ドラミドロと男の子 【失踪中】   作:村娘

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☆前回のあらすじ☆
チャマ虐たのしかった





ポケモン作品でバトル無しって難しいねこれ。



オリジナル地方にはオリジナル悪の組織だよね!なんて友人と話してたら出来上がった回。この組織の構成員を決めるのは君だ!なお作者はこの組織の内部とかぜんぜんわかってない。

 

 

ー外が騒がしい。

 浅くなければ深くもない、中途半端な睡眠であったのが災いし、フッと目が覚めた。寝足りないからか『ふぁ…』と欠伸が出る。視界を広げるため、覚醒しきっていない半開きの瞳を擦った。

 

先日のメルちゃんとの出会いから時は経ち、本日は8月の31日。現在の時刻はなんと0時だ。

 

 

「んぅ、うるさいなぁ…近所迷惑だょ」

 

 

 レレはまだ10歳の子供だ。本来ならこんな遅い時間に起きることはない。なので、レレは二度寝しようとする。まだ脳が完全に覚醒していない証拠に、睡魔が襲って来た。しかし、外から聴こえてくる声が脳に思考させ、二度寝を妨害する。

 

 だんだんイライラしてきたレレは、掛け布団を蹴り飛ばし、宿舎の窓を開け放つ。

声の主はどこのどいつだぁーっ!とばかりに外を見ると、夜のはずなのに至るところに人が。

 

 

「何か、集まってる…?」

 

 

 行ってみよう。

 パジャマのままじゃ駄目だから、取りあえず服を着替えようと動き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-☆-

 

 

「ジョーイさん?店員さ~ん…?

 

 何で誰もいないの…」

 

 

 確かに0時は遅い時間だ。人が少なくなるのは当たり前だろう。だが、いまこの宿舎に、いや、このポケモンセンターの中に誰もいないのだ。

明かりは点いているし、機械も動いているのに。

 

 確実に異常事態だ。

誰もいないポケモンセンターにレレがただ1人。

本来なら、ここで部屋に引き返して、無理にでも寝てしまえば良かった。翌朝、スッキリとした頭で、いつ起こるかわからないシーストームを待てばいい。

 

しかし、子供とは1人の夜を怖がるもの。とにかく人に会いたい、その一心で自動ドアをくぐった。

 

 

 

 

 シータルクは、シーブ地方の中で1、2を争う田舎だ。そんな町の夜は暗闇に包まれている…と言う訳でもなく、そこかしこに設置された外灯のおかげで視界は良好だ。

 

 

レレは、何だか嫌な気持ちになった。やっぱり夜は怖いのだ。それでも、少しずつ声が聞こえる方へと歩いていくと人集りを見つけた。

 

 

声を聞き取ろうと、耳を澄ます。

 

 

 

 

 

「繰り返す!

 我々は『人地(じんち)の会』!より良い人の世界の実現を目指す選ばれし者だ!我々の崇高な目的の為、シーストームの調査を行う。お前達は邪魔にならない様、即刻町から出るのだ!」

 

     「ふざけんなぁ!」

「勝手な事言わないで!」「お前らの目的なんか知るかよ!」

 

「うるさいっ!えぇい、我々の計画が人間社会にどれ程素晴らしい結果をもたらすのか、理解できない凡愚共め…

 

 このテープより先に入った者には、実力行使も躊躇せんぞ!トロピウス!」

     ギュワゥグワァウ!

 

 

 

 

 

「なに、あれ…?」

 

 

微妙な顔になった。まるで理解しようとも理解できない、むしろ理解したくない奇妙なナニかを見てしまったかの様な、そんな表情。まぁわからなくもない。私もわからん

 

拡声器を持った男が何なのかはわからないが、とにもかくにも自分以外の人達がいることにレレは安堵した。まずはあの人達の所に行って、どういうことなのか教えてもらおう、と少し暗がりから出たところで気付いた。

 

KEEP OUTと書かれた黄色いテープが張り巡らされているのだ。いやそれだけなら問題ないのだが…レレがいるのは、拡声器の男の真後ろである。つまり…

 

 

「ぼくはテープの内側にいる…?」

 

 

先程の言葉を見直そう。

えっと、テープより先に入ったら実力行使…

 

テープの内側にいる=実力行使される

 

の図が出来上がる訳で…

 

 

「…隠れなきゃ」

 

 

 

 

 

 

余談だが、ここで普通に出ていけば特に問題なく町から出れてたりする。

 

 

 

 

 

 

 

-☆-

 

 

 行動を開始してから一時間、部屋で寝て起きたら終わってるでしょ!なんて考えで一度ポケモンセンターへ戻ろうと動いていたのだが…

 

 

「こちらレレ、センプクは完璧だ、任務をゾッコーするっ!ピピッ!」

 

 

 調子に乗って奥へ奥へと来てしまいました。あんまりにもバレないもので『あれ?これもしかしていけるんじゃない…?』なんて思ってしまったのが運の尽き。ついでに好奇心が恐怖に打ち勝っちゃいました。そこは負けないで…

 

 レレはいま、何とも言えない感情に襲われていた。こうしてこそこそと隠れながら動き回ることに快感を覚えているのである。自分は見つからない!自分は無敵なんだ!と言う高揚感。こう、心が疼く…!皆も子供の頃、意味もなく掃除用具入れに入ってはいつまでバレないかな?とかやったでしょ?それと同じ心境であろう。…何?やってない??じゃあ知らん。

 

 

 もっと分かりやすく言えば、中学二年生の男の子が稀に良く患うと言うある病気を小さくマイルドに、可愛らしくしたもの…かもしれない。男の子は蛇に憧れるものだ。

 

 

 

現在、レレは…いや、ボスの遺志を受け継いだ若き新兵、レレークは路地裏で見つけたダンボール(相棒)を被り、とことこ歩いていた。

…!足音や声が聞こえたらすぐ座り込む!

 

 

 

__足音が消えた。きっと素通りしていったのだろう。

 

 

「こちらレレーク!ショウサ!まだ敵に見つかっていない!

 おーばー!ふふっ完璧っ!」

 

 

カワイイかよ

 

 

 失礼、足音の有無を確認しながら、レレークダンボールは動き出した。だが、ダンボールがいきなり現れたり消えたりするのは不自然だ。少しずつ、少しず~つ移動していく…!

 

「なぁ、これ…」「いや、野生のポケモンかもしれないだろ…?」

 

 

「ックシュ!…うぅ」

 

 

あぁ…っとここでくしゃみをしてしまった!まぁ夏と言えども夜は冷え込むので仕方ない。

 

「…なぁ」「悪い、流石に今のは無理だわ」

 

そろそろ港が見えてくる頃。さあ、この先には何が待っているのか!

 

 

「ッ!足音!」

 

 

突然後ろから足音が聞こえてきた。戻ってきたのだろうか?なんて危ない…

自分はただのダンボールだ、大丈夫、大丈夫。そう思いながら、息を整えるレレ。ドキッとした心臓はまだドクドクと激しく波打つ。

 

 

「あれっ…?」

 

 

足音がどんどん近付いてくる。

バレてない!バレてない!と、何かにすがり付く様に手を合わせて祈る。

 

 

「~ッ!行った…?」

 

 

足音は消えた。

レレークの完全勝利Sランクである。

 

 

 

「ここで何してるんだガキィ!」

 

「ワアァァァアァ?!!??!」

 

 

 

 

 

 

 

訂正、完全敗北Eランクである。

 

 

 

 






結局四月に投稿できたの三話だけでした。
どうも、ミドロです。
今回は突然現れた謎の組織『人地の会』のお披露目回になります。

なんだろうね、これ。序盤、中盤、終盤とそれぞれ一週間開けて書いたのか?と聞かれても文句言えないぐらい文章が変わっててビックリしました。1日で書いたんですよこれ…

いっつも言ってるかもしれませんけど、もうこいつはこう言った書き方しかしないので寛大な心で暖かく見守ってくださいな…



この四月、色んなことがありましたね。
私の中での四月中の大きな出来事としては、うちも休業になったこととお気に入りの作者さんが消えちゃったことですかね…

暇が出来て嬉しい反面、面白い作品が消えてしまったことの寂しさがあって複雑な気持ち。

きっと五月の私が頑張ってくれるでしょう。

四月投稿最終段!
頭からっぽ族流行れ
感想ください。
感想のお恵みを…



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