ORAS=オメガルビー、アルファサファイア
俺が現在住むホウエン地方とは2つの世界観がある。
まぁ簡単に言って
何が違うのかと言われたら、まぁ色々と違うのだけど、一番の違いは何と言ってもメガシンカ出来るか出来ないかだろう。
俺は
いや、メガシンカを目の当たりにしたとかではない。
もっと純粋にRSE時空ではありえない事が起きたのだ。
カナズミシティを南下した場所にあるトウカの森で、俺は現在の相棒であるモンメンと出会い、ゲットしたのだ。
これはRSE時空ではありえない。
何故ならモンメンとは
まぁモンメンが好きと言うか、進化先のエルフーンを愛用してたのだ。
取り敢えずこの世界がゲーム準拠の世界かどうかを置いていても、モンメンがトウカの森に出現した時点で少なくともRSE時空ではないことは確定だろう。
とは言え、この世界がどの時空であろうと正直どうでも良いんだけどね。
モンメンと出会ったのは嬉しい事だけども、だからと言って俺の目標がぶれる事はないのだ。
適度に遊びつつ、ツツジを嫁にしたい。
その為にある程度の立ち位置が欲しい。
マグマ団だとかアクア団だとか、メガシンカうんぬんは一先ず置いといて、俺は俺の将来についての方が重要だ。
あそこらへんはこの世界の主人公によろしく頼む。
未だにセンリがトウカシティのジムリーダーになってないから、ストーリー的な事は進んでないんじゃないかな。多分。
だから俺は今日も今日とて、ツツジと
……まぁやるべきことなんて特にないからだけども。
ポケモンスクールに通ってるんだから授業とかあるのが一般的なのだが、……なんだ、あれだ。
優秀なせいで授業なんざとっくに免除された。
ちょっと軽く自慢みたいになっちゃったが、これはまぁ仕方ない事なんだ。
そもそもポケモンスクールの目的は、生徒にポケモントレーナーの資格試験を合格させる事にある。
これが俺からしたら本当に簡単だったのだ。
試験は筆記と実技の2種類で、筆記の方は基本的な単一タイプの相性問題から始まり、特性の問題だったり、技タイプの問題だったりした。
少し難しいと感じた問題でさえ、『○○の習性とはどんなものか答えよ』的な記述問題だった。
俺の時はグラエナだったので、適当に『出会えばよく威嚇する。』と答えたら正解扱いだった。
あれは習性ではなく特性ではないか?と思ったが、正解ならまぁそれで良い。
実技の方は更に簡単で、試験の為に用意された初心者向けのポケモンに指示を出して技を出すだけ。
こんなんボールから出して顔合わせの時によろしくとコミュニケーションを取ったら、大体向こうもよろしくしてくれる。
俺はその試験ではジグザグマを支給されたので、よろしくした後に“たいあたり”と“なきごえ”と“しっぽをふる”を指示したら、完璧にこなしてくれて一発で即合格だった。
……何でこの試験で落ちる奴がいるのかわからん。
スクールでも最初に習うのはポケモンとのコミュニケーションだろうが。
そんな訳で資格条件の10才でトレーナー資格を得た俺は、……いや、俺とツツジはトレーナースクールの授業を免除されたのだ。
本来ならここで授業の免除などではなく、卒業扱いでジムバッチ集めの旅に出たりもするらしいが、別にポケモンリーグを目指したり、チャンピオンを目指している訳でもない俺は適当にダラダラとスクール生を続ける事にしたのだ。
ツツジも残ってるしな。
彼女の場合は俺とは違い、
だからトレーナー資格を得た現在は、後々の事を考えジムリーダーになる為の必要な勉強をしようとこの街に残っているし、実際ジムリーダーの代理として少しずつ仕事もしているようだ。
しかも本人がかなり真面目ちゃんで委員長気質な所があるので、未だに嬉々として簡単でつまらん授業によく参加する。
さすがの俺もそれはノーサンキューだ。
元々が知っている知識どころか、授業自体が物足りない場なのでとてもじゃないが、義務でもない限り参加したいとは思わない。
旅にも出ず、授業にも参加しない、なのに在籍はしている。
俺はこのスクールにとって持て余し気味の存在だろう。
でもだからこそ、彼女は俺によく絡んでくれる。
「ちょっとソースケ! またサボりですの?」
ほーら来た。
「よぉツツジ。 今日は授業は良いのか?」
俺が校庭にあるポケモンバトル用のコートの外れの方でモンメンと日向ぼっこをしていると、勝ち気なお嬢様はやって来てくれた。
ここに居ると彼女が良く俺を見つけてくれるし、たまに生徒の誰かとポケモンバトルが出来るから、結構好きな場所だ。
「今日は午前中にお爺様からジムリーダーの心得を学んでいたので、今から授業に参加しようと思っていた所ですの。」
「成る程、俺は見ての通りモンメンと精神統一して心を鍛えている最中だ。」
芝生で寝ころがっているだけとも言う。
いやー、春先で梅雨前のこの時期にしか出来ないから貴重な時間だ。
暑過ぎず寒過ぎず、ぽかぽかする日差しが気持ち良い。
「やっぱりサボりじゃないですの!」
「いやいやそんな事はない。 トレーナー足るもの精神は鍛えないといけないし、ポケモンのケアは大事だよ? ほら見てみな、モンメンのこの喜んだ表情を。」
「……いえ、あの。 モフモフ過ぎて表情がわからないのですが?」
「ほら、きちんと良く観るんだ。」
俺は隣に居るモンメンをモフッと鷲掴みし、ツツジに投げつける。
そして彼女もモフッと受け止めモンメンを見つめる。
「う、う~ん。……確かに、喜んでいるような、いや、いないような……わかりませんわ。」
うん、まぁ目元しか見えないからね。
普段一緒にいないとそらわからんか。
因みにこの投げられるという行為が、実はうちのモンメンは好きだったりする。
キャッチボール的な行動を遊びか何かと思っている節があるので、一度ツツジとモンメンキャッチボールをしたらめっちゃ喜んでいた。
「い、いえ、そんな事よりも! 残り一時限だけとはいえ授業に参加致しましますわよソースケ!」
「えぇ~。……じゃあ何時も通り、俺がバトルで負けたら連れて行かれるとしよう。」
俺はそう宣言して、どっこらせっと立ち上がる。
「むぅ、今日こそは勝ちますわ。」
彼女もバトルを了承し、モンメンを投げ返した後にバトルコートに向かって歩いて行く。
俺とツツジの実力はほぼ互角だ。
が、最近は俺が圧倒的に勝ち越している。
トレーナー資格を得て一番変わる事は
資格を持たない者は、基本的にポケモンバトルが許されない。
許可される場合は、保護者や責任者が存在してる場できちんとポケモンリーグに申請されたポケモンを貸し出されてバトルする事になる。
まぁ要は今まではスクールから支給されたポケモンでのバトルをしていたのだ。
しかしトレーナー資格を得た俺は早速自分のポケモンをゲットし可愛がって育てている。
だがツツジは未だに自身のポケモンを所持していない。
まぁ忙しい彼女の事なので、ゲットしに行く時間もないし、カナズミシティ近辺に出現するポケモンは大体スクールで所有しているので態々捕まえに行く必要性があまりなかったのだ。
更に言えば彼女は近い将来ジムリーダーとなり、岩タイプ専門職としてポケモンバトルをして行く。
これは校長が岩専門だからそれを受け継ぐのだが、彼女も満更ではなさそうなのだ。
つまり、ツツジはスクールから支給された岩タイプのポケモンで、俺のモンメンに挑む事になる。
……言っちゃ悪いが、負ける気しないんだよなぁ。