何度生まれ変わっても   作:ミズアメ

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 ※若干のネタバレと学パロ注意です。


綴じ込み付録
番外編 鬼殺隊関係者録


名 前:謝花 妓夫太郎

年 齢:17歳

身 長:174cm

体 重:62kg

出身地:東京府吉原羅生門河岸

趣 味:虫観察

好きなもの:煎茶、日陰

 

【概 要】

 上弦の陸・妓夫太郎の魂が輪廻転生した今世での姿。炎柱の継子候補の弟子として、煉獄杏寿郎に師事する。

 根は嫉妬深く陰険な性格だがそれを表に出さない、鋼の理性を持つ男。そのため傍には根暗ながらも勤勉で礼節を弁えた少年として見られている。

 しかし幼少期から母を始めとして周囲から迫害を受け続け誰にも愛されなかったことから極端に自己評価が低く、好かれるということがどういうことか根本的に理解できない。それは治療を受け生活が改善した今も変わらず、自分が他者から蔑まれるのは当然、己は醜くみっともない人間であると強く思い込んでいる。

 その一方で赤子の妹を育て上げた実績と彼女から慕われ続けたことで潜在的には強い父性を有しており、特に修業後には「梅以外の人間はどうでもいい」と考えていた価値観が自然と変化し他者を気遣い頼ることを覚えた。

 頭の回転が速く、発達した五感と鋭い戦術眼を持つ理詰めで戦うオールラウンダー。あらゆる戦況に対し多角的に対処することを得意とし継戦能力も高いが、その反面自身の負傷を省みない傾向が強く、遊び癖があり頭に血が上りやすい欠点を持つ。

 血鬼術を発現して以降、瞳の色が紅梅色に変化。その後、炎の呼吸の奥義開眼と同時に従来の色に戻る。

 最終選別での装備は日輪刀と普通の鎌。日輪刀は煉獄杏寿郎から貸与されたもの。刃の色は赤。

 

【 技 】

『炎の呼吸』

 地獄で過ごした記憶を基に我流で会得した炎の呼吸法。後に煉獄杏寿郎に師事したことで正規の剣技を習得し、更に蟲の狩りに着想を得た崩し技『蟲ノ型』、血鬼術を加え強化した『鬼ノ型』を使う。

 

『血鬼術・“灼血”』

 謝花妓夫太郎の血鬼術。前世の“人を殺す毒”から“鬼を殺す毒”に変化を遂げた。

 禰豆子の“爆血”と似た性質を持ち、鬼に対する有効打となり得る。その一方でこちらはあくまでも炎ではなく毒であり、燃えているのは単に自然発火するほど物理的に高温状態なだけなため鬼以外のものも術者諸共焼いてしまう諸刃の剣。

 前世で使用していた“血鎌”や“飛び血鎌”などの技も同時に発動可能。

 また妓夫太郎はこの術を炎の呼吸法と併用し体内の血の巡りを極限まで加速させ、身体能力を著しく強化する“灼血神威”を使用する。

 

 

 * * *

 

 

名 前:謝花 梅

年 齢:15歳

身 長:162cm

体 重:51kg

出身地:東京府吉原羅生門河岸

趣 味:昼寝、湯浴み

好きなもの:酒入り最中

 

【概 要】

 上弦の陸・堕姫の魂が輪廻転生した今世での姿。恋柱の継子候補の弟子として、甘露寺蜜璃に師事する。

 猫を思わせる誇り高い娘。負けず嫌いで己の美意識こそが世界の常識であると考えており、その価値観に違わぬ高飛車ながらも人を思い遣れる優しさと面倒見の良さを持った、真の意味で見た目に相応しい性格に育つ。

 独特の美観を持ち、それにそぐわないものは「不細工」として蛇蝎の如く嫌う。

 兄を敬愛し慕う一方でただ与えられ続ける現状に深い負い目を感じており、自分さえいなければ頭の良い兄ならもっとまともな暮らしができていたのではないか、と思いつつも兄の傍にいたいがためにあえてそのことを考えないようにしている己に嫌悪感を抱いている。そして修行で離れていた一年半の間に見違えるほど逞しく育った兄を異性として意識しつつある自分に戸惑いを感じている。

 最終選別での装備は甘露寺蜜璃から貸与された日輪刀一振り。

 貸与された日輪刀は他の刀と同様の造りであるものの、鞘はなく、柄頭に設えた飾り帯を刀身に巻いて携帯している。戦闘時には梅はこの飾り帯を用いて恋の呼吸法の剣術を再現する。また三枚歯の黒い鉄下駄を履いており、これを牽制や咄嗟の防御などに使用することも。

 

【 技 】

『恋の呼吸』

 炎の呼吸から派生した呼吸法。梅は器用且つ俊敏で関節も柔いが蜜璃に比べて力が弱く何より得物が異なるため、技に独自の工夫を凝らしている。

 

 

 * * *

 

 

【中高一貫☆キメツ学園物語!!】

 

《謝花 妓夫太郎》

 高等部三年。煉獄剣術道場の門下生。

 母子家庭に生まれる。父親は不明。水商売で生計を立てていた母やその恋人、客などから虐待を受けて育った。二年後に梅が生まれてから程なくして母が失踪、妹と共に施設に入ることとなる。

 先天性の梅毒持ちで容姿が醜いことや母が水商売をしていたことを理由に梅共々施設や学校でいじめにあっていたが、しかし当の妓夫太郎は痩せていたものの喧嘩には滅法強かったために何度も反撃し相手を悉く血祭りにあげた。しかしそれが原因で問題児として扱われるようになる。

 キメツ学園に入学してからは、梅が子供の頃に語っていた「お医者さんになりたい」という夢を叶えるための資金作りに奔走し、年齢を誤魔化して昼夜を問わずアルバイトに勤しむ。これにより授業をサボりがちであったために、小学生時代の素行と宇随先生相手に起こした乱闘騒ぎと合わさってキメツ学園随一の不良と怖れられるようになった。

 後に担任になった煉獄先生にしつこく事情を聞かれたために渋々話すと、何故か病院に連れていかれて治療を受け、そのまま梅と一緒に煉獄家に養子として引き取られることとなった。

 最初は急な出来事に戸惑い煉獄一家と上手く接することができなかったものの、現在では梅と同様に本当の家族として慕っている。今は剣術道場の門下生として励む傍ら、いずれ恩返しできるよう引き続きアルバイトでお金を貯めている。そしてそれはそれとして大型バイクと免許取得のための資金も貯めている。

 

 

《謝花 梅》

 高等部一年。美術部、茶道部、新体操部、軽音楽部、薬学研究部など、幾つもの部活動を掛け持ちしている。

 学園三大美女の一人にして、キメツ学園の女王と怖れられる剛の者。

 一度友人と認めた者に対しては面倒見が良く本心から親しく振舞うが、兄や身内を侮辱するなどされた場合にはその相手を敵と見做し、手段を問わず徹底的に排斥するため、妓夫太郎共々学園中から怖れられている。

 己の美観と美意識が物事の判断基準であり、制服の改造やネイルなどの校則違反が目立つことから冨岡先生とは反目しがち。しかし髪は地毛で銀色なのは生来のものであるため、密かに善逸に対して親近感を抱いている。

 唯一の肉親であり、親代わりでもある兄・妓夫太郎を誰よりも慕っている。初恋の相手は兄。理想のタイプはお兄ちゃんみたいな人。

 幼い頃に「お医者さんになりたい」と言ったのは妓夫太郎の病気を治したかったから。今でも医療の道に進みたいと考えているが、学費が高すぎるために二の足を踏んでいる。

 料理が得意で、毎朝早起きして煉獄一家の弁当を作っている。

 同じ施設の出身である椿やカナヲとは仲が良い。

 

 

禿(いなずか) 椿》

 高等部一年。茶道部所属。

 謝花梅の親友。物静かな少しおどおどした性格で、いつも梅と一緒に行動している。引っ込み思案で言いたいことが言えないことも多いが、その一方で何かと暴走しがちな梅の手綱を握り行き過ぎた彼女の行動を諫めることも多い。

 

 

閑定(かんじょう) 鼠男(ねずお)

 暴力を主とする反社会的集団の構成員。絵に描いたようなインテリヤクザで、組から風俗と金融関係のシノギを任されている結構な大物。

 謝花妓夫太郎のかつての兄貴分であり、かなり非合法っぽいアルバイトを紹介して仲介料で儲けたりしていた。根からの守銭奴で金のためならどんなに汚いこともするが、しかし妓夫太郎に向ける友情は本物で終に彼を厄介事に巻き込むような真似はしなかった。

 現在は真っ当に生き始めた弟分の成長を陰ながら見守っている。

 

 

《蕨姫》

 謝花母の仕事仲間。名前は源氏名で本名及び年齢は不詳。

 典型的なモンスターペアレントであり、存在そのものがキメツ学園教師陣の悩みの種。


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