「パラメディック?アスパラメディック〜?」
『ちょっと今、アスパラと私の名前を組み合わせて斬新な名前を作らなかったかしら?』
「気の所為だ?目の前に巨大なアスパラガスみたいなモノが通りかかっただけだ」
『で?最近、貴方の方から無線が来なかったから何処かで化石にでもなっているんじゃないかと少佐とシギントが話して居たわよ?』
「勝手に俺を殺すんじゃない。ダンボール弾幕を再実行するぞ」
『既に一回行ったのね……』
「或いは」
『させないわよ。いい加減に人の家をトンデモクッキングスタジオにする悪癖を直しなさい。何回引っ越しさせる気なのよ?と言うかパラメギアにした私の家を返して頂戴』
「すまん。赤い彗星に粉砕され墜落して儚く海の藻屑となってしまった」
『……冗談にしては苦し過ぎる内容だと思うのだけどね』
「…………」
『で?貴方、今何処に居るのよ?』
「ああ、随分と巨大な樹木が聳える森林地帯だ。例のパラメギアが墜落した後に到達した。アマゾンやジャングルよりも古代の森林と言った原子林かも知れないな……」
『……人工物は?』
「ふむ……少なくとも現在地からでは見当たらないな。少なくとも自然が多く、生命に溢れているという印象があるな」
『……現在地の特定完了。貴方、古代樹の森に遭難しちゃったみたいね』
「古代樹の森ぃ?何処なんだ其処は」
『それは便宜上付けられた名称ね。見た目は兎も角気をつけて頂戴。大型モンスターが闊歩する危険地帯なんだから』
「俺が赴く場所が危険じゃない所なんてあるのか?」
『それもそうかも知れないわねぇ……』
「で?」
『……そうね。今回は緊急事態としか思えないわね。一先ず、帰還する為の手段を確立する事を優先するべきね』
「迎えのヘリとかは無いのか?」
『……その世界じゃ飛行船は墜落する運命よ……』(*1)
「???」
『そんな訳で貴方が自力で脱出して貰わなくちゃいけないと言う訳なのよ。一応、通信は繋がっているし動植物の資料はあるにはあるからその辺のサポートは従来通り可能よ』
「そうか。任務とは違うが……偶には悪くない。潜入任務の息抜きも悪くないだろう。それに未知の地域だ……当然、未知の蛇が存在しても不思議では無いな」
『本当にブレないわね……貴方は……そんな貴方に早速、朗報よ』
「なんだ?美味い蛇か?美味い蛇なんだな?美味い蛇なんだろう?」
『何故、蛇に限定されているのかサッパリ理解出来ないのだけど……帰還手段を確立させると並行して集めて欲しいモノがあるの』
「なんだそりゃ?」
『その地域には我々の知らない未知の原材料となる物質が多数眠っているわ。その材料を使用して新兵器を開発しようって言うプロジェクトが上がっていたのよ。その為に人員を派遣しようって話があったのだけど……タイミング良く、貴方が不時着したからついでにやっちゃおうかと』
「……ソイツらと合流した方が早く帰還出来るんじゃないのか?」
『いえ、例の如く全員仲良く行方不明になったわ。制御不能になって海へドボン……其処の近辺の海は荒れ易くて救助は困難ね』
「…………そうか」
『と言う訳で素材集め宜しくね』