『スネーク。鯵を
『鯵は全世界の熱帯・温帯海域に多くの種類が知られ、ニッポンでも南西諸島沿岸でインド太平洋産の種類が多く見られるわ。生息域は種類や地域個体群によって異なり、沿岸の岩礁・サンゴ礁域に居付くもの、砂泥底周辺に生息するもの、沖合いを回遊するもの等がいる。また幼魚期には汽水域や淡水域に入るものもいる。一般的に遊泳力は高く、動きは素早い。食性は肉食性で、小魚・甲殻類・貝類・頭足類等の小動物を捕食するのよ。敵は人間の他にもサメ類、マグロ類、ブリ類、カジキ類等の大型肉食魚がいるの。ニッポンじゃ馴染み深い大衆魚の一種ね』
「中々の小ぶりだな……ギンガメアジの様なモノか?
『スネークが今回、
「そうか、で、味は?」
『味が良いから鯵って名前なのよ』
「成程、実に分かりやすくて良い情報だ」
『ああ、でも……鯵の中には強力な毒を持っている個体もいるから充分注意して』
「どんな?」
『血液と言った体液を凝固させ筋肉繊維の活動を停止させ細胞間の動きをも止めてしまい、其の儘肺や脳、心臓の機能を停止させる程の食中毒とは比較にならない程の致死性の激毒をもっている個体もいるの』
「そうなのか⁉︎ 見分ける方法は?」
『現状じゃ、見た目だけじゃ分からないわ。怖いのならば廃棄する事もオススメするわ。或いは敵兵に投げ付けてしまうのも良いわね』
「いや、腹が減ったから食べる。もしかしたら美味いかも知れないだろ」
『本当、恐れ知らずよね……』
「何、ニッポンじゃ親しまれている大衆魚なのだろう?劇毒がある奴を大衆魚などと認めはしないだろう」
『それも、そうかもね……』
——では、早速頂こう。味が美味いから鯵と、なら味は期待して良いだろう?
「……美味い」
——確かにコレは美味い。速やかに血流の動きが抑制され、筋肉が硬直し始めたのが分かる。
——ニッポンの人々はこの様な毒を中和する機能が備わっているのか……人間の神秘を垣間見た気がする。
——俺は薄れ行く意識の中である文字列が脳裏を過ぎ去った、気がした。
『aji wo Kutta』
「と言う夢を見た」
『鯵にそんな凶悪過ぎる毒なんて無いでしょ?食中毒レベルならばあるけど』
「そうだよな。ギンガメアジとかの毒の方が真実味がある」
『まぁ、怖いなら止めておくのも、貴方に言っても意味無いかもね』
「食ったら美味いかも知れないからな‼︎」
『鯵』
美味いらしい。流石に夢で見た即死させる程の致死性は無いそうだが……。
『鯵(アジ)』
現実にも存在する大衆魚の1匹。
『aji wo [K]utta』とは『nier:Automata』のエンディングの一種で別名『アジエンド』。何らかの手段でアジを入手し使用すると即座にエンディングを迎える。
作中屈指のネタエンド。
他にも2Bが漁師になろうかと考えるバッドエンドも存在する。恐らく釣れるのはアジばかりだと思われるが。