「パラメディック」
『どうしたの?スネーク。また、何かを
「ああ……市販されているモノは基本的に中身だけだからな……自然物は余り見た事が無いから正しい処置方法のレクチャーを頼みたい」
『あら……貴方、
「え?いや、コレはどう見てもく……」
『うによ』
「……いや待て、此処は山で……何処からどう見ても栗」
『うによ‼︎』
——何処をどう見れば栗と海胆を見間違えるんだ……。
『それはうに。栗とは似て非なる植物の一種よ』
「…………」
『成熟するとイガのある
「何処からどう考えても栗の説明じゃないか⁉︎」
『スネーク、それは栗では無くて『うに』よ。栗と非常に酷似しているけど『うに』と言う植物。確かに初見では栗と見間違えるのは無理は無い程に見た目がソックリなのよね』
——見間違えるも何も完全に栗だと思うのだが……。
『うにはそのイガのある殻斗から考えられる様に投擲物としても充分、効果があるわ。投げ付ければイガが突き刺さって相応に痛いでしょうね。また、とある地域の子供達は『うにー』と叫びながら投げ合う遊びがあるとか……』
「物騒にも程がある遊びだな……と言うか、一部可笑しい所が……」
『そうかも知れないわね。取り敢えず、そのうには基本的に食用よ』
「あ、ああ……もう、うにで良い……」
『何か言った?』
「ああ、いや、何でも」
『うにーっ( ╹w╹)』
「え?」
『どうしたの?』
「あ、ああ……今、子供の様な声が聞こえた気が……」
『何を言っているの。貴方が度々、無線が混線すると言うから対策として余り使われない周波数に変えているのよ?』
「ああ……そうだな」
『だから早々に割り込まれる事なんて無いと思うわよ。もしかして、何か変なモノでも食べて幻聴でも聞こえているとでも言うの⁉︎ ま、まさか私の調査を聞かずにさっさと得体の知れないモノを食べちゃったとでも言うの⁉︎』
「いや、それは無い。得体の知れないモノを前情報も無しに口にするのは危険過ぎるさ」
『本当に?』
「ああ、本当だ……」
『人の静止を振り切って毒物を口にしている人が言う言葉じゃ無いわね』
「ぐっ……だが食ったら旨いかも」
『食べた結果、食中毒になったのは何処の誰かしら?』
「…………」
『……取り敢えずそのうには
「あ、ああ……そうだと信じたいな」
『何か言った?』
「いや、何でも‼︎」
『うににー‼︎ ( ̄ω ̄)』
「…………やはり、何か」
『如何したの?』
『うーに、うーに、うにに、にー‼︎ (・ω・)』
「思いっきり混線しているぞ‼︎ 謎の『うにコール』を乱発している奴がいる‼︎」
『え?私には何にも聞こえないわよ?』
「如何してなんだ⁉︎ 俺には」
『うににー、うにー、うっにに〜‼︎ (・Д・)』
「うにばっか聞こえてくる‼︎ おい、其方のうにばっか言っている奴‼︎ 良い加減にしないか⁉︎」
『うにー(╹ω╹)』
「誰もうにで返答しろと言っていない‼︎ パラメディック‼︎ 一先ず、任務に戻る‼︎」
『え、ええ……『うにー(・∀・)』』
「貴様は反応するんじゃない‼︎』
——くそ……何か俺に恨みでもあるのか……‼︎ なんて陰湿な攻撃なんだ。精神的に狂いそうだ‼︎ 一先ず、うに……じゃなくて栗でも食べて気を落ち着かせよう。
「……」
「やっぱり栗じゃないか‼︎」
『うに……では無く、栗』
何処にでも市販されている栗の味だった。取り敢えず早い所、混線して割り込んで来る奴をどうにかしないとマズいな。気が狂いそうだ……。
書いていると『うに』のゲシュタルト崩壊に陥りかける。
『うに』
『アトリエ』シリーズの恒例アイテム。『うに』と言えば『うに』である。栗とは断じて違う存在なのである。栗と同じ様な存在だが栗ではない、『うに』である。
『うにゴッド』や『うにゅう』なるモノも存在すると言う……(ゴッドって何だ、ゴッドって……)。