「チッ、何なんだアイツはッ⁉︎」
『スネーク。どうしたんだい⁉︎』
「……山羊か牛か分からない生き物に襲われた。しかもかなりしつこかった気がするぞ……‼︎」
『しつこい?』
「ああ、暗い所から現れては追って来やがった。ダンボールさえも効かないみたいだしな……」
『マーコールかい?』
「何故、いの1番にその様な言葉が出て来るのか小1時間程、問い詰めたい所ではあるが全く違う……アレはマーコールと言う山羊では無い」
『さっき山羊か牛って言わなかったかい?』
「ああ、確かに言ったが……俺は少なくともあんな」
「ミィィツゥゥゥケェェェェェタァァァァァァァ……‼︎‼︎」
『す、スネーク⁉︎ 何か怨霊見たいな、声が聞こえて来るんだけど⁉︎』
「チッ、見つかったか‼︎」
『ど、どう言う状況なんだい⁉︎ 僕にはサッパリ分からないよ⁉︎』
「生きて通信出来たら、教えてやる‼︎」
——不気味な人間の顔(眼窩の位置から蛇らしき動きのする物体が飛び出している)に透けた前脚、それから腕の様な後脚……オマケに喋る……。どっからどう見ても自然界に居て良い生物じゃない‼︎こんな不気味な奴がこの世に存在して堪るかッ‼︎ 幾ら撃とうが爆破しようが一気に再生しやがる‼︎ 何なんだ、コイツは⁉︎
「キシャァ( ̄▽ ̄)」
「へぇ、後方からエネルギーを供給されて継戦能力を得る奴もいるのか。確かに補給を受けられるのとそうでは無いのでは大きく変わって来る」
「キシャ!(`・ω・´)」
『貴方、側からみれば鮫と会話している変人にしか見えないわよ?』
「俺の周りには変人しか居ない気がするのだけどな?別に鮫と会話する位、普通だと思うのだけどな」
『明らかに異常な光景だと良い加減に自覚して頂戴……』
「キシャァ‼︎(`ω´ )」
「そう怒るな。パラメディックは変な映画の見過ぎなだけだから」
『何故、この流れで私が憐まれなければならないのかしらね?』
「シシャアー( ˙-˙ )」
「……中でもレイヨウみたいな奴は危険なタイプ?特に俺にとって、か?どう言う事だ?」
「シャ‼︎ ( ・∇・)」
「パラメディック、レイヨウって何だ?」
『レイヨウと呼ばれる生物は居ないわ。牛科の多くの亜科に分かれて存在するわ。でもレイヨウと呼ばれる種は軽量で細身かつ優美な前後脚を持つと言われているわ』
「……へぇ、で?何故なんだ?」
『さぁ、其処までは分からないわ。レイヨウが蛇を捕食するだなんて話は聞いた事が無いわ。どう言う意味かしらね?』
「……マーコールの様に語源絡みか?」
『いえ、少なくともそんな話も聞いた事が無いわ』
「……少なくとも注意しよう。こと、最近は超常現象は日常茶飯事なのだからな……」
『貴方ならば普通に生還して来そうだけどね』
「何か言ったか?」
『何でも無いわ』
レイヨウは呪った。
あの男が手に入れたモノに呪いを掛けた。
そして、男は滅んだ。
願いに呪いを伴い滅んだのだ。