アズールレーン~彼女達に転生するとどうなる?~   作:サモアの女神はサンディエゴ

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可愛い可愛いインディちゃんと素敵な母港デート♪

指揮官も一緒に行きましょう?

インディちゃんも可愛いし、指揮官も一緒でもっともっと楽しくなる。

だからね指揮官?

こんな毎日をいっぱいいっぱい過ごしましょう?




指揮官〜、一緒にインディちゃんを愛でませんか〜?

「インディちゃんインディちゃん♪」

 

「なに?お姉ちゃん」

 

「んふふふふぅ〜♪呼んでみただけ〜♪」

 

「そう」

 

澄み渡る青空の下、母港でインディちゃんと手を繋ぎながら歩く。

こんなに可愛いインディちゃんと歩けるなんて私はなんて幸せ者なんだろうか?

可愛い妹と一緒に歩けるだけで私のインディちゃん成分がどんどん満たされていく。

 

「お姉ちゃん」

 

「なになに?インディちゃん?」

 

インディちゃんが私を呼ぶ。

その可愛い声に満面の笑みを浮かべながら聞き返すと

 

「その………私も指揮官と………」

 

「指揮官と?」

 

どうにも歯切れの悪い感じ。

1度俯いて小さく右手で握りこぶしを作って覚悟を決めるインディちゃん(可愛い)が意を決して

 

 

 

「と、隣にいる指揮官と手を繋ぎた……ぃ」

 

 

 

最後はギリギリ聞こえるくらいの声だったけど、顔を真っ赤にしながら自分の気持ちをしっかり伝えてきた。

………何この可愛いインディちゃん?

カメラを持ってこなかったのが悔やまれる程に可愛い。

 

「どうしよう指揮官、私の妹が可愛い過ぎてやばいんですけど」

 

「それはいつもの事じゃないのか?」

 

反対側で私と手を繋いでいた……というか私が抱き着く様に左腕を絡めていた指揮官が苦笑しながら答えた。

そんな指揮官を見ながらその場で止まり、指揮官の右腕から自身の腕を解いてインディちゃんの腕を絡ませる。

 

インディちゃんの柔肌と私に似て大きく膨らむ素敵な双丘を指揮官に押し付けるようにワザと勢いを付けてくっ付けた。

 

「ぁ………ぇ………」

 

真っ赤になったまま恥ずかしがるインディちゃん。

言葉が出る様子もなく、しかし、自分の存在を指揮官にアピールするように頬を腕に擦り付けながら密着する面積を少し増やした。

 

「はぁ〜………私の妹が可愛い過ぎるぅ〜♪」

 

そんなインディちゃんの様子を緩み続ける頬を抑えること無く脳内のフィルムに念写した私は、指揮官の左側に回って身体ごと抱き着く様に腕に引っ付く。

 

「今の指揮官は私とインディちゃんで両手に華って所ですね?………はっ!?インディちゃんは華というよりか天使ですよね?」

 

「おいおい、お前も天使じゃないのか?俺からしたら2人とも天使なんだがな?」

 

「ぁぅ………不意打ち禁止ですよ!もー!」

 

顔に熱が籠り、思わず言葉に詰まってしまう。

指揮官の不意打ちにインディちゃんもますます真っ赤になったしまうのが見えた。

 

私の抗議に笑う指揮官の様子がとても愛おしく感じる。

 

いつからインディちゃん一筋だった私の中で、インディちゃんと同じくらい大好きで愛おしくなってしまったこの人は今日も私達姉妹を明るく照らしてくれる。

 

きっかけは多分あの時。

 

この世界に生まれて……というか転生して混乱しながらも、可愛い過ぎる妹のインディちゃんを愛で過ぎて鬱陶しがられた事で落ち込んでいた時だった。

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

「…………はぁ、インディちゃん」

 

夕暮れの母港を1人ため息を吐きながら歩く。

この世界にポートランド級重巡洋艦ポートランドとして転生した私は、前世には居なかった妹という存在に魅了されて暇さえあればインディちゃんに愛情たっぷりに接していた。

 

前世の一人っ子で三十路を過ぎるまで独り身を過ごした男性としての記憶を有して生まれた私は、自身の性別や感性の変化に戸惑いはしたものの………初めての妹という存在にその戸惑いはどこかに吹き飛んだ。

 

控え目な性格で小柄な褐色美少女インディちゃんを見て胸がときめいた。

そしてその可憐な唇から発せられた「お姉ちゃん」の一言に完全に堕ちた。

 

「うちの妹が可愛い過ぎて昇天しそうなんですけど!!」

 

初めて顔を合わせてその場でそう叫んだ私は絶対悪くない。

鼻から流れ出るモノをそのままにその場でトリップして初期艦だったラフィーちゃんをドン引きさせてしまったのは最早些細な出来事。

 

推していたアイドルが今目の前に居るような………ううん、それ以上の高揚感を私はあの瞬間感じたのだ。

 

今思い出せばそれは余りにもいき過ぎた行為だったのだろう。

毎日のようにインディちゃんに愛情たっぷりに接し続けた結果………言われたのだ。

 

 

 

 

「お姉ちゃん、うるさい」

 

 

 

睨み付けるようにこちらを見ながら静かに、でもハッキリと言われた言葉に動揺して何も言えなかった。

そしてインディちゃんは私を置いてその場を立ち去っていく。

謝ろうとする口は開いたり閉じたりするばかりで何も出てこなかった。

 

 

 

楽しい時間から一転して私は大好きな妹であるインディちゃんに嫌われてしまったのだ。

 

 

 

どの位の時間その場に立ち尽くしていたのかは分からない。

気が付けば夕陽が海に沈もうとしていた。

足取りは重く、あれだけ輝いて見えた日常が夕方で長く伸びる影のように暗く苦しさを感じて何もする気が起きない。

 

もうすぐ夕食の時間だというのにそのまま寮に戻ってベットの中で閉じこもりたい気分だった。

いや、インディちゃんと同室だからこのまま海に出て会わない方が良いのかもしれない。

 

そう思った私は沈み始めた夕陽を追うように港を目指して歩き出す。

 

燃料が尽きるまで海を進んだ後はどうしようか?

 

インディちゃんに嫌われた私は………このまま居ない方が良いんじゃないんだろうか?

 

グルグルと暗い考えが頭の中を回り続けて、ふと顔を上げるとすぐそこに埠頭の端に立っており海が見えた。

インディちゃんこそ至高であった私がそのインディちゃんに嫌われてしまったら……それこそ何も残らない。

 

 

 

だったら………

 

 

 

このまま海を漂うのも良いかもしれない。

 

 

 

「ポートランド!!」

 

「!?」

 

そのまま埠頭から飛び降りようとした瞬間に後ろから抱きしめられる。

驚いて首だけで振り返ると必死な表情をした指揮官が私を捕まえていた。

 

「探したんだぞポートランド………お前いったいどうしたんだ?」

 

「………」

 

抱きしめられたままの私を埠頭の端から引きずって海から遠ざける指揮官は訝しむような表情で私に問う。

 

だけど私は……声が出ない。

 

どうしてもインディちゃんに嫌われてしまったと、言葉として口にすることが出来なかった。

思い出すだけで気分が落ち込んでいくのが分かる。

そんな事を考えたからだろうか?

急に身体が冷えて震えだし、力が抜けていく。

そんな私の様子を見ていた指揮官がゆっくりと地面に座らせて一緒に横に座って肩を支えてくれた。

 

「普段明るいお前がそんな風になるなんて………いったい何があったんだ?」

 

心配そうな表情でこちらを覗き込む。

言いたくても声が出せずに言えない、ただ俯くだけの私に指揮官が更に心配そうに話しかける。

 

「インディの奴が心配してたぞ?お姉ちゃんがどこにも居ない、私のせいだって言いながら落ち込んでたんだからな?」

 

「インディちゃんが?」

 

指揮官からインディちゃんが私の事を心配していたと聞かされてようやく言葉が出た。

それを聞いた指揮官が笑顔で頷いて

 

「なんだ、インディとケンカしたのか?珍しいじゃないか、あいつはお前の事を心配してたんだ。姉妹仲が良くて良い事だよ」

 

頭を優しく撫でてくれた。

不意の出来事に混乱していたけれど、その撫でる手つきはとても優しくて心地良い。

 

「ケンカしたんなら仲直りしないとな?不安なら俺も一緒に謝りに行くぞ?大丈夫だって、インディも許してくれるさ」

 

指揮官は撫でる手を止めることなく優しく私を励ましてくれる。

それがとても嬉しくて、ありがたくて、涙が溢れて止まらなかった。

 

「………そっか、インディに嫌われるのが怖かったのか?お前インディの事が大好きだもんな。好きな人に嫌われるのは怖いよな?ここは俺しか居ないから好きなだけ泣けよ。泣いて落ち着いたらインディに謝りに行こう」

 

優しい指揮官に甘えて声もなく泣き続ける。

そんな私を元気付けるように指揮官は言葉をかけ、そして優しく撫でてくれた。

 

おかげで泣き止んだ時には夕陽は海に沈んで辺りは真っ暗。

指揮官が優し過ぎるのがいけないんだと責任転嫁しながら、インディちゃんの待つ寮へと指揮官と一緒に帰ったのだった。

 

そこでインディちゃんに一緒に謝りに行ってくれた指揮官と付き合ってると勘違いされるハプニングがあったり、遅いから指揮官に私とインディちゃんのお部屋に泊まった次の日の朝に寝ぼけた私とインディちゃんが指揮官と一緒に眠ってしまって私達を起こしに来たハムマンに見つかって母港を揺るがす大騒動になったのはまた別のお話。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

「今日もいい天気ですね指揮官?本当に散歩日和に可愛いインディちゃんも一緒で最高です♪」

 

指揮官と組んだ腕をそのままに空を見上げる。

雲1つない青空がとても気持ちがいい。

 

「お姉ちゃん、あんまり無理しないでね?」

 

「そうだぞ?身体を大事にしないとな?」

 

そんな私を2人が心配そうに見つめる。

そんな2人の様子が面白くてつい笑いそうになるけれど、ここは可愛いインディちゃんと愛しい指揮官からの言うことに従っておく。

 

 

 

「そうだね、もう私だけの身体じゃないもんね」

 

 

 

そう言って膨らみ始めたお腹を優しく撫でる。

あれから私は指揮官に恋をして、愛に変わって、将来を誓い合った。

インディちゃんも私達の事を祝福してくれて、結婚式では皆に祝われる事に………

 

そして、私のお腹には指揮官と私の愛の結晶が育まれている。

 

「ねぇ、指揮官?私は今幸せです♪」

 

「俺もだよ」

 

「お姉ちゃんが幸せそうで私も嬉しい」

 

 

 

こんな毎日がいっぱい、もっとい〜〜〜っぱい続くと良いな♪

 

 

 

「あ、子供はインディちゃんみたいな子が10人………ううん、サッカーできるくらいは………」

 

「指揮官ファイト」

 

「………おう」

 

 

 

 

 





という訳でポネキでした。

ポネキはうちの妹インディちゃんは可愛い!!
ねぇねぇどうですか?可愛いでしょインディちゃん!!
と妹が可愛くて他の人に進めまくりでシスコンMAXなお姉ちゃんですが、姉であるからには妹に恥ずかしくないようにと努力する魅了的なお姉ちゃんです。

しかし、一方で指揮官LOVE勢でもあり、愛まで親密度を高めるとなんと子供が欲しいとまで………(インディちゃんみたいな子が10人しかも最低ですよ)

私の母港では初めての10連建造でインディちゃんが出たその次にポネキが来ました。

インディちゃん可愛ええなぁと思ったら、その次にシスコン来たんですけど ( º_º )
みたいな感じで戸惑いましたが、海域での火力や耐久性がレア度詐欺に匹敵するポネキにア然としていました。

今ではインディちゃんと一緒にユニオン艦隊で新海域に行く時は姉貴兄貴とポネキとインディちゃんが前衛で第二艦隊編成する程に頼っています。

さて感想返し

綾波はゼロ距離魚雷で敵を落とすのが印象的

綾波より先に赤城さんと結婚

演習で見る綾波に酸素魚雷ガン詰みじゃないかヒヤヒヤする事が多々あります。

赤城さんは正妻じゃないと………ほら貴方の後ろで………

今回はここまで、ではまた次回に

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