『スネーク。聞こえるか?シギントだ』
「ああ、シギントか。ああ、聞こえるぞ……」
『何だ?飯の最中だったか?ソイツは済まなかった。作戦行動中とは言え食える時に食っておかないと腹の音で敵に気付かれちまう。敵が近くに居ない時に食っておくのが吉だからな。時間を改めようか?』
「いや、大丈夫だ」
『所で何食ってんだ?』
「……色々と食っているぞ。何でもニューイヤーだからな……ニッポンで言う願担ぎみたいに飯を食っている」
『……何をしたいのかはサッパリだが……ああ、そういやそんな時期だっけか……兵士には縁の無い話だったからなぁ』
「そんな事は無いぞ。俺の今年の目標は既に決まっている」
『……どうせ碌な目標じゃねぇだろうが……敢えて聞いてやるよ。どんな?』
「新種の蛇を20種以上、
『……少しは蛇食から離れたらどうだ?』
「後、ダンボールをこよなく愛し崇拝する団体を設立する事だ。民間人の方々にもダンボールの素晴らしさを是非とも伝授し伝えたい」
『街中でダンボールを被って行動する奴が増えて堪るかよ⁉︎ 見た時、確実に吹くわッ‼︎ 何処も彼処もダンボール人間だらけになったらもう世紀末だ‼︎』
「実に良い光景じゃないか……この気にお前もダンボールの素晴らしさをとくと実感してみるが良いさ」
『ってのぉ⁉︎ いつの間にか部屋中にダンボールが⁉︎ 何処から現れたんだ、コレ⁉︎』
「安心しろ。ダンボールを粗末にしたくなくなる様に大量に発注しておいた。あと、流石に種類が少ないと言う要望に応えて材質、絵柄、柔らかさ、曲がり具合、耐久性、更には香りに至るまで数多くの組み合わせを備えているぞ。その組み合わせパターンは5000種類以上だ、もしかしたら10,000は行くかも知れんが」
『そんな要望出した覚えは無ぇ⁉︎ と言うかおい、街中にダンボールが溢れ……ってぇ⁉︎ 何時ぞやのパラメギアから大量のダンボールがばら撒かれていやがる⁉︎ ダンボール爆撃止めろォォォ‼︎』
「俺は考えたんだ……ダンボールこそが至高。それは紛れもない事実だ。しかし、それだけでは何も変わらない……全人類がダンボールをこよなく愛する世界になれば平和な世界になるのだと‼︎」
『お前、言っている事が滅茶苦茶だぞ⁉︎ そんな世界、願い下げだ‼︎』
「安心しろ……ダンボール以外、何も要らないと言う世界を作り上げてみせる‼︎」
『止めろ、止めろ‼︎ 今すぐ止めろ、スネェェェェェェェクッ‼︎』
『シギントがそんな初夢を見たらしいわ』
「何だそりゃ……アイツはどんな夢を見ているんだ」
『暫くはダンボールを見る事も単語を聞くのも嫌だって……』
「……ダンボールは実用性が高いのにな。そも夢の中で俺はどんな扱いなんだ‼︎ そもそもダンボールをそんな粗末な扱いをするだなんて……許さんぞ‼︎」
『はぁ……どっちもどっちな気がしてくるわね』