ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか?(少年とドラゴン)   作:とにかく帰りたい

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はい、遅ればせながら書き終えました。
とりあえず、この後にジャルクさんのプロフィールを書き出して載せておきます〜。(核心的な所は、説明蘭が穴空いてたり、書かれなかったりします。)
気になる方は確認してね!



プロローグ13話(英雄として……親として)

勇気は時に臆病を捨てさせ、人の話を聞かず走り出す無謀な行為のことでは無い。

 

自身から湧き出る衝動を確かめ、いっそうの輝きを起こし………更なる飛躍の1歩を踏み出そうとする意思を奮い起こす為の動作だと彼の神は語る。

 

彼は走る……剣を担ぎ、走る姿は人に夢を見出させ

そして、希望を胸に点す。

彼【アルトバレンシュタイン】は後のオラリオに英雄として名を連ねるだろう。

 

しかし、彼は名を連ねる事に嬉しい栄誉な事であるが、自分の名を後世に語り継げることが出来るのは、素晴らしい事だとわかっている。

 

 

「やな空気だよ……ほんとに、やんなっちまうな。」

 

呼吸を乱すことなく、険しい山道を走り抜けながら

これまでを振り返ってしまう。

これまでの冒険譚と、日常の家族としての時間を振り返ってしまう……

 

初めてのオラリオ…初モンスターの討伐、

レベルアップの喜びやギルドの皆と呑んで騒いだ夜も、

頭に浮かんでくる……。

そして、妻との出会い………一緒に暮らした時間。

愛しい娘をこの手に抱いたあの時を、

 

「………気を散らしちまうよ。

ここに来るまでいい夢を見てたと思っちまうよ。」

 

目的の場所に近づけば惨状に目を疑わした。

扉みたいな場所があったのだろうか……。

跡形もなく、壊され……小型飛竜(ワイバーン)や、大型、中型飛龍(ドラゴン)が群れを為して、歪み壊れた穴に吸い込まれるように、突撃して行く奇妙な光景が広がっていた。

 

思い出した光景とのギャップに思わず息を吐き悪態をつく。

しかしながら混沌とした光景にすら彼は、

そんな状況すら先の未来を見据えて…ニヤリと笑った。

 

「アンタらと出会って俺も随分と、もてはやされるようになったよ……。」

 

スっと剣を上段に構え、目を向けるは群がる飛龍達が蔓延ったひび割れた入口だと思われるもの。

 

ーーーーリィンと、力を奥底から呼び寄せる度に綺麗な鈴の音が辺りに響く、その回数を数えれば4、5回…こちらに攻めてくるつもりもないのならば……

 

「……この頃の連勝ムードに、どこか浮わついてたみてぇだわ。」

 

振りかぶりを風を切り裂くよりも疾く、衝撃を連れて痛みを置いてゆく……

 

小型飛龍(ワイバーン)達は気づくことなく身体が揺れる。

そして、ボトボトと………床に落ちた地に引っ張られる感覚で、ようやく察したのだ。

しかしそれはもう遅く、その命の灯を風を切り裂くその一撃に、さらわれてしまったのだ。

 

拓けた視界の先を、目に写していく。

さらに大きく広がった道は、周囲の景色にヒビが入ったかのように、白い枝別れて溝を深めていく。

そして、扉の先には炎と阿鼻叫喚の声が響く都市が映りこみ夢の終わりを告げるかのように、崩れかけている街が見えるのだった。

 

「まいったな……。

こりゃ、すごい場所を当てたかもな…。」

 

 

ーーーーーーーーーーーー

森の中、英雄の子である少年(ベル・クラネル)は傷をつくりながら愛する母を求めていた。

子供が駆け回るには、きっと険しく遊ぶには向かない場所であった。

山の斜面には、所々に草を剥がされたか、焼かれたような後が点々として、向かう遠くからは狂乱の恐ろしい叫ぶ声が聞こえてくる。

しかし、少年には聞こえても止まらないだろう……

 

ただ1人の繋がり、ただ1人の家族を待つだけの寂しさだけでも、少年にはそれはそれは耐えれる程のものではなかったのだ。

安全な地を離れ、少年は大人に近づいていることは、人としての当たり前の成長と呼べるものなのだ。

 

しかし、耐えきれぬ感情に動かされるのも……また、

人である。

少年は、勇気を履き違えて道化に成り下がる。

それもまた、人間らしさで溢れた彼ら彼女らが好きな(かみがみがこころおどらせる)ことである。

 

ひび割れた扉のなかにたどり着いてしまえば、不思議でも冒険心に母にあいたい母痕跡に刈られ、入ってしまうだろう。

 

少年もまた幼く世界を知らなかった、、、その先は、きっと幸せを願いながら見ていた彼女の世界(コハクのゆめ)には気づかれることのなく雨が大地に染み込む瞬きのように、消えていく儚い終わりを告げていた。

 

何処か綺麗なその場所は今や荒廃し、切り取られた世界の境を漂うガラクタになった。

 

今更の恐怖が、呼び起こされそうに膝が震えるが隠れる場所は多く、すぐ近くの建物に飛び込んで息をひそめ、死の恐怖をジワジワと周りの音や唸り声が少年に手を伸ばしてくる。

 

「お母、、、さん、お母さん。

やだよぉ、僕は……」

 

ずっと、そばにいて笑いたかった。

でも、お母さんはすごく強い冒険者、憧れる夢で大好きな家族……ごく普通の家族として一緒にずっといて欲しい我が儘を少年は言えなかった。

 

少年もまた優しい子だから、英雄になを連ねる母の背中を追う子供だから、他者の幸せを願うからこそいえなかったのかもしれない。

独りで、耐えきれなくなって来たがもう、少年の心は幼くこの場所にいる勇気を持ち合わせることができない。

この場所で、震える身体を押さえることしかやれる余裕が出来るはずもなかった。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

相も変わらない光景に嘆息する息も煩わしさを覚える。

死に場所を選べない(ぼうけんしゃ)という肩書きは、予想以上に私をイライラとさせる、、、、、、。

 

すでに山を築く程の量をやったのではと錯覚するほどに、

大量のワイバーンとドラゴンのサラサラと消える姿を見ただろう。

 

「なんなの、、、、、、邪魔!!!!!!」

 

剣や槍を振り回しながらはためく炎は、彼女達を串刺しにせんと槍を思わせるかのような形を成して迫り来るモンスターの波を穿つ。

 

集団で動くには有り得ないイレギュラーの対処について考える暇もない……個別でもぶっ飛んだ火力で未だ中級の個人冒険者達の死因の1つにされている奴らが一つ一つ細胞のような大きな怪物を浮かび上がって来るような大きな塊で襲いかかる。

 

時間が経つほどに、気力を減らされていく、、、、

途方もない時間、いつ終わるのか分からない小型や中型の飛竜(ワイバーンやドラゴン)のパレード。

狂乱するような鳴き声なのか叫び声は、人々に届かない場所で

人知れず戦いに向かう戦士たちを畏怖させる、、、。

 

疲労は常に限界を超え、それでも動き回り足を止めない。

止まれば身体が自覚するそれは、吐ききった空気を取り込む際の痛み、動く体からの信号、、、、、、

 

「こぉぉんッッ、のおぉぉぉぉッッッ!!!」

 

どれほどたったか、脳に問いかける時間もなかった。

もう振り回すくらいにしか相棒の手に馴染んだ武器は、それでも主の期待に応えて、刃こぼれもせず相手を斬り飛ばしている。

力任せで荒っぽくなっても本懐を果たそうとする武器、

このパレードもそろそろ終盤を迎えるかのように

奥に見えてきた一際大きな黒い龍に、聞き慣れた声に呆れそうに笑った顔が見せる戦友。

 

「ひでぇ顔になっちまってんなぁ!!

さすが、レベル最上位冒険者だよ、、、お前は」

 

黒い龍と反対の方から、吹き飛ばされていく魔物の一角と

土煙から出てくる見知った英雄が嘆息した顔をして地面に足を踏みしめるように着地した。

 

「う、うるさいわね!

あんたほどじゃないわよ、、、こんな多い敵にィッ!!」

 

「分かってる分かってるよっ!こんなやつに負けちまうほど、俺と肩を並べてる奴らは違うって言ってんだよ。」

 

 

そう言った彼は、少し頷けばパレードの中心地にある大きな黒い塊に嘆息すれば、頼もしく剣で奴を狙うかのように構えて

ニヤリと笑う。

 

黒い塊の中心地は、ニタニタと黒い龍が鎮座してジャルタとアルト達が守るものに向かって黒い涙をドロドロと流しながら、行く末を見ていた。

 

「もうひと踏ん張りね、、、行くわよ。」

 

 

「おうよ、、あの子らいるんだ。やってやろうぜ、」

 

 

「や、やるしかないっすね。」

 

 

「この戦場で私を殺せるやつはいない。お前たちは、私が認めているからな。」

 

それぞれ、決意の様に言葉を吐きながらも軽口を言い合える余裕があった。

親としての感情なのか、、、信頼関係の延長なのか。

 

ーーーーー続ーーーー

 

 

はるか人には住めぬ上の世界より、神はその手記を閉じる。

 

 

「子は、なんの為に行くのか。

そして、親はなんの為か、、、昔に捨てたものに嘆くよりかは私も随分の昔に忘れた。」

 

 

下に降りた神々の人達(どうきょうのもの)を眺め耽る。

まぁ、下界に興味が無いことはなく。

彼らの言い分も知っているただ、、、、気持ちが向かないだけであった。

この先の未来は、少しくらい明るいと私は思うよ。

 

 

そう言って、彼は誰かに会うために別の場所へと向かった。




これで、一旦プロローグを終えようと思います。
気になると思いますが、ベル君が大きくなるにつれて
閑話休題でちょくちょく語りだしていく方が、凄く楽しく読めるのではと思い、此のように話を切って
ベルくんの話を進めようと思います。
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