時は2XXX年!?
地球はギアの攻撃に包まれた。
だが人類は絶滅していなかった!

なんやかんやあってXrd Rev2 CS ストーリーモードによって全ては解決!
そんなわけで彼らは腰を落ち着けて「ある事」に決着をつける事にする!

そのためストーリーモードをやっている人前提の作品である!
めっちゃネタバレいっぱいなのでご注意ください!
あとアリアの口調や呼称が分からないのでかなり適当である!
お許しください!

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Xrd Rev2 ストーリーモード後のお話。
ネタバレあり。オリジナル要素(彼女の口調)あり。
ご注意!


カイ「家族会議だ!」ソル「あぁ?」

「で? 俺を呼んだ理由は何だ」

「わざわざ私までご招待してくれるなんて、ありがとうねカイくん、ディズィーちゃん」

「いえ、わざわざご足労頂きありがとうございます、アリアさん。

 それとソル、少しは落ち着いたらどうだ。いきなり本題に入ろうだなんて余裕がない証拠だぞ」

「まあまあカイさん、せっかく来ていただいたんですから仲良くしましょう」

 

 イリュリア連王国が某室、“あの事件”の傷跡も世間から癒え始めている中で、彼ら4人は向かい合っていた。その内二人の男性、ソル=バッドガイとカイ=キスクの間にある空気は少しばかり剣呑な雰囲気が漂っている。しかし落ち着きと格調の高さを感じられる室内に、彼らの目の前へ用意されたティーセットから察する限り、この場は決して仲違いをするために用意されてはいないと判る。

 

「あら、いい香りね」

「二番摘みの良い紅茶です、私もカイさんも大好きなんですよ」

 

 そして彼らに比べると女性二人、アリアとディズィーは友好的で、親愛的だ。似通った相貌も含めて、端から見ればまるで仲の良い姉妹と誤解してもおかしくはない。

 

「チッ、まあいい。カイ、酒はねえのか」

「お前なあ……後で用意しておく。ジンでいいのか?」

「わかってるじゃねえか」

 

 とはいえ、二人の男が陰湿的に嫌い合っている、というわけでもない。ただ馴れ合うだけの仲ではないのだろうが、二人が交わす眼には一種の信頼を感じさせる何かがあった。

 

「そういえばシンのやつはどうした」

「元気にしてるぞ。というか元気過ぎて困っているというか……」

「今日もお勉強の時間を抜け出して逃げ回ってるんです。あの娘達が追いかけてくれてるからすぐに帰ってくると思うんですけど」

「へえ、そりゃあ体罰もんだな」

「あら意外ね、フレデリックが教育に理解を示すだなんて」

「ああ、いくらアイツ等が相手とはいえ、すぐ捕まるようじゃ話にならねえ。再教育だ」

「そっちか!? 勉強から逃げることを叱ってくれ!」

 

 実父と養父の教育方針には高い隔たりがあるようだ。実に微笑ましい光景である?

 

「誤解しないでね、この人は昔っからやる気のない子は放置主義なの。自分から質問しにくる子には数十の応用問題を突きつけるぐらい熱心な科学者だったのよ?」

「やっぱりソルさんは優しいんですね!」

(今の会話に誤解や優しい要素はあっただろうか……)

 

 カイ=キスクは内心頭を抱える、やはりソルにシンを預けるべきではなかったと。

 

「まあ、シンのことはいい。本当はよくないが、後日しっかりどんな教育をしてきたが確認するが、今回はやめておこう。正直お前の教育は偏りが甚だしいと思っていたから、いずれきちんと話し合う場を用意しておこうとは思っていたが、今日の本題とは異なるから―――」

「うるせえ、なら本題に入りやがれ」

「ゴホン、いや、すまなかった。少々取り乱した」

(ねえ、ディズィーちゃん、カイくんって結構教育パパなの?)

(いえ、そんなことはないと思うんですけど……以前シンに好きな飲物を聞いたとき『たまのご褒美に貰える砂糖水だ!』って言ってたこともあって、ちょっと……)

(……私の方でも後で叱っておくわね)

「そこ、コソコソうざってえぞ」

「ねえフレデリック、後で楽しみにしててね?」

「何の話だ」

「あ、カイくんさっきのジンは遠慮しておくわ、フレデリックは今日から1週間禁酒だから」

「何の話だ!?」

 

 冷や汗をかきながらアリアへと詰め寄るソル。100年以上生きた歴戦の勇士も、酒と嫁には勝てないようだ。

 

「あー、では本題に戻ろうと思う。お二人ともよろしいでしょうか」

「ええ、いいわよ。ちょっと脱線しすぎたわ。有耶無耶にはしないけど」

「クッ」

 

 落ち着きを取り戻したカイが、居住まいを正して会話を再開させる。冷静さを取り戻させた理由の一つが、永遠のライバルが嫁の尻に引かれてるところを見たため、ということでは決してない。

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、我々を取り巻く状況は随分変わったと思う。

 暗躍していた聖皇と元老院は滅び、数々の因縁についても決着をつけることができた」

 

 人類とギアの聖戦、ヴァレンタイン2度の襲撃、そしてジャスティスの復活。

 数々の危機が人類に降りかかると同時に、彼らは、いや人類はそれを乗り越えてきた。

 

「我々は皆必死だった。自らの命を守る為に、そして誰かの命を守る為に。尊厳を、自由を守るために」

 

 それはただ滅びを回避するための戦いではなかった。

 正義と悪がキレイに二分割した戦いではなかった。

 泥臭く這いずり、見苦しく悩み抜き、決してベストな結果だけを選んだ戦いではなかった。

 だが、それでも彼らは生き抜いた。その結果をまっすぐと見つめられる決意を持って。

 

「我々の戦いは終わりではない。歩みを止めるわけではない。だが、そろそろ振り返り、自らの足場を見直す必要があるんじゃないかと思ったんだ」

 

 走っている時には視野狭窄気味な視界も、立ち止まってみれば広がって見える。時に、それは悪いことではない。見逃していた何かに気づくことができるのだから。

 

「で、何が言いたい?」

「だから、そう」

 

 だが、しかし―――

 

「一度、向き合わなければいけない、と、思ったんだ」

 

 見たくはないことにも、気づいてしまうことだってあるのだ。

 

「私達の、か、関係を……」

「……っ、まさか」

 

 先伸ばしにしてしまった業(カルマ)。

 見たくはなかった現実。

 

「私とディズィーさんは結婚し、彼女はアリアさんの娘。ならば、ならば―――」

「や、やめろカイ! それ以上はっ!!」

「おま、お前は! 私のお義父さんであるということだっ!!」

「止めろぉぉぉォッ!!!」

 

 呼吸が荒れる。息がうまく吸えない。

 脂汗が浮かび、視線が激しく動き回る。

 肌が羽を抜かれた鶏のように泡立ち、吐き気が彼らを襲った。

 

「……うずくまるほど嫌なのかしら」

「ソルさんもアリアさんも素敵ですから、私は嬉しいんですけど」

 

 地に伏せた二人の上から気楽な声が降る。だが彼らの心を癒やすことはない。

 

「私は、私は! お前相手にジャパニーズアイサツ『娘さんをください』をヤらなくてはならないんだ! 受け取れ、ソルゥゥゥ!」

「ウルセエエ! 黙れ! 誰がお前を息子扱いしてやるか!」

「えっ」

 

 一触即発な会話の中に、切なげな声が上がる。声を飲んでそちらへと首を曲げたソルの先には、まぶたを震わせて瞳を濡らした少女の姿があった。

 

「私を認知してくれないんですか……お父さん」

「ゴフッ」

 

 吐き出される血液、さらに赤く染まる紅茶。

 ソル=バッドガイ曰く、ジャスティスのガンマレイよりも強い衝撃だったと、後の彼は語ったとか語らなかったとか。

 

「…………好きに呼べ」

「はいっ」

 

 犯罪者も怯える賞金稼ぎも娘の涙に弱い、つまりはそういうことだ。

 

「だがカイ、テメエはそれでいいのか?」

「あ、ああ。私はディズィーのために、そしてシンに祖父母へ会わせるために、どんな苦行だって乗り越えてみせる!」

 

(会うだけなら何回も会ってるけど……)

(その、カイさんは二人に大手を振って家族として触れ合ってほしいみたいなんです。私もシンも特殊な環境で育ちましたから)

(そうねえ、確かに焼いた肉とよく焼いた肉とこんがり焼いた肉ばっかりの生活なんて歪んでるわ。脂肪細胞が増加しちゃう)

(えっ、そんな生活だったんですか?)

(いえ、今でもそんな生活なのよ)

(えっ)

 

 コソコソと小さく話している彼女たちを横目に、男たちの戦い?は佳境を迎える。そんな中、絶望に青ざめていたソルの顔が引きつり、歪んだ。それは敗者の苦笑ではない、逆転の希望を見出した勝者の狂笑だ。

 

「わかってねえなぁ……俺をち、父、ぐぅっ、カハッ……チチとヨブんなら、よぉ」

「そ、そこまで嫌か? いや私も嫌だが」

「うるせえ。だったら、もう一人、別の呼び方をしなきゃならねえよなぁ、ええ? おい」

「……! ま、まさか!」

 

 そう、親とは二種類いる。子供は二人の親がいる。故に、ソルを父と呼称するならば、

 

「当然、10代後半、良くて20代前半にしか見えねえアリアを母親と呼べるんだろうなあ!」

「ぐ、ぐああああ!!?」

 

 それはなんという悪夢だろうか。

 カイにとってソルとは、認め難い事だが偉大な男である。強く、大きく、頼りがいのある。先を生きる者として密やかに尊敬の念を抱いていたことを否定などできない。

 では、アリアはどうだろうか?

 そのソルに並ぶ叡智、そして油断ならない力は確かに尊敬にあたる人物だ。だが、傍目に見る限りはどう見ても20代。カイにとっては年下にしか見えない若い女性だ。その女性を、『母』と呼ぶ。

 それは……それは、一体―――どういうプレイなのだろうか?

 

「うおおお! まさか、まさかまさか! こんな落とし穴があるとは!」

「Choose your path now!!」

「うるさい! こんな事で生き生きとするだなんて……性格が悪いぞ!」

「さっき迄のお前にそのまま返してやる」

 

 端正な顔を苦悩に歪めたカイは、その視線をアリアへと向ける。そこには少女のように無邪気に、そして可憐に微笑む淑女がいた。そしてその小さな口が、開く。

 

「ママって呼んでもいいのよ?」

「ゴブッ」

 

 吐き出される血液、赤く染まるマホガニーのテーブル。もとから赤茶系の家具であったことは、果たして不幸中の幸いなのだろうか。

 

「ハァ、ハァ……ざまぁねえな」

「くっ、ソル」

「あんだよ」

「この話は……一先ず無かった事にしよう」

「……だから前に言っただろう俺は、止めておけってな」

 

 

 ―――それが、平和だからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ところでさあ、オヤジは母さんのオヤジなんだよな。そうすっとオレにとってオヤジはジーサンなのか?」

「んー、血縁的にはそうなっちゃいますね」

「私達は?」

「ラムと私は『アリア』さんの妹? 娘? ですかね」

「ふーん、じゃあ二人はオレたちとどういう関係になるんだ?」

「か、関係だなんて、やだもうシン!」

「私達がアリアの妹だとしたら、カイとディズィーの叔b」

「やだああああー!!! 娘! 私達はアリアさんの娘です!」

「アリアの娘だとしたらディズィーの妹になるから、シンの叔b」

「やだやだやだああああー!!」

「結局なんなんだよ」

「……シンが決めて」

「オレ? じゃあー……妹! 二人ともオレの妹ってことで!」

「妹……うん」

「ぞれ゛がい゛い゛でずぅ゛ぅ゛」

「うお、何で泣いてんだよ!?」




 と、いうわけでギルティギアSSでした。
 いずれ書こう書こう、と思っていたのですがその機会もなく。
 妄想だけ頭にあったのですが、ちょっとした理由がありまして勢いでかきあげました。

 すごい好きな作品なんだけどSS書くのは難しいなー。

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