戦姫絶唱シンフォギア ~龍を纏いし戦士~ 作:Dorakuro
今回は修正を繰り返した結果、個人的に少し適当になってしまったんじゃないかと思っています。
それでもよければどうぞ!!
あの時、気を失った俺は夢を見ていた。それは俺が小学校に通っていた頃の懐かしい夢だった。あの時の俺は友達や話せる相手がいない程、大人しい性格だった。クラスの皆が友達同士で会話しているのをただただボーっと見ているだけだった。
しかし、学年が上がり、新しいクラスになった時のことである。
「よろしくね!!」
休み時間に突然、俺の隣の席の女の子がこちらに話しかけてきたのだ。俺は一瞬驚いてしまい、反応に遅れてしまった。その女の子を見るとオレンジ色の髪をしていた。俺は取り敢えず、よろしくとだけ言った。すると
「ねぇ、良かったら私と友達になってよ」
彼女が唐突な友達になってよ発言をしてきた。俺はその時何でと聞いた。そしたら
「だって君、前のクラスの時から見てたけど、友達いないんでしょ」
彼女がストレートに言ってきたことで心を痛めてしまった。俺は素直にいないことを言うと
「なんで友達いないの?友達いたほうが楽しいよ」
と言ってくる彼女。それに対して人と仲良くなる方法が分からないと言い返すと
「そんなの簡単だよ。まずは自己紹介で自分のことを知ってもらってそこから仲良くなれば良いんだよ」
その時、俺が何言ってるのか一瞬理解できずにいると
「私は立花響、7歳。誕生日は9月13日で血液型はO型。身長と体重は仲良くなったら教えてあげる。すきなものはごはん&ごはん。」
と自信満々に俺に向かって言ってくる。それを聞いた俺は若干引き気味になった。そうこれは俺と響の出会いである。あの時はマジで困った。いきなり自己紹介してきたと思ったら、友達になったら身長と体重を教えるということにそれは女の子としてどうなのかと思った。とそこで夢が途切れる。
「はっ......知らない天井だ」
夢から目を覚まし、お決まりのセリフを言っておく。知らない天井だと言ったが、おそらくここは病院だろうと察する。
「それにしても懐かしい夢だったなぁ」
俺は夢の内容を思い出す。響と出会った日から俺は毎日学校で彼女に絡まれ、放課後は腕を引っ張られてどこかに連れ出された。初めは面倒くさかったので抵抗していたが、次第に心のどこかに楽しさを感じ、徐々に仲良くなり、そして友達になった。そこから響の紹介で未来に出会い、彼女とも仲良くなり、三人で遊ぶようになった。
「さて、今何時かな?......!!」
ベットから起き上がろうとすると、腕と背中に痛みが走った。
「いってぇ~~。あの時のやつか」
あのネフシュタンの鎧の少女と戦ったときに感じた痛みだと気づき、腕を見ると包帯が巻かれていた。今度はゆっくりと起き上がる。するとベットの脇に誰かがうつ伏せになって寝ているのに気付く。
「すぅ......」
その正体は響だった。彼女は寝息を立てながら寝ていた。すると
「えへへ......もう食べられないよ~」
どうやら響は夢の中で満腹になるほど何かを食べているらしい。その時の彼女は幸せそうな顔をしていた。
「......全く仕方がない奴だな」
俺は幸せそうな顔で寝ている響を見て微笑み、彼女の頭に手を乗せてゆっくりと撫でると、それに反応したのか眠りから目覚め、目を半開きにしたまま起きる。
「んあ?......あれ?」
「おはよう響」
「おはよう......亮君?」
「いい夢は見られたか?」
「うん......あれ、亮君起きてたの!?」
「おう」
響は俺の声ですっかりと目が覚める。
「亮君、体は大丈夫なの?まさか死んでないよね?」
「体は所々痛むが、問題はない。というか死んでたらお前と話せてねぇよ」
「あっ、そういうばそうだね......取り敢えず、よかったぁ~無事で!!」
響は嬉しさのあまり、俺に抱き着いてきた。その時、彼女は強く抱き締めてきたため、背中に激痛が走る。
「ちょっ、ひ、響、痛い痛い!!俺、背中も怪我しているだろうから!!」
「//あ~ごめんごめん。つい嬉しくて......」
響がそれに気づき、すぐに俺から離れると手を頭の後ろに置き、頬を若干赤くしながら照れた。
「ちょっと、あなたたちここは病院でまだ夜よ。大きい声を出さないで!!」
と病室の扉を勢いよく開かれると翼さんが現れ、大きな声で注意してきた。あなたも十分大きな声が出てますけど......
「おぉ、亮君。目が覚めたのだな」
翼さんの後に続き、弦十郎さんが病室に入ってきた。
「えぇ、おかげさまで」
そこから弦十郎さんが現在の状況を話してきた。ネフシュタンの鎧は現在、黒服の人たちが捜索しているとのこと。また、俺の体については両腕に痣と背中と左足に切り傷が出来ているとのことだった。それを聞いて二年前に入院している時のことを思い出し、溜め息しか出なかった。(第2話より)
「まぁ何より、亮君が無事でよかった」
「これを無事といっていいんですかね」
「怪我だけで済んだんだ。無事には変わりないだろう......では俺はネフシュタンの鎧の捜索のためここで失礼する......後、退院はできるが、治るまで君は謹慎だ」
と弦十郎さんが言い残し、病室から出て行った。そして病室には俺と響と翼さんが残った。
「いやぁ~それにしても本当によかったよ。あの時は死んじゃったんじゃないかと思ったし......」
まず、響から口を開いた。
「それは悪かったな」
「......朱崎」
今度は翼さんが話しかけてきた。
「何ですか、翼さん?」
「その......聞きたいことがあるの」
「聞きたいこと?」
「えぇ、あの時......ネフシュタンの鎧を纏ったやつと戦った時にあなたが使っていた力は一体なんなの?」
翼さんが真剣な顔をして俺に聞いてきた。彼女が言っている力とはおそらくボルバルザークのことだろうと思った。俺は迷うことなく話す。
「あれは≪無双竜機 ボルバルザーク≫というカードの力です」
「それは一体どんな力があるの」
「ボルバルザークの鎧は他の鎧と比べてパワーが桁違いに大きいんです。まぁ、あの時初めて使っって分かったんですけどね。でも、ネフシュタンの鎧とはほぼ互角に戦えるほどでした......途中までは」
「途中まで?......それはどういう」
「あの鎧を纏うと完全聖遺物に対して互角に戦えるほどの力が手に入りますが、戦いで使い続けると自身の体が徐々に傷ついていきます。そして最終的には全身に傷を負い、最悪の場合、体が動けなくなると自分は考えています」
「なるほど......だからあの時、あなたの動きが一瞬止まったのね」
「えぇ......」
「そ、それってつまり、あのまま亮君が戦い続けていたら......」
「俺の体が動けなくなるほどボロボロになっていただろうな」
「そんな......」
響は力のことを知り、目から涙が出る。
「響、心配するな。ボルバルザークの鎧についてはあの時のことで知れたたから」
「で、でも......」
「ったく......あのな響。あの鎧は毎回使わないから、むしろいざという時にしか使わないつもりだから」
「それって本当?」
「本当だよ。全く......響は心配性だな」
俺は泣きそうな顔をしている響の頭を撫でる。
「......亮君がそう言うなら、信じてあげてもいいけど」
「はぁ~あなたたち、私がいることを忘れてないかしら?」
「あっ、そうでした。すみません翼さん」
俺は響きを撫でるのを止め、翼さんに謝った。この時、俺は本気で彼女の存在が一瞬だけ消えていた。これを翼さんに言ったら、間違いなく説教されると思ったので、あえて言わないでおいた。後、視界の端に映る響が残念そうな顔をしている気がするが、無視しておこう。
「全く......まぁ、いいわ。あなたに聞きたいことはまだあるから」
「えっ、まだですか」
「そうよ。といっても一つだけで私が最も聞きたかったことなの」
「最も......ですか?」
「えぇ、あの時、私は防人として覚悟を決めて絶唱を歌おうとしたけど、あなたによって阻止されてしまった.......教えてくれるかしら.......なぜ、私の行為を阻止したのか」
「聞きたかったのはそういうことでしたか.......分かりました。俺はあの時、翼さんの絶唱を阻止したのはただ、目の前の命を失いたくなかったからです。」
「どういうことかしら?」
「俺がこの力を使う上で誓ったんです。自分が大切だと思うものを絶対に守るって......翼さんもその中に入っています。」
「//そ、それはつまり、そ、そういうことなのか!!」
翼さんが顔を赤くして言ってくる。俺は翼さんがなぜそう言ってきたのか、自分がさっき言ったことを思い出すと、その理由が分かってしまい、慌てて訂正する。
「//あっ、いやっ、そういう意味ではなくてですね。共に戦う仲間として翼さんや奏さん、弦十郎さん、そして2課の皆さんも俺にとって守るべきものという意味です」
「えっ、あっ、そっ、そういうことなのね.......//ご、誤解したじゃない.......」
「す、すみませんでした」
俺は土下座をする気持ちで謝る。すると、さきほど取り乱した表情から冷静を取り戻した翼さんが笑う。
「.......ふふっ、でも、それがあなたが戦う理由ならそれでいいわ。これからもその大切なものを守っていきなさい」
「はい!!」
「それじゃあ私は2課に戻るわ」
そして翼さんは待合室から退室していった。彼女と話している最中、背後から鋭い視線が突き刺さっていたが、それが誰の視線なのか見なくても分かっていた。
「ねぇ、亮君......」
響が深刻な顔をしながら、話してくる。あっこれは説教されるなと思い、覚悟した俺だったが
「私、強くなりたい!!」
「.......えっ?」
彼女が言ってきたことは予想外の発言だった。そのため気の抜けた声を出してしまう。
「あの時、私が未熟だったから、翼さんは絶唱を歌おうとして、亮君は自分の体が動かなくなることを覚悟して戦って、結局私は何も出来なかった」
「響.......」
「私だって守りたいものがあるの。だから、未熟のままの私じゃ駄目だと思って.......未熟のままだとまた、翼さんと亮君の足を引っ張ってしまうから、だから強くなりたい!!」
「.......そうか、なら、頑張らないとな」
「亮君?」
「これから強くなって響の守りたいものを守っていけるといいな」
「うん、私、頑張るよ!!」
「おう、その意気だ!!(俺も頑張って強くならなくちゃな)」
響が強くなることを決意し、俺はそれを応援すると共に自分も強くなると決意したのであった。
夜が明けた日の昼頃、俺は暇だったので校内をうろうろしていた。そして屋上に辿り着くと、少し遠くにあるベンチに響と未来が座っていた。それに気付いた俺は二人のところに向かった。
「ようお二人さん、何してるんだこんなところで」
「あ、亮君」
「実は響が最近一人でいることが多いから、それを聞いていただけ」
「......そうか」
「あ、そういえば響、こと座流星群見る?動画にとっておいた」
「見たい見たい」
「俺もいいかな?」
「うん、いいよ」
未来が携帯を響に渡し、俺たちは携帯に記録された動画を再生するが、何も映っておらず、画面が真っ黒のままだった。
「あれ?見えないんだけど」
「再生されてないんじゃねえの?」
「実は光量不足で......」
「ダメじゃん!!」
「ダメじゃねぇか!!」
「「「......プッ、ハハハハ、アハハハハ!!」」」
ちょっとした漫才みたいな感じになり、三人とも笑ってしまう。
「おっかしいな、涙が止まらないよ......今度は一緒に見よう」
「うん」
「あ、そうだ。亮君も一緒に見ようよ」
「えっ、いいのか?」
「だって、こうしてまた三人で一緒にいられるんだし、今度は三人で見られたらなぁと思って.......いいでしょ未来?」
「うん、私はいいよ」
「ほら未来もいいって言ってるし」
「はぁ、分かったよ。一緒に見てやるか」
「やったぁーー!!ありがとう亮君!!」
「ひ、響!!」
響が嬉しさのあまり、俺に抱きついてきた。密着しているため響からするいい匂いと体に感じる柔らかい感触をより感じてしまった。俺はこのまま理性を失いかけそうになったとき、何者かの視線が刺さる。
「響?なんで亮君に抱きついているの?」
視線の主は言うまでもない未来だった。彼女は恐怖の笑顔をしていた。
「えっ?あっ!!こ、これは違うの未来。嬉しさのあまり抱きついてしまっただけだって!!」
響は慌てて俺から離れ、未来を説得する。未来はお構いなしに俺たちに近づいてくる。その時、恐怖を感じてしまい、なが~いお説教をされると思っていたが
「ずるいよ.......」
「えっ?」
「ずるいよ響だけ抱きついて」
「えっ、未来?」
「響がそうするなら私も亮君にそうする」
未来が予想外の発言をし、今度は未来が俺の背中に抱きついてきて驚く俺と響。
「ちょっ、未来!?お前もか!!というか背中怪我してるから痛いんだけど」
「......我慢して」
「と言われてもさすがに無理」
「あっ、ずるい!!私もやる!!」
「お前は今さっきやっただろ!!」
響が再び抱きついてきて身動きが完全に取れなくなった。
しばらく、この状態が続き、偶々通りかかった響と未来の友人たちのこの光景を見られたことに俺たちは気付かなかった。この後、背中の怪我が少し悪化してしまい、治るのが予定より少し遅れるのであった。
そういえば主人公のプロフィールどうしようと思ったことと奏さんの出番が少なすぎると思った今日この頃。これからなんとかします。
次回の予定では多分あれ出そうかなと思っています。もし出なかったら申し訳ございません。
それではまた次回でお会いしましょう!!