「パラメディック」
『あらスネーク、どうしたの?あら、貴方……森林マグロを
「色々と言いたい事はあるんだが……何故、森林地帯にマグロが生息しているんだ?」
『適応進化した結果じゃないかしら?森林マグロは口外にまで伸びる大型の牙と巨大で鋭利な刃物状の背鰭を持った大型の水棲生物である魚類の一種ね。性質は極めて獰猛かつ凶暴で肉食性よ。森林地帯に棲家を移しても遊泳速度は対して落ちていない様ね』
「迷い込んだ挙句に適応した種と考えるのが妥当と言う訳か……にしても随分と見栄えの良い色合いの鱗をしているな……」
『警戒色の一種じゃないかしら?元々、水棲生物は視力は然程高く無いから色合いは余り関係無いと思うわよ?』
「そう言うモノなのか?」
『マグロは常に泳がないと死んでしまう魚類なの。泳がないと呼吸が出来ないからと言われているわ』
「なぁ、ちょっと良いか?」
『ん?何か、気になる事でも?』
「ああ……マグロと聞いて思い出した事があるんだ」
『……何を?』
「なぁ、マグロって
『は?』
「いやだってな……前に潜入した地域でガッチガチに冷凍された突き出た鼻のあるマグロを振り回してデカい生物と真正面から格闘している人間が居たんだ。そう考えるとコイツも背鰭を使えば斬り裂く事が出来そうな程の切れ味がありそうだ」
『……ねぇ、魚を武器に使うなんて光景、シュール過ぎてとても笑えないわよ?』
「いや、だって現実で見たんだからしょうがないじゃないか‼︎ 他にもシギントから昔のニッポンでは生きた『カジキマグロ』を振り回して敵兵を薙ぎ倒したと言う偉人がいたそうじゃないか。俺も見習わなければならないな……現地調達の極意を理解している」
『……ねぇ、初歩から踏み外している事を分かっているの?』
「そうか?使えるモノは使ってこそだ‼︎ 時には鹵獲し、生け捕りにした生物を敵兵に投げ付ける事も必要だとパラメディックも言っていたじゃないか‼︎」
『それは、そうだけど……ちょっと次元が違い過ぎる気がするのよね……』
「んで、話を戻すが、味は?」
『んー……資料によればマグロ科だから生食も可能よ。トロの部分が特に美味しいと思われるわ』
「そうか‼︎ 前に釣り上げたガノトトスと言うのは機械だらけのドローンだったからな……今度こそ、美味い奴を食いたい」
『日頃からゲテモノばかり食べているからじゃない』
「食うなら美味い奴の方が良いだろう⁉︎」
——魚の癖に牙があるとはな……さて、腹の部分を切り出して食ってみるか。
「…………」
「美味過ぎるッ‼︎」
——コレがトロと呼ばれる部位の味か‼︎ コレは美味い‼︎ しかし魚の為に腐り易く保存が効かないのが惜しい……兎も角、美味いモノは美味い‼︎
『森林マグロ』
食べてみたが美味かった。牙とか骨を取り除くのが難儀だがその労力に見合う味はある。腐り易いので保存は効かない。
『森林マグロ』
『PSO2』に登場するアイテムの1種。森林エリアの釣りスポットで入手可能。と言うか、マグロに此処まで獰猛な牙があると言う事は……鮫とマグロの異種交配の賜物では……(PSO2の大半のキャラクターは遺伝子改良されているし……)。