ツツジを嫁にするまで   作:呉蘭も良い

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一応、二話連続投稿。
0時越えたけど、今気付いた人は前の話を読んで下さい。


二十四話

俺の今世における最大の難敵であるシュッキングとのバトルを無事に終え、俺達は何とかカナズミシティへと帰って来る事が出来た。

 

……来年、あのシュッキングと戦う事になるかもしれないユウキ君やハルカちゃんの苦難を考えるとマジで同情せざるを得ない。

 

センリは、『来年でトレーナー資格を得る息子に負けない様に修行しないとなぁ』なんて笑って言っていたので、最低でも原作ゲーム以上の、俺達以上の難易度だろう。

 

……俺達のせいかはわからんが、すまんな頑張れ。

 

ちなみに、センリの息子がユウキ君であるのは確定した。

『私の息子のユウキが来年にはホウエン地方に来るので、君達とは良い友人になるだろう』って言ってたからな。

 

そして、『私の息子なんだ、カナズミジムに挑戦する時は全力で相手をしてやってくれ』とも言ってた。

 

……H×Hのジンかな?

親父ってのは、息子への信頼感というか、期待感が中々大きいものらしい。

 

それはさておき___

 

今回のジム戦は俺達にとんでもない成果を与えてくれた。

 

それはシュッキングに勝った自信だとか、ツツジがヨーギラスを貰う約束をしたとかでは無い。

 

当然、メレシーがディアンシーへと変異を起こした事だ。

 

正直言って、マジかよ、って感想だ。

 

そりゃまぁ発案者としては、やったぜ!とは思うけど、半信半疑だったのは事実なので、ウッソだろ!?って気持ちの方が強い。

 

しかも変異したディアンシーはダイゴ神から支給されていた、青紫色のダイヤのディアンシーだ。

 

……色違いってレベルじゃねぞ。

 

これで完全に原作を無視したので、ここが前世とは無関係な別の世界線だというのは、(ほとん)ど確定した。

……まぁシュッキングの時点で確定してるけど。

 

とにもかくにも、俺達はこの事をダイゴ神に報告しないといけないので、今日はもう遅いから解散したが、翌日の朝一番に報告する為にデボンコーポレーションに向かう事を約束をしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こ、これがディアンシー! す、凄いよツツジさん!」

 

今は昼前。

ポケモンリーグへの挑戦者を完膚(かんぷ)無きまでにぶっ潰して現れたダイゴ神が、ディアンシーを見てそう言って感動している。

 

……けどこの神やっている事かなり酷いんだけどな。

 

俺達が朝方に連絡した時には、『今日は挑戦者がいるから午後からしか時間が取れそうにない』とか言ってた癖に、メレシーがディアンシーに変異した事を告げた途端に、『1時間でデボンに向かうから待っていてくれ』なんて頼んで、マジで1時間以内で来たからな?

 

話によれば四天王戦をカットして、即挑戦者と戦い、メタグロスをメガシンカさせて全抜きして来たとか何とか……。

 

……挑戦者、可哀想。

確実にトラウマもんだろ。

ってか、メガシンカ出来たんですね。

 

それにホウエンのポケモンリーグがある場所とカナズミシティは、ホウエン地方の西と東で端と端なのだ。

これを1時間以内で飛んで来た時点でこの神ヤバい。

 

どんなスピードで“そらをとぶ”して来たんだろうか?

ポケモンのスペック同様、この神の身体スペックも滅茶苦茶やべぇぞ。

 

「驚くべき成果だ、素晴らしい成果だ、驚異的な成果だ!……ツツジさん、これは世界的な大発見だよ! そしてソースケ君! 本当に見事な発案だった!」

 

「「あ、はい。」」

 

……正直、テンション高過ぎて怖い。

 

「……それにしても、何て美しい色をしたダイヤなんだろう。 人工ダイヤどころか、天然ダイヤですら目じゃない。 これがポケモンによって精製されたダイヤの美しさなのか。」

 

神はうっとりしながらそう呟く。

 

「あの、えぇっと、……ディアンシーが“ダイヤストーム”で生み出したダイヤがここにあるのですが、……その、要りますでしょうか?」

 

「要るさ!!! 是非とも僕に譲ってくれ!いや、売ってくれ!」

 

あ、いえ、タダで譲ります。

と、ツツジはダイゴ神にディアンシーが生み出した青紫色のダイヤを手渡す。

 

「ありがとう! ツツジさん! こんな、こんなっ!……こんなに嬉しいのはメタグロスが進化して以来だよ!!!」

 

えぇ~、いや、確かに凄い事だけど、アンタのメタグロスの進化と一緒にしていいのかこれ?

メタグロスが泣いても擁護出来ないぞ。

 

「それにしても、ディアンシーの変異を目の当たりにしたセンリ君が羨ましいなぁ~。」

 

……あぁ~、あの時ね。

それに関しては殆ど偶然と言うか、無理矢理と言うか、ホント【ちからずく】だったからなぁ。

 

あ、特性に関しては元に戻ってます。

 

ディアンシーは【クリアボディ】に戻ったし、ケッキングは【ちからずく】のままだ。

……ちなみに、俺がロトムに奪わせた“いのちのたま”もキチンと返したぞ。

 

……いやまぁ、欲しかったんだけどね?

“いのちのたま”。

 

けど我が宗教では“いのちのたま”は認められてないからさぁ。

……いや、俺、忍耐論者じゃないけど。

 

けど、俺の戦法じゃ使える場面は限られているので惜しくは無いのも事実だ。

 

そして、トウカジムで発した“ダイヤストーム”のダイヤモンドは、センリのジムリーダー就任祝いとして、そのまま置いて来た。

……いくらでも、それを利用してトウカジムを発展させてくれてえぇんやで?

 

……多分、ダイゴ神なら良い値で買うだろう。

 

「本当に素晴らしい成果だ。……だけど、これを世間に発表する訳にはいかないのが、非常に残念でならない。」

 

……当然だな。

ダイヤモンドを産み出すディアンシーを、人工的に変異___いや、最早進化だな。……進化させる事が出来るなんて発表したらメレシーの乱獲に繋がりかねないし、ツツジ本人が悪い奴等から狙われかねない。

 

……本当に残念だが、この研究成果は世間に公表出来ない。

 

まぁダイヤを与え続ける事なんて、普通は不可能だけど。

 

こうして、ダイゴ神が現れた後にオダマキ博士が来て、ディアンシーが本物と認定されてから、ツツジはちょっとした注意を受けた。

 

「ツツジさん、大変申し訳ないが、これからはそのディアンシーを表に出す事はなるべく控えてくれないだろうか? ディアンシーが目立ち過ぎると良い事はないからね。」

 

……あぁ~、確かにそれはそうだ。

犯罪者ホイホイのポケモンだからなぁ。

 

……だけど、ディアンシーって使えるとなると、それなりに強いからなぁ。

 

「……わかりました。 多少は控えますが、ディアンシーは私のエースですので、完全に隠すのは無理ですが、よろしいですか?」

 

ダイゴ神もオダマキ博士も、それは仕方ないとして納得し、これからのディアンシーの処遇が決まった。

 

そして実験の続きとして、これからはディアンシーに普通のポケモンフーズを与える事になり、これによってディアンシーのダイヤが変化するのかどうかの実験が今度は開始されるのだった。

 

……今までダイヤを食べてたのに、急にポケモンフーズに変更されたディアンシーがちょっと可哀想だ。

 

ってかこれで、メレシーに退化したら残念過ぎるぞ。

 

なんて事を考えながら俺はディアンシーについて考察する。

 

俺個人の感想としては、ディアンシーの存在は驚異だ。

もし、このディアンシーがメガシンカする事になれば、俺の天敵になりかねないからだ。

 

何故なら、メガディアンシーの特性は【マジックミラー】だからだ。

 

この特性は、“マジックコート”で跳ね返せる補助技を()()跳ね返し続ける特性だからな。

……俺との相性が、酷く悪い。

 

まだメガシンカに必要な“キーストーン”だったり、“ディアンシナイト”だったりを手に入れてないので、考え過ぎと言われればそれまでなのだが、……将来的に考えれば、対策必須のポケモンになるかもしれない。

 

……流石、俺の嫁(仮)だ。

 




ポケマスにて、最近ツツジを手に入れた私。
そしてホームのポケセンにて、ツツジのセリフを聞くと___

『カントーを基本に各地に存在するイシツブテ。 私は子供の頃からイシツブテをゴローニャに育てるのが小さい頃からの目標』

的な事を(省略)、公式のセリフで用意されてました。

……俺、イシツブテをクビにしちゃったよ。

って事でアンケートします。

ツツジの手持ちポケモン

  • やっぱりノーマルイシツブテ
  • 折角だからアローライシツブテ
  • そんな事気にするな、作者の好きにやれ
  • 主人公が押してたサニーゴ
  • 超強化しようぜ、ウツロイドさん

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