例えばこんな長谷川千雨の生きる道   作:紅シズク

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拳闘大会編
83 拳闘大会編 第1話 前日祭


オスティアに到着した27日は会場への移動、部屋割りなどを済ませてそのまま就寝の時間となった。28日はリゾートホテルに宿をとっていたラカンのおっさんと合流し、旅程の間の成果を岩礁地帯に出かけて試し打ちしたり、会場設営を多少手伝ったりという事をして過ごし…晩はドルネゴス氏に呼ばれ、ネギ達と共に拳闘界の有力者に挨拶を済ませた。そして29日、前夜祭…というか二日間もある前日祭が始まった。

 

 

 

「も…もう駄目だよ、村上!長谷川!ハカセ!これ以上、亜子の姿を見てられないよっ!」

朝から聡美とデートに出かけ、闘技場に戻って少しした昼下がり、アキラがそんな事を言い出した。

「まあまあアキラ…」

「落ち着け、アキラ」

「そーですよー今更どーこーできる話でもないですしー」

「落ち着いてなんかいられないよ、あんな純粋に想ってるのに…その相手は本当は存在しない幻だなんて…っ!」

そう叫びながらアキラは部屋の中をどたばた歩き回る。

「アキラがこんなに取り乱すなんて相当だねぇ」

「はっ…ゴ、ゴメン他にも色々大変な時にこんなことで…」

「いや、アキラ、気にすんな。これだって重大な問題だかんな。

しかし、この亜子ナギ問題の一番の解決方法はさっさと亜子に告らせちまって振られる事だ、それを止めたのはお前だぜ」

私も時々は釘を刺してはきたが…まあぶっちゃけそういう事にするのが一番ではある。

「う…うん。でも…今の亜子にそんな酷な事…無理だよ…男子に振られるのトラウマだし…」

「確かに…この過酷な環境で病気して以来体調も良くない亜子がここまで持ってるのは奴が心の支えになってる所もあるだろうしな…しかしよ、このハナシにハッピーエンドはないぜ?」

「そーですね、いくつか想定できる帰結の内でも…ハッピーエンドと呼びうるのは稀有な仮定を重ねたものですー」

ちなみに、それは亜子に何食わぬ顔でナギの正体ばれをしてその上で亜子がネギ先生争奪戦に加わる系である。

「そ、それはわかってるんだけど…」

「まあ…後腐れない案ならもう一つ無いでもないが…」

「ええっ!?」

「そっ、それは…?」

「…もしかして…アレですか?」

と、聡美は私にジト目を向けてくる。

「それはだな…ナギという存在を殺せばいいんだよ…例えば…決勝戦での傷が元で死んで、ナギの遺言とコジローの意思でお前らは奴隷身分から解放される…いい話ではあるな、傍から見ている分には…奴が生きていると色々と面倒な事もあるし」

「ええ~!?」

「死!!??」

「あーやっぱり…」

「まー想い人の死を乗り越えられるかは亜子次第だが…ちなみに物語的には想いを通じさせた後にってお涙頂戴プランもあるが、それは非道が過ぎるな」

私達は感動話を作りたい訳ではなく、いかに亜子ナギ問題を軟着陸させるか、を検討しているのである。まあ、ナギの存在を消すだけなら悲愛案よりかはまし、と擦り込むための極論でもあるが。

「う、うぅん…確かにそれよりはましかもしれないけど…トラウマがより深くなるんじゃ…」

「た、立ち直れなかった場合は…?」

「…信じるしかないな…亜子の事を」

結局、亜子ナギ問題は先送りになったのであった…のだが…

 

 

 

「ちっちうさあぁーんっ たったたた大変ですっ、ああ、あの、亜子さんが僕のことを、いえ、僕じゃなくて、この変身後のナギの事なんですが、そのつまり、亜子さんが僕のことを好…」

その夜、そんな事を叫びながらネギが私たちの部屋に乱入してきた…ので、蹴り飛ばしてやった。

「落ち着け、ボケガキ」

「きゃぶ!?」

「それと、テメェの部屋じゃねーんだからノックしろ、ボケ…で何だって?」

そして一応は落ち着いたネギから事情を聴くのであった。

 

「…そうか、聞いちまったか、亜子の気持ちを…『ナギ』じゃなくて『ネギ』が聞いたんだな?」

「それはホットな案件ですが、不幸中の幸いでしたねー」

「あ、あの、これはつまり、その…亜子さんが僕の変装姿であるこの『ナギ』の事を好きだという事で…?」

「「そうだ」です」

私と聡美がハモって答える。

「し、知ってたんですか」

「学園祭の時から割とあからさまに色々あっただろーに…お前が気づいてないのが不思議だよ」

私は呆れた様子で言った。

「まあ、その辺りはネギ先生の年齢を考えれば仕方がない面もありますが…」

「「女泣かせなこった」ですねー」

聡美も若干のフォローの後、私とハモるように落とした。

「あ…あう…そ、それで僕は一体どうすれば」

「全て忘れろ、今はな」

「ええーっ!?!で、でも、亜子さんの気持ちの事とか…っ」

「ばーか…お前が応えられる…ナギが本当に存在していたなら…私らもここまで困っちゃいねーんだよ…違うか?」

「加えてー10歳のネギ先生に14歳の女の子の恋心がわかりますかー?気付く事も出来ないソレに、ですよー」

聡美が若干不機嫌な様子で、それでいて諭すように優しく、私に続いた。

「……!」

「まあ、全て忘れろ、と言うのは少し違うか…亜子の気持ちを考えるのは良い、だがお前からは何もするな。そして…もし亜子が告白でもしてきた時には…お前らしく、お前の言葉でフッてやれ」

「フ…フルって…」

「それが一番だぞ?フられても亜子ならちゃんと立ち直るだろうさ…」

「まー私としてはーネギ先生が本気で亜子さんの気持ちに応えたい…心の底から好きって言うなら止めはしませんがーそうじゃないでしょう?」

「…その選択をするならば、私もネギとして、正体をばらした上なら止めはせんよ…何重もの意味でそれは茨の道だがな…ただし…」

と、私は足を組みなおし、睨みつけるように言った。

「誰もがそれをアリと考える訳じゃねぇ…現にアキラからは正体バレ…『ナギ』が『ネギ』だと知ってしまう事だけは本当に辛いだろうという言葉を貰っている」

「アキラさんが…」

「さて、ネギ『先生』、あんたの現在の最優先目標は?」

と、少しずるいワードでネギに畳み掛ける…

「仲間全員で無事現実世界に帰還する事です」

「そのとおりだ…この問題もまた胸に抱えておけ、お前にゃ何もできん」

「千雨さん…」

「甘えるな、助言は終わりだ」

そう言って私は話を打ち切った。

 

 

 

そして翌朝…ラカンのおっさんとネギの指導の調整をしていると…

「どうした、チサメ嬢ちゃん、ハカセ嬢ちゃんと喧嘩でもしたのか?」

「イヤ…してねぇけど…どうしたんだよ、おっさん」

「色恋で悩んでいる匂いがプンプンしているからな、今のチサメ嬢ちゃん…って事は坊主に何かあったか」

「あ…いや…その」

「おっ…図星か?どうした?何があった?おじさんに聞かせて見ろよ」

…せまり方はキモいがまあこれでもネギの師匠だ知っておいてもよかろう…と思ったのが間違いだった。

 

「よぉ、ぼーず告られたんだって!?モテる男はつれぇな、オイ、ワッハッハッハ」

と、おっさんは事情を聴くなりネギの下に向かうと、そう言って見せやがった。

「ラ…ラカンさん!?」

「写真も見せてもらったぜ、アコちゃんねぇ…可愛いじゃねぇか」

「ち、千雨さん、喋っちゃったんですか?」

「…すまん…このおっさんそっちの方も鋭くてな…その…問い詰められて、お前の師匠の一人だしと思ってつい…色恋は私も専門じゃねぇし」

顔を真っ赤にするネギに申し訳ないとそんな弁明をしていると

「おお~~っ!?なんだこりゃ、8人もいるじゃねぇか。なんで言わなかった、このエロガキ」

と、おっさんはネギから仮契約カードをスリ取っていた。

「ああっ?僕のパクティオーカード…いつの間に」

「可愛い子ばっかじゃねぇかよ、オイ。やるねぇ~お、この二人は昨日の子か。正反対の石頭かと思いきやさすが奴の息子だぜ。で、オイ、どの子が本命なんだよ?」

「何の話ですかっ」

気づけばおっさんはそんな話を始めていた…まあある意味この対応のがネギにはあっているかもしれねぇ…ってあの中に、私のカードもあるじゃねぇか!?

「これか!?この子か!?それともこいつか!?おおっ!?この子かぁー顔赤くなったぞぉ?」

「なっ、ちちちちがいますよ、僕そんなっ」

と、のどかのカードを掲げてそんなやり取りをしている…と

「ってオイ…コレチサメ嬢ちゃんじゃねぇか…えっ…どういうことだよ、オイ」

「やかましい、諸事情あって聡美を助ける為に仮契約したんだよッ」

といらん事をぬかすおっさんに私は回し蹴りをかまし、その隙にネギはパクティオーカードを回収していた。

 

「さて…『暗き夜の型』いってみろ、明日からいよいよ祭りだ、見といてやるぜ」

散々騒いで、やっと修業が始まる…とはいえ、場所柄大した事はできないが。

「ハイ」

そう答えてネギは暗き夜の型を取る…出力はともかく、安定性に欠けるな…やっぱり呑まれる心配がぬぐえないと評価せざるを得ない…まあすぐにどうこうなると言うほど不安定でもないが。

「ダメだダメだ!!てんでなっちゃいねーぞ、やはり一か月じゃあさすがの天才少年でも無理だったか。不安定すぎるぜ、実戦じゃまだ使えねーな」

とのおっさんの言葉にネギの纏う闇が乱れる…そー言う所だな、主に足りてないのは。

「おおっと、心を乱すんじゃねぇぜ。くっくっく、…しかしまあ、問題山積みで大変だな、ぼーず、告白のコトやら、借金のコトやら、皆の安全のコトやら、謎の敵のコトやら…『お姫様』のコトやら」

と、おっさんはいつの間にかまたスっていたアスナとの仮契約カードを掲げた。

「お姫様…と言うのはアスナさんの事ですか?」

「あの薬は俺様の指示どおり飲ませたんだろ?なら安心だ、この問題は解決だぜ」

「ラカンさん!そういうコトじゃなくて…」

「今のお前の目標は全員の無事帰還だろ?だったらこれ以上は知らなくていい」

おうおう…煽るねぇ…大方情報をちらつかせつつネギを揺さぶって安定性を見ているんだろうが。

「誤魔化さないでください!!アスナさんが…父さんやこの世界とどんな関係があるって言うんですか!?」

関係…関係ねぇ…?どんな秘密が眠っていてもおかしくはねぇと思うぞ?アスナには。

「今まで本当に気づかなかったのか?あの子の特異さに…魔法無効化という超希少特殊能力…両親の不在…近衛家・タカミチとの幼少からの付き合い・保護…お利口なお前さんが少しも不思議に思わなかったと?」

「ラカンさん!」

と、ネギはついに怒気交じりに叫び、型が完全に乱れた。

「ネギ先生ーッ!!ネギ先生ッ」

その時、相坂がそう叫びながら依り代の人形で飛び込んできた。

「さよさんっ!?」

「ハイッさよですぅ〜っ本屋さんが大変なんです、仲間皆の動きをアーティファクトで追ってた朝倉さんから緊急連絡で…!」

「えっ」

まずい事になった…かな?

「本屋さんが仲間とココに向かっていたんですが、西50キロの地点で強力な賞金稼ぎ集団に襲われて!!」

「助けに行かなきゃ」

と、相坂の言葉にネギがはやる。

「距離的に杖か箒が欲しい所だな」

行くしかないのであるが、ネギや私でも虚空瞬動でそれだけ跳び続けるのは骨である…相当に消耗するほどに。

「そうか…僕の杖もあの時以来行方不明で…」

「が…行くしかねぇか…走れねぇ距離でもない」

と、覚悟を決めた時…

「足ならあるよーっ!!!」

と、空から声が降って来た。

「ヤッホーネギくぅーん」

見上げるとそこには茶々丸、朝倉、クー、ハルナがいた…無事だったのか、ハルナめ

「ハルナさん!!」

「オイオイ、どうしたんだよその舟は!?」

「中古品、買っちゃった。金魚型ーカワイイしょ。いやあーこっち来てからこの溢れる才能で一儲けしちゃってね」

と、言うハルナの肩からひょっこりとカモも顔を出す。

「ネギ坊主!」

「古老師!!」

「これをっ」

と、クーが包みを解いて投げてよこした…それはネギの杖で、杖の上にカモでシュタッと飛び移ってくる。

「僕の杖!!」

「おうよ」

「カモ君!!」

「俺っちが探し当てといてやったんだぜ、感謝しろよ兄貴」

と、カモがどや顔をする。

「先行ってて!!ネギ君」

「私達も後から追います!!」

と、朝倉と茶々丸。

「ハイ!!」

「オイ、ぼーず!…使うのか?」

「ハイ!」

そう答えるネギにローブを渡してやる…

「使い過ぎに気をつけろよ、今のお前じゃ…呑みこまれるぞ」

「…大丈夫です」

まあ、確かに、まだ決着がついていない程度の賞金稼ぎであれば大丈夫だろう…が

「敵は賞金稼ぎを専門とする強力なプロフェッショナル集団の様です、事態は急を要します…お気をつけて」

「わかりました!」

「ネギ!」

「いってきます!!千雨さん」

張り切りすぎるなよ、そう言おうとしたのを遮ってネギは飛び出して行ってしまった。

「ったく…」

「私達も行くよ!乗って!千雨ちゃん!」

と、朝倉が手を伸ばす。

「私はいらねーだろ、待っているから行ってこい」

「え、でも」

「ネギだけで十分だ…どーしようもなくなったら呼べ、跳んでいくから」

「…りょーかい、その判断、信じるよ」

と、ハルナの舟はネギを追って西へ飛んでいった。

 

 

 

「で、おっさん…ネギの闇の魔法、どれくらい持つと思う?」

修行の合間に食べようと持ってきていた饅頭をパクつきながら私は問う。

「…アクシデントが無けりゃあ拳闘大会位はよゆーだろうがな、どっちの意味でも」

と、おっさんもキセルを吹かしながら答える。

「…フェイト・アーウェルンクス達の相手となるときついか…いろんな意味で」

「そうだな…坊主は相性が良すぎるからな…そしてアーウェルンクスが俺の思っている通りの相手だとすればまだ届かねぇな…無論嬢ちゃんも…だが戦う必要もあるまい?」

と、おっさんは先ほどネギをあおっていた時と同じ笑顔で答えた。

「イヤ…ゲート周辺であいつらは何かやらかす可能性がある」

「根拠はあるのか」

「…私達の概算が正しければ世界中のゲートポートを一つないし少数残して破壊した場合、適切に手を加えれば魔力の対流により、巨大な魔力だまりが残ったゲート近くで一時的に発生するはずだ…例のテロがそれを狙ってのモノだとすれば…」

「…ゲートを狙うぼーずや嬢ちゃんたちとかち合う…と…証拠はあるか?」

「一応、ハッキングした連合の気象観測データの魔力対流は異常値…という名の私の概算の範囲で動いているな…ただ、その先と魔力だまりの発生時期は…微妙だ…オスティアの魔力乱流を計算・観測しきれていない」

「了解…一応俺も探ってはみる…坊主にはこの事は?」

「もちろん伝えてあるが…懸案事項の一つ程度として、だな…なんか心当たりはあるか?」

「ん?100万」

「りょーかい、話す気ねぇと」

「ってこった、まあ場合によっちゃ気が向けば見送りくらい行ってやるよ」

そしておっさんは再びパイプを吹かし始めた。

 

 

 

「ネギッ」

パルの舟が帰って来たかと思うと、アスナがネギに呼び掛ける。

「え」

「へ?じゃないわよ!さっきのアレ、ちゃんと説明してもらうわよ!」

と、まくし立て始めたアスナの言葉を聞いていると、どうやらネギのマギア・エレベアを見てその見た目の悪さに説明を求めているらしい。

「ええっと…あれは闇の魔法って言う技で…」

「や…闇の魔法ですってー!?なによ、そのいかにも悪い魔法使いが使いそうなのは!?」

まあ、間違っちゃいないな、元々はマスター…エヴァの固有技能だし。

「は、はい、それは…その…」

「おうよ、『マギア・エレベア』な。俺が教えた」

口ごもるネギとは対照的に、ラカンのおっさんが自慢げにそうのたまう。

「ってああーっ、またアンタね、ヘンタイっ、ネギに何教えてんのよ!ああ、もーっちょっと私が目を離すとすぐこれなんだからっ」

と、アスナがわめき始める…私も教えた面子に入っているんだが…な?

「ダメよダメダメ、絶対ダメーッ、使用禁止!封印よ、封印!」

「ええっ」

「あんな体に悪そうなものもう使っちゃだめーっ」

「そ、そんなーアスナさ…」

…体に悪いのは否定しないが、全否定は無かろうに…まあ人間として天寿を全うしたければ封印すべきではあるが。

「あーコラ、待て待てアスナ、少し落ち着け」

「千雨ちゃん…」

「それは、そいつ自身が選んだ事だ、お前達…いや、私も含めて仲間全員を守る為にな。

そいつなりに、死ぬほど悩んで出した結論だよ。そーやってお前に怒られんだろーってのも考えた上でな。

だからな、そう頭ごなしに否定しないでそこんとこも汲んでやってくんねーか」

「う…そーゆーつもりで言ったんじゃ…で、でも…さー闇の魔法なんて言ったらやっぱりその…副作用とかあるでしょ?」

「それは…」

勿論ある、そう言おうとしたときにネギが割り込む。

「大丈夫です。マギア・エレベアはその昔、マスターが編み出してマスター自身が使っていた技法です」

「へ…あー…エヴァちゃん…」

「マスターが何百年も使ってた技だから安全は保証済みです。で、ですからこの技に危険は…?」

そして大ウソもいい所を並べ立てるネギ…にアスナが歩み寄り…

 

もぎゅっ

 

ネギの口に指を突っ込んで横に引っ張った。

「嘘つき…危険なんでしょ、ホントは…お子ちゃまが嘘ついてもすぐわかるんだから…でしょう?千雨ちゃん」

「ああ、マスターのスキルだってのは本当だがそれ以外は大ウソもいい所だな…危険だと習得前に私も警告したくらいだ」

との私の言葉にアスナは深くため息をついた。

「あああの、アスナさん、それはその…」

「…いいわよ」

「え?」

「忘れてた、あんたがどんだけ無茶してもついてくって決めたんだった」

「え…」

「ただし!あんたがみんなを守りたいように、私達もあんたを守りたいのよ。

アンタが私達を守るように、アンタがピンチになったら私達だって地獄の底までアンタを助けに行く!いいわね!?覚悟しなさいよ!」

そう、アスナはネギに宣言した。

「ハ…ハイッ!」

「言うねーアスナーッ」

「さっすが部長!」

「ウチらもがんばるえー」

その宣言に、みんなは大いに沸くのであった。

そしてこの日はしばらくはしゃいだ後に軽く打ち合わせを済ませて解散ということになった。

 

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