「パラメディック。おーい、パラメディック〜」
『何よ、スネーク。私は今、実入の良いバイトを探すので手が一杯一杯なのだけど⁉︎』
「何だ、随分と機嫌が悪そうじゃないか……何かあったのか?」
『貴方ねぇ……。誰の所為で資金繰りが大変なのか、本当に理解出来ていないとでも言うのかしら?』
「そうカッカするなよ。人生は山あり谷ありって言うだろう?」
『私にとってはドン底も良い所よ。だったらさっさと換金出来そうな代物を探して来なさいよ』
「……そんな事を言われても食えそうに無い奴は邪魔だから捨てているんでな」
「全く……。で?今度はどんなゲテモノを見つけたと言うのよ?』
「デカい魚だ」
『……貴方、テッキュウを
「テッキュウ?」
『シャケの中でもオオモノと言われている種類の1匹よ。他のシャケよりも体格が良くて尚且つ温厚な性格の者がテッキュウになれると言われているわ』
「シャケ? あの魚の事か?」
『普通のシャケとは別格の存在よ。言うなれば戦闘民族に進化したシャケよ。軍勢を率い集団戦法を得意とするそうよ。
温厚な性格だけど、対峙する者達から一際危険な脅威と認識されているのよ。遠方から砲撃を敢行して相手の拠点に広範囲に及ぶ攻撃。乱戦の最中でそんな真似をされたら堪らないわ』
「遠距離支援を得意とする訳か……。確かに戦闘中に支援砲撃の有無で戦況が一変する事も少なくない。狙撃手の存在や戦闘ヘリの支援砲撃は古来から脅威だと言われているからな……」
『その脅威から、対峙する者達は口を揃えて『テッキュウを許すな』が合言葉になっていたそうよ。それ程までに意識を割かざるを得ない存在だったそうよ』
「その存在感は陽動役としては最適かも知れんな。その間に他の部隊は優位に作戦を進めれる……潜入工作員としては非常にありがたい存在かも知れんな」
『でしょうね。陽動役が居るか居ないかで潜入の難度が劇的に変わるでしょう』
「で、味は?」
『さぁ?』
「はぁ?」
『資料に無いもの。テッキュウを食べた人なんて存在していないから資料なんてモノは無いわ』
「……又しても俺が人類初となる訳か」
『人類と言うよりも哺乳類初ね』
「何か言ったか?」
『いいえ、何も』
——では、早速。
「インク染みた味だ……。と言うかマズい……」
『テッキュウ』
ペンキだかインクだか分からない変な味がしてとても食べられた様な代物じゃなかった……。魚なのにマズいとは……。
『テッキュウ』
『スプラトゥーン3』にて登場するオオモノシャケの一種。海岸近くの砲台を活用してコンテナ近くに砲撃を行い衝撃波を起こして攻撃して来る。衝撃波はジャンプで躱せるが、コンテナ近くでは乱戦上等の状況である事が多い為に鬱陶しい事この上ない。
その癖、テッキュウ自身の体力はかなり多い上に海岸で包囲され易い為に孤立して各個撃破されかねない。
余りのウザさに『テッキュウは許すな』と言う言葉が生まれた程。1匹でも厄介なのに酷い時は複数登場する事もある。
他のオオモノシャケよりも出現率が低いのが唯一の救いか?
他のシャケもそうだが、味に関しての説明は一切不明。