ドラミドロと男の子 【失踪中】   作:村娘

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☆前回のあらすじ☆
友達ができました。






最近帰ってきてからカチコールを延々狩り続けるのが日課になってきました。


流石に二話ちょっとでジム戦はどうかと思ったから挟んだ箸休め回。だけどなんか面白くて文字数が多くなった。

 

 

 

「暇、暇、暇だァーッ!」

 

「早くして!」 「まだーっ?!」

 

 

ソルベジムの前で騒ぎ立てているのは、北の港町『シータルク』からの旅立ちの出鼻を挫かれた子供たち。

 

 

 

 

あれから3日たったソルベジムは、まだ修理中だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おっ、ヒンバスだ!」

    ヴイ

 

 

と言うことで、我らがレレ君は暇さえあればと釣りをしていた。

 

ヒンバスは比較的レアな水ポケモンとして換金量は多く、その金額はかいふくのクスリ二つ分はくだらない。

ヒンバス以外にもコイキングが4匹、バスラオが2匹とこの日は大漁だ。

 

結局ジムが再開されない限りはやることがなく、この3日間ずっと釣りをしていたので、レレのお財布が膨らむ膨らむ。

 

『これなら少しぐらい使ってもいいかな』

そんな気分で予算を決め、街の中を歩き始めた。

 

 

 

 

 

「はい、どうぞ。」

 

「ありがと!」

 

 

やはり都会か、田舎なシーアットとは違い、そこら中にブティックや屋台がところ狭しと並んでいる。

 

ここでレレが購入したのは

「サナギラスの砂糖漬け脱皮」

硬い食感と甘い味(要するに雪見せんべい)、いまシーブで話題の甘味がここだとモンスターボール1個分!

 

砂糖皮をポリポリ齧りながら歩いていると、何やら騒がしい声が聞こえてくる。

 

 

ちょうど暇していた事に子供特有の好奇心が合わさった結果、レレはバトルフィールドを埋め尽くす人混みへ入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

━☆━

 

そこでレレが見たのは、2匹の厳ついポケモン。

『かいりきポケモン』カイリキーと

『ビルドアップポケモン』オーロンゲが互いににらみ合い、牽制しあっている様子は、真剣そのもの。

その場にいる観客達の間にも緊張が走る。

 

 

そして、お互いのトレーナーが指示を出した。

 

 

「カイリキー、ゆびをふる!」

 

「オーロンゲ!ゆびをふる!」

 

 

こんな怪獣プロレスが始まりそうな面子でやることはゆびをふる。そう、俗に言う『指振りタイマン』だ。

 

 

全身が毛に包まれ、毛を自由に操れるオーロンゲが振る指は一本。

 

それに合わせ、律儀にカイリキーが振る指も一本。流石にその四本腕を全て使う様なまねはしないようで、スポーツマンシップ(?)に溢れている。

 

そして、お互いが出した技は

 

 

ギュルゥリ!

グゥウォオ!

 

 

 

 

 

 

 

 

『てだすけ』でした。

 

 

カイリキーのトレーナーは「おぉい?!」と声を押さえきれず、オーロンゲのトレーナーは頭を抱える。

 

お互いいきなりの大外れを引き、観客は、笑う者に呆れる者、数ある技からお互いにてだすけを出したその確率に驚く者とに分かれる。

 

 

「カイリキー!」

 ギュルルゥ!

 

「やれ、オーロンゲ!」

 ウォゥリ!

 

 

再び指示が飛ぶと2匹は腰を落とし、至って真剣な顔付きで指を振り始める。

その様子がまたシュールな事で、既に何人かはこらえきれていない。

 

 

 …!ギギュウ!

「よし、行けぇ!カイリキー!」

 

 

先ほどは同時に技を出したが、今度はカイリキーの持ち物『せんせいのつめ』が発動。技が出る時間が大幅に短縮されオーロンゲへと放つ。

 

 

『ねむる』

 

 

カイリキーは大きく欠伸し、フィールドに大の字になって眠り始めた。

 

 

「ふっ、勝ったな。

 真の指振りを見せてやれ、オーロンゲ!」

     ウゥォォオ!

 

 

オーロンゲは雄叫びを上げたあと、突如うずくまりコショコショと何かを呟き始めた。

『ないしょばなし』である。

 

本来の用途は、相手に聴こえない様に言葉を発し、相手の気を紛らわせて特攻を一段階下げる物。

しかし相手のカイリキーはたった今眠ってしまったため、聴こえる所か脳が働いていないので無意味である。

 

 

「うっ…

 まぁいい!今のうちにどんどん指を振れ!」

      ウゥオウオウオウ

 

 

オーロンゲはカイリキーが寝ている隙に、指を振る!振る!振る!振る!

 

最初に出た技は

『すなかけ』

 

これによりカイリキーの命中率は一段階下がった。

がそれより、フィールドの砂を一生懸命眠っているカイリキーに振り掛けるオーロンゲの背中が、レレにはどこか悲しそうに見えた。

 

二つ目の技は

『メロメロ』

 

ただ「いや、お前ら♂だろ!」とカイリキー側のトレーナーが言う通り、全く意味のない技であった。

オーロンゲがカイリキーを誘惑する姿は、そっちの業界の人でもキツい所があるだろう。よって省きます。

 

 

三つ目ェ!

ここでようやく攻撃技である『かみつく』が出る。

 

オーロンゲは寝ているカイリキーに飛び掛かり、その逞しい上腕二頭筋にかみつく。

思ったより尖っているオーロンゲの牙は、筋肉に食い込み、あまりの激痛からカイリキーは飛び起きる。どうやらこのカイリキーにとって、上腕二頭筋は急所だったようだ。

 

 

「カイリキー!」

 グ、ギュアォ!

 

 

ダメージを受け、ようやく目覚めたカイリキーはめげずに指を振る。

 

それを見たオーロンゲは、もはやトレーナーが指示するまでもなく指を振り始める。

 

 

 

「よし、いいぞ!」

今度はオーロンゲが先に技を出す。

出た技は『はらだいこ』

腹を思いっきり叩き、体力が半分になる代わりに自分を鼓舞し、攻撃が六段階上昇する。

次に指を振った時、物理技が出れば勝ちだ。

 

 

「ッ!頼むぞ、カイリキー!」

   グゥ…ウォオ!

 

 

これが最後だ!と言わんばかりの咆哮。

四本あるうちの二本を胸の前でクロスし、その瞬間に体が光始める。

 

あっ…とオーロンゲが、両トレーナーが、集まっていた観客が、皆が皆その技を察した。

 

 

そして、誰かが言った。

 

 

「爆発オチなんてサイテー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

この後、皆でめちゃくちゃフィールド修理した。






ポケ食はいい文明。
想像力が働く働く、楽しい。

今回はジム戦前の箸休め回。
「そういや小説でゆびをふるを主軸にバトルしている作品ってないな」という話を知り合いの作者としていた時にじゃあ書くか、となったお話。


向こうはなんだかド派手なことをしていたので急遽修正。
こんなのもゆびをふるの醍醐味だよね!と言う話に仕上がっているはず…


ガラル地方のポケモンを出すか否かについてのアンケートを取っていましたが、本日で締め切らせて頂きます。
結果は10:1とのことで本作品では積極的にガラル地方初出ポケモン達を扱って行くことに決まりました。
ガラルポケモン第一号はオーロンゲ、君に決めた!


11票もの投票、ありがとうございました。






最近ガラル地方タグの作品が増えてきましたけど、やっぱりまだ解析や考察が進んでいないのか、設定に深く触れた作品はまだ見ないんですよね。

ムゲンダイナなんて過去にあった∞エナジーとなんだか関係がありそうだし、隕石に潜んでいたと言う点ではデオキシスとも類似していたりしますし。

他にもガラル粒子についてだったりもあまり説明はありませんでした。メガ進化がガラルで出来ないのは、ガラル粒子がメガ進化エネルギーと同じ様な効果だけど、磁石のN極同士、S極同士の様に反発し合う物だからとかなんて、そんなロマン溢れる考察がされている作品、読みたいな…?




頭からっぽ族流行れ
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