愛和創造シンフォギア・ビルド   作:幻在

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戦「さーてG編も終わって今回はギャグ回だー!」
翼「というわけで、桐生戦兎たちが創造した新世界にて、ウェルとジェームズの野望を討ち果たした我々シンフォギア装者と仮面ライダーたち」
ク「ついにノイズの殲滅も達成して、先輩は夢を追い、世界は平和を取り戻したのでした」
セ「しかーし、何やら二課では何か争いごとが勃発していて?」
響「さぁて一体何が起こるのか!」
調「なお、この章において二課組のあらすじでの登場はばっさりなくなります」
二課一同『ッ!?』
切「悪く思うなデース!」
龍「ちょっと待て!?俺まだ何も話してな―――」
マ「というわけで!シンフォギア・ビルド四三話を見なさい!」
シ「んでもって後書きを見ろ」
慧「さあどうぞ!」


ビルド NEW WORLD VCX『仮面ライダークローズ with イチイバル』
負けられないゲーム


―――まず早速だが、響、翼、クリスはとあるゲームをしていた。

 

それもこれまでになく真剣な表情で。

とてもではないが戦場で肩を並べて戦う者同士で見せ合う顔ではない。

 

 

そんな彼女たちがやっている勝負とは神経衰弱である。

言わずと知れた定番ゲームではあるが、それを何故、この三人で、しかもとてつもない程本気なオーラの中でやっているのか。

 

 

その理由はほんの数分前に遡る。

 

 

 

 

 

それは、フロンティア事変から数週間後、三学期が始まって間もなくの頃だった。

「遊園地のチケット?」

「ああ」

弦十郎の手には、有名な遊園地のペアチケットが握られていた。

「デパートのくじ引きで当てたんだが、生憎とそんな相手がいないんでな。だからお前たちの誰かに渡しておこうと思ったんだ」

「へえ」

「なるほど」

「ほーん・・・」

 

そんな三人の脳内はこうだ。

 

(お、これ最近未来が行きたがってた遊園地だ。ラッキー!)

(遊園地か・・・そういえば今週の土日は予定が開いていたな。桐生でも誘ってみようか)

(遊園地ねえ・・・ま、そんな所に興味なんて・・・いや、待てよ。これを使えば龍我と一緒に行ける・・・って何を考えてるんだアタシは!?べ、別に龍我と一緒に遊園地に行きたいわけじゃ・・・でも、たまには誰かと遊ぶっていうのも悪くはないかな・・・)

 

である。

そして、そんな三人はすぐさま行動に移った。

「じゃあ私がそのチケット貰って・・・え」

「では私がそのチケットを頂いても・・・え」

「アタシがそのチケット貰っても・・・え」

瞬間、雷が三人の間で走る。

「アハハ~、翼さんにクリスちゃん、二枚も貰うなんて一体誰を誘うんですかぁ?」

「ふっ、そういう立花こそ、どうせ小日向とはこういう所には何度も行ってるんだろう?たまには譲ってくれたらどうだ?」

「そういう先輩だって、どうせあの先公誘うつもりなんだろ?見え見えなんだよ」

「そういうクリスちゃんだって龍我さん誘うつもりなんでしょ?バレバレだよぉ?」

「べ、別にアタシは龍我を誘いたいだなんて・・・」

「そ、そうだぞ。第一それでは私が桐生に気があるみたいではないか」

「違うんですか?」

「そ、それは・・・というか立花、どうせいつでも小日向と行けるんだ。私に譲ったらどうなんだ」

「私ってなんだ私って。アタシの事も忘れんな」

「チケットですよチケット。私にお金払わせる気ですか?私より収入の多い翼さんが?」

「どうせ二課の給料でそんなものは安いものだろう」

「どうせ全部食費や乗り捨て用バイクに溶かしてんだろ」

「酷いなぁ。食欲は人間の三大欲求だよ?使わない方がおかしいじゃ~ん」

「乗り捨て用とは失敬な。最近、桐生に頼んで壊れない頑丈で持ち運びが可能でお手軽な携帯バイクを作ってもらっている所だ」

「結局乗り捨てる気満々じゃねえか!」

「そうですよそんなものにお金使うぐらいならもっと他の趣味にお金使いましょうよ!」

「そんな事とはなんだ!?それならお前もその無駄に消費する食費を減らせ!」

「どちらにしろ金の使いすぎだお前ら!」

「それを言うならクリスちゃんだって仏壇は仕方がないとして、他の家具はどれも高いのばっかじゃん!」

「アタシは良いんだよこういうの弁えてんだから」

「だからとて、雪音だけ無駄遣いしていないとはいいきれない。さあ吐けお前も何か無駄な事に金を使っているのだろう!」

「なんでアタシがお前らと同類にされてんだよ!」

「「なんか一人だけ違うのは嫌だから」」

「こういう時にシンクロしてんじゃねえよツヴァイウィング!」

「あー、お前たち?」

「なんですか!?」

「何様ですか!?」

「なんだ!?」

何やらヒートアップしてきた言い争いは弦十郎が割り込む事で止まる。

「そんなに言い合うなら、せめて何か勝負ごとで決めたらどうだ?」

「それだったら・・・」

そこでまるで待ってましたと言わんばかりのタイミングで響が取り出したのはトランプ。

「神経衰弱で決めましょう」

 

 

 

―――で、今に至るのだ。ちなみに弦十郎は仕事があるからとチケットを置いて指令室に行ってしまった。

 

ちなみに神経衰弱とは、全て裏にしたトランプのカードを平らな面に広げ、一人ずつ二枚ひっくり返し、それで同じ数字であるなら自分の手札に、違ったら元に戻し、そして全てのカードがなくなった所で、最も手札が多かった者の勝利という単純なゲームだ。

 

それを提案した響が軽くルール説明をする。

「ジョーカーは使わない。あとイカサマ行為は露見した時点でマイナス五ポイントだからね」

「うむ」

翼が相槌を打つ。

「スタートはじゃんけんで決めます」

「うむ」

結果、クリスがパーで翼、響がグーでクリスの一人勝ち。

「じゃあクリスちゃんからスタートだね」

「うむ・・・」

「そうだな」

「じゃあゲームスタートです」

そう、満面の笑みで開始を合図する響。

その響に向かって――――

 

「ドォォンだ立花ァ!!」

 

そう怒鳴って翼は響を指差した。

「ななな何の話ですか翼さぁん!?」

それに驚いておどおどしだす響。

「いやまあ不可解な点がいくつかあるよな?」

「へ?」

「まず私たちに記憶力で挑む・・・この時点で少し不可解だ。普通だったら自分の得意なゲームを選ぶだろう?」

そもそも響は記憶力は良い方だったか。

「それにしれっと言ってくれたが、『イカサマ行為はマイナス五点』。『即時失格』じゃなくてか?こうなれば警戒もする。何も言わなきゃ気付かなかっただろうな」

そう言って翼は広げられたトランプのカードをいくつか手に取って見せる。

「なんかこれ数字みたいに見えるんだが?」

そうして翼はトランプの裏面の端を指差す。

そこには、確かにちゃっかり数字に見える模様がある。しかも実際に『2』に見える模様のあるトランプは実際に『2』のトランプだ。

それに響は笑いながら冷や汗を垂れ流す。そんな響に、翼は証拠品を叩きつける。

「『イカサマトランプ』ではないかッ!!」

 

―――イカサマトランプ!

それは、裏でもカードの数字がわかるという仕掛けの施されたトランプである!

また、『狙ったカードが引けるトランプ』『目の焦点をずらし立体的に見ることでそのカード数字が見えるトランプ』などあったりするが、有名なのは、今響が用意したこの『マークドデック』である。

 

というわけで――――

 

 

―――立花響、ここでイカサマが露見!

 

 

「うっわマジじゃねえか」

そこへクリスが響の精神に畳みかける。

「お前せこッ!?姑息!しかも一応かけておいた保険でバレるとか、いっちばん恥ずかしいやつ!!あ~恥ずかしい、アタシならすぐに帰ってるよ!」

はずはずはずと連呼するクリス。もうすでに響のライフはボロボロである。

「そのへんにしてやれ雪音」

そこで翼が止める。

「イカサマを罰点制裁と定めた時点で、これもルール範囲内の行為・・・触れてるだけフェアだ」

「そうですよぉ!?イカサマはバレなきゃイカサマじゃないんだへーんだ!!」

ここぞとばかりに言い返す響。だが、

「いやばれてるんだがな」

と言われて意気消沈するしかなかった。

 

 

 

 

 

 

仕切り直しの為、しばしお待ちください。

 

 

 

 

 

 

トランプを変え、改めて始めたペアチケット(デート権)を賭けた神経衰弱。

前半戦、腐っても人類守護の砦たるシンフォギア装者たち。

各々、出たカードと数字を正確に記憶。意外な事にノーミスで順当にポイントを稼いでいく。

 

雪音クリス 獲得、十

風鳴翼   獲得、十

立花響   獲得、八(ただしペナルティによってマイナス五)

 

残り枚数、二十四。

 

「これで先輩と対だな」

「ふっ、負けないぞ」

クリスと翼がばちばちと火花を散らす。

「流石皆さん、いい記憶力しています・・・」

そんな中、響が、ふとそんな事を言い出すと―――

「少し難易度上げますよ!」

カードを叩きつけて、響がそう叫ぶやいなや。

「「ッ!?」」

響は、突如として伏せたカードを、別の場所へ移動させたのだ!

その戦法の名は―――『場所移動』!

 

 

『場所移動』―――

カードの位置を動かす事によって、必死になって覚えたカードの位置、数字を脳内からぶっ壊す、非常にうざったい戦略である。

 

 

これによって、翼とクリスの記憶はそのカードに気を取られて一気に破壊される。

(やられた!)

(やりやがったなコイツ!)

これによって、二人の覚えたカードの位置、番号は脳内から吹き飛ぶ。

この戦略によって、響は順当にポイントを稼ぎ、ついにマイナス分を完済!

これによって、

 

雪音クリス 獲得、十。 

風鳴翼   獲得、十二。

立花響   獲得 十八。(マイナス五によって十三)

 

残り枚数 十二枚

 

「うっふふ~、さあ皆さん、ゲームを楽しんでくださいね~」

この上なくウザったらしい笑い声でうきうきしてみせる響。まるで勝ちを確信しているかのような余裕だ。というか、何故か響は自らトランプを動かしたのに彼女だけ覚えていられるのか。

(まずい、アタシが最下位だ・・・これじゃあ龍我と一緒に遊園地に行けない・・・!!)

クリスはその現状にかなり焦っていた。そのせいで龍我と誘う事になんの疑問も抱かなくなっている訳ではあるが。

それは隣の翼もであるが、最下位じゃない分、巻き返しが出来るという確率にかけていた。

だが、これでは響に勝たれてしまう。

そうなれば、彼女たちの願いは叶えられない。

「うっふふ~、遊園地に行ったら何をしに行こうかな~。定番のジェットコースターかなぁ?それともメリーゴーランド?あ、ゴーカートもいいよねえ・・・こんな機会めったにないからなぁ~」

(あの余裕たっぷりな顔面を殴りてぇぇぇえ・・・!!!)

ほくほくとした表情で遊園地に行ったらどうするか考えている響に苛立ちを募らせるクリス。

(くそっ!どうすりゃ今のこの現状を打開できる!どうやったらあの馬鹿にアホ面かかせる事が出来る!?考えろ・・・!!)

現状を打開するために頭をフル回転させるクリス。

「く、外れだ・・・!」

翼が引き当てたのは『13』と『8』のカードだ。

次は響の番である。

(そういえば・・・龍我には、恋人がいたんだったよな・・・)

ふと、思考の隙間に入り込んだ雑念。

(その人は、龍我の目の前で死んで・・・龍我にとっては一生忘れられない人で・・・)

そんな相手に、自分が敵うのだろうか。

そんな不安がよぎってしまう。

しかし――――

(いや・・・・そんな事考えても仕方ないよな)

その不安を振り払い、クリスは目の前の問題を直視する。

今はとにかく――――

(この馬鹿に目に物見せてやるッ・・・!!)

とにかく、このむかつく顔面を叩き潰したい気分だった。

「13・・・」

ふと響が取ったカードは翼がとったものとは違う『13』のカードだ。

(13・・・さっき出てたな、これも取られたか!?)

今の響はどういう訳かこちらの記憶力を凌駕する記憶力を発揮して場所移動によって動かしたカードの位置を正確に覚えている。

その謎の最大のアドバンテージがある以上、こちらの不利は揺るがな―――

「あ、違った」

「え」

 

外した

 

何故?先ほど翼が『13』のカードを取った筈なのに、何故外した?

『13』・・・その数字に意味があるのか?

外した響は、その『13』のカードを、やけに遠い場所に置いた。

(普通にミスっただけか・・・?)

クリスの番となり、クリスは、ある一枚のカードを手に取る。

(いやまさか・・・)

それを見た瞬間、クリスの中で、全てのパズルのピースがはまるような感覚を覚えた。

(なるほどな・・・・)

「次はクリスちゃんの番だね」

響がそう言うと、クリスは―――

 

次の瞬間――――全てのカードを奪い去っていった。

 

「アタシの勝ちだ」

そう、クリスは勝ち誇った顔でそう言ってのける。

結果

 

一位 雪音クリス 獲得十八

二位 立花響   獲得十八(−五)計十三

三位 風鳴翼   獲得十二

 

「お、おう・・・怒涛の追い上げだったな雪音・・・」

最下位となった翼はその事にショックを受けながらも、いきなり調子づいたクリスにそう言う。

「いやまあタネさえ分かればこんなもんだろ?」

「ぎくっ」

その言葉にそう返すクリスに、響はあからさまに顔をそらす。

「タネ?」

首を傾げる翼に、クリスは()()()()()を始める。

「このトランプには、柄が対象じゃないっていう特徴がある。だからこういう使い方が出来るんだ」

そう言って、クリスはカードを裏面を上にして机に置き、指をある配置にする。

「っ!そうか、時計の時刻か!」

これが、響の自らの場所移動によっても崩れなかった異様な記憶力の正体である。

「そう、トランプを置く角度で、一から十二までの数字を表す事が出来る。だから『13』のカードの扱いに困って、この馬鹿は遠くにおきたかった。場所移動戦術はそれを隠すための行動だな」

それを聞いた翼は、震える体で響の方を見る。

「立花、お前・・・」

件の響はこれまでにないほど冷や汗を流していた。

「せこぉぉぉぉお!?」

今度は翼からの集中砲火が浴びせられる。

「せこっ!?姑息っ!?ちっともこりてない恥知らず!どこで買えるんだその図太さ!それでバレて利用されるとかいっちばん恥ずかしい奴だぞ!?」

「う・・・ぅう・・・」

どうやら二度もイカサマ行為をやった事が信じられないらしい。

「恥ずかしい・・・これは恥ずかしいぞ立花ぁ!!」

「見ないでぇ・・・!」

よっぽど恥ずかしいのか背中すらも見せる響。

「だって・・だってぇ・・・」

肩を震わせ、涙声で呻く響。

「未来と一緒に遊園地に行きたかったんだもん!!」

そこでついに理由を暴露する響。どうやら観念したようだがどちらにしろ敗北したのは変わらない。

「もう、死にたいので帰りますぅ・・・」

「おう、でも死ぬんじゃねえぞ」

ここでクリスの止めの一発。

「未来にはバレたけど他の人は騙せたんだけどなぁ・・・」

そう言って部屋を出ていく響。

「・・・さて、という訳でチケットは雪音のものだな」

「おう、ありがたくもらってくぜ」

クリスがそう言って机に置かれた遊園地のペアチケットを手に取る。

「それじゃあ私はこれから少しスケジュールの確認でもしてくる。万丈とのデート、頑張るといい・・・」

そう言って翼が出ていこうとする。

しかしその寸前でどういう訳か立ち止まり・・・

「・・・・ぅぅぅううぅぅうう!!」

(え!?泣いたァ!?)

何故か泣きながら全速力で出ていった。

その行為にクリスはぽかんとするも改めて自分の手の中にあるチケットを見る。

(さてこれでチケットは確保だ・・・あとは龍我を誘うだけ・・・あれ?なんかいきなり緊張してきたぞ!?一体どんな格好で行けばいいんだ!?)

そして改めて現状を確認したクリスは思いっきり頭を抱えるのだった。

 

 

 

 

そして、クリスは龍我の家の前にやってきていた。

しばし、手の中のチケットと扉を交互に見て、やがて意を決してインターンホンを押す。

そうして待つこと数秒。

「おう誰だ?・・・ってクリスか。どうした?」

龍我が扉を開けて出てくる。

「ああ、いや、特に理由とかはないんだがな」

「ないのかよ」

「いや、やっぱそういう訳じゃなくて・・・その、今度の週末、予定空いてるか?」

「は?まあ、空いてるっちゃあ空いてるが・・・」

「だ、だったらよ・・・」

ややぎこちない仕草で、クリスはチケットを差しだす。

「アタシと一緒に、遊園地に行かねえか?」

「は?遊園地?」

首を傾げる龍我。その顔にはまさしく『何故?』の二文字とはてなマークが。

「べ、別に、深い意味はないんだけど、よ・・・たまには、その、一緒に遊びたいな~・・・なんて・・・」

「・・・・」

しばし回答を考える龍我。

「・・・なんか、珍しいな。お前から誘ってくるの」

「そ、そうだったか?」

「まあ俺もあまりそういう事はないけどよ。なんかあった時に誘ってたのは俺だったような気がするからさ」

「そ、そうか・・・」

クリスは未だ顔が赤いままである。

(どうせ、なんか仕事がある訳でもねえし、付き合うのも悪くねえか・・・)

龍我はそう思い、クリスに向きなおる。

「そんじゃ、今度の週末な」

「い、いいのか?」

「お前から誘ったんだろ?どうせ俺も暇なんだ。丁度いい暇潰しに使わせてもらうぜ」

「そ、そうか・・・」

(暇潰し、か・・・)

結局はその程度の認識、といった所か。

(龍我にとって、アタシはその程度の人間って事なんだな・・・)

と、心寂しく思う。

「じゃあ、土曜日、楽しみにしててくれよ」

「おう」

そうして、龍我は扉の向こうに消えていく。

そんな中でクリスは手を伸ばそうとしたが、やめて、その扉が閉じる。

そうして、閉じた扉を前にして、クリスは・・・

「・・・ばーん」

なんて、手を拳銃の形にして、そう呟くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなわけで週末の土曜日―――

 

「・・・」

集合場所にて、そわそわと待ち人を待つクリス。その恰好は、色々と考えた末のおしゃれなのか、少し気合をいれた私服だった。

そんな様子を、遠目に眺めるのは――――

「ふっふっふ、万丈がデートに誘われたんだ。こんな見世物滅多にお目にかかれねーぞぉ」

「な、なんかすさまじい背徳感が・・・」

「クリスちゃん、緊張してるね」

「キュル!」

「クロは今回は静かにしててね」

「何故僕まで呼び出されたのでしょうか・・・」

「むぅ・・・」

変装した戦兎、セレナ、響、クロ、未来、緒川、翼の七人だ。

ちなみに、服装は全て未来や翼が用意したものである。どれもこれもどこにでもいる大人や子供といった感じで、行為を除けば全然怪しまれない服装である。

「いやー、こういうのは尾行のエキスパートである緒川に頼むのが一番いいと思ってな」

「やれやれ、こんな事をして、あとでどうなっても知りませんよ?」

「安心しろ。いざって時の為の策は用意してある」

にししと笑う戦兎とやれやれと呆れる緒川。

「あれ?翼さんどうかしたんですか?」

そんな中で、未来はなぜかそわそわしている翼の様子に気付く。

「ああいや、なんでもない・・・」

「戦兎先生と二人きりじゃなくて残念なんですよね~?」

 

ゴッ!

 

「ひぇっ」

「あ、頭が割れる・・・」

「次言ったら本気でかち割るぞ」

何やら不機嫌な様子の翼に尋ねた未来だったが、そこで響がちょっかいを出した訳なのだが、その返答がまさかのどこかに落ちていた木の棒でぶん殴られてノックアウトさせられるという事だった。

ちなみにその行為に未来は小さく悲鳴をあげる。

「ついでに、朔也の奴に監視カメラハッキングしてもらっていつでもどこでも追跡可能だぁ・・・!!」

『まあ一応司令の許可もとってることだしねえ・・・』

なんでも二課内にいるリア充応援団体がクリスと龍我のデートの事を聞きつけて弦十郎に許可を取り行ったらしいのだが。

ついでに何故か弦十郎ものりのりだったらしい。

「おそらく狙ってやったな」

『うんうん』

戦兎の呟きに全員同意する。

と、そうこうしている内に。

「あ、龍我さんきましたよ」

セレナの言葉に、全員が一斉に物陰に身を潜める。

「悪い、遅れた」

「いんや、アタシも今来た所だ」

 

「本当は一時間も前から待ってたのにね~」

「まあ私たちが来た頃にはもう来てたけど・・・」

 

「それじゃあ、行くぞ」

「おう」

そう言って、二人は歩き出す。目的地は当然、あの遊園地だ。

 

 

「動いたぞ!」

「では尾行していきましょうか。こそこそしていると逆に怪しまれるので、人混みに溶け込むように。あ、人気の無い場所では僕が尾行しますので、皆さんは僕のGPSを頼りに尾行を」

「OK。やっぱお前を呼んで正解だった」

「・・・ねえ、緒川さんも意外に乗り気だったりするんですか?」

「さあ、それはどうでしょうね」

「キュールルー!」

ちなみにクロは未来が持ってきた鞄から頭を出している状態だったりする。

 

 

 

「ここが遊園地か・・・」

弦十郎から貰ったチケットを使い、無事入場したクリスと龍我。

「ん?ああ、そうか。そういやお前遊園地に来んの初めてだったな」

「まあな・・・」

しみじみと遊園地を眺めるクリス。

そんなクリスの様子に、龍我はすぐさまその手を取る。

「へ!?」

「だったら今日は楽しもうぜ!初めての遊園地巡りだ!」

そのまま引っ張られるままに、クリスは龍我と共に走っていく。

その顔は、耳まで真っ赤になっていた。

 

「まず遊園地に来たらこれだ!」

ジェットコースターである。

「な、なあ龍我・・・」

そのジェットコースターに隣り合わせで乗った二人だが。

「ん?どうした?」

「これ、ちょっと高過ぎねえか・・・?」

「は?普通だろ?」

「う、嘘だろ!?」

高さ百五十メートルである。

「まあ俺も乗るの初めてだけどな!」

「は、それって一体どういう――――」

次の瞬間、

「ふにゅあぁぁああぁぁあああ!?」

「アハハハハハ!!!なんだその叫び声!アハハハハハハハハハ!!」

絶叫系に振り回されて悲鳴をあげるクリスとその爽快感を楽しむ龍我。

 

 

その様子を、近くの移動販売車の売るジュースを飲みながら、望遠鏡で見ている響。

「アッハハ!クリスちゃんすっごい顔!!」

ちなみに、入場料は二課の経費から出されている。

「これ学校で見せたらすごく受けそう・・・」

「だからって撮らないでね」

思わずスマホを取り出しているセレナを咎めつつ、未来はジェットコースターの方を見る。

クリスの手は、何気に龍我の服の裾を掴んでいたりする。

 

 

「ハア・・・ハア・・・もう二度とジェットコースターには乗らねえ・・・」

「それじゃあ、今度はあれ行ってみるか」

「ん?ゴーカート?」

「おう。あんな感じの小さな車に乗って走り回るアトラクションでな。あれ、結構楽しいぞ」

「という事は龍我も乗った事があんのか?」

「ああ。行ってみようぜ!」

龍我はクリスの手を取りその列に並ぶ。

 

 

「へえ、次はゴーカートか」

「ジェットコースターとは違い、一種の爽快感がありますからね。良い判断です」

「まあ、ジェットコースターで削れた精神は少しは回復するだろうな」

なんて言いつつ、ちゃっかりビデオに撮ってたりする戦兎であった。

 

 

「おらおら飛ばすぜぇ!」

「お、おおお・・・!!」

アトラクションであるが故か、本当の車とは明らかにスピードに差はあるが、それでもジェットコースターのような全力系とは違う感覚の爽快感があった。

何か、吹き抜ける風というか、それが前から後ろへ過ぎ去っていくその感覚が、どうにも心地良い。

そんな感覚を味わいながら、龍我の運転の元、彼女らの乗るゴーカートはコースを走り抜けていく。

 

 

「随分と楽しそうですねクリスさん」

「まああの馬鹿も一応デートの基本って奴を弁えてるからな。問題ねえだろ」

「しかし、意外でした。龍我さん、彼女いたんですよね」

「まあな」

響の言葉にそう返すと、ふと戦兎の雰囲気が暗くなる。

「・・・あ」

それで響は自分の失言に気付く。

「ご、ごめんなさい・・・」

「別に、気にすんなよ。もう全部終わった事だ」

戦兎の視線の先にいる龍我を見つつ、戦兎はそう返す。

その様子を、翼は心配そうに見ていた。

 

 

 

その後の事だが、戦兎たちが尾行している事に気付くことなく、龍我とクリスは遊園地を満喫した。

メリーゴーランド、ティーカップ、ウォーターライド、お化け屋敷(二人とも想像以上の怖さで思いっきり絶叫)、ミラーハウス、シューティングゲーム、etc…

様々なアトラクションを力の限り遊びつくす。

 

その一方だが、

 

「おい!何やってんだ見失うぞ!?」

「だ、だって、あのドリップタワー面白そうなんですよ!?せっかく来たんですからここは乗らないと・・・!」

「目的忘れてねえかお前!?」

尾行している途中で目的を忘れた響があちらこちらのアトラクションに無断で行ってしまったり。

 

「ねえそこの君」

「え?なんですか?」

「その子可愛いわね?何?誰が作ったの?」

「あ、えっと、知り合いの人が作ってくれたもので・・・」

「キュールルー!」

「あ、ちょ、クロ・・・!」

「うわぁ何この子!機械だなんて思えないんだけど!」

「おかーちゃん、おねーちゃんのもってるあれほしー」

「なにそれ?新しい防犯装置だとか?」

「触らせて触らせて!」

「あ、ああ!誰か助けてー!」

「待ってろ小日向すぐ行くー!」

クロが見つかった事で他の入場客に注目されて未来がもみくちゃにされたり。

 

「すみません」

「はい?私ですか?」

「私こういうものでして・・・」

「えーっと・・・え、これ有名なアイドル事務所の・・・」

「よければ、その・・・」

「あ、えっと、その・・・」

「すみませんこの子にそういうのは遠慮させてもらっていいでしょうか!?」

偶然来ていた某事務所のアイドルPに勧誘を受けてセレナが困ったり。

 

「ん?あれ、風鳴翼じゃない?」

「ぎく」

「え?どこどこ!?」

「ほらあれ」

「・・・」

「あ、逃げた!」

「まさか本物!?」

「探せ探せ!」

「た、助けて桐生ー!緒川さーん!」

「うぉぁぁぁあ!!」

さらには翼の正体がばれかけて軽く騒ぎになり、その度に唯一の大人で男である戦兎と緒川がどうにかしたりと色々と大変だった。

 

 

そんなこんなで遊園地を楽しく回っていく龍我たちを見守る一行。

「二人とも、とっても楽しそう」

「いつかマリア姉さん達と一緒に来てみたいです」

「まあ今はあいつらのデートを見て楽しもうぜ」

「このまま行けば、いい雰囲気で終わりそうですね」

「雪音が楽しそうで何よりだ」

「そうですね・・・」

「キュル・・・」

そんな二人を人混みに紛れてついていく戦兎たち。

「・・・キュ?」

ふと、そんな中で、クロの視界にふと見覚えのある顔が映る。

しかし、クロは首を振ってその顔を無視する事に決めた。

 

 

何故なら主人と()()()()()()()()()()()()()だ。

 

 

人混みの中、二人並んで歩く龍我とクリス。

「なんか、ありがとうな」

そんな中で、クリスは、龍我にお礼を言う。

「ん?どうしたんだよいきなり」

「こんなアタシと一緒に、こういう所に付き合ってくれた事だよ。突拍子もなかったし、断られるなんて事も考えてたから、だから、少し嬉しくて」

「まあ、折角だからな。でも、それでクリスが楽しんでくれたんなら良かった」

「ああ、すっごく楽しかった」

龍我の言葉に、クリスは本当に嬉しそうに笑う。

そんな中で、ふと考える。

(これからも、龍我と一緒にいられるかな・・・)

ふと、そんな考えが、クリスの脳裏を過ぎる。

その視線は、横を歩く龍我を見上げていた。

しかし、すぐに自分が変な事を考えている事に気付き、ばっと顔をそらす。

(な、なに考えてんだよアタシは!こ、これからも仕事とかで一緒にいられるんだ!そんな事、ある分けねえだろ)

そう、自分の胸の高鳴りを必死に誤魔化す。

その一方で、龍我は、ふと視線を、クリスとは反対方向の横に向けた。

「――――」

そして、その視線の先で、あるものが目に映り、龍我は自然と歩みを止めていた。

 

 

その様子に、戦兎は気付く。

「あれ?龍我さん?」

一拍遅れて、他の者たちも龍我の異変に気付く。

そうして、龍我が見る先を、戦兎たちも追ってみると――――

「・・・ッ!?」

 

戦兎だけが、息を呑んだ。

 

「何を見てるんだろ?」

「さあ・・・」

「・・・ん?桐生、どうかしたのか?」

戦兎の異変に気付いた翼。

その顔は、かなり動揺している様だった。

 

 

戦兎と龍我の視界の先にいるのは、一人の女性。

 

 

黒髪のセミロングの女性だった。

物腰柔らかそうな雰囲気であり、どこか、はかなげな雰囲気を出す、一人の女性。

しかし、戦兎と龍我にとっては、今のタイミングではあまりにも最悪な存在だった。

 

龍我が立ち止まった事に、クリスも気付き、振り返って龍我の方を見るクリス。

「龍我?」

体を震わせて、目を見開いている龍我に、クリスは首を傾げる。

「――――香澄」

ふと、龍我がそんな風に呟く。

 

 

「こんな所で出てくんのかよ・・・!!」

戦兎は頭を抱える。

 

 

彼女の名は、『小倉(おぐら)香澄(かすみ)

 

 

旧世界において、龍我の腕の中でその生涯を閉じた―――龍我の元恋人――――

 

 

「香澄ッ!!」

「あ!?」

龍我が、唐突に香澄に向かって走り出す。

(見間違えるはずがねえ、あれは香澄だ・・・!)

人混みを押し退けて、龍我は我を忘れて香澄に向かって走る。

「龍我!どこ行くんだよ!?」

突然の龍我の行動に困惑するクリス。

「香澄・・・香澄・・・!」

龍我は、必死に走って香澄の元へ向かう。

会えた。死んだ最愛の人に、会えた。もうすぐ、もうすぐなのだ。

もうすぐ―――この手で―――

そう、手を伸ばした時だった。

「かす―――」

 

「―――香澄」

 

突如として、冷水をかけられたかのような衝撃が龍我を襲う。

それは、()()()()()()()、しかし自分の口からは出たものじゃない、男の声。

いきなり立ち止まり、見たその先には、香澄に近付く、一人の男。

見知らぬ男―――じゃない。

「おい、どうしたんだよ・・・」

追いついたクリスは、その場で棒立ちになる龍我の異変に気付く。そして、龍我の見るその瞬間を、見てしまう。

「あ、龍我」

「わりぃ、トイレが長引いた」

「いいのよ。こうして人混みを眺めているのも、結構楽しいから」

「そうか。そんじゃ、次、行こうぜ」

「ええ。あ、そうだ。帰りにお土産でも見ていかない?」

「お、いいな」

仲睦まじい様子の二人が、龍我に背を向けて去っていく。

「・・・あ」

それを見て、クリスは察してしまう。

その光景は、今の龍我にとっては、あまりにも、残酷すぎる光景―――

龍我が、踵を返す。

「あ、りゅう・・・」

何か、声をかけようとしたが、出そうとした言葉が出ず、そのまま龍我がクリスの横を通る。

「悪い。行こう」

短くそう言って、龍我はクリスの横を通り過ぎる。

「・・・・ああ」

その言葉に、クリスは、それ以上何も言えなかった。

 

 

 

 

「戦兎さん」

隣の緒川が、戦兎に問いかける。

「彼女が、もしかして・・・」

「ああ。万丈の、元恋人だ」

救う事の出来なかった、人間の一人―――

「・・・あ、行ってしまいますよ」

セレナの言葉に、皆は、二人の方を見る。

しかし、今の雰囲気では、とても尾行なんて気分ではない。

だが―――

「乗りかかった船だ」

戦兎がそう言い出す。

「最後までやろう」

戦兎のその言葉に、全員がうなずくのだった。

 

 

 

 

それから、やや気まずい雰囲気でクリスと龍我は遊園地を回り、日が沈みかけた頃、二人は、それぞれの家の前に戻ってきていた。

「今日は、ありがとうな」

「いや、俺の方こそ。久々に楽しめた」

「そっか、なら良かった」

「それじゃ、また明日な」

「ああ。また明日・・・」

そう言って、龍我は自分の部屋に戻っていく。

その様子に、クリスは、思わず、手を伸ばす。

だが、間に合わず、龍我は部屋の中に入っていってしまった。

そんな様子に、クリスはそれ以上追いかける事が出来ず、大人しく自分の部屋に戻る事にした。

 

 

そんな様子を、戦兎たちは彼らの住むアパートの近くの公園から見上げていた。

「クリスちゃん・・・」

「龍我さん・・・」

そんな二人の様子を心配そうに見上げる、響、未来、セレナ、緒川、翼。

そんな中で、戦兎だけは、木に背中をもたれかけて、今日の事を思い返す。

(ほんっと、なんでこうなるのかね・・・)

龍我にとって、忘れられない人。

そして、この新世界においては、同一人物ではあるが、別人である存在。

しかし、いずれは乗り越えなければいけない相手だ。

(乗り越えられるかどうかは、お前次第だぞ)

戦兎は、龍我に向かって、心の中でそう語り掛けた。

 

 

 

 

そして、自室に戻ってクリスは、玄関に突っ立ったまま動かないでいた。

「・・・・」

そして、思い出す。

龍我が、香澄を見た時の表情を、あの、焦り様を。

(忘れられない、恋人・・・)

一方的な別れ、二度と会えない事になる死別。目の前で消滅してしまった、最愛の人。

それが、小倉香澄。

だけど、今の香澄は、もう今の龍我の恋人ではない。

この世界の、新世界の『小倉香澄』であり、新世界の『万丈龍我』の恋人だ。

仮面ライダーの『万丈龍我』の恋人ではない。

だけど、それでも―――龍我は、自分を抑えられなかった。

 

それが、たまらなく、『悔しい』と思った。

 

(龍我は、まだ香澄って人の事を忘れられていない・・・忘れられないんだ。アタシを、見ていてくれてる訳じゃない。・・・それが、悔しい)

自分の胸に手を当てて、握りしめる。

(龍我に見てもらいたい。香澄じゃない。アタシを見て欲しい)

何故、ここまで彼に渇望するのだろうか。何故、ここまで彼に固執するのだろうか。

二人きりの時、龍我は、自分じゃない誰かの名前を呼んだ。

それを聞いた途端、胸の奥が、ずきんと痛んだ。

もちろん、気のせいだとは分かってる。だけど、確かに痛んだのだ。

その理由は、一体なんなのか。

分からない分からない。否、本当は、もう分かってる。

両親が言っていた、この気持ちの名前を、自分は本当は知っている。

だけど、認めるのが怖かった。

認めてしまったら、きっと、今までのように龍我と接する事が出来なくなってしまうと思っていた。

だけど、そんな自制心すら押し退ける程に、彼と関わる度に、この気持ちは大きくなっていた。

もう、抑えられない程に。

「アタシは―――」

それを自覚してしまえば、その誰もいない空間で、その言葉はするりと出てしまう。

 

「―――龍我が、好き」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これから始まるは、『万丈龍我』の物語にして『仮面ライダークローズ』の物語。

 

旧世界より続く因縁。旧世界での宿敵。

 

この新世界にて繰り広げられる、戦い。

 

そして、少女の抱く、淡い恋心。

 

 

その行方を追う物語――――

 

 

 

愛和創造シンフォギア・ビルド

 

 

 

ビルドNEW WORLD―――VCX(ヴィクロス)『仮面ライダークローズ with イチイバル』

 

 

これより、開幕―――




次回!愛和創造シンフォギア・ビルド!

「いいか?俺は筋肉馬鹿じゃねえ『プロテインの貴公子』―――バサッ!―――万丈龍我だ!」

数か月の時が経ち、自分たちが創造した新世界にて。

「さぁて!そんなわけで改めて俺が開発した発・明・品を見ろ!」

その日常を謳歌する戦兎と龍我。

「―――コレがァ、パンドラボックスの力で創った、新世界かァ~・・・」

だが、そんな彼らに、突如としてパンドラパネルから新たな地球外生命体『キルバス』が出現する。

「なんで、テメェがビルドに!?」

創られた新世界で、キルバスに襲われる龍我とクリス。

「龍我!」

そんな彼らを助けたのは―――

「―――オレは、会いたくなかったよ」

龍我と戦兎の宿敵―――エボルトだった。



次回『蘇るオールドワールド』



トランプのネタはもちろん『か〇や様』ネタです
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