アリス・バスタースタッフ   作:蟹アンテナ

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9.護身用武器

エンヴィリアの工作員と思われる盗賊の生き残りを高出力スキャンで記憶を読み取り、村の襲撃の裏の存在を知ったアリスは、今後の方針を決めるために、更なる情報収集を行っていた。

 

(うーん・・・虫型ドローンは見つからないのが便利だけど、航続距離が短いのよね。)

 

(一応鉄くずさえ集まれば、高高度偵察機くらいなら製造可能だぞ?とはいえ、透化迷彩処理をしていないと万が一という事もある、そう簡単には事は進まないぞ。加えて飛ばすための魔石の調達も必要だ。)

 

(田舎の村の娘として一生を終える筈だったアタシには、村の外の世界なんて想像もつかなかったけど、大切な物を守るためには知らないといけない事が多すぎるという事に気づいてしまった。知ってしまったからには、ほっておく事なんて出来っこないわ!)

 

(12の歳で知るきっかけがあるだけ、この時代基準では十分に早いさアリス、失ってしまった命は遠い未来、宇宙に進出した人類の技術でさえ死者の蘇生は不可能だ。記憶を共有したクローン元に近い他人なら生み出す事は可能だがな。)

 

(私がアタシに生まれ変わったという事象を考えると、クローン部隊の皆はきっとあの世で同じ記憶と容姿で複製された自分たちが大渋滞を起こしているんじゃないかしら?まぁ、過去に生まれ変わる事もあるんだし、転生先には困らないわ。)

 

(アリスに指摘されるまで考えたことも無かったな、まぁ自分自身に指摘されるというのも奇妙な話だが・・・。)

 

「アリスちゃん?頭痛は平気?」

 

藁の上に布を敷いた簡素なベッドの上で横になっているアリスを心配したパラミュが、お湯の入った水差しと土焼きのコップを持ってきて燭台の置かれたテーブルの上に置く。

 

「んー・・・動かすと痛いけど、まぁ平気?かなぁ・・・。」

 

気だるそうにアリスが体を起こすと、程よく冷まされたお湯を飲み一息つく。

 

「あんまり無茶しちゃだめだよ?この時期は流行り病が広がりやすいんだ。」

 

「ええっと・・・確か、悪魔の風が吹いて人々を苦しめる・・・だっけ?教会の人は薬湯を時々村の皆に配ってくれたけど、それでも風邪ひくときはひくからねぇ・・・。」

 

(教会前を通り過ぎざまに神父の持っていた薬袋をスキャナーで成分分析をした限り、ある程度有効成分を含有している様だな。無意味な処方はされてはいないという事か、とは言え化学療法には劣るが・・・。)

 

「へへへ、うちの店も教会に結構な量の薬草を売ったり寄付したりしているんだ!だから、簡単な薬なら私調合できるんだよ!」

 

「あぁ、あの時露店のおじさんが売っていた緑色の奴と同じ薬ね?」

 

「そそ、丁度材料が全部売れちゃって薬の補充も出来なかったから、数だけそろえるために他所から買ったんだ。私が作るのとそんなに変わらないけど、街中でも拾える薬草ならそんなもんだよね。」

 

「パラミュは商人以外にも薬師としてやっていけそうね。」

 

「えぇ!?いやぁ流石に無理だよぉ・・・珍しい薬草を使った薬なんかも調合したことあるんだけど、手順が複雑すぎて数えるほどしか調合できていないんだ。」

 

「って事は、幾つか難しい調合を成功させたんだ?」

 

「まぁ、何度か調合してコツっぽいのは掴んだ気はしたけどね、珍しい薬草を使う調合だから、練習は何回も出来ないし、商人として価値のある商品を無駄に使い潰すのは忌避感があるし・・・。」

 

「あはは、やっぱりパラミュは根っからの商人気質なんだね。でも、何だかその才能は勿体ない気もするな。」

 

「んーせめて、珍しい薬草が量を気にせずにじゃんじゃん贅沢に使えれば腕も上がるんじゃないかなぁ?・・・・でも、無し無し、珍しい薬草が珍しくなくなると商人として困るからね。」

 

「ブレないなぁ・・・・・。」

 

アリスはパラミュの作った丸薬と湯冷ましを飲み、再び藁のベッドに体を横たえた。

薬草を固めた丸薬の成分をナノマシンが抽出・合成し、高出力スキャンのフィードバックで負荷のかかった神経の修復を開始する。

 

自然由来の薬用成分とは言え、経験則で複数の薬草をすり潰し調合された生薬は、複雑な化学変化をして強力な抗菌性の物質へと変化し、結果的に広い範囲の菌類に対応可能である。どちらかと言うと抗生物質よりも滋養強壮剤に近い丸薬は負荷のかかった肉体の修復に大いに役に立った。この時代の医療技術も決して馬鹿に出来たものではないのだ。

 

「うーん、目覚めスッキリ!パラミュの作った薬は中々凄いね。」

 

(民間療法に近い物だが、無駄のない処方だ、パラミュは本当にそっちでも食っていけるだろう。)

 

「あ、アリスちゃん起きた?体は大丈夫?」

 

「うん、パラミュのお陰で随分と楽になったよ!」

 

「そう、良かった!今日は特に手伝う事も無いみたいだから、外に遊びに行っていいみたいだよ。」

 

「どうしようかな?アタシも特に用事があるという訳でも無いし・・・。」

 

「病み上がりだからあまり動かない方が良いんじゃない?それじゃぁ、私ちょっと散策してくるね。」

 

「うん、気を付けてね。」

 

(丁度良い機会じゃないか、残りの魔物素材も金に換えてしまおう。)

 

(あー、まぁここではあの姿でのアタシは知られていないしね。今度はローブを脱がないようにしないと・・。)

 

アリスは寝間着を脱いで、パラミュから貰った服をクローゼットから取り出して着替え、外に出て、人気の少ないところに行き、対人センサーで周囲の状況を確認してからバトルドレスを装着する。

 

(ほんの一瞬裸になるから、どうしても人の視線を気にしてしまうな・・・その前に、この装備自体この時代では目立って仕方がない、さてと、ローブで隠してっと・・・。)

 

アリスは、異次元収納機能ソウルストレージシステム[SSS]を起動し、大きめの背嚢を取り出し、魔物素材を背嚢に入るだけ放り込み、王都の冒険者ギルドへと向かった。

 

「冒険者ギルドへようこそ、ご用件は?」

 

「魔物素材を売りに来ました。」

 

「はい、では確認しますね・・・・えっ?」

 

冒険者ギルドの受付嬢は、やけに大きな背嚢から出てきたごつごつした甲殻に驚く

 

「アイゼンクラブ?ですか?こんなに傷が少ない甲殻は初めて見ました。」

 

「腕の良い魔術師の知人が急所を突いて倒してくれたのですよ、私は代理で売りに来ました。」

 

「・・・そうですか、その方は冒険者ギルドに加入されているのですか?」

 

「いや、偏屈な奴なので中々人前に出てこないんだ、次に出会えたら金を渡す約束をしているのです。」

 

「ふむ、ギルドとしては優秀な人材は確保しておきたいところですが・・・まぁ、いいでしょう。」

 

アイゼンクラブの甲殻や鋏、脚部などの外殻をギルド職員が検分し、金庫から小さな袋を2~3個ほど取り出し、中身を確認してからアリスに渡す。

 

「大銀貨と小金貨がこれほどに・・・いいのですか?」

 

「状態が良く、加工の幅も広い上級品ですから色を付けましたよ。」

 

「そうですか、知人が喜ぶ顔が浮かびます。」

 

「では、またのご利用お待ちしております。」

 

アリスがアイゼンクラブの素材を売却すると、手に入れた資金を元手に鋼材を探しに職人通りへと向かう。

 

(アイゼンクラブは何とか捌けたけど、問題はジャイアントファングなんだよねぇ・・・絶対に騒ぎになる。)

 

(こればかりは、細かく分けて売るしかないだろうな、倒したというのは不味いから転売扱いにするべきか・・・。)

 

(バトルドレスを装着できない状況も出てくると思うから、護身用の武器を作っておいた方がいいよね?)

 

(クアッドクラウンはどう見ても杖と言うよりはビームライフルの類にしか見えんからな、旧世代の単純な構造の武器でも護身用として十分に機能するから魔法の杖などが良いかもしれんな?)

 

(あぁ、どうせならどう見ても武器には見えない杖とかなら、果物ナイフとかよりも相手を油断させることが出来そうだし、良いかもしれないわね。)

 

職人通りの魔道具店の前においてある何気なく、見てみると丁度アリスくらいの年齢の少女でも扱えそうな杖が立てかけてあった。

 

(うーん?・・・これが魔法の杖かぁ・・・小さい頃のアタシは、結構憧れていたんだけど、未来の知識がある今、実物を見ると・・・。)

 

(未来の学生の図画工作レベル・・・だな、丈夫な木材を棒状に整え、先端に金属部品をはめ込み、魔法回路を刻み込み、その溝に魔力伝導率の高い糊の様な薬品を塗り、乾燥させまたその上に同じ薬液を塗り、層になるように同じ工程を繰り返したものがこれだ。)

 

(手間暇はかかっていそうだけど、これじゃぁ魔力を整える補助くらいにしかならないよ?打撃に使えるほどの強度もなさそうだし・・・。)

 

「なんだい?あんた、うちの商品が気になるのかい?」

 

モノクルをかけたぼさぼさ頭の男が魔道具店の扉から出てくる。

 

「あぁ、職人通りをブラブラ歩いているだけさ、これらは貴方が作ったものか?」

 

「なるほど、ローブで隠してはいるが、その下は鎧っぽいな?となると冒険者か?」

 

「ギルドには加入していないが、まぁ当てもなく旅をしているから似たようなものだな。」

 

「ふぅん?となると旅の道具の補充と言ったところか?生憎冒険者用の道具はあまり置いていないからな、実験器具なら沢山あるんだが・・・。」

 

「となると、そこに立てかけている杖も実験向けと?」

 

「あぁ、錬金釜をかき混ぜるときに使うものだから武器として使うと簡単にへし折れるぞ?そう言ったものは向こうの冒険者向けの店に行けばいい。」

 

「そうか、有難う。」

 

「錬金術に用事があるときはうちの店を利用してくれよ?」

 

(強度的に武器に使えそうじゃなかったけど、武器じゃなかったんだね。)

 

(この時代の資料は未来で消失しているから、新鮮な気持ちだよ。こんな形で過去の時代を知れるとはな。)

 

(やっぱり、武器は武具屋さんで買うのが一番だね。冒険者の人が荒っぽく使う前提に作る筈だから強度も高い筈。)

 

(冒険者として生きる魔術師は少ないらしいから、杖が置いてあるか微妙なところだがな・・・どの道、デザインを偽装して自分で作る前提だから、金属くずさえ手に入れば良いのだが・・・。)

 

アリスが職人通りを歩いていると、ふと視界の端に錆びた金属くずの山が映る。

どうやら、ジャンクショップの類の様だ。破損したり古くなった武具を引き取ったり転売したりしている様だ。

 

「すまない、ここに積み上げられている物は売り物なのか?」

 

「あん?なんだい嬢ちゃん、ここはガラクタしか置いとらんぞ?」

 

「あぁ、鉱石や金属くずを集めているんだが、売ってくれないか?」

 

「・・・なんだい、冒険者じゃなくて鍛冶屋だったのか?質はあまり良くないから鋳つぶしても強度は良くないぞ?」

 

「まぁ、質よりも数が多ければ問題ないんだ、こんなもので良いか?」

 

「大銀貨!?いや、それだと丁度、置いてある分全部だが、本当に買うのか?」

 

「問題ない、こいつに詰め込めるだけ詰め込んでくれ。」

 

「変わった客も居るもんだ、今日は店じまいだな?ありがとよ。」

 

背嚢に購入した金属くずを放り込み、一度街を出て、人目のつかない所で、クアッドクラウンのファブリケーション機能を使って金属くずをインゴットに加工する。

 

(この時代の金属加工技術が未熟とは言え、これ程不純物が出てくるとは・・・。)

 

(元の大きさから随分と小っちゃくなっちゃったね。)

 

(純度が高ければ高いほど良いという訳でも無いが・・・硫黄などは取り除き、炭素量を調節しておけば、幾らか質の良い物が出来る。安物の剣が簡単に砕け散ってしまうのも仕方がないのかもしれんな。)

 

(ジャンク品の中で冒険者用の杖もあったから、それをベースに何か作ってみようよ!)

 

(そうだな、この姿で使うものではないから今の君の体格に合わせて長さを調節して・・・・ふむ。)

 

ホログラムに先ほど鋳つぶした冒険者用の杖が浮かび上がり、そのデザインをベースに、魔法回路を高効率の物に改良して、多少乱暴に扱っても問題ない強度にし、変身しない状態の護身用ロッドが完成する。

 

「変身を解除っと・・・うーん、ずっしり」

 

(アクチェーターグローブなしではこんなもんだ。さて、そこの岩に魔法を放ってみろ。)

 

「よぉし・・・てぇい!」

 

護身用ロッドを勢いよく降ると、杖の先端から炎が迸り、放たれた火球が岩に命中すると小さな爆発を起こし、岩の端がはじけ飛ぶ。

 

(ちょっと威力高すぎるんじゃない?)

 

(矢ほど弾速が速い訳でも無く、連射がきく訳でも無い、こんなもんだろう。)

 

(実際に冒険者やっている魔術師さんがどんな戦い方をしているのか知らないけど、うっかり強力な魔法を使ったら目を付けられちゃいそうだけど・・・。)

 

(そもそもアリスの状態で使う事前提の武器だ、魔力の消費量を抑えつつ威力を向上させてあるが、今使った魔法以上の威力は出ない様にリミッターがかかっている。)

 

(そうねぇ・・・まぁ、護身用とは言え、これが使われる状況にならない様に気を付けないとね。)

 

ジャイアントファングの皮を加工したベルト[普通のベルトに偽装済み]の金具に護身用の杖を差し込み、衛兵に見つからない様に街に戻ると、何気ない風に元の姿で街中を散策し始めた。

 

「あ、アリスちゃん!どこ行っていたの?」

 

「ん~?何か面白いもの無いか歩いているだけだけど、どうしたのパラミュ?」

 

「いや、家に居ないからどこかに出かけたのかな?って思っていたんだけど、そっか、入れ違いになっていただけかぁ・・・。」

 

「もしかして心配させちゃった?ごめんね。」

 

「いいよいいよ、所でその背中に背負っているそれは何?」

 

革のベルトに固定してあった護身用ロッドを引き抜くと、パラミュに見せる。

 

「子供用の魔法の杖らしいよ、盗賊に襲われると怖いから職人通りで買ってきたんだ。」

 

「えぇ!?護身用の武器?高くなかった!?」

 

「へへへ、ちょっと色仕掛けすればアタシでも買えちゃうんだ!うっふん。」

 

「アリスちゃんて・・・結構大人・・・。」

 

(からかうなよアリス、信じるパラミュもパラミュだが・・・。)

 

その後も、街を散策し情報の収集や必要な資材を購入したり、時間を潰し日が傾いてきたので家に戻る。

 

「アリスちゃん、お勉強?一応その本うちの商品だけど、此処にある分は読んでいいからね。」

 

「うん、折角護身用の杖を手に入れたんだから、使い方を知らないとね。」

 

(歴史資料としてもこの本は興味深いものだな、儀式的で意味のない術式もあるが、この時点である程度の理論は固められていたのかもしれん。)

 

(ええっと・・・ここはカットして良し、ここも短縮、逆にこれは魔力チャージが足りていない・・・随分とエネルギーロスが激しいわね。)

 

「いいなぁ、私も護身用の杖買おうかな?」

 

「良かったら、パラミュも使う?魔法が使えるなら扱えると思うけど?」

 

「え?触らせてくれるの?えへへ、実は魔法に興味があるからその本も読んだことあるんだ。」

 

「ふぅん?それじゃぁ、外の薪割り用切り株に魔法を当てて練習してみようよ。」

 

「する!する!」

 

太陽は山の陰に隠れ、空も薄暗くなりつつあるが、少女たちはこっそりと裏庭に回り、護身用ロッドで威力を抑えた魔法で的当てをする。

 

「てい!」

 

豆粒の様な火の玉が放物線を描いて薪割りに使っている切り株に命中して、一瞬煙が出る。

 

「アリスちゃん凄い!本を読んだばかりなのにもう使えるなんて!」

 

「次はパラミュの番だよ!やってみてよ!」

 

「え?わ・・・私?う・・・うん。」

 

パラミュが護身用ロッドを受け取ると、ごくりと唾を飲み杖を構える。

 

「えと・・・ふぇ・・・ファイヤーボルト?」

 

護身用ロッドを軽く振ると、握り拳大の火球が放たれ、切り株の3分の1がはじけ飛ぶ

 

「うびゃあああぁぁ!?」

 

「え!?う・・・うそ!?パラミュ?」

 

(魔術の適性も高かったのか!?・・・力加減を誤った感じだったが、魔力の集中も悪くは無かった、命中すれば大人でも唯では済まないな。)

 

「はわ・・はわわわわ・・・ど・・・どうしようアリスちゃん!」

 

「あー・・・えっと、後始末はアタシがやっておくから先に戻ってて、良ければレオンさんにも誤魔化しておいて貰えると有難いんだけど・・・。」

 

「う・・・うん、ごめんねアリスちゃん。」

 

パラミュが走り去るのを見届けると、砕け散った木片を拾い集めて、クアッドクラウンのファブリケーション機能で修復をするアリス。

 

(既に魔導書はじっくり読んでいる様子だったが、ぶっつけ本番でこれ程の威力が出るとはな・・・この時代の杖を使えば、せいぜいアリスの放った火球程度の威力だったんだろうが、魔力効率化が裏目に出たか・・・。)

 

「・・・・・・・・・むすっ」

 

(・・・・焼きもち焼いているのか?確かにパラミュの多才さには驚くが、君にもパラミュには無い沢山の取り柄があるではないか?)

 

(分かっているけど・・・アタシよりも沢山魔導書を読んでいるのは分かるけど・・・ずるいと言うか、羨ましいというか・・・何だかなぁ・・・。)

 

(まぁ、未来にもパラミュみたいな奴は沢山居たさ、とは言え器用貧乏扱いされていたがな、機械が人間の代わりになる事で、大抵の事は普通の人間も再現できてしまっていたからな。)

 

村の外から出ることも無く、穏やかな時間を過ごしていたアリスにとって、沢山の人と関わり合い、商品の一つである本を読む機会に恵まれたパラミュの環境は羨ましいものがあった。

盗賊に一度殺されて生前の記憶と力を手に入れたアリスは、この時代の人間が持たない膨大な量の知識を得てはいるが、本来の村娘としてのアリスの部分が、才能や環境に恵まれたパラミュに対する小さな羨望を覚えるのであった・・・。

 

(こういったところは年相応の子供なんだから・・・しょうがない子だな。)

 

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