スネーク氏の潜入レポート調査   作:夢現図書館

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小骨程度、俺は気にしない

『スネーク。ガノトトスを捕獲(キャプチャー)したのね』

 

「あ、ああ……重いから大物が釣れたと思ったら想像以上にデカかったぞ……勢い余って後方の崖にブツけてしまったぞ……そしたら絶命してしまった」

 

『ガノトトスは浮力が働く水中に適応した進化を遂げた水棲生物の一種よ。其処で大型化が進んだ為に巨大な身体を持つに至ったらしいわ。ガノトトスの牙には注意して、噛まれたら昏倒する麻酔毒が分泌されているの、それで獲物の動きを止めて捕食するそうよ。又、牙は何回でも生え変わる事から鮫が進化した結果、だとも言われているわ』

 

「そうか……改めて見るとやはりデカイな。此処まで大型化したとは言え思いの外、軽い気がするな」

 

『それがね。ガノトトスを釣り上げるには然程、剛腕が必要と言う訳では無いらしいわ。過去に一般人が普通に釣り上げたと言う報告もある程だから思いの外軽いんじゃないかしら?』

 

「……そんなモノなのか」

 

『ええ。信じ難い事にね……後、ガノトトスはウォーターカッターの様な高圧水流を発射する事が出来るそうよ。その威力は貴方のスニーキングスーツ程度じゃ簡単に胴体諸共、切断されてしまいかねないわ。他にもタックルや尻尾を振り回したりと陸上でもやはり凶暴に暴れまわるから今回のケース以外での捕獲(キャプチャー)は比較的難しいわね』

 

「水をウォーターカッターの様に射出するのか⁉︎ しかも胴体が切断される威力とは……それは恐ろしいな」

 

『今回、運が良かったと言って良いかも知れないわね。個体差によって陸揚げされた途端に絶命してしまう程に身体が弱い個体もいるらしいわ。今回、スネークが捕獲(キャプチャー)したのはその個体じゃないかしら?』

 

「まぁ、そう言う事にしておこう。それで、味は? 」

 

『味ね。ええ、喜んで、ガノトトスのトロや大トロの部位は高級料理店に出される程に美味しいらしいわ』

 

「トロ? 大トロ? なんだそれは? と言うか何処の部位なんだ?」

 

『ああ、この表現はニッポンのスシバーで出される料理の表現ね。脂身が多くて非常に美味な部位をトロと呼ぶそうよ。基本的に腹部の部位をそう呼ぶそうよ』

 

「成る程、腹部と言えばこの辺りか。それで美味いと言ったな⁉︎」

 

『ええ。生食出来るから切り分ければその場で食べられる筈よ』

 

「そうか‼︎ ニッポンのスシバーで出る程か……で、どんな味なんだ?」

 

『ガノトトスの大トロは食した者の人生観を変えてしまうと云われるほどの絶品だそうよ。個体が凶暴だから簡単には捕まえられず流通もあると言っても早々に市場に流れない様ね』

 

「そいつは楽しみだ」

 

 

 

「…………」

 

——では、早速頂くとしよう。腹の部位が一番ウマいんだったな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「硬ッ⁉︎ って、何だこれは⁉︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——これ、殆ど機械の部位じゃないか⁉︎ 一体、全体どう言う事なんだ⁉︎ よもやこれは無人ドローンだと言うのか⁉︎ まさか、俺は偶然にも何処かの調査員がこの生物の調査を行う目的で警戒心を削ぐ形で似せたニセモノを捕獲(キャプチャー)してしまったと言うのか⁉︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ガノトトス』

食ってみたが生き物に似せた機械製のドローンだった。クソッ‼︎

 

 

 

 




『ガノトトス』

『モンスターハンター』シリーズに登場する大型モンスターの一体。デカイ。巨大な上に動きも早くそして『アタリハンテイ力学』の代名詞たる存在(獰猛化するとウザさが上がる)。
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