激しい雨に濡れる雑木林、枝がその勢いにひしゃげ折れ、羽虫は雨粒に体を弱めている。陰気臭い暗がりが、土砂降りのお陰でさらに曇って見える。
そこには泥に草鞋を沈ませた浪人と、裸足に素手の男の二人が、何十という兵士や野党の集団に囲まれていた。
無謀な事に素手の男は嗤いながら拳を構え、浪人の方は刀を抜いて気の違った眼を侍達に向けている。
雨粒が泥を幾度も叩き、液状の大地を穿っては元に戻すのを繰り返している。様々な武器を構えた兵士達は、しかし数の利に自惚れる事なく慎重に二人との距離を詰めていた。
すると、素手の男が泥まみれの水溜りを蹴って、雨粒を揺らして敵陣の中に躍り出る。無手の男に斬りかかった侍達の頭が、男の拳が眼にも止まらぬ速さで瞬いた瞬間に、骨ごと潰れた。
浪人は一歩踏み出して、大斧を振り上げる巨漢の首に刀を躊躇なく突き刺すと、そのまま力を入れて肩の上に乗り上げ、横一文字に肉を斬り裂いた。舞う鮮血が辺り一面を朱に染め、浪人の素早さに右往左往していた侍達の視界を奪う。彼は肩を踏み台に四人の真上に飛び上がると、腰のもう片方の刀を抜いて前の二人の首に刀を振り下ろし、着地したと同時にその後ろの二人の腹を斬り上げた。
垂れ流れる臓物に眼もくれず、浪人は倒れゆく死体を、目の前で槍を構えた僧兵に目がけて蹴飛ばした。飛び散った血で怯む僧兵、浪人は隙を逃さず数歩踏み込んで刀で首を突き、そのまま斬り伏せる。浪人の後ろから斬りかかろうとする侍の雄叫びが、骨の砕ける音と共に止んだ。
浪人が振り返れば、男が赤く染めた拳を構えている。浪人はすぐに前に向き直り、血を払って死体から刀を拾い腰に差す。
僧兵が三人、太刀を持った野党が二人、円になって浪人と男を囲み、同時に斬りかかった。浪人は躊躇なく野党二人の腹に目がけて両手の刀を振りかぶると、男が猿のような身のこなしで刀の上に一瞬だけ飛び乗った。浪人が渾身の力で野党を斬り伏せようとする力を土台に、男が僧兵達の真上を跳び、二人の頭を瞬時に蹴り砕く。そのまま残った一人の槍の上に飛び乗ると、相手が槍から手を離すよりも速く指で眼を深く突いた。そこから即座に指を抜くと、悶える僧兵の頭に回し蹴りを叩き込む。
浪人は巨漢の背骨ごと横に斬り伏せ、雨の中を舞う臓腑に恐れを抱く事なく前に踏み出し、体を真っ赤に染め上げながら、野党の後ろで身を震わせている侍達の頭を斬り飛ばす。
二匹の鬼が血走った眼で一心不乱に人を斬り殴り、殺す。黄ばんだ水と小便が忙しなく暴れ回る混沌の中では、敵方は悲鳴をあげるよりも速く死に絶え、臓腑と脳漿が雨よりも激しく林の間に振り降りる。
木陰から毒矢を構えている兵に気付き、男が小石を弾丸のような速さで飛ばすと、兵士の頭にぽっかりと穴が空き、そのまま死体となって倒れ込む。穴に雨水が溜まり、血と共に溢れる。しかし、男は死人の事など捨て置いて、嬉しそうな顔つきで三日月のように口を歪め、侍達の頭蓋を殴り砕く。
目の前に飛び込んで来た二人の侍が、学ばずに斬りかかる。男は当然のように素早く回し蹴りを放って刀を砕くが、侍達はそれを見越していたかのような身のこなしで強引に男を羽交い締めにする。男は離れる為に相手の足を踏み砕くが、覚悟を決めた二人は動かない。その代わり、その更に後ろから来た僧兵が二人を道連れに槍を刺そうと距離を詰めて来た。覚悟に満ちた顔、充血した侍達の眼を見て、男は賞賛するように笑いかける。
彼は焦る素振りも見せずに片方の侍の服を掴み、懐に潜り込んで肩の逆関節を決めてから、流れるように背負い投げを決めた。投げられた衝撃で侍が手を離した瞬間に、もう片方の敵の股間を蹴ってから、両目を突いて一度指を抜き、拳を叩き込む。向かってくる槍をすんでの所で躱し、柄の部分を掴んで膝で折る。刃のある方で倒れた侍の頭を突くと、すぐさま僧兵の方に向き直る。僧兵が脇差しを抜こうとすると、男はその柄を足で抑えて押し戻し、柄に体重を乗せたまま飛び上がって、僧兵の頭を蹴り砕いた。
浪人は六人ほどの集団の中に滑り込むように身を忍ばせ、両の手の刀で一気に全員の胴を薙ぐ。肉の斬れ目から流麗に血が迸り、剥がれ落ちた皮が生々しく泥の上に浮かぶ。浪人は表に晒された相手の肋骨を刀の柄で思いきり殴りつけ、痛みに嗚咽をあげて倒れ込んだ敵の頭を鋒で貫いた。刀身をほんの少し揺らして相手の絶命を確認すると、それからゆっくりと刀を抜いて、幾度斬っても数の減らない集団の中に躊躇なくその身を投じていく。
手前の相手が刀を振り下ろすよりも速く、脇腹に刃を走らせる。その隙を突こうと僧兵と小太刀を持った野党が浪人の首の付け根と腹めがけて獲物を振るうが、彼は器用に体を細めて二人の武器の隙間に入り、もう片方の刃を振って首を同時に裂く。すると、少し離れた後方の兵士が、火縄銃を浪人に向けて引き金を振り絞る。
火薬が爆ぜて銃口から鉄砲玉が容赦なく浪人の顔に飛ぶ。しかし、彼はそれを反射で躱し、弾が頬を掠めた。兵士は焦りと恐怖に肩を震わすが、隣の装填係から大声と共に装填済みの火縄を手渡されると、すぐさま正気に戻って構えの姿勢を再び取った。
だが、泥の上だと言うのに鼠のような速さで地の上を駆け抜けた浪人は、兵士が引き金に掛けた指に刀を投げて正確に斬り飛ばす。もう片方で装填係の首を裂き、戸惑う火縄兵の首も即座に刎ねた。片手が空いたのを好機と見た数人が、半狂乱で彼の腕に刀を振り回す。
すると浪人は最初の一人の刀を噛んで掴む。小さく頬が斬れようとも噛んで離さず、即座に片手の刀を翻して相手の腕を斬り落とした。そのまま口に掴んだ刀を、斬り落とした腕から抜き取ると、後ろから走りこんできた三人の猛撃を、片手の刀一本で受け止めた。それから空いた手で口の刀を掴むと、三人の手首を斬り飛ばす。すぐさま斬り返し、首の肉を裂き千切った。
目の前で倒れ伏そうとする死体を死角に、死体ごと後ろの僧兵が槍を突く。手首を失った兵の胴を突き破って槍が飛び込んだが、浪人は反射で腰を捻って背中の皮を抉らせた。そのまま体を回転させて、兵士の胴ごと後ろの僧兵を斬る。死体一つ隔てた分、斬り込みが浅かったようで、まだ僧兵の激しい呼吸音が聞こえる。浪人は躊躇なく刀を捨てて死体の胴の斬れ目に手を突っ込み、後ろの僧兵の襟を掴んで引きつけ、片手で今度こそ頭に刀を突き刺した。
男と浪人は敵の処理をすませると、ほぼ同時に敵の群体の中に身を投げた。怯える兵士達を次々と斬り伏せ、殴り潰す。男は浪人の真後ろの侍の頭を殴り砕き、浪人は男の背後の鉈持ちを鎖骨ごと斬り裂いた。互いの死角を縫うようにして、敵の急所に獲物を的確に叩き込んでいく。
矢継ぎ早に殺しては死体を地に重ね、肉が叩き潰れる渇いた音と、鉄の弾ける鈍い音が断続的に響き渡る。
首が躍り血が舞って、臓腑が跳ねて骨が崩れる。病人の糞便のような色の雨水が眼を濡らし、深く傷に染み込もうとも、鬼共の手は休まる暇を知らず、それどころか早まるばかり。鍛冶師よりも正確に、芸者よりも優美に、浮浪者よりも穢らわしく、暴れ牛よりも野蛮に、人を砕いて割って斬って殺していた。
鬼の眼からは絶えず歓喜が覗いている。
逃げ惑う者を後ろから斬り殺す。命乞いをする者のみぞおちに指を内臓まで突き立てて殺す。戦意を失った者の踵を刎ねて舌を削ぐ。気が狂った者の首を貫手で抉る。
この世の遍く生き物に訪れる平等な死が、この場に限っては理不尽の概念としてしか映らない。
死と苦痛を恐れてどれだけ叫声や悲鳴を上げようとも、汚泥のような雨の音に掻き消されていく。
残ったのは、まさしく死屍累々。屍肉をついばむ鴉すら、そこに居る事を拒むような場所と化した。泥水に顔を浸した屍の口に、血に塗れた糞便が入り込む。蛆虫がその中で、死者の肉に噛みつきながら溺れていた。
中央には幽鬼のような人斬りと、戦鬼のような人殺しが立っていた。
二人はお互いに眼を合わせ、何を言うでもなく獲物を構える。一人は拳を、一人は剣を。
刀身に滴る血を雨が洗い落とし、自然と人を斬る。
すると、ほんの少し遠くの木陰から、鎧を着た武者格好の男が両手を高く上げてやって来た。顔に濃い髭を生やし、激しい雨に晒されながらも豪胆な笑顔を浮かべて口を開いた。
「いやはや、凄まじい戦い振りであった。さぞ、名のある御仁であるのだろう。その方等、名を名乗るが良い」
二人は黙ったまま、武者を見つめる。すると、武者は豪快に笑い声を上げ、それからさらに話を続けた。
「なに、これから死にゆく者に名乗る名などなかろうさ。其方等の考えは至極当然、冥土になぞ土産を持って行って、何がどうなると言うのか」
浪人は傷に沁みた水滴が膿となって垂れ流れるのを眺めながら、相手の出方を待ち続けている。
武者は二人を見据えて、更に声を張り上げた。
「この者達は私の手の者であったが、これを見事に二人のみで打ち破るなど、人の所業ではあるまい。まさしく
そう言って武者は腹の鎧を脱ぎ捨てて脇差しを抜くと、神妙な面持ちで膝をついた。
「本物の武士であるなら、ここで玉砕でもかけるべきだが……あいにく、我が配下達の前で無様な死に様は晒せぬのだ。敗残者の身でありながら、其方等に頼むのは気が引けるが……介錯を願いたい」
覚悟を決めた武者が腹に刃を突き立てるよりも速く、何食わぬ顔で男が頭に蹴りを叩き込み、浪人は蹴りとは逆方向に刀を振って武者の首を刎ねた。ひしゃげた武者の頭が、林の向こうに吹き飛ぶ。
再び、お互いに向き直る。
男が、口を開いた。
「邪魔、消えたな」
浪人は黙ったまま、両の刀を横に広げて構える。
男は嗤って左拳を前に出し、右の掌を開いて肩の前に構えた。
合図の音は何もない。風の音すら、雨にかき消される。黄と茶が混ざった地面に両の足を沈ませ、赤黒く滲む傷口に雨粒が降り落ちる。
刹那、拳と剣が瞬いた。
羅刹が二匹、歓びに満ちた眼を剥いて、互いの命を奪わんとする。
浪人は男の顔を目がけて鋒を突き続け、男が頬に刃を掠めながらもそれを紙一重で躱している。
浪人が刀を深く突いた瞬間に、それを躱した男が懐に潜り込むが、浪人はそれを見越してもう片方の刀を薙いだ。男は地面を勢いよく蹴って刃が顔を斬り飛ばすよりも速く後方に飛び、彼の前髪を鋒が削いだ。浪人は男を逃すまいと数歩踏み込んで、今度は先ほど突いた刀を薙ぎ払う。
しかし、男はその刀を両の掌で掴み、そのまま渾身の力を入れて砕き折った。刀の柄を持った浪人の手に小さく回し蹴りを叩き込むが、相手は蹴りが当たるよりも速く刀を捨てて腕を引っ込めた。
今度は男の方が前に踏み込んで、浪人の眼に指を突き出す。彼はそれを見切って躱し、空いた手で刀を腰から即座に抜いて、踏み込んで来た男の胴を薙ぐ。
しかし、男は踏み込んだ力でそのまま地面から跳ね、羽のような身のこなしで飛び上がって刀を避けた。そのまま浪人の頭を蹴り飛ばす。浪人は蹴られながら首を捻って衝撃を受け流し、すぐさま刀を斬り返した。男も避けようと身を捻るが、空中で上手く態勢が取れず、耳の先が削げ落ちて、肩口に傷を負う。
着地すると男は即座に後ろに跳ね逃げ、浪人も蹴りの衝撃に堪える為に追撃の手を休めた。
男は息を吐いてから肩の血に触れて舐め、嗤う。
浪人は顎を噛み合わせながら舌を動かし、血の混じった唾を吐いた。視線は依然、相手から離れない。奮い立つ様子はあれど、怯む様子は毛ほども無く、両者は先程と変わらぬ勢いで互いに踏み込んだ。
浪人が肩の傷口に片手の刀を振るうと、男が拳で刀身を横から叩き砕いた。浪人は反射で柄を離して刀を捨て、地面に刺さっている野党の刀に躊躇なく手を付け、そのまま脇腹に向かって斬り上げた。男はその刀身も横から蹴り砕き、相手が斬り返すよりも速く、もう片方の刀を持った手に拳を叩き込もうとする。しかし、浪人はそれを見越して、飛んでくる拳に硬い柄の下部を叩き付ける。鈍い音が響き、柄が歪にひしゃげるが、拳からも血が流れた。すると、浪人は地面の死体に突き刺さった次の刀を拾い、凄まじい速さで胴を薙いだ。刃が腹に斬り込むが、男は凄まじい形相で腹の筋肉と腕に力を込め、刀を抱えて止めてみせた。
驚きに眼を見開く浪人の顔に、間髪入れず拳を叩き込む。浪人はすんでの所でそれを避けるが、男は空振った手で浪人の後ろの髪を掴み、相手の額を自分の頭に思いきり叩きつけた。浪人の意識が一瞬だけ飛び、その瞬間に男は刃から身を外し、そのまま浪人を蹴り飛ばす。腹の傷のせいで殺す程に威力は足らなかったが、大きく後方に吹き飛ばした。
浪人は頭から夥しい量の血を流しながらも、刀を支えになんとか立ち上がる。
男は腹を抱えて血を抑え、まだ嗤う。
今度は浪人も口に笑みを滲ませ、二人は糸が切れたようにしきり野蛮な笑い声をあげた。頭から血を流して笑う浪人は、さしずめ夜叉だ。
対して傷だらけで哮り吠える男は、まるで餓鬼のよう。
浪人は片方の刀を腰に収め、もう片方の刀を握り込む。男も覚悟を決めたように脇腹から手を離し、構え込む。
今度はどちらも、先程よりも速く、強く踏み込んだ。
浪人が目にも留まらぬ速さで、男の頭に突きを入れた。男は頰を抉り斬られながらもそれを躱し、今度は避けた拍子に前蹴りを叩き込む。
すると、浪人は事前に空けていた片手で腰の脇差しを抜き、その刀身で蹴りを防ごうとした。
が、
男は臆する事なく、刃ごと浪人の肋骨を蹴り砕いた。足裏にぱっくりと血の線が刻まれるが、男の笑顔は一層濃くなっていく。
浪人の脇腹には砕けた刃の破片が刺さり、肋骨部分は不自然に崩れた。苦悶に顔を歪ませるが、それでも雄叫びをあげ、突いた刀を男の胴に薙ぎ払った。しかし男は片足だけで再び跳ね、刃の死線をすり抜ける。男も流石に着地には失敗し、濁った水溜りに飛沫を立てて倒れ込む。浪人は脇を抱えて膝をつき、口から血を流していた。
男の足裏の裂け目からは剥き出しの骨が覗き、水溜りの中にどす黒い紅が滲んでいた。
満身創痍の二人は、息は荒くとも眼は死んでいない。男は身を翻して片足を引きずりながら立ち上がる。恐ろしい形をした片足を地面に杭のように突き立てている。
浪人は刀を両方とも地面に突き立て、歯が砕けるほど噛み締めながら立ち上がる。それから今度こそ一本の刀を手に取って、両手で握り込み、男に構えた。
男も拳を構え、嗤って、雄叫びをあげる。
浪人も剣を構え、眼を剥いて、叫び込む。
雨粒が叫びに揺れ響き、その殺気に林が騒ついた。
浪人が瞬時に間合いに入って正面から刀を振り下ろすが、在ろう事か男は傷など物ともせずに両足を動かして横に避けた。それでも浪人は止まらず、振り下ろした刀は雷のような速さで横の男に跳ね、再び胴を薙ごうとする。しかし、男はそこから刀の方に踏み込み、間合いを詰めきって深く斬られる事を防いだ。間合いが詰まった事で刀は男を浅く斬りつけても、致命傷になる程の傷は負わせられない。
至近距離から今度こそ男が浪人の顔に手を伸ばし、眼を指で突いた。
だが、
浪人は怯まない。それどころか刺さった指を眼球に抉り込ませながら、刀を押し込む為に間合いをさらに詰めた。ぐちゃり、と嫌な音がして、浪人の足が大地を踏み込む。男の胴に、赤い線が閃いた。
振り切れた刀には、血と肉が纏わり付いている。
呆然とした表情で浪人を見た男は、狂った事に最期の時まで笑顔を浮かべた。しかし、今度の笑みは鬼のような笑みではなく、憑き物が取れたような屈託の無い物だった。
ゆらり、と。幽霊のように体を揺らして、鮮血と共に倒れ伏す。眼球に突き刺さった指が抜ける。
死にゆく身で、生ける鬼に言葉を掛ける。
「…た……のし…かっ…た……な」
「……ああ…」
そして、男は動かなくなった。
そこには正真正銘、一匹の修羅が立ち尽くすばかり。凄惨な地獄絵図の中央で、得た物は栄光でも愛でも金でも無い。ただ、溺れるほどの血に染まった、歓喜と充足であった。
雨は依然降り続けている。死体にたかる蛆虫の上を蠅が飛び、雨粒がそれを叩き落とす。屍肉が泥の上にまどろみ、林の枝が無造作に揺れる。
何も言わず、何の表情も浮かべず、修羅は今にも消え入りそうな灯火のように、獣道の先へと消えて行った。
雨が泥と血を洗い流し、それらは地に染み込んで、やがて川への道を辿る。
後には刀と屍だけが残り、その様はまさしく、墓場と呼ぶに相応しかった。