星が巡り
天が傾き
そして日は進む
されど空席には誰も座らず
前まで来ていた手紙も無し
男は常に狂っていた
愛にか
戦争にか
ロマンにか
きっと全部でしょう
私にはわからなかった。
あの人が。
「・・・・今日もですか」
外は雨が降り
たまに雷が落ちるぐらいの雨
雷雨というには足りず
でも豪雨ともいえない。
今日も誰もいない無人の執務室で万年筆を手に取り、書類をまとめる。
「きっと、あの人はまだあっちの世界で満足しているのでしょう」
別れと帰りは唐突だった。
「わし、ちょっくら、世界救ってくるわw」
そういい残し二週間後
「なんだあのクソゲー、fateの皮被ったゴミだ」
そういって帰ってきてまた
「ちょっくら、ジークジオンしてくる」
そういってまた
「なんだあれ、ただジオの轢き殺しじゃねえかはーつっかえ」
言っては帰ってくるけどもはやそれも過去。
もう、何年でしょうか。
今はこのちび提督を作っては並べていたりする程度。
今日も書類をまとめあげて棚にいれる。
おや、来客でしょうか。
インターホンがなってますね。
「どうぞ」
「邪魔するぞ・・・・指揮官・・・・は」
ウェディングドレス
白い長い髪
一匹の鷲?
あの加賀さんから提督を奪った女。
エンタープライズ
なぜ彼女が
提督?
「提督ですか?居るわけ無いじゃないですか、そっちに」
「いや、指揮官が消えた・・・一年前」
?
「いや、え?じゃあどこに」
「やっぱりか・・・今すぐ集めれるだけ集めろ、行き先に検討がある」
?
作戦指令室
ここにあつまったのは
私
金剛
赤城さん
そしてエンタープライズ
正直に赤城さんは人選ミスですね
あの眼怖すぎですよ
「ま、まぁ、赤城さん、今回はすごく重要なことですし」
「いえ、大和さん、私は怒っていません、沈めたいと思っているのです」
「・・・・」
空気が思い
いやしょうがない
去年
あんなに堂々と来て、堂々と宣言した敵がどの面下げて来たんだって話です。
「・・・と、取り敢えず、提督の行き先の情報をpleaseしてぐだサイ」
「あ、あぁ、今回は勝率0、だから共同戦線を張りに来た」
勝率0
え?
「取り敢えずこの映像を見てくれ」
一枚のディスクを読み込ませ、映像をつける
そこには無数の船の設計図と実物の映像があった。
ある船は針ネズミみたいな設計
ある船は有名なネルソン配置
ある船は魚雷ガン積み
「これは、まさか・・・鋼鉄の咆哮」
私は知っている
あの人がここに来た理由は
これの新作発売が来るまでの時間稼ぎ
絶望的だ。
もう帰ってこない
二度と顔も見れないのだと
「・・・そんな」
赤城さんの声はもうとても弱かった。
初期からいるからきっと聞いていたのだろう。
「ま、待って欲しいネー、そもそもこれはあれseriesを作っているのはmicrocabinネー、でもその会社はパチになってるハズデース、コーエイも無双ばっかネ、ならこれは何デスカ」
そうだ
そういえばそうだ
「あぁ、これは、それを模倣したであろうゲームだ、通称『艦つく』、私も最初だけ触れたがあれはもうダメだ」
「・・・・勝てるわけ・・無いじゃないですか」
当然だ。
あの人は『鋼鉄』がしたいから来るまでの暇潰しに来ただけの事
来てしまっては勝ち目なんて無い
ごっこあそびが本物の勝てるはずはない
「これを相手に共同戦線なんて無駄なのでは」
「しないよりはましだ、だが、絶望的だな」
「あの人、人嫌いですからね。私達ってたぶん、人であって人じゃないから遊ばれているだけとも、思いますし」
提督の人間嫌いは誰もが知っていた。
だからこそ、敵となる存在がいないからこそ私達人型がいれたのだ。
「そうだねぇ、わしって人間嫌いだし、てか滅べ、いやうん、あいつら弱いからさぁ、救う価値も助け合う理由もないし、あ、お茶くれる?」
「あ、はい」
段ボールから一本滑らし渡す。
「そこでだ、指揮官をこっちに残らせる為にいろいろ手段があると思う、それを出し合おうと」
「・・・・何やっても地雷の男に、何やっても無駄に決まってんだろプライズ」
「指揮官の言う通りではあるな、姉面したら首切り落とそうと、甘えさせようとすれば全力でひっぱたいて、甘えればキレる、肉体関係は一切興味無し、とりあえず戦争、ほんと、あなたは能力はあるのにどおしてそう面倒臭すぎる性格をしているんだ」
「天は二物を与えずって言葉があるしな、ま、人間そんなもんよ」
「?ヘーイ、テイトクー、じゃあ提督はどう言うことをすれば残ってくれるのネ」
「そうだなぁ、お前らが一人前になるまでだな、俺は所詮、どこかにずっと居続けるなんて無理な存在さ」
この自由人
「じゃあ、俺はドット絵の練習するからさいなら」
「あ、はーい」
提督が出ていき、残ったのは最初と変わらない面子。
「赤城さん?」
なぜそんな顔を
「・・・突っ込み不在の恐怖って怖いですね」
?
「まぁ、ちょっと休憩も終わったことですし、対策を練りましょう」
完