スネーク氏の潜入レポート調査   作:夢現図書館

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知識の果実

「パラメディック、銀色の林檎を見つけたぞ」

 

『銀色?金色じゃなくて?』

 

「何か知っているのか?」

 

『林檎は数々の神話や説話に良く登場する果実よ。有名所では旧約聖書の『創世記』。エデンの園にある善悪の知識の木。俗説では林檎が実るそうよ。他にも説はあるけどね』

 

「神話絡みの話は余り聞きたくないな。そんなモノを信じる程夢見がちじゃない……」

 

『あら?そうかしら?その林檎を食べるように唆したのは実はヘビなのよ?』

 

「……そうなのか?」

 

『そう考えると意外な所で縁があるのかもね。共食いじゃないけれど……』

 

「……それは残念だったな。だが、金色とか銀色とかはどう言う意味なんだ?」

 

『黄金の林檎は、多くの言語で『蜜柑』、即ちオレンジと表す事が多いのよ。コレはオレンジは花を付けると同時に実を付ける事から不思議な果実と言う連想が起因だそうよ』

 

「へぇ、そうなのか。知らなかったな。じゃあ、そのオレンジってのも美味いんだな?」

 

『ええ。甘酸っぱくて栄養価も高いわよ。でも果肉の筋は消化に悪いわよ?』

 

「大丈夫だ、そんな細かい事は気にしない」

 

『でしょうね。あ、話が脱線したわ……それで貴方が見つけた銀色の林檎ってのはどんなモノかしら?』

 

「ああ、一般的な林檎の形をしていて光沢のある銀色の皮が特徴的だな。他に特にこれと言った特徴は見受けられないな……」

 

『うーん。となると、スネークが入手したのはマキシマムアップルである可能性が高そうね』

 

「マキシマムアップル?」

 

『ええ。少量の筋力、持久力等を増強させる栄養素や脳の活性化を促す効果を秘めた特殊な林檎よ。その特異性から市場では高額で取引されているわ』

 

「……世にも不思議な果実か」

 

『知識の果実の名は伊達ではない。と言う事かしらね?』

 

「……そうか、で、味は?

 

『味に関しての記述は無いわ……高額で取引されている事から味は伝わる筈なのだけど、何故かしらね?』

 

「……食った奴が余程の味覚音痴なんじゃないからか?」

 

『……平然と毒物を口にする貴方が言うと説得力が違うわね。余程のマズさに伝えるのも憚れた、とか?』

 

「なら『注意、食べれません』と言う記録が残る筈だろう‼︎」

 

『確かにそうかも知れないけど、貴方が食べてみて確かめて頂戴』

 

「……そうだな。少なくとも林檎で高額と雖も市販されている以上、食える筈だ」

 

「…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……普通、だな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『マキシマムアップル』

 

特にこれと言った味じゃない。普通。普通過ぎて何を言えば分からない。そんな味だった……普通の林檎の方が美味いんじゃないか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




『マキシマムアップル』
『偽りのアリス』に登場する能力育成アイテムの一種。銀リンゴとも呼ばれている。下位ランクにスイートアップル、上位ランクにラッキーアップルが存在する。露天で売られている時もあるが500万銅貨や1000金貨と言うボッタクリ価格となっている(装備品の強化で1億銅貨は軽く吹っ飛ぶ)

アルター(キャラクター)に使うと専用のセリフを聴けるが味に関する言及はほぼ無い。白雪姫は超味覚音痴な上に普段からヤバいモノしか食べていない為に割愛。

ヘンゼル「強くなれそうだ」
グレーテル「強くなれるの?」
マッチ売りの少女「なんや、強してくれるん?」
イカロス「このネジ、何だっけ?」
アマテラス「妾は今でも充分強いじゃろ?」
幸福な王子「期待しているぞ」
ヴァルキリー「戦闘を優位に進める要素」
アラジン「餌、くれるんだねっ」
アリス「本物に至る為に必要」

(一部、省略)。
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