『スネーク。聞こえる?』
「何だ? 美味い奴の情報でも仕入れてくれたのか?」
『貴方、本当に食べる事しか考えて居ないのね……ある意味、羨ましいわ』
「俺が食う事しか考えて生きている様な良い草は止めて貰おうか‼︎ ちゃんと、色々考えて生きているさ。例えば、蛇は何処に生息しているかとか味の良い奴は何処に生息しているとか」
『結局、食べる事しか考えていないじゃないの』
「で? 何だ?」
『その辺にココナッツヒツジが居るらしいのよ』
「ココナッツヒツジ? 何だそれは」
『何でも伝説の仙獣らしいわよ。その地域周辺に生息しているらしいわ』
「何故、伝説なんだ?」
『何でも姿は見た事あっても捕まえた人は居ないって、是非探してみて頂戴』
「暇があったらな。だが、何故そんなモノに興味があるんだ?」
『だって伝説よ⁉︎ 伝説‼︎ もし捕まえる事が出来たら世界的な大発見、いいえ懸賞金だけでも億千万は確約されたも同然よ‼︎ それだけあれば借金なんて帳消しにしてお釣りが来る上にちゃんとした家を買えるわッ‼︎ テント生活もおさらば出来るのよ‼︎ 今すぐに捕まえて来なさい‼︎』
「……パラメディック、いつから俺は珍獣ハンターになったんだ? 俺は潜入工作員であってハンターじゃないんだぞ?」
『何処の世界にメルヒェンを殴り倒して、アラガミを粉砕して怪異をぶっ飛ばして大型モンスターを締め上げて、侵食体を蹴散らす潜入工作員が居るのかしらね? 後、人の家を性懲りも無く毎回魔改造してパラメギアに作り替えるアホゥが‼︎』
「此処に居るじゃないか‼︎」
『開き直るんじゃないわよ⁉︎ 第一、そんな真似出来る人間は何処を探しても貴方以外居ないでしょうね⁉︎』
「あーはいはい、分かった分かった。大方、少佐のUMA探求クラブとやらの一環だろう」
『それもあるわね。でも、伝説の仙獣ならば充分未確認UMAに該当するわ』
「……で」
『食べちゃダメよ。絶対にダメよ、ツチノコの件、忘れたとは言わせないわよ?』
「まだ何も言っていないんだが?」
『貴方の事だから『で、味は?』と聞くんでしょう? UMAを毎回食べられちゃ困るわよ。後、報酬金を不意にしたくないわ』
「……食べてみたら案外、美味いかも知れないだろう? 第一」
「風雪の縮図‼︎」
『ちょ、スネーク? 応答しなさい、スネーク‼︎ スネーク‼︎ スネェェェェェェェェェェク‼︎』
「おお、甘雨や。突然空に向かって何をしておる?」
「いえ……とても不吉な気配を感じたので……」
『ココナッツヒツジ』
原神に登場する(?)伝説の半仙の獣。……多分。