ドラミドロと男の子 【失踪中】   作:村娘

11 / 22

☆前回のあらすじ☆
  夜は危ない






ほどほどにしないと大切な時に失敗して痛い目をみるから皆は過度な夜更かしはやめようね!


夜を覚えてしまうとなかなか抜け出せない…イケナイことだとわかっているからこそ、その背徳感に体が震える。これが、これこそが…『夜更かし』!(10時)

 

 

ただいま時刻は午後の5時。

良い子の皆はお家へ帰る時間だが…

 

 

「や~っとついたぁ!」

 

 

伸びをしながら呑気に街に足を踏み入れるは、きのみ採取に熱中していたレレ。

次のジムがある『シーソルベ』へ早く到着することよりも、きのみを優先したレレの手にはオボンの実やラムの実等々…とにかくたくさんのきのみがあった。

 

なおレレは、大多数のきのみの効果を知らなかったりする。

 

 

そんなことはさておき、『早速ジム戦だーっ!』

そんな勢いでソルベジムへ向かうレレであった。

しかし、

 

 

「悪いね。

 ちょっと事情があって、

 いまはジムに挑戦できないんだ。」

 

 

門前払いを受けてしまった。

事情があるんだから仕方がないね。

 

まぁ時刻も遅いし、英気を養ってまた明日。

そう思ってポケモンセンターの宿泊施設へ向かったレレであったが…

 

 

「眠れな~いっ!」

 

 

今日の起床時間が午後一時、活動時間が五時間ちょっとで子供が休めるはずもなく、結局宿を抜け出してしまった。

 

 

向かった先は、ポケモンセンターの裏のバトルフィールド。そこのベンチに一人座る。

シーソルベは、シーリネアに負けず劣らずの都会のため、空に光る星が見えることはない。

それでもレレは、夜空を見るのが好きだった。

ぼ~っと空を見上げて、ほんの昨日怖い思いをした癖に、気持ち良さそうに夜風にあたって。

 

 

 

「なぁ、もしかしておまえも、

 ここのジムを受けに来た奴か?」

 

 

そんな時、声をかけられた。

 

 

「ん、そうだよ。君も?」

 

 

「おぅ!…ま、なーんかジムが閉まってたから挑戦できなかったんだけどな!やる気無くすなぁ…」

 

 

声をかけてきた少年はレレと同じ歳くらいか、成長途中の子供らしさを感じる。例え初対面であっても、子供というのは適応力に優れているもので、一人よりも二人と自然に会話は弾んでいった。

 

 

「そうだよねぇ…ぼくもジム戦するの楽しみにしてたのに、退屈になっちゃった。」

 

 

「退屈…あっそうだ!おまえ、なんでソルベジムに挑戦できないのか知ってるか?」

 

 

「…どんな理由なの?」

 

 

「んー、なんでもガブリアスを連れた奴がジムの中をめちゃくちゃにしちまったのが原因らしいぜ。なんてはた迷惑な奴だ!」

 

 

…ソルベジムの中をめちゃくちゃにしたのは一体誰なのだろうか。

 

なんだかある少女がどんどん化け物になっていっている様な気がしなくもないが、ガブリアスに関してレレは知らないのでこちら側だけの秘密と言うことで…

 

 

お互いがお互いのことを話している内に、少年はおもむろにこう言った。

 

 

「そうだ、バトルしようぜ!」

 

 

思ったより長く話し込んでいた様で、街は夜の姿にリージョンチェンジ。

街灯の光で照らされたバトルフィールドが誘っているようで…

 

 

「トレーナー同士、目と目が合ったらポケモンバトルってね。どうせおまえも退屈してたんだしさ、やろうぜ!」

 

 

少年は、ボールに手をかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし、いっておいで!くっきー!」

   ギュギュギュギュウ!

 

 

さぁ、いつも通りオシャレなムーンボールから出てきたのはくっきー!

ガラルにそれっぽいのがいたけどやっぱりくっきーはくっきーだね!

 

「ちょっとまて!」

 

 

「どうしたの?」

 

 

「どうしたじゃないだろ!ドラミドロになんて勝てる訳ないじゃないか!ダメダメ禁止ッ!」

 

 

いかにも子供の言う文句ではあるが、そりゃいきなりドラミドロが出てきたのだから仕方がないだろう。

『友達と対戦したら旅パだからと伝説のポケモンが盛り盛りだった』と同じことだと思ってます。

 

 

「う~ん…ごめんね、くっきー。」

 

 

リネアジム戦以降くっきーの活躍の場がなく、今回はと思っていたが規制されてしまい、残念そうにくっきーをボールに戻す。

くっきーも『まあ仕方ないかな…』と、諦めた雰囲気でボールへと入っていった。

 

そしたら残っているのは一匹だけで…

 

 

「がんばって、チャマ!」

チャチャッチャァ!

 

 

もうタイトル『ポッチャマと男の子』でいいんじゃないかな?と言いたくなるほど最近出番に溢れるチャマの登場だ!

 

 

「行くぞ、カイガラ!」

 カァガラァ!

 

 

少年が握りしめたダイブボールから出てきたのは

『2まいがいポケモン』シェルダー。

きっと戦意に満ちた表情でチャマをにらみつけているのだろうが、隙間から見えるその瞳がどうしてもヤドンの瞳に見えなくもなく、迫力はない。

 

 

「チャマ、みずでっぽう!」

   チャア!

 

 

最初に動いたのはチャマ。先日のジュペッタ事件より扱えるようになったみずでっぽうを、早速ぶっぱなしていく。

 

「カイガラ!

 こっちもみずでっぽうだ!」

    カッ!

 

対するカイガラの行動は迎え撃つこと。

硬い殻の中身から噴射されたみずでっぽうは、チャマのみずでっぽうとぶつかりあう。拮抗して動かない所を見るに、威力は互角な様だ。

 

 

「みずでっぽう中止!かわして!」

 

 

チャマに対してそう指示するレレであったが、技を解除してすぐ動くことは難しく、カイガラのみずでっぽうにあたってしまう。

同じみずタイプの技なので効果はいまひとつ、それでもダメージを受けてしまった。

 

 

「よし、あれをやるぞカイガラ!

     “スピンでっぽう”だ!」

    カガラァ!

 

 

間髪いれずに少年は存在しない技を指示する。

するとカイガラはその場でグルグルと回り出した。

 

 

「…?それってこうそくスピンでしょ?」

 

「へっ!

 こいつはただのこうそくスピンじゃないぜ!

 見せてやれ、カイガラ!」

   カカカッ!

 

 

その鳴き声と共に、グルグルとこうそくスピンを続けているカイガラからチャマ目掛けて何かが飛んできた!

 

 

「っチャマ!」

アチャッ?!

 

 

飛来してきた何かをジャンプすることで、間一髪で回避するチャマ。後ろを振り替えると、何かの着弾地点が湿っている。

何かとは水の塊。それも

 

 

「こうそくスピンの最中にみずでっぽうを打つと、なんかすっごい強くなる!ちょっと前に見つけたおれたちの切り札だ!」

 

 

「と、とにかくかわして!」

 チャッ…チャッ!

 

 

しかし、かわせと言えどもポケモンも生き物。

スタミナはどんどん減っていく。最初は確かに回避できていたチャマだったが、無情にも飛来するみずでっぽうが減ることはない。

万事休すか…?そう思ってないですか?

 

 

「?!どうした、カイガラ!」

  カッ…ァ

 

 

カイガラもまた生き物であって、高速でずっと回転していられる訳ないよね。体と一緒に三半規管もグルグル。

結果、カイガラは地面に向かってみずでっぽう()をしてしまった。

 

 

「いまだ!ダッシュで近付いてはたく!」

   チャチャチャァ!

 

 

さあさっきまでのお返しだ!と全速力でカイガラへ近付くチャマ。

カイガラが嘔吐した所なんて見たことがない少年はとにかく慌てる。

チャマがカイガラを叩こうと腕を振り上げた瞬間、少年は本当に反射的に

 

 

「カイガラ、からにこもる!」

  カッ…ガラァ…

 

 

カイガラに防御体勢をとらせる。

それが幸いしてチャマのはたくはほとんどノーダメージ、むしろ隙まで作った。

 

 

「よし、とびだしてからではさむ!」

   カララィ!

 

チ”ャ”ア”ァ”ァ”ァ”ア”?”!”

 

 

硬い物に力を込めておもいっきり殴り付けたりしたら、逆に自分の拳にダメージが来ることはよくあること。

手が赤く腫れ上がることもあるだろう。そこを大きな洗濯挟みで挟まれた様な痛みがチャマを襲う。

 

つまり、大ダメージだぁ…

 

 

 

なんとか離そうと腕をぶんぶん振り回すチャマだが、多少隙間が開く程度で一向に離れる様子はない。

だが、レレは違った。

『バカと天才は紙一重』という言葉がある。

ピンチはチャンス、その天才的な閃きが勝敗をわけた。

 

 

「チャマ!開いてる隙間にみずでっぽう!」

   チ”ャ”ッ”…チャア!

 

 

正直思い付いていた?まだ10歳なのだからこれぐらいで勘弁してあげて。

 

しかし、鎧の様に硬い殻に守られた中身…本体は柔らかい。更に水棲生物と言えども目にピンポイントで水をかけられると染みて…

 

 

「とどめのはたくだ、チャマ!」

  チャッチャア!

 

 

バチィンッ!と大きな音が鳴り、カイガラは目を回して倒れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ~負けちまったか…」

 

 

「でも君、とても強かった!」

 

バトルが終われば友達同士。

バトルの反省会…と行きたい所だが、そろそろ宿の消灯時間が迫っている。

そういえば名前を言っていなかったな、と言うことで最後に名前だけ。

 

 

「ぼくはレレ、レレ・ベレだよ。」

 

「おう!おれはセンヤ!いずれこの地方のチャンピオンになる男だ!それじゃ、また明日!お互い頑張ろうぜ!」

 

 

 

今日はいい夢が見れそうだ。

 

 





初めて1話を二日に分けて書きました。
こんな何気ないシーンが最初のジム戦よりも文字数が多くなるなんて思わないでしょ…
センヤ君を動かすのが楽しすぎた。

そして何より、この物語9話もやっていて初めてのチャマの単独勝利回となっております。
いままでのチャマの活躍が不憫過ぎてポッチャマファンの目に怯える生活でしたがこれでええじゃろ。許して

あっそもそも見てないか…



いつもの様に文章がおかしいところの一つや二つがあると思います。
まず剣盾にドラミドロがいないことによって、人のキャンプに連れていく枠を新たに作らなければいけなくなりましてね…
出演しているポケモンの中でお気に入りのはいるかな~?と探していたらHIT!
そう言うわけでクレベースの色厳選をしていました。

まずレイドバトルで4v以上の個体にオシャボとしてヒールボールを投げつけて捕獲。
次にマジカル交換で流れてきた英語圏3vメタモンを使用して国際孵化に着手しました。
ひかるおまもりは既に入手済みだったので空いた時間や帰宅後にちまちまとやってはや一週間。
無事、確率超過。卵を割った数を日と一日平均で計算したら軽く1000匹越えてて心が壊れかけました。

そんなある時、スマブラでリザードン単騎を張ってる人がシンボル色厳選を紹介しているのを見て
「これだぁ!」となって、昨日350匹までカチコールを狩ってきました。

その後直で執筆に取り掛かったおかげでもうなんか色々おかしくなってます。


いまだ色カチコールは来ず!
おかげで一回遅刻しました。
色厳選はほどほどにしながら、やろう!


☆追記☆
カチコールのシンボル厳選を空いた時間にちまちまやってたら3000回を越えました。
あまりやりすぎると精神衛生上良くないので限度の過ぎた作業はやめましょう。仕事もまたしかり







頭からっぽ族流行れ
感想ください
感想のお恵みを…
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。