スネーク氏の潜入レポート調査   作:夢現図書館

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こんがり肉

 

『スネーク。アンジャナフの捕獲(キャプチャー)に成功したのね』

 

『アンジャナフは獣竜種に属する大型のモンスターよ。蛮顎竜とも呼ばれているわ。主に森林地帯に生息していて獲物となる生物を発見すれば即座に襲い掛かるほどの獰猛性に加え、逃げようとする獲物や外敵を自分の気が済むまでどこまでも追い回す執念深さを併せ持っているの。後脚は強靭で力任せに段差をも乗り越えて来るから逃げる際は危険が伴うわ。

 下顎を覆うように生え揃った大きな棘が最大の特徴で、狩りの時はその口を大きく開き、獲物や外敵に荒々しく喰らい付く攻撃を得意とするのよ。貴方のスニーキングスーツじゃ一瞬で肉体諸共粉砕されるのがオチだから充分、気を付けて頂戴』

 

「ああ、コイツは難儀したぞ。体格が体格な上に中々動きも素早く身軽な動きだった。この体格であの素早い動きは脅威だったな」

 

『興奮すると口内に炎熱が蓄えられその熱を利用して火炎放射器の様に勢いよく吐き出す事も出来るわ。真面に浴びれば火達磨は確実ね、その場合は水辺に飛び込むなどして燃えた身体を消化するべきね』

 

「力も強く更には火炎をも吐く……熟練で柔軟な発想を有する兵士であっても初見では苦戦は免れないだろうな」

 

『貴方の場合は、その分類には入らないでしょうね』

 

「苦戦こそはしたが、捕獲(キャプチャー)には成功した。うに娘はコイツの毛皮が必要らしい……肉に関しては俺が頂ける事となった」

 

『体内で膨大な炎熱を蓄えて放出する事からアンジャナフの毛皮は加工すれば耐熱性、保温性に優れた素材になるでしょうね。寒冷地のインナーとしては最適になるんじゃないかしら?』

 

「確かに剥ぎ取られた毛皮は熱を保っていた。うに娘が言うには『グリップやフレームの補強用素材として価値がある』そうだ。機会があれば新型銃器の開発を依頼したいものだ」

 

『シギントが悔しがるわよ?』

 

「アイツはアイツで新しい物を造るんじゃないか?で、味は?

 

『そうね。少なくとも尻尾は食用になるそうよ。元が元だから調理するにはかなりの高火力が必要とされているわ』

 

「成程、やはり焼いて食うのが美味い食い方か」

 

『まぁ、基本的に火を通せば殺菌されるから理に適った方法ね。貴方の場合は生で食べるでしょうけど』

 

「いや、美味い食い方があるのならば試すのも一興だろう。丁度、うに娘に作って貰った火薬粉がある。コレがあればこの場で火を起こす事も可能だ」

 

『その地域の現地調達で火薬を作れるなんて……』

 

「ああ、俺は見分けが付かないが『ハッカの実』を加工して火薬粉を作るらしい。どうやら発火性の植物が至る所に自生しているそうだ。じゃあ、早速尻尾の方を焼いてみるとするさ」

 

 

 

 

 

——火を起こして棒に刺して、焼く。おお、中々、美味そうだな……‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ……中々、イケるな‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

『アンジャナフの尻尾』

 

 食いごたえのある肉厚で上手く焼き上げれば中々に美味い。肉自体が耐熱的でじっくり焼き上げる必要はあるが、腹持ちも良い。苦労した甲斐があった。

 

 




『蛮顎竜の尻尾』
 『モンスターハンター』シリーズに登場する獣竜種に属する大型モンスターこと森の暴れん坊、アンジャナフから斬り落とされた尻尾。
 切断系統の武器で尻尾の耐久値を0にすれば切断成功となり剥ぎ取る事が出来る様になる。尻尾を切断出来る他のモンスターにも言える事だが、切断すれば尻尾を用いた攻撃の範囲を狭める事が出来る。マスター級では靭尾を入手する事が出来る。
 因みにかまど焼きで調理する事が出来る、こんがり肉等のアイテムが入手出来る。


『蛮顎竜の毛皮』
 アンジャナフの毛皮。羽毛がある獣竜種は珍しい特徴と言える。アンジャナフ自体が炎属性を持つ事から耐熱性や保温性に優れていると思われる。なめし加工すればコートの裏側に使えるのでは無かろうか?
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