おらもう無理だ……
繰り返すときの中で数えきれないほどの終わりを味わった。終わりのないのが終わり……地獄ともいえる瞬間は永遠と続いていた。いつしか考えるのを辞め、ただ運命に身を投じた。しかし、唐突に世界は加速し、巡った。次に目を覚ましたのは千年伯爵と名乗る奇妙な男の前だった。
「これは……一体……」
困惑する俺に奴は命令を下した。それは、エクソシストなる存在の殺害。未だに状況の把握が出来ない俺に囁くように語り掛けた内容はこの肉体のことだった。
かつて己の組織にて伝令の役割を持ち、かつてないほどの忠誠を誓った部下であったドッピオの姿に俺はなっていた。
千年伯爵は続けて語る。己の肉体を代償に俺をこの体に宿したことを、ドッピオと会うことは二度と叶わないことを。その後は俺についての話をした。中でもエクソシストや人々を殺せばいずれ進化することを聞いた時には、これしかないと考えた。俺が再び絶頂に辿り着く為にはこれしかないと……
「再び俺は絶頂へと返り咲くッ!!」
あの日から数年が経過した。上からの指令に伴い数え切れないほどの命を奪った。己の意志で殺すこともあった。エクソシストの中にはかつて戦った事のある様な能力の持ち主もいた。千年伯爵以外にもノアの一族とやらの命令も受けた。かつてはボスであったこの身も今や下っ端のカス同然。しかし、確実に絶頂へ近づいているのはハッキリと分かる。かつては有象無象であった俺の姿も変わった。その姿は運命を感じるものであった。しかしまだ足りない。俺の力を最大に引き出す存在。だが、数日前にロードから命令を受けた。それが、今日だ、今日のターゲットである白髪のエクソシストを殺れば俺は高みへと昇り詰めることが出来る! 証拠が有るわけではない。ただ漠然と、しかしどこか確信めいたものが己の中に湧き上がるのだ。
組織に入団して間もないこと、仲間との関係性、俺が殺してきたエクソシストとは違う、奴らににた黄金ともいえる眩い精神……アイツに、ジョルノ・ジョバーナに似ているのだ! それはつまり、かつて矢のパワーを手に入れようとした時のように、あの白髪はいずれこの俺の敵に、絶頂への道を阻む最大の障害に成り得るということだ。故に俺の成長の為にも、奴は今ここで殺さなければならない。他のアクマでもノアの一族でもない……
「そう……お前だ、アレン・ウォーカー…貴様を倒すことで俺は再び昇り詰めるのだ…この
ちょっと字数増やすために足してたら意味わからなくなっちゃった。