【世紀末の魔術師】
私は国際指名手犯の怪盗「スコーピオン」の浦思青蘭。
ロマノフ王朝の財宝専門の窃盗犯である私は、日本の鈴木財閥の蔵から発見されたロマノフ王朝の秘宝「インペリアル・イースター・エッグ」の知らせを受け、現場へ急行。
=8月23日=
いつの間にか怪盗キッドにエッグを奪われてた。
『完』
【瞳の中の暗殺者】
私は心療科医の風戸京介。
7年前までは外科医をしていたが、神野保との共同執刀手術で左手首を切られてしまい、心療科に転向していた。
が、1年前、その事故が神野の故意によるものと判明し、彼を自殺に見せかけて殺害。
が、最近になってその自殺が再捜査されることが判明し狼狽。
私は決意した。
再捜査の担当刑事をS・Kすると。
警察を恨んでいる友成真に罪を被せながら
まずは運よく遭遇できた奈良沢刑事を銃殺。
次に芝刑事も殺害。
最後に、白鳥警部の妹の結婚を祝う会に参加して佐藤刑事を狙う。
祝う会には警察関係者が一堂に会しているが、まぁ大丈夫だ。大丈夫な気がする。
何故かって?
死神の鎌が見えないからさ。
自分でも何言ってるか分からないが、ニュアンス的に大丈夫なのさ。
死神の鎌の父親が活躍していないから、白鳥警部と知り合っていなくて、この祝う会に呼ばれていない感じがする。そんな感じなんだ。
さて、無駄話もこの辺で。
さっそく本番と行こうじゃないか。
まずは佐藤刑事が女子トイレに行ったタイミングで配電盤を爆破し、停電を起こす。
トイレには予め、電源を入れた懐中電灯を化粧台の棚に入れておいたから、暗くなってその明かりに気付いた佐藤刑事が拾ってくれるはず。
そうすれば私から見れば、暗闇で光る標的となる。
はずだった。
考えてみてくれ。暗闇で懐中電灯をつけた時に見える光景を。
懐中電灯を持った人から見れば、自分が明かりで照らした“相手の姿”が見えるはずだ。
そして、明かりに照らされた側から見れば、「うわっ、まぶしっ」となる。
そう・・・トイレには佐藤刑事しかいなかった。
佐藤刑事を懐中電灯で照らしてくれる人がいなかった。
私って、ほんとバカ
こうして、私の姿をしっかりと目撃した佐藤刑事を、まぶしい中で銃弾を当てることができなかった私は殺害することができず。
停電が復旧してすぐに
私は逮捕された。
『完』
【天国へのカウントダウン】
ワシは日本一の富士山画家の如月峰水。
ワシが富士山を一望できる丘に家を建ててすぐ、家から見て富士山のど真ん中にビルを建てられてしまうことになった。弟子の常盤美緒に。
しかも市議会議員が美緒から賄賂を受け取り、市の条例を改正しているからタチが悪い。
もちろんワシは猛抗議した。
「お前は芸術を理解できてない! 美意識に欠けている!」と。
すると・・・
「その通りです!」
立ち上がってくれたのは市長と仲の良い建築家だった。
その建築家はビルの設計を担当した建築家の師匠で、ワシの声を拾ってくれたのだ。
市長と共に市議会議員の改正案をすぐに撤廃し、ワシの富士山を邪魔するビルの計画も打ち壊してくれた。
こうして、ワシの富士山は守られた。
(ちなみに、その美緒の会社は後に、プログラマーの原という男が殺害され、会社のメインコンピューターも謎の爆破によって破壊され、すぐに倒産したそうだ)
『完』