『スネーク、ダイオウデメマダラを
「ああ、久々の大物だ。さぞ食い応えがあるだろうな」
『ダイオウデメマダラ。数多くの亜種が存在するイヌムシ科の中で最大最強の個体よ。背中の皮膚は硬質化していて岩石の如き硬さを持つわ。齢を重ねて成熟した個体になるとデメマダラダケと呼ばれるキノコが生えるのだけど、今回スネークが仕留めた個体は比較的若い個体のようね』
「キノコ系統は余り美味そうには思えんから良かった」
『基本的に地中に潜って居て獲物となる小動物が近寄ると身を起こして襲撃する待ち伏せの形の狩りの仕方をするわ。身体的特徴から背後から奇襲は無理ね、故に正面から立ち向かうしか無いわ。でも、口が大きいから爆発物を放り込めば優位に立ち回れる筈よ』
「ああ、試しにそこら辺に落ちて居た例の爆弾岩を喰わせてやったら自滅したぞ。手榴弾もタダじゃないからな」
『その地域での生態系の食物連鎖に頂点に君臨する。小さくとも集団で生き抜く生物に対極に位置し単独で生き抜く正にアンチテーゼの存在ね』
「……何かの比喩表現か?」
『1人1人は弱くても力を合わせれば強大な相手に打ち勝てる。何処かで聞いた事のある話じゃないかしら?』
「……かも知れないな。ただ、それが実現出来るかどうかまでは分からないだろう。場合によってはたった1人に其の儘、蹂躙される事もままある。
ただ、たった1人で強大な力を持つ存在はいつだって周囲の存在から脅威だと感じるだろうな」
『何処かの誰かさんみたいにね。英雄ってのは良くも悪くも……いえ、これ以上は止めておきましょう。余りにも無責任だから』
「…………………」
『湿っぽくなっちゃったから貴方好みの話に戻しましょう。安心して頂戴、ダイオウデメマダラは食べられるわよ』
「そうか、で、味は?」
『タンをシチューの具材にすると絶品な位、美味しいらしいわ』
「……この場で喰えるようなやり方は無いのか?」
『だったら焼いたら如何かしら? 火を通せば貴方のような悪食には大体、如何にかなるでしょう?』
「確かに、そうかも知れないな。では如何にかして食べてみるとしよう」
——……焼いてみる事にした。肉厚なので中々、火の通りが宜しく無いが、其処は根気。
「…………」
「中々、イケるな」
『ダイオウデメマダラ』
中々、肉厚で火が通りにくい気がするが味の方は悪くない。ただ、背中部は硬過ぎて食えたモノじゃないので食べられる箇所は限られそうだ。
『ダイオウデメマダラ』
『ピクミン』シリーズに登場する大型原生生物。イヌムシ科(チャッピー系統)で最大の種類。元祖ラスボスとして君臨する。集団で生き抜こうとするピクミンと正しく対極に位置しており正真正銘のアンチテーゼの存在。
『1』では文句無しのラスボスとしての威厳全開の超巨大な個体として登場する。本気でデカい。背後からの攻撃は一切効かない。黄ピクミンでも届き難く体力も非常に多い上に信じられない跳躍力で押し潰し攻撃までして来る。その為、手間取ると日没で引き分けに持ち込まれる事もままある。爆弾岩を食わせると隙が出来るが黄ピクミン事、食われると気絶時間が短くなってしまう。
『2』では、元祖ラスボスの威厳は何処へやら、大幅に弱体化してしまった。紫ピクミン連投で秒殺、紫ピクミン居なくともゲキカラスプレー使用で連投でも5秒ほどで秒殺、ゲキニガスプレー大量投入で何も出来ず粉砕、白ピクミンで毒殺、挙げ句の果てに爆弾岩だけで爆殺されたりと、元祖ラスボスとしてはアンマリな展開。クイーンチャッピーの方が強いとまで言われてしまう。
『hay』でも、登場するが此方でも爆弾岩を食わされる羽目になる。
因みにお宝価値は『20ポコ』、原生生物では最高金額。一応、お宝価値としては面目は保たれた。