「パラメディック」
『スネーク。また、陸でもないモノを
「あのな。俺が毎回毎回、陸でも無い生物を
『今の今迄の光景を思い返してくれないかしらね? アラガミだったり、メルヒェンだったり良く分からない原生生物だったり……思い返すだけでも陸でも無い光景ばかりよ』
「食ったら美味いかも知れないだろう?」
『その様に断言出来るのは凡ゆる世界あれど貴方位なモノよ。他の人間ならば尻込みする筈なのだから……』
「そんなに褒めないでくれ」
『褒めていないわよ。で? 今度は何を
「どうした? 我ながら中々の大物だと思うぞ? 上半身に対して下半身は随分と細身だ。こんなガリガリでアンバランスな体型で良く上半身とか支えれるな。やはり世界とは広いモノだな」
『……何処の世界に雷鳴ブリトラを食べようと考える馬鹿が居るのかしらね?』
「おい、今、馬鹿って言わなかったか?」
『さぁね。雷鳴ブリトラは不定期で突如、襲来する超大型侵食体よ。第何種かは認定されては居ない見たいだけれど第四種侵食体に分類されるんじゃないかしら? と言うか貴方、1人で打ち倒したの?本当に人間なの?』
「俺は人間だ」
『基本的に都心部に現れる傾向が強いと言われているわ。その癖、巨大だから生け捕りなんて無謀な話。雷鳴と呼ばれる事から落雷や放電、雷撃と言った高出力の電流を操るそうよ。特に両腕を叩き付けて拡散させる放電は極めて危険。貴方のスニーキングスーツ程度ならば一瞬で黒焦げね』
「そんな事は至極、どうでも良い」
『でしょうね……。貴方の事だから、やっぱり食べる気なの?』
「当然じゃないか。で、味は?」
『……スネーク。お願いだから1度、病院に行って来て頭の中身を診察して貰ったら如何かしら?』
「如何してなんだ⁉︎ 可笑しい所、あったのか⁉︎」
『今度は侵食体まで食べようだなんて、正気の沙汰じゃないわよ?』
「……美味いのか? 不味いのか?」
『そんな資料、この世の何処にも存在していないわよ』
「全く……その資料は本当に使えない資料だな。何だったら載って居るんだ」
『逆に言わせて貰うけど、貴方が
「……」
『お腹を壊しても知らないわよ。まぁ、貴方なら食中毒程度で済むでしょうけど』
——取り敢えず、食べてみた。
「不味い……」
——固い、カサつく、不味いの三拍子でとても食えたモノじゃない。
『雷鳴ブリトラ』
果肉部が殆ど無い為に食える所が全くない。と言うか何故か銃火器が出て来た。形状からしてアサルトライフルっぽいが……?
『雷鳴ブリトラ』
『カウンターサイド』に登場するレイドボス。防御タイプが設定されていない為、相性上の有利不利は存在していない。支部の派遣完了時に確率で襲来して来る。基本的に全体的な範囲攻撃が多い傾向を持ち、艦船にも直接攻撃を仕掛けて来る事もある。
報酬では、装備製作に必要なトークンや材料。或いは既に完成された装備が手に入る。尚、与えたダメージ総量に応じて出やすい報酬が決まっている。最高ダメージを達成すると装備品が直接、貰える。
然しながらある程度、戦力が整って来たプレイヤーからは基本的にレベル120の個体でもフルボッコにされ一撃撃破される事が多い。一応、レイドボスなのに良いのかそれで。
レベル120の個体でもT4装備になる事が多い(レベル100以上だとT5装備の製造に必要な金型が手に入る)ので完成装備が完全にゴミ扱いされる始末。それどころか低いランクの報酬の製作材料であるコアの方が好まれると言う逆転現象が発生している……。