「オタコン……最悪な状況に陥った」
『どうしたんだい、スネーク‼︎ 何が起きたと言うんだい⁉︎』
「サメだ……四肢のある鮫が大暴れしているッ‼︎」
『な、ま、まさか……』
『スネーク‼︎ どうやら厄介な奴と遭遇してしまったそうだな‼︎』
「大佐⁉︎ 何か知っているのか⁉︎」
『スネーク。現状を教えてくれたまえ‼︎』
「あ、ああ……現在、研究施設の潜入任務中でダンボールに隠れて様子を窺っている。その時、水色の巨体に四肢の生えた鮫が現れて警備兵や研究者達に襲いかかって施設を破壊しながら大暴れしている……何だ、あの生物は……⁉︎」
『『恐るべき鮫達計画』が其処まで進展しているとでも言うのか⁉︎』
「『恐るべき鮫達計画』か……前見た時は空飛ぶ鮫の大軍だった。と言う事は……」
『スネーク。君が見た鮫は恐らくザボアザギルと言う名前を持つ大型の鮫型モンスターだ』
「知っているのか⁉︎」
『ああ、だからこそ驚いている……ザボアザギルは極度の寒冷地に生息する水陸棲の生物だ。鮫の姿をしているけど柔軟性に優れた身体で空気を取り込んで身体を膨張させたり体内から分泌する体液を用いて体表を氷結させて氷の鎧を纏う事が出来る事から『化け鮫』とも呼ばれている』
『体内に極低温の液体を生成する器官を持っていて吐き出して獲物の動きを鈍らせてから捕食するんだ。その勢いはもはや冷凍ビームと言っても良い程の勢いだ。直撃すれば、凍死もあり得る』
「何で、そんな奴がこんな所に現れるんだ⁉︎」
『『恐るべき鮫達計画』の一環で寒冷地以外でも活動出来るようにした可能性が高い。四肢を持つ事から飛行能力を持たず陸棲の生物でもある事から陸路での制圧能力は圧倒的に上と言うものなのだろう。つまる所、役割分担かつ重戦車な意味合いを持たせるコンセプトと言う事での選出なのだろう』
「確かに、四肢があり陸でも海でも生活する。こんな奴らが街中に現れたら最悪だな。其処に空飛ぶ鮫が現れたら目も当てられん……鮫の軍勢による侵略行為か……」
『『恐るべき鮫達計画』の主眼は其処に置かれているのだろう……遺伝子改良が施されている可能性が非常に高い。氷漬けにされたら目も当てられん‼︎ 注意するんだ』
『スネーク、追加情報だ。寒冷地に生息する以上、熱源反応で獲物を認識する可能性が高い。つまりダンボールによるカモフラージュは殆ど効果が無い』
「何だと⁉︎ ダンボールを看破すると言うのか⁉︎」
『驚く所は其処じゃないと思うんだけど……状況から恐らく例のザボアザギルも完全に飼い慣らす事は出来ていない。正に鮫のように敵味方問わずに襲っているようだね』
「ああ……無関係に襲っているように見える。そもそも『恐るべき鮫達計画』を立案した組織の目的がよく分からない。ただ単に戦禍を広めたいと言う訳では無いだろう……何かしら目的がある筈だ」
『うむ。その計画の情報だけが独り歩きして広まっている……よもや、それすらも計算の内なのかも知れん。兎も角、此方も情報に惑わされない様に注意して調査する。スネーク、君も状況に惑わされない様にしてくれ』
「了解だ、大佐。任務を続行する‼︎」
『うにぃー( ̄ω ̄)』
「お前さぁ……暇なのか?」
『うにっ‼︎(・ω・)』
「『最近出番が無い』って俺に言われても困る。と言うか、何の出番だ?』
——何度も何度も無線ハックされて来られるといい加減に言いたい内容が分かる気がしてきた……と言うかあんな短い言葉でどれだけの文章量を誇るんだ。一応、『うに語』とでも呼んでおこう。
『うにに〜、うにー、うににににーっ(╹w╹)』
「は?飼っていた鮫が散歩に行ったきり帰って来ない?言っている意味がさっぱり分からん。と言うか、鮫って散歩なんてするのか?」
『うにに〜(つД`)』
「いや、犬や猫じゃねぇだろ……鮫に脚なんてある訳無いだろう?映画とかじゃあるまいし……」
——『うに語』の翻訳……絶対に役に立たないな。と言うか、どうやって周波数を割り出した?
各話の後書きにFOODの元ネタ的な説明を追加しました。