『スネーク。お前さん、今何処に居るんだ?』
「海だ」
『何処の?』
「分からん、海面一面が真っ黒な泥っぽい色合いの海の上に居る。小舟で移動中だ、海面全体が黒っぽいからかスニーキングスーツでも一定のカモフラージュ効果が得られるだろうな」
『おいおい、お前さん。何処に居るのかと思えば沈没船が続出する海域に居るじゃねぇかよ‼︎ そんな小さな小舟で大丈夫なのか⁉︎ 其処にはヤバい水棲生物がウヨウヨしている場所だぞ⁉︎』
「其処までヤバいのか?確かに見た目が変わった魚とか其処ら辺で飛び跳ねているし、口から大砲を生やした奴も見かけるし……腕が生えた魚も大量に居るな」
『その黒い泥によって突然変異してんだよ⁉︎ 戦艦とかの装甲やバルジを平然とぶっ壊すヤバい攻撃力だつってんだよ⁉︎ そんな小舟じゃ一撃で沈没すんだぞ⁉︎』
「大丈夫だ。パラメギアの残骸装甲とダンボールの五重張り設計により驚異的な耐久性を誇る装甲、そして元よりダンボール素材の軽さを生かした機動力を両立させた見事な融合……コレぞ現代の夢の象徴‼︎ その名もシンプルにダンボール駆逐艦‼︎」
『小学生の夏休みの工作じゃねぇんだから⁉︎ つーかそれダンボールで出来てんのか⁉︎ 普通ならば3秒保たずに沈没してんだろ、それぇ⁉︎』
「見事なものだろ?既に5時間は経過しているのに浸水する心配が無い‼︎ 環境にも優しい、夢の様な船だ‼︎」
『本当にソレはダンボールで出来てんのか⁉︎ 明らかにダンボールって規模じゃ無いだろ⁉︎』
「ダンボールは時に現実を越えるのさ、シギント」
『何かカッコよく言っているつもりだろうけど、普通にドン引きの内容だからな⁉︎ カメラ目線すんじゃねぇ、髭面で余計に腹立たしく見えるわッ‼︎』
「ははは。どうだ、素晴らしいだろう? 流石にまだ試作段階だからダンボール駆逐艦のカモフラージュ効果は低いかも知れないから改良の余地はまだまだ充分ある」
『ダンボールで舟を作っている時点で既に可笑しい事に気付けよ……つーか、何処を改良するつもりなんだよ』
「流石に試作段階故に塗装まではしていないからこの時点では海面と言う遮蔽物がない場所では、目立つだろう」
『その前に海面にダンボールが浮いている時点で可笑しいと思うだろうが』
「む……?」
『どうした、スネーク。と、ああパラメギ……パラメディック、どうした? い、いや言い間違えただけだ。変わるさ』
『スネーク。貴方は今何処に居るのよ?』
「黒い泥が多数、浮かんでいる海域だ。パラメディック、アレはなんだ?海中から突然現れたんだが……美味いのか、アレは?」
『スネーク……貴方、正気?いや、貴方は既にアラガミやらメルヒェンを食べていたから既に狂っていたと思うけれど、幾らなんでも突然変異した魚までも食べようと言うの?しかもよりによって変異爪魚に狙いを定めるとか……って、貴方、其処は多数の沈没船が続出する海域じゃない⁉︎』
「で?味は?味の方はどうなんだ?」
『知る訳、無いでしょ⁉︎』
——取り敢えず捕獲してみる事にした。デカイから食いごたえがありそうだ。
『変異爪魚』
ロケットランチャー系統の火器を100発ぶち込んでも中々死ななかった為に逃亡を許してしまった、食えなくて残念だ。
『変異爪魚』
『ブラック・サージナイト』に登場するボス級エナミー。見た目としては両手両足が生えた魚みたいな生命体。説明では突然変異した魚類との事。つーか、見た目的に魚と言うよりも最早、魚人レベルの変異。絆設定では『軽巡』クラスに該当する。なのに空襲を仕掛けて来るとは何事だ。
恒常的に会うならば湾岸の沈没船にて登場するのだが……デカイ。本当にデカイ。ボス格の敵キャラは護衛よりも一回り大きく表示されるのだがコイツの場合、デカ過ぎて画面の三分の一程、占有する程にデカイ。高難度の海域だと1艦隊分、コイツらで埋め尽くされるパターンがある。
作中のドールは基本的に人間と大差ない体格であり作中のストーリーの内容から考察すると大きさ的には7,000m〜9,000m程の大きさと推定されると思われる(大きさに関しての言及は明確されていない為、実際の大きさは不明)。
因みに突然変異した魚類に関しての味については現時点では一切語られていない(語られる日が来るのだろうか?)