞ」
「なーんだ、そういうことか......はぁ」
「おっ、列が動き始めたぞ。行こうぜ響」
「うん!!今日は楽しむぞ!!」
そう言い、俺と響はライブ会場に入って行くのだった。
ライブ会場に入った俺と響はチケットに提示されている座席に向かっていた。その途中、響が物販の方に行き、何かを買っていた。
「やっと会場に入れたね。」
「そうだな」
「ライブまであと少しだし、早く席に座っておこう」
「そうだな」
会場に入ると座席はほとんど埋まっており、空席など無いように見えた。さすが今、話題のユニットと思いながら、チケットを見て自分たちの席を探す。
「ねぇ、亮君。ここに来たときから気になっていたんだけど、それ何?」
響が俺のバックにぶら下がっているものを指差して言ってきた。
「えっ?.......あぁ、これか。これは御守りみたいなものだよ」
「そのカードみたいなものが?」
「あぁ、俺にとって大切なものなんだ」
「ふーん」
ちなみにぶら下がっていたカードは周りが赤く、鎧を纏ったドラゴンの絵が載っていた。
そんな会話をしていると、会場が暗くなった。どうやらライブが始まるらしい。自分にとって初めてライブを観にきたので、わくわくと同時に緊張が走った。すると、曲が流れたと同時にステージの中央にツヴァイウィングの二人が登場し、会場が一気に熱気に包まれる。ライブのは【逆光のフリューゲル】という曲から始まった。
一曲目が終わり、会場はさらに盛り上がる。
俺自身も興奮した。テレビで観るよりも迫力が段違いであったり、直で生歌を聞けることに感動し、これがライブなのかと感じた。響の方を見ると、彼女も興奮したのか、目がキラキラしていた。俺はステージの方に向き直り、次の曲が何なのか楽しみだった。だが、その期待は一瞬にして消えるのだった。
突然、ステージの中央辺りに爆発が起きた。
そのことで会場の盛り上がりは静まり、ざわついた。
どうしたのだろうか?何かトラブルがあったのだろうか?と思った。その時、バッグにぶら下げていたカードが赤く輝きだした。
「な、なんだ」
俺はカードを手に取るが、その光はすぐに消えた。その時だった。
突如、上から何かが落ちてきた。一体何なんだと思いながら落ちてきたものを見ると、それは現在、この世界で人類の脅威となっているノイズの大群だった。ノイズが現れたことで、会場の人達は慌て、一斉に逃げ出す。だが、ノイズは逃げる人々を襲い、次々に灰にされていく。
俺は早くここから逃げようと思い、響の手を引こうとするが、響は動かず、突っ立っていた。
「響!!何突っ立ってるだよ、早く逃げるぞ!!」
しかし、響は俺の声がまるで届いていないようだった。この時、無理矢理でも連れて行くしかないと思った、俺は響の手をもう一度引こうとした。 その時だった。
「Croitzal ronzell Gungnir zizzl」
「Imyuteus amenohabakiri tron」
ステージの中央から歌が聞こえた。
俺は聞こえた方を向くと、そこには天羽奏と風鳴翼の二人がライブの衣装とは違う謎の鎧を纏っていた。そして、二人は持っている武器でノイズを攻撃し、ノイズを灰にしていく。
(何だよ、あれ?)
二人がノイズと戦っているのを俺は釘付けになって見ていた。しかし、奏さんの方が突然動きが悪くなっていた。どうしたのだろうと疑問に持ってると
「きゃあ!?」
突如響の声が聞こえ、俺は響の方を向くと響がいたところが崩れ、響は下の方に落ちてしまった。落ちた響は足を怪我してしまった。すると、響の方にノイズが迫ってきていた。俺は響の元へ向かおうとするが、間に合いそうになかった。しかし、奏さんが響の前に立ち、ノイズを倒す。
「走れ!!」
奏さんが響に声を掛け、それを聞いた響はなんとか立ち上がり、そこから離れようとする。奏さんは響がそこから離れるまでノイズの攻撃を防ぐが、奏さんが纏っている鎧が徐々に砕けていく。
そして.......
グシャ!!
砕けた鎧の破片が響の胸に直撃した。
「響!!」
俺はその光景に絶望を感じ、慌てて下に降り、響の元に向かった。そして腕で響の上体を起こす。
「おい、響!!しっかりしろ!!」
だが、響に反応がなく、俺は泣きそうになるが、ぐっとこらえる。そして奏さんがこっちに向かってきた。
「おい、死ぬな!!」
奏さんが響に声を掛ける。
「目を開けてくれ、生きるのを諦めるな!!」
すると響の目が辛うじて開いた。どうやら、まだ響は死んではいない。それが分かった俺は少しほっとした。
一方、奏さんは何かを決意したのか武器をとり、ステージの中央へと向かう。
そして何かを歌い始めた。だが、その時ノイズが数体俺たちの方に向かってきていた。
(このままじゃ俺も響もノイズに殺されてしまう。どうすれば.......!!)
俺はここから助かる方法を考え、ある方法を思いついた。
俺は響の前立ち、まるで庇うように両手を広げた。
「さぁ、来るなら来いよノイズ共!!響には指一本触れさせはしない!!」
俺は響の前立ち、まるで庇うように両手を広げ、声を上げる。奏さんと翼さんは俺の声に反応し、その光景に驚く。
咄嗟にこのような行動をとったが、後で考えるとなんでこうしたのかという疑問と恐怖が同時にあった。しかし、今したことに悔いはなかった。それで響が守れるのなら.......
そして、ノイズ達が俺に攻撃をしてきた。攻撃の直前、俺は目を瞑る。その時、ぶら下がっていたカードが赤い光を放ち、大きく輝きだした。
目を瞑ってしばらく経ったがいつになっても攻撃が来なかった。また、体が無くなる感覚がなかった。恐る恐る目を開けると、ノイズが燃えているようだった。どうなってるんだと思っていると、今度は体に違和感を感じた。自分の体を見てみると、自分が鎧のようなものを纏っていた。頭の上半分にはドラゴンの頭の形をしたヘルメットのようなものが覆い被さり、手の部分には大きな手と鉤爪のようなものが体には銀色の鎧、背中には羽のようなものが装着されていた。
(なんか分からないけど、力がみなぎってくる。さっきの見る限り、これなら.......ノイズと戦えるし、響を守れる)
俺はそう思い、ノイズの群れに立ち向かう。まずは、この鎧の武器であろう鉤爪のようなものでノイズ達を切り裂いていく。すると、ノイズを切り裂いた跡から炎が吹き出し、ノイズは灰になった。今度は大型のノイズが口から液体みたいなもので攻撃をしてくる。俺は羽を使い、飛んで攻撃を避け、ノイズに突っ込んでいく。そして腕を前に出し、ノイズに突き刺し、ノイズは燃えて爆散した。
俺はこのまま押しきろうとしたが、今度は空からフライトノイズが俺に特攻してきた。俺はなんとか避ける。そして空へ飛び、武器でフライトノイズを一掃する。その後、地上に降り、残りのノイズを倒していく。ノイズの数は減っていってるが、それでも数が多かった。
これじゃあ埒が明かない。どうすれば.......
その時だった。脳裏に何かが流れ込んできた。それはノイズの大群を一掃できそうな方法だった。
「一か八かだが、やってみるか」
俺はそう言い、ノイズの大群から距離をとった。そして掌を見せるように両手を前に出し、手に気をためていく。すると、掌から炎の玉が現れ、徐々に大きくなっていく。そして、炎の玉は手に収まらない程の大きさになり、
「消し去れ!!」
俺はそれをノイズに向けて放った。やがて炎の玉はノイズの大群を飲み込み、爆発した。
爆発が収まり、そこにはノイズの姿は無かった。残ったのは、俺と倒れている響、そしてツヴァイウィングの二人だけだった。
「これで終わりか?」
俺はそんな言葉を発した。ノイズがいなくなったことを確認した後、安心したのか力が抜け、そこに座り込んだ。それと同時に纏っていた鎧が消えていき、私服の状態の自分に戻る。
すると、ツヴァイウィングの二人が俺の元に駆け寄ってくる。
「おい、あんた大丈夫か?」
「えぇ.......まぁ」
「それはそうと今のは何だよ」
奏が鎧のことについて聞いてきた。
「何って.......自分でもよく分かりません。一体何がなんだか」
「.......そうか」
「それよりも響は無事なんですか?」
「響?あぁ、あいつのことか。無事だぜ。さっきの爆発には運よく巻き込まれてなかったようだ」
「そうか.......無事なんだ.......良かった」
ドサッ!!
「おいっ、どうした!?」
俺は響の無事を聞いた途端、戦ったときの疲れが急にきて、その場に倒れてしまった。奏さんの声が聞こえるが口を動かす気力もなく、徐々に声が遠のいていき、瞼が閉じられていく。そして俺はその場で気を失ってしまった。
今回はここまで
感想をお待ちしています。
次回をお楽しみに