2009年2月2日…私はダイオラマ球内の別荘塔中央のベッドで目を覚ました。腕の中には当然のように聡美…いつもと違うのは互いに全裸であると言う事…まあいわゆる事後である。
恒例となった記念日のダイオラマ球デート、ディナー後に初めてアルコール有りのシードルを嗜んでいるといきなり『今晩、しましょう。いいですね?』といわれ、思わず『うん』と答えたら傍に控えていた従者人形(エヴァから別荘ごと借りている個体。管理・整備は私がしている)に引っ立てられ、いつものとは異なる寝間着…ナイトドレスに着替えさせられ、ベッドに連れて来られて…おそろいのナイトドレスを着た聡美に迎えられた。
暫く会話を交わした後に私は聡美に押し倒され…まあ、気持ち良かったし、最終的には聡美にも気持ち良くなってもらえた…と思う。
で、聡美と微睡みながら寝坊を楽しんだ後に入浴と朝昼兼用の食事を済ませた後、図書室にて。
「という訳でー新しい不老不死の研究プランですーこちらをご覧ください」
「うん…えっと…『一心同体による一蓮托生化』…どれどれ」
聡美から渡された紙束を捲っていく…
「端的にいうと私の不老不死との連結…って感じかな?」
「そうですね、簡単に言うとそんな感じになります」
具体的には私の内的空間…『闇の悪夢』で訪れる場所…に聡美の内的空間を接続する事で間接的にマギア・エレベアの恩恵による不老不死を聡美にも与えるという方法の計画書であった。
「んー確かに闇の悪夢に訪れている時に適切な術式を使えば内的空間の接続自体は可能だとは思うけど…これ、私の眷族化しているようなものじゃないか?」
「そーですよー昨晩、純潔を散らしてエヴァさん…と言うか吸血鬼の正当な形での眷族になれなくなりましたのでーそれにエヴァさんに眷族にして貰うよりは目的的には正当かなーと」
「目的…確かに文字通り『私と共に生きる』…と言うか私に生殺与奪件を握られつつ生きる事になるけどさ」
別にマギア・エレベアの恩恵を切られても不老不死でなくなるだけだが、ラインに過剰にマギア・エレベアの力を流せば呑まれて死にかねない、特に聡美レベルの適性では。
「貴女と生きる為の不老不死ですからねーその辺りは別にデメリットではないかなーと」
「対等な関係でいたいと思う観点からはデメリットだけれどもな、ソレ」
「千雨さんに生殺与奪件握られたくらいで対等じゃなくなるとでもー?というかその気があればー現時点で瞬殺ですよねー文字通りに」
…そう言われるとアレである。確かに、私と聡美の力量差はそれくらいある。
「あと、昨晩の体験的に、できれば生身のままで不老不死になれたらなーというのもありまして…できれば従来の電子精霊化…人造精霊化による不老不死よりはこっちがいいです、私としては」
「昨晩のって…」
「まあ、ロボの身体での行為が嫌という訳ではないのですがーできれば生身の温もりを千雨さんと交換したいじゃないですか」
「…わかった、でも精霊化の研究も大分進んでいるし計画放棄はしないぞ?」
「はいーもちろんですーどのプランを使うにせよ、選択肢を増やしておくのは良い事ですからー」
「…所でこの主従契約を起点としたラインの強化って…」
「最初くらい、単に好きだからって理由でしたいじゃないですかーと言う方向の検討ですねーお察しの通りにー」
「…そうか」
それは、魔法理論的にも正当な言い分ではあるのであった、雰囲気もへったくれもないが。
それはそうとして、今年の誕生日プレゼントはダイオラマ球の外で貰った。
「じゃじゃーん、プレゼントは改良YESNOマシーンですー」
「…YESNOマシーン?」
「はい!私のお手製の発明です!」
そう聡美が差し出してきた機械は真ん中にハートがついた、ボタンが左右に3つずつと真ん中にボタンが一つ付いた機械であった。よく見ると、左右のボタンには『したい』『してもいい』『したくない』と書かれていた。
「もしかして、コレ、YESNO枕的なやつ?」
「はい、二人がしたいを押すか、片方がしたい、もう片方がしてもいいを押した場合は真ん中のボタンを押すとハートが光ります。それ以外の場合は光りません」
「なるほど…どっちでもいい、っていう選択が増えてどっちでも良い同士だとしない事になるのか」
「はい、してもいいはあくまでもしたいならしてもいいよ、という消極的な感じの場合に押してください」
「フム…確かにこれからはこの機会のお世話になる事もあるかもな」
「えーかもじゃなくて使いましょうよーせっかく作ったんですしー」
「アーうん、こういうのに頼らずに機微を感じ取れるようになるまでは頼りにしようか…所でこれ売れそうだな」
「はい、実用新案の用意はしてあるのでおもちゃメーカーに売り込もうかなと」
尚、後の話になるが割と売れる事になり、ロイヤリティーは聡美のお小遣いになった。
そして、肝心のYESNOマシーンの使い心地ではあるが…アトリエの寝室に置いて使っていたのだが…一か月経過しても全くハートが光る事はなかった。
「光りませんねー」
「そりゃあなあ…ダイオラマ球を外で寝る前に使っているし…」
「それは盲点でしたねー別荘塔用にもう一つ作りましょうかー」
「それはそれで…いるか?」
「…確かに、あっちで寝る時は大体していますしねぇ…」
初めてを済ませてから暫く…火曜日と木曜日と土曜日の外で寝る前に別荘塔に入ってするというリズムがすっかり出来上がっていた。
「…ちなみに私としては翌朝に何かある日以外は『してもいい』を押しているんだけれどもな?」
「…奇遇ですねー私もですー」
「…そーいう事か」
「みたいですねー」
大体そーいう事らしい。
これくらいの描写でもR指定いるかな…?
尚、千雨さんも葉加瀬もリバ。ここ重要。(作者の性癖
後、戦闘には糸術しか使わないので忘れがちというか描写はほぼしてこなかったですが、千雨さんは一応、人形術(ドールマスター)のスキルも修めています。
おまけ 平時の千雨さんの平日の一日
6時起床
6時15分 ダイオラマ球へ入る。ダイオラマ球内ではマギア・エレベア・トリニタス状態で修業と研究とをこなす。
7時15分 ダイオラマ球から出る。
7時30分 ハカセと朝食
8時00分 ハカセと仲良く出勤。
8時30分 始業時刻 特製ダイブ型PCの加速空間で主に書類仕事をこなす。
12時00分 昼休み 研究所内の食堂でハカセと昼食
13時00分 午後の仕事開始 局長としての仕事を片付けたら自分の研究の時間
17時30分 終業時刻(定時)
18時30分 平均退勤時刻 ハカセの研究スケジュールにもよる。
18時45分 夕食 大体は外食するか中食。
20時00分 帰宅、自由時間 チウの部屋の管理、趣味の論文読み、純魔法研究、個人的な執筆活動など。気分によっては追いダイオラマ球をする日もアリ。
22時30分 火曜日と木曜日と土曜日はハカセとダイオラマ球内へ。やはり修行と研究にいそしむ。
23時30分 入浴(ダイオラマ球に入る日はダイオラマ球内で済ませる)
24時00分 就寝
休日はハカセとデートしたり、みんなで修業したり、色々楽しく過ごしています。