戦姫絶唱シンフォギア ~龍を纏いし戦士~ 作:Dorakuro
今回はあのドラゴンのアーマーとあのドラゴンの武器が出ます。
では、どうぞ!!
「えぇぇぇぇぇ!!」
龍鎧者の正体が俺であることを知った響は驚きの声を上げる。
「ど、どういうこと!?りょ、亮君が龍鎧者!?えっ、えっ!?もうワケわかんないよぉ!!」
「どうした響?そんなに大声出して、今何時だと思ってるだ。近所迷惑だろ」
「いやいや、さすがにこの状況を見て混乱しないほうがおかしいよ。まさか龍鎧者さんの正体が亮君だなんて、そりゃ驚いて声も出るよ!!」
「はぁ.......」
「何溜め息なんかついてるの?元はと言えば亮君のせいなんだからね!!もう、誰か何とかしてぇぇぇぇ!!」
響は更に混乱し、頭を抱えてしまった。翼さんと弦十郎さんはそれを見て呆れてしまう。
「ん、んん!!取り敢えず亮君、我々と2課へ同行してもらおうか?」
「はい、分かりました。響、ほら行くぞ。来ないと置いていくから」
「ふぇ?あっ、ちょっと待ってよ亮君」
響はそう言いながら、シンフォギアの鎧を解除し、こちらに駆け寄ってくる。その後、俺たちは車に乗り、特異災害対策機動部2課へと向かった。
俺たちは車でリディアンの中に入り、エレベーターに乗り、地下深くにある2課の施設に到着した。そして、全職員がいるルームに行くと、弦十郎さんがこちらに振り向き
「では、ようこそ特異災害対策機動部2課へ、朱崎亮君!!」
弦十郎さんが歓迎してくれると周りにいた職員の人たちが拍手をする。
「君はこれから我々の仲間となるのだ。よろしく頼むぞ」
「は、はい。こちらこそよろしくお願いします」
そうして俺は弦十郎さんと握手する。すると、女の人がこちらに近づいてきた。
「ふ~~ん、あなたがあの龍鎧者ねぇ。鎧を纏っていると顔の半分が隠れているから分からないけど、こうして素顔を見ると、案外可愛い顔をしてるわね」
「えっ、か、かわ!?」
いきなり顔を近づけてきたので俺は慌てて後ずさりをする。それを見ていた響は
「おやぁ、亮君、顔赤くなってない?」
「えっ、い、いやそんな訳あるかよ」
「亮君は鏡を見ないから分からないけど、今の亮君は本当に顔が赤くなってるよ。可愛いなぁもう。でも、亮君は案外可愛い顔してるのは私も認めるよ」
「お前まで可愛いって言うんじゃねぇよ!!あと認めるな!!からかってるのか!!」
「ふふ~ん、亮君はいつも私を弄ってくるんだから、そのお返しだよ。あっそういば、亮君の恥ずかしい思い出を暴露しちゃおうかな(ニヤニヤ)」
「そ、それだけはやめてくれ......」
「えぇぇ、どうしようかなぁ~」
「くそぉ、響に弄られる日が来るとは.......」
俺は悪い顔をしている響に弄られ、体が崩れ落ちる。俺はその時、少しの屈辱を味わった。
「はいはい、今はそのくらいにして、改めて私は櫻井了子、よろしくね朱崎亮君♪」
「あ.......あい」
俺は泣きながら返事をする。すると、こちらにもう一人近づいてきた。
「おい、あんた大丈夫か?」
声のした方を見上げるとそこには奏さんが立っていた。
「は、はい大丈夫です」
俺は涙を拭き、すぐに立ち上がる。
「あんたは私の事知ってると思うけど、改めて私は天羽奏だ。よろしくな」
「よろしくお願いします」
「まさか驚いたよ。あの龍鎧者が年下だったなんてなぁ」
「あ、ははは」
「では、歓迎はここまでにして俺たちはミーティングルームに向かおう。亮君に話がある」
そして、俺と弦十郎さん、了子さん、響、翼さん、奏さんはミーティングルームに向かった。
ミーティングルームに着くと、俺と響は向こうのソファーに座らせられ、向かい側のソファーに弦十郎さんと了子さん、そのソファーの後ろに翼さん、奏さんが立つ。
「話があると言ったのは他でもない。亮君が持つあの力についてなんだが、あの時は何も聞けなかったが、あれから二年、分かったことがあるだろう。話せるところまで話してくれ」
と弦十郎さんが、俺に向かって話を持ち出してきた。俺はこの力について現在分かっていることを説明し出す。
「はい、俺が持っている力がどういう原理かは分かっていませんが、鎧がどのようなものなのかは大体分かりました」
「ほう.......それは何なんかね?」
「この鎧はデュエルマスターズというカードゲームに出てくるドラゴンを模したものということです」
「何だって!?」
「奏、知ってるの?」
「あぁ、昔、オフの時にこそっと街の方に行ってやってたんだ」
「あぁ、奏がたまに2課にいなかったのはそういうことだったのね」
「ねぇ、亮君。デュエルマスターズだっけ?それって確か」
「あぁ、俺が昔友達とやっていたものだ」
「だが、何故、そんなものが鎧として纏えるようになったのだ?」
「それが、俺もそこまでよく分からないんですけど......二年前の事件から退院した日に見た夢のことなんですけど」
それから俺は夢の内容を語る。語り終えると皆驚いていた。それもそうだろう。夢で出てきたものが、現実にも出てきたということを。首に掛けていたペンダントがそれを証明していた。
「にわかに信じがたいことだな。まさか、夢のものが現実のものになるとは.......」
「俺も最初は信じられませんでした。夢だと思ってたのに、手に夢に出てきたものを握っていたので.......話せるのはこれだけです」
「いや、話してくれてありがとう。おかげでその力のことが少しだけ分かった気がする」
「そうですか」
「うん♪でも、一つ気になることがあるのよね」
「というと?」
「本来、ノイズに対してはシンフォギアの力を持った子にしか戦えない筈なのに何故、その力はシンフォギアとは違うのにノイズと戦うことができるのかしらね?」
「言われてみればそうですね」
「ねぇ、提案なんだけど。もし良かったら、そのペンダント調べさせてもらっていいかしら?」
「えっ、これをですか?」
「うん♪調べれば何か分かると思って」
「で、でも大丈夫なんですか。もし、壊れたりしたら」
「それに関しては問題ない。了子くんの腕は信用できる」
「そうですか、ならお願いします」
「はい、任されました♪ちゃちゃっと解析しちゃうわね」
俺は了子さんにペンダントを渡そうとすると
「櫻井女史、ちょっと待ってもらえますか?」
「どうした、翼?」
なぜか翼さんがいきなりペンダントを渡すのを止めてきた。それを弦十郎さんが尋ねる。
「それを調べる前に彼と手合わせをお願いしたいのですが」
「えっ、俺と?」
なんと翼さんが俺との手合わせをしたいと言ってきて、俺は驚く。
「ほう......なぜだ?」
「これから共に戦う者として彼の実力を把握しておきたいのです」
「なるほど......で、亮君の方はどうする?」
今度は弦十郎さんが俺を見て尋ねてくる。
「......分かりました。その手合わせ受けましょう」
俺は考えた末、それを了承した。
「では、訓練場に向かおう」
そして、その場にいた全員が訓練場に行く。俺と翼さんだけ訓練場の中に入り、その他はそこのモニタールームでこちらの様子を見ていた。訓練場に入った俺たちはある程度距離をおいて、お互い正面を見て立ち止まる。
「手合わせを受けてくれてありがとう」
すると翼さんが口を開き、礼を言ってきた。
「いえいえ、今までは会っても戦うことはなかったので......それに俺も翼さんの提案を聞いて良い機会だと思ってこの手合わせを受けさせてもらいました」
「そう......では、始めましょう」
「はい」
そうして俺たちはお互いペンダントを取り出した。
「Imyuteus amenohabakiri tron]
翼さんがシンフォギアを起動するための歌を詠唱し、アメノハバキリを装着する。それを確認した俺もデッキケースからカードを取り出す。
「龍装《バルキリー・ドラゴン》」
そう言うと、ペンダントとカードが光り、鎧が出現し、装着される。今回、俺が使う鎧は全身黄緑色の鎧で二本の角がある黒と黄緑の頭部アーマーに両肩には赤と白の肩アーマー、腕にはドラゴンの口の形をした発射口が付いた弓が装着される。
お互いに武器を構え、まず動いたのは翼さんだった。彼女はこちらに突っ込んできてアームドギアで斬りかかってくる。俺はそれをバックステップで避ける。その後、俺は腕に付いている武器【バルキリーアロー】を翼さんに向け、弓を引く。すると、発射口から炎の矢が出てきて俺はそれを放つ。
「ボルカニックアロー!!」
放った炎の矢は翼さんの方へ真っ直ぐ向かっていく。だが、彼女はそれを簡単に弾く。すると、彼女は再び突っ込んできた。俺は距離を詰められないように矢を連続して放つが彼女は避けたり、弾いたりして距離を詰めてきた。
(遠距離攻撃は分が悪いか......なら)
そう思っているとお互いの距離が近くなり、翼さんは剣を振り下ろす。この時、誰もが翼さんの勝ちだと思ってた。しかし、俺は右腕でガードしていた。
「何!?」
彼女は驚き、俺との距離をとる。その右腕を見ると、装着されていたはずバルキリーアローが別の武器【ボルシャッククロー】に変わっていた。
「武器が変わっただと!?」
「ええ、その通りです。この鎧の元になっているのはバルキリー・ドラゴン。その効果はデッキからアーマード・ドラゴンを手札に呼べること。つまり、この鎧の特徴は自身の武器だけでなく、他の鎧の武器を呼び出して使うことが出来るのです。」
「つまり、状況に応じて武器を使い分けることが出来るということか」
「そういうことです。でもまぁ、さっきのは危なかったですけどね......武器を呼び出さなかったら俺が負けてましたけど」
「......そうね」
「では、今度はこっちから行きますよ......翼さんが剣なら俺も!!」
そう言って再び武器を呼び出す、今度は両側に剣が付いている【バザガジールツインソード】を呼び出し、翼さんに向かっていき、武器を振り下ろす。彼女は自身の剣でそれを受け止める。俺は攻撃をやめず、振り下ろしたり、突きを入れたりした。だが、それらもすべて弾かれた。このままじゃ埒があかないと感じ、俺は彼女からいったん距離を置く。
「これで決める」
そう言った俺は剣に炎を纏わせる。それを見た翼さんも剣を大きくし、構える。そしてお互いに向かって斬撃を飛ばす。二つの斬撃は衝突、爆発し、その爆発にお互い巻き込まれる。やがて、爆煙が消え、訓練場には鎧が解除された二人が立っていた。
「そこまで!!」
弦十郎さんの掛け声により、手合わせは終了した。お互い礼をし、訓練場を出る。その後、了子さんにペンダントを渡し、弦十郎さんと了子さんはその場から出て行った。俺も疲れたので帰ろうとすると
「なぁ、待ってくれ」
突然奏さんが声を掛けてきた。どうしたんだろうと思っていると
「実はあんたにずっと礼を言いたかったんだ」
「俺に礼を?何故ですか?」
俺は奏さんに理由を聞き出す。
「あの時、私は絶唱を歌おうとした。その時は後悔してなかったし、自分が消える覚悟もしていたけど、歌おうとしたところであんたがその力を使い、ノイズをすべてやっつけてくれた。そのおかげで私はシンフォギアを使えなくなった代わりに生き続けることができた。あんたには本当に感謝している。ありがとう」
奏はそう言い頭を下げてきた。俺は理由を聞いた時、誰かの命を救っていたんだなぁと少し嬉しかった。
「そんな感謝してるだなんて、俺はただあの時、響をあの状況から助けたいと思ってやっただけなんで、礼を言われることなんて」
「それでも私は言いたかったんだ」
「.......分かりました。その気持ち素直に受け取っておきます。」
「本当か!?」
「えぇ、本当です」
「そうか、良かったぁ」
「私からもお礼を言っておくわ。奏を救ってくれてありがとう」
今度は翼さんにも礼を言われる。まさか、ツヴァイウィングの二人に礼を言われるとは思いもしなかった。俺は若干照れていた。
「どういたしまして.......あっ、そういえば」
俺はそう言い、翼に手を差し出す。
「さっきまではお互い敵対してるような感じでしたが、これからは共に戦う仲間として.......よろしくお願いします」
「ふっ、こちらこそよろしくお願いするわ」
翼さんは微笑み、俺と握手してくれた。今、言うべきことじゃないが、女子と握手するのって初めてじゃね。しかも初めての相手が有名人だなんて、多分こんなこと一生ないぞ......そんなことを内心思っている亮であった。
「あっあれ、私って今放置されてる?」
一方、今の状況に置いてけぼりなことに気付いた響だった。その声を聞いた俺は響がいることを忘れていた。
「あ、響いたのか?」
「何その今まで忘れてましたみたいな言葉!!私ずっといたよ」
「俺からしたらほとんど空気だったぞ」
「でも、亮君の隣にいて、ちょっと聞いてみたりしたじゃん!!......うぅ酷いよぉ」
流石にまずかったのか、響は泣きそうな顔をしていた。それを見た俺は罪悪感を感じて、響の頭に手を乗せて撫でる。
「ふぇ?」
「流石の俺でもやりすぎたと思ったよ......その......ごめん」
「//......う、うん。謝ってくれたから許す」
「そうか、良かった」
「でもね......罰として今度おいしいお店に連れてってもらうから」
「......えっ、ちょっと待って。許しくれたんじゃ」
「うん、許したよ。でも、女の子を泣かしたのはいけないんと思うんだ」
「で、でも......」
「もし断ったら、未来にこのことを全て報告するから」
「それだけは勘弁してくれ!!」
とその場で綺麗な土下座をする。その時、未来だけは......未来だけは......と頭の中で恐怖に駆られる俺だった。
「なぁ、私たちここにいていいのかな翼?」
「そうね、私も奏と同じ気持ちよ」
今度は奏さんと翼さんの方が放置されるのだった。そんな空気の中、弦十郎さんが部屋に戻ってきた。
「亮君、すまないが話がある。ついてきてもらえないだろうか?」
と弦十郎さんが俺に言ってきた。何だろう?まだ何かあるのか?と思った俺は弦十郎さんの後についていくようにその場を後にした。だが、この後、弦十郎さんが言ってきたことに困惑するのだった。
今回はここまで
亮「なぁ、うp主」
今度は何ですか、亮君?
「バルキリー・ドラゴンのアーマーの設定、なんかてんこ盛り過ぎね」
いやぁ、バルキリー・ドラゴンの効果に沿って考えていたら、こうなりました。あっ、でもこれより凄いのが今後出る予定なので
「......マジかよ」
それまで楽しみにしておいてください。では次回でまたお会いしましょう。
「またな」