転生したら月雲了になってたんだが軽く詰んでる   作:あけび

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色々あって前更新よりだいぶ空いてしまった…
いよいよ本編開始です。


原作開始
始まったし、決意を固める


ある日の九条鷹匡と桜春樹の会話

 

昔の仲間と夢を追いかける狗丸トウマ、デビューしたTRIGGER、MEZZO、ZOOL、そしてIDOLiSH7のライブ

 

そして、アイナナ7人とマネージャーが揃った記念撮影

 

 

 

4部の始まりは確かこうだった気がする。あまりに不穏過ぎて画面前で震えまくっていたような…

 

 

とうとう、4部の時間軸に追いついてしまった俺は、思わずため息をついた。とは言っても、部屋には俺しかいないので問題は無い。

 

ん?何で4部が始まったか分かるのかって?

それは4部のあるシーンが関係する。

 

 

 

 

『みんなといれば楽しい!なんも怖くない!約束するよ…!おじいちゃんになっても、ユキの隣で、踊ってるって…!!』

 

 

そう言って眩しい笑顔を見せるモモに、月雲社長は不敵に笑って指でピストルを作る。

 

 

「ふふ…。そんな約束は守れないよRe:valer

ピアノ線で宙に吊られたアイドル。次は必ず撃ち落とす」

 

「BANG!」

 

 

 

 

…いや、まさか念願の初Re:valerライブにきたら、こんな重要シーンに遭遇するとは思わなかった。

 

俺はもちろん、撃ち落とすとか言ういかにも悪役な台詞ではなく、「やっぱRe:valer最高!!」とか言って盛り上がりまくった。

当たり前だよなぁ?

 

 

何はともあれ、4部の始まりを察知した俺は、今こうして頭を悩ませているのである。

 

 

「結局当日まで大した事は出来なかったな。精々、月雲に便乗してTRIGGERの批評記事書いたところを黙らせたくらいか?」

 

 

とは言っても、4部は始まったばかり。この身(月雲社長)に転生したからには、きっとできることがある筈だ。

 

 

「よーし!やるぞ!!」

 

 

俺は拳を挙げて声高らかに宣言した。

 

 

 

 

 

 

九条鷹匡は考えていた。

 

 

『どちらも大事です。九条さんかTRIGGERか、ボクには選べません。どちらも手放したくないし、どちらとも幸福な関係でいたい。TRIGGERもあなたも、ボクが心から尊敬してやまない人たちだから。』

 

 

天の言葉が心に引っかかる。

 

今までは鷹匡のことや弟のことばかり考えていたのに、最近では、TRIGGERやファンのことも全て抱え込もうとしている。

 

九条天は素晴らしいアイドルだ。

信用が地に落とされた時だって、天使が空を高く舞い上がるように、より眩い美しさを持って復活した。

 

 

(天はゼロのようになれる。でも、ゼロのような素晴らしいアイドルなんて現れない)

 

 

矛盾した思いが胸に広がるが、それを無視し、さらに思考を回転させる。

 

胸ポケットにしまった写真を取り出す。

 

 

(今天が僕を選んでくれなくても、不安要素は消すべきだ)

 

 

写真の中に写る楽しそうに笑う男。あるTRIGGERのライブ会場の近くで、2人の女と、TRIGGERについて談笑する姿が目撃されている。

 

 

TRIGGERを地に堕とした悪魔__月雲了

 

 

写真の悪魔を睨みつけて、鷹匡は口角を歪め笑った。

 

 

 

 

 

月雲社長はTRIGGERを、九条天をどうするつもりなのか?

 

 

パーフェクト高校生の頭脳をもってしても解決できない問題に、頭を悩ませる。

 

月雲社長は掴みどころのない、まるで子供のような人物だ。1度手にした喜びも、飽きたら玩具のように簡単に捨ててしまう。

 

モモにかつて執着していたようだが、裏切られたと感じたために酷く痛めつけようとしていた。今夢中になっている七瀬陸に関しても、気に食わないことがあれば苦しめようとするかもしれない。

 

もし彼が九条天を気に入ったのならば、何かの拍子で嫌悪することがあったならば…

 

 

(信頼を失うどころでは無い、もう芸能界にさえいられなくなる、そうなれば…)

 

 

 

" 七瀬さんは二度と歌えなくなる ”

 

 

 

「一織ー!」

 

 

「な、七瀬さん、どうして…」

 

「どうしてって、夕飯の時間だから呼びに来ただけだけど」

 

「もうそんな時間でしたか」

 

「なぁ一織、最近調子悪そうだし、大丈夫か?」

 

「大丈夫です。七瀬さんこそ無理をし過ぎないように気をつけてください」

 

 

心配そうにこちらを見つめる七瀬さんに、心配させぬよう笑って答える。

 

 

「もう、俺だって大丈夫だよ!…ほんとに困ったことがあったら言うんだぞ!」

 

「お気遣いありがとうございます」

 

「一織が珍しく素直だ…」

 

「失礼な人ですね!」

 

「だってホントに珍しかったし!」

 

 

七瀬さんとくだらない言い合いをして、兄さんのご飯をメンバーの皆と食べて。それは日常のただの一場面でしかないかもしれないけれど…

 

 

 

私はこの幸せを壊させるわけにはいかない。

その為だったら__

 

 

 

「何だってしましょう。あなたにこれ以上好き勝手はさせませんから」

 

 

 




月雲社長に死亡フラグが建ちました
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