☆前回のあらすじ☆
エミちゃんが強かった
とても難産でした…
そこかしこで騒いでいた町の住民や人地の会構成員が、数秒の間スッと黙ってしまう程突然起こった大爆発から少し。
「ハァッ…ェえっと、倉庫通りかなここ。
ここまで来たらもう大丈夫かな…?」
「ふぅ…う~ん、ま、結構離れたからね!
ここら辺でいいかな。
…大丈夫?レレ君息上がってるよ。
休憩する?」
「うん…ッするぅ…」
月が煌めく真夜中、レレとエミは静寂に包まれる倉庫通りにたどり着いた。
そこそこの距離を走ってきた為か、レレの息が上がってしまっている。反対にエミは、額から汗が少し滴った程度で手で拭うと元通り。
女の子であるエミちゃんより体力のないレレ君。
つまりレレ君は実質
と、そんなことは置いておいて。
1ヶ所だけ扉が半開きになっている倉庫がエミの目に写る。
「おっ、レレ君レレ君!
ちょうどここ開いてるし使わせてもらお!
お邪魔しま~っす!」
そ~っとゆっくり扉を開ける。
中は当然真っ暗。
あー…と中を見渡して灯りのスイッチを探すレレ。
だがエミはレレに目を瞑る様に言う。
と、シママのボルをボールから出すと
「フラッシュ!」
シュビッ!
ピカァッ!と眩い光が倉庫内を照らすー!
「… … …!」
「うひゃあっ!?」
誰かいました。
ー☆ー
「えっと、驚かせちゃってごめんね…?」
「いや、君達が入ってきたのに
気付かなかった俺の注意不足だ。
俺も驚かせてしまってごめんな…」
悪かったと思ったことは素直に謝る。これができる二人はとても良い子であることが証明されました。
じゃない。
黒いハンドキャップを被った少年
黄色と白の水玉キャスケットが可愛いエミ
少し湿った紫の髪が目立つレレ
事務用の椅子に腰掛け、三人は無言のまま向かい合う。
正直お互いがどう話し掛けようか迷っていた。
少しして痺れを切らしたのか、少年が口を開いた。
「それで、いまこの町は変な奴らが
いっぱいいて大変なことになってるんだけど、
なんでこんな所にいるの…?」
「えぇ…っと
宿舎で寝てたら取り残されちゃって…」
「アス君に乗って大急ぎで翔んできたら
たまたまこの辺に…?」
「えぇ…」
レレとエミが混乱の町中にいる理由は
言っている通り。
二人のあまりの呑気さに少年は困惑する。
「ところで、そう言う君は…えっと、名前は?」
「そういえば言ってなかったっけ。
俺はマサハルだ。」
「ぼくはレレ!
こっちの女の子はエミちゃんだよ!
えっと、マサハル君はなんでここにいるの?」
実はお互い自己紹介してなかった面々。
少年が『マサハル』と名乗りここにいた理由を話す。
「ぁ~…
それは「お前達のわるだくみはそこまでだ!正義のスズヤ仮面参上ッ!」
ゥバァウァ!ちょっとーってえぇ…?」
ちょっと言い淀むから乱入されるんだぞマサハル君
じゃなくて、
なんと!相棒のハーデリアを引き連れ、正義のスズヤ仮面が倉庫内へダイナミックエントリー!
「ちょっと!静かにしてよ!」
「あっゴメン…」
正義のスズヤ仮面、エミの一声であえなく沈黙
とは行かず、
「ってアァーッ!お前、あん時のドラミドロ!」
とレレに指を指す。
人様に指を指してはいけません!
「あれ、会ったことあるっけ?」
「ちょっと前にバトルしただろ忘れるな!」
「ほんとにうるさい」
「ごめんなさい…」
スズヤ君、今度こそ沈黙。
女の子は怒らせると怖いよね。
「あー、スズヤ君…でいいんだよね?
君はなんでここにいるの?」
ふとマサハルが聞く。
スズヤはちょっと気を落としたように口を開く。
「うんと、僕はこの町の出身なんだ。
ここで産まれて、ここで育って、
…この町が好きなんだ。
それをあいつらがいきなり来て
なんかやりだして、皆が困ってる。
だから、僕があいつらをやっつけて
皆を助けようって思って来たんだ。」
バゥア…
「スズヤ君…」
語られたのは、さっきのふざけぶりからは想像できない、とても優しい理由。
突然やってきた人地の会への苛立ちが感じられる。
「それにさ、
悪の組織とか町を占拠だとか
なんか、こうワクワクするじゃん?!」
ヴァゥ!
が、やっぱりスズヤ仮面。どこかシリアスに成りきれない理由もちゃんとあった。
スズヤ君、レレ君達より年上なんだぜ…?
「アハハッ!おかしいな、
今って結構ヤバイはずなのに、
なんだか笑えてきた。
ありがとう。
そして、協力してほしい。」
いまこんなヤバイ状況でも普段通りの様な彼らの姿に自然と笑みが溢れるマサハル。
そして、覚悟を決めたマサハルは語り出す。
「俺のお父さんは、国際警察なんだ。
最近、このシーブ地方に色んな地方から
悪い人が集まってるらしい。
その人達を調べる為に俺はお父さんと
一緒にここに引っ越してきたんだけど
お父さんはいまはいない。
だからお父さんの代わりに俺が
あいつらを調べようって思って
ここまで来たんだ。」
フゥ…と一息、自分を落ち着かせてから、手に持っていた紙をレレ達に渡す。
「その紙は、ここで見つけた。
人地の会とか言ってる奴らがこの町で
何もしようとしてるのか、書いてるんだ。
…あとちょっとで始める時間になる。
だから、止めよう!ここにいる皆で!」
いまここに、これから起こる災いに立ち向かう運命にある1人の少年が、『め』を開いた。
『MODⅡ』を3台設置してください。
発生するまで『MODⅡ』『MODⅢ』の防衛を行ってください。
参考までに確認してください。
シーストームが発生した事を本部が確認した後、四大港全てに同時に『MODⅢ』の起動命令が発令されますので、発令後すみやかに『MODⅢ』を起動してください。
『OcO作戦』の実行理由について
+幹部配置指示
理解が足りていない事が判明しましたので、説明致します。
『OcO作戦』とは、人地の会最終目標である『人工大陸生成計画』
のフェーズ1にあたる作戦で、マルマイン式高電圧発生装置『MODⅢ』
とビリリダマ式電流散布装置『MODⅡ』によって広範囲に電流を流す
ことで、シーストーム中の水生ポケモンへダメージを与え、
水生ポケモンの進行方向を無理矢理変更することで、本来の
海流を正反対の流れへ変える事を目的とした作戦です。
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幹部の皆様は、四大港に1人ずつ、ジムリーダーや
それに連なる組織の介入を阻止するため、四大港に繋がる
街道にそれぞれ二人ずつの配置になりますので、
同封の指示書に従って行動してください。
※この資料は紛失、及び幹部以上の権限又は上位権限保有者から
権限を付与された者以外の一般会員を含む何者にも
閲覧される事を禁ずる。
また、情報が流出した場合その管理者から
上位権限の剥奪を行うものとする。
大変お待たせしました。
二ヶ月の時を経て、ドラミドロと男の子、復活です!
まぁまたすぐに更新できなくなるんですけど。
今回は新しい子、マサハル君とかなり前に出てきたスズヤ君の再登場!
前々から全てのキャラクターをネームドにしていたのはこうしていつでも再登板させられる様にするためでした。前に出してると言うことで、設定や言動はわかりやすく、書いていて楽な子です。
今回でやっとその一例が作れて満足。
反対に今回で一番苦戦したのはマサハル君。
この人地の会編でかなり重要な立ち位置となる彼の初登場回、ここで彼の全てが決まるわけですから、かなり慎重にならざるを得なくなり、結果こんなに遅れる羽目に。
マサハル君について、結構試行錯誤したので個性のあるキャラクターだと感じてもらえれば嬉しいです。
後はまぁ…資料風のタグに悪戦苦闘しまして。
すっごい難しいのこれ。少ししたらもうごちゃごちゃしてきて本文を見失うほど。
幾つかタグを確認するために特殊タグを用いたランキング上位の作品を誤字報告機能で調べてみた結果、もう恐ろしい程のタグがびっしりで…
特殊タグ職人はすごいなって思いました
(小学生並の感想)
さて、あー…恐らく次話の更新もかなり遅れることになる事を先にお知らせしておきます。
それじゃ、くっきーちゃんと鎧島50周、後色フシデ厳選してくるから…
頭からっぽ族流行れ
感想ください。
感想のお恵みを…