戦姫絶唱シンフォギア ~龍を纏いし戦士~ 作:Dorakuro
今回はあの有名なドラゴンがアーマーとして出てきます。
何か分かるかな?まぁ、名前出るんだけどね。
響「そんなことよりも、なんか全身が焦げてるように見えるんだけど......」
あっ、気にしないで大丈夫だから
「で、でも......」
亮「響、うp主の言う通りだ。奴は受けるべき罰を受けてああなったんだから」
「そ、そうなんだ」
やめて!!そんな可哀想な目で俺を見ないで!!心が傷つくから!!
と、とりあえず、本編をどうぞ!!
後日、私は弦十郎さんに呼び出され、友達の誘いを申し訳なく断り、2課に来ていた。
「それでは先日のメディカルチェックの結果発表~~~」
了子さんから話が始まった。目の前のモニターにその結果が映し出される。
「初体験の負荷は若干残ってるものの、体に異常はほぼ見られませんでした」
「ほぼ......ですか......」
体は何ともないことは分かったけど、ほぼという言葉に若干不安が残る。
「あなたが聞きたかったことはこんなことじゃないわよね」
「教えてください、あの力のことを」
私がそう言うと、翼さんが制服の下からペンダントのようなものを取り出し、私に見せてきた。
「天羽々斬、翼の持つ第一号聖遺物だ」
「聖遺物?」
「聖遺物とは世界各地に伝承に登場する現代では製造不可能な異端技術の結晶のこと。多くは遺跡から発掘されるのだけど、経年による破損が著しくて嘗ての力をそのまま秘めていたものは本当に希少なの」
「この天羽々斬も刃の欠片の極一部に過ぎない」
「欠片に残ったほんの少しの力を増幅して解き放つ唯一の鍵が特定振幅の波動なの」
「特定振幅の波動......」
「つまりは歌の力によって聖遺物は起動するのだ」
「歌?......そうだ、あの時も胸の奥から歌が浮かんできたんです」
「うん......」
「歌の力で覚醒した力を一度エネルギーに還元し、鎧の形で再構成したものが、翼ちゃんや響ちゃんが身に纏うアンチノイズプロテクター、シンフォギアなの」
「聖遺物を起動させ、シンフォギアを纏う歌を歌えるわずかな戦士を我々は適合者と呼んでいる。それが翼であり、君であるのだ」
「どおぉ?あなたに目覚めた力について少しでも理解してもらえたかしら?」
「あのぉ......全然分かりません」
「だろうね」
「だろうとも」
「いきなりは難し過ぎちゃったかもね。だとしたら、聖遺物からシンフォギアを作り出す唯一の技術である櫻井理論の提唱者が私であることは覚えておいてね」
「......はぁ、でも私がその聖遺物というものを持ってません。なのに何故......ん?」
するとレントゲン写真がモニターに表示される。
「これが何なのか君には分かるはずだ」
「はい、二年前の怪我です。あっ、あそこに私もいたんです」
「心臓付近に複雑に食い込んでいるため、手術でも摘出不可能な無数の破片、調査の結果、それは奏ちゃんが身に纏っていた第三号聖遺物、ガングニールの砕けた破片であることが判明しました」
「えっ?」
「それって本当かよ!?」
そのことに翼と奏さんが驚いた。
「......あの、この力のことをやっぱり誰かに話しちゃいけないのでしょうか?」
「君がシンフォギアの力を持っていることを何者かに知られた場合、君の家族や友人、周りの人たちに危害が及びかねない。命に関わる危険性がある」
「命に関わる?」
私はそのことについて一瞬分からなかったが、頭の中で二人の幼馴染のことが浮かんだ。
「俺たちが守りたいのは機密ではなく、人の命だ。この力のことは隠し通してもらえないのだろうか?」
「あなたに秘められた力がそれほど大きなものだということを分かってほしいの」
「人類ではノイズに打ち勝てない。人のみでノイズに触れることは即ち、炭になって崩れることを意味する。そしてまたダメージを与えることも不可能だ。たった一つ例外があるとすれば、シンフォギアを纏って戦姫だけ。日本政府、特異災害対策機動部2課として改めて協力を要請したい......立花響君、君が宿したシンフォギアの力を対ノイズ戦のために役立ててはくれないだろうか?」
「はぁ......私の力で誰かを助けられるんですよね?」
「うん」「うん♪」
「分かりました」
私はノイズと戦うことを決意し、翼さんと奏さんの目の前に行く。
「私、慣れない身ではありますが、頑張ります。一緒に戦えればと思います。これからよろしくお願いします」
そう言い、手を二人に差し出す。
「えぇ、お互い頑張りましょう」
「私はもう戦えないけど、何かできることがあったら気軽に聞いてくれ」
「はい!!」
二人も手を出し、私と握手した。その時、私はあることを思い出し、弦十郎さんの方に向き直る。
「そういえば、あの時、私を助けてくれた鎧の人は何者なんですか?あの人が纏っていた鎧もシンフォギアなんですか?」
私は先日、ノイズに襲われそうになった時に助けてくれたあの龍のような鎧をした人について聞いてみた。
「それは龍鎧者のことか?」
「そうです!!」
「うむ......実は我々も詳しくは知らないのだ。だが、あの鎧は見る限り、シンフォギアとは違った別の何かだということだけは分かっている」
「そう......ですか......」
何も情報が得られず私が落ち込んでいると、突然警報が鳴る。
「ノイズの出現を確認!!」
何事だろうと指令室に行くと、どうやらノイズが出現したらしい。
「本件を我々2課が預かることを1課に通達」
「出現地特定、座標出ます......リディアンより距離200!!」
「近い」
「向かいうちます」
翼さんがそう言って現場に向かう。それを見た私も後を追うように駆け出した。
「待つんだ。君はまだ......」
それを見た私も後を追うように駆け出そうとすると、弦十郎さんに呼び止められる。
「私の力が誰かの助けになるんですよね。シンフォギアの力がなければノイズと戦うことができないんですよね。だから行きます!!」
そう言い残し、私は再び駆け出した。守ってみせる、私が守りたいと思うものを絶対に、そう胸に近いながら。
一方その頃、俺、朱崎亮は響たちよりも一足先にノイズのところに到着していた。
「ったく、いつもいつも出てきやがって」
そして俺は服の下からペンダントを出し、腰に付けたデッキケースからカードを1枚取り出す。
「今日は早く終わらせるつもりだから、こいつで行くか」
取り出したカードにはいつも使っているボルシャック・ドラゴンとは違う、青と白の体をしたドラゴンが描かれていた。
「龍装《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》!!」
その掛け声によりペンダントとカードが光り、周りに青と白の鎧が出現し、鎧が全身に装着される。その姿はボルシャック・ドラゴンの鎧とは異なり、頭部にはヘルメットのようなアーマーに加えて横に耳あてのような形をしたものが、両手には武器である【ボルメテウス砲】という蒼い放射機が装着される。
「さぁ、いくぜ!!」
そう言い、俺は両手のボルメテウス砲をノイズに照準を合わせる。するとボルメテウス・ホワイト砲に白いエネルギーが溜まり、それを一気に砲撃する。
「ボルメテウス・ホワイト・フレア!!」
その白い砲撃はノイズたちに直撃し、直撃したノイズは灰になり、砂のようにさらさらと崩れていった。だが、ノイズを一瞬で片付けることができなかった。
「ちっ、まだいるのかよ。今日はいつもより多いな」
すると、ノイズたちは合体し、大型のギガノイズになった。俺は再びボルメテウス砲にエネルギーを溜めようとすると、
後ろから蒼い斬撃が飛んできた。振り返るとそこにはシンフォギアを纏った翼さんが立っていた。
「よう、先日ぶりだな」
「......そうね」
俺と翼さんはその場に立ちすくんでお互いを見つめ合っていた。すると、後方からギガノイズがもう一体、こちらに襲い掛かってきた。俺たちはそれに気付かず、反応に少し遅れてしまった。慌てて構えようとすると
「こっのぉぉぉぉ!!」
上からシンフォギアを纏った響が来て、ギガノイズに蹴りを入れていた。
「翼さん!!」
その掛け声に俺と翼さんは反応し、同時に攻撃をする。そしてノイズは灰になった。
「翼さーん!!」
戦いが終わると響が翼さんの方へ駆け寄る。
「私、今は足手まといかもしれないけど、一生懸命頑張ります」
「そうね、今のあなたは戦いに慣れてないから、まず、鍛えておいた方がいいわ」
「はい、分かりました!!」
俺は二人の会話を見て、一瞬微笑む。そして、現場から離れようとすると
「待ちなさい」
翼さんに呼び止められる。
「何だ?」
「龍鎧者、今度こそ一緒に来てもらうわ」
翼さんが剣を俺に向けながら言う。
「今度は力づくか......いいだろう、やれるもんならやってみろ」
そして俺も構え、お互いを睨み合う。
「ちょ、ちょっと翼さん!?」
響はこのピリピリした状況を見ておどおどし始める。しばらく、お互い相手の出方をうかがっていると
「そこまでだ二人とも!!」
突然の声に反応した俺と翼さんは声がした方向を向く。なんとそこにいたのは弦十郎さんだった。
私と翼さん、そして龍鎧者さんは出現したノイズを倒し、このまま2課に戻ろうかなと思っていたら
「龍鎧者、今度こそ一緒に来てもらうわ」
翼さんが龍鎧者さんに剣を向けながら言っていた。
「今度は力づくか......いいだろう、やれるもんならやってみろ」
龍鎧者さんの方も武器を構え、翼さんを挑発するように言い返してきた。そして、二人は睨み合っていた。
「ちょ、ちょっと翼さん!?」
突然のことで訳が分からなくなった私は翼さんに声を掛けるが、無視された。どうしようと思い、おどおどしていると
「そこまでだ二人とも!!」
後ろから声が聞こえ、振り向くと、そこには弦十郎さんがいた。
「司令!?」
「......!?」
「えっ!?何で」
弦十郎さんがいたことにそこにいた私たち三人は驚いた。
「ノイズと戦うもの同士、争っている場合ではない」
「しかし司令」
「落ち着け翼!!まず、話し合ってみないと分からないこともある」
「!!......分かりました」
弦十郎さんの言葉に従い、翼さんは諦めて剣を下した。それにつられて龍鎧者さんも武器を下に向けた。
「さて......龍鎧者。うちの部下がすまなかった。」
「......別に気にしてない」
龍鎧者さんはそう言う。弦十郎さんの謝罪により、険悪だった雰囲気がなくなる。私は一安心だと思っていたけど
「そうか......これで何度目か分からないが改めて聞く。我々と一緒に2課に来てはくれないだろうか?龍鎧者......いや、朱崎亮君」
「えっ?」
弦十郎さんの放った言葉の中に幼馴染の男の子の名前が出てきて、私はうっかり声が出てしまう。
「......いやだと言ったら」
「私が力づくでも連れて行くが」
そして、弦十郎さんが構える。一方、龍鎧者さんは武器を構えず、立ってるだけだった。二人の間には静寂が生まれ、しばらく続いた。私はその光景を見て、思わず息を飲んだ。このまま戦ってしまうのかなと思っていると
「......分かりました。おとなしく付いていきますよ」
龍鎧者さんが言葉を発した。
「ありがとう亮君」
すると、龍鎧者さんが纏っていた鎧が徐々に消えていき、やがてその人の顔が見える。そこには私の知る幼馴染朱崎亮君が学校の制服姿で立っていた。
「よっ、響」
「えっ、えぇぇぇぇぇぇ!!」
私はそれを見て驚くしかなかった。
第5話はここまで。
いやぁ、それにしても正体がバレてしまいましたね、亮君?
亮「なんか、正体バレるタイミング早くないか?こういうのはクライマックスに入ったときにばれるものだろ普通」
それに関しては色々事情があるんですよ。
「そういうものなのかね」
そういうものなんですよ。
さて、次回はさらにあのドラゴンで新しいアーマーが出てくるのでお楽しみに。
それではまた次回で。