サポートアイテム職人出久くん   作:トロント

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かっちゃんをがっつりイジメる話
かっちゃんがひざまづいた山は雪山です


No.9偉大なる実験動物

ガキの頃、俺はいわゆるやろうと思えばできるヤツで、個性が発現してからは輪をかけて横暴な態度を取るようになっていた

 

「勝己スゲー!超派手な個性じゃん!」

 

「将来はヒーローね!」

 

周りの奴らも俺を褒め称えた

 

「かっちゃんすごいね!僕にも個性が早くでないかな?」

 

「お前に出てもどうせ俺以下だろ!」

 

そして近くにはわかりやすい俺以下がいた

 

「出久のヤツ無個性だってよ!」

 

「ダッセーの!」

 

そして俺以下は実在した

そして小学校に入った頃

 

「かっちゃん!!」

 

「なんだ?役立たずのデクノボーが俺になんの用だ?」

 

そいつは大人くらいのロボットを連れてきて

 

「ボクの作ったロボットと勝負してよ!ボクが勝ったらもうほかの人をいじめるのはやめて!」

 

こんなナメくさったことをほざきやがった

 

「良いぜ!受けて立つ!デクの作ったロボットなんか一発で粉微塵だ!」

 

………

 

「えっ、お前らそんな感じだったの?」

 

「今の様子からは想像もつかないな…」

 

「まぁ…あの時はガキ特有の万能感?つうか優越感に浸りながら生きてたんだよ」

 

「幼稚園の先生が褒めたのがターニングポイントだったよね」

 

「話を戻すぞ」

 

………

 

「くっそー!!デクの作ったロボットなんかに!!」

 

早い話が俺は負けた

悔しくて悔しくて何度も何度も繰り返し挑んだ、でも挑むたびにそいつはどんどん強くなって

 

「今度は全身アーマーで固めたよ!」

 

「動きが遅せぇ!!」

 

「エアガンを使えるようにしたよ!」

 

「爆破で弾けば無意味だ!!」

 

「合体して巨大ロボになるようにしたよ!」

 

「お前らも協力しろ!!」

 

結局そいつに勝てたのは

 

「勝ったァ!!」

 

三年生の冬休みが終わる頃だった、今でも覚えてる

 

「かっちゃんすごいね…まさかガーディアンを倒しちゃうなんて…」

 

「くっそぉ…デクの作ったロボットなんかに…デクなんかに…俺は…」

 

「かっちゃん…」

 

「俺は最強で…個性も強くて…無個性なのに…デクのくせに…」

 

俺は勝ったはずなのに悔しかった、冬の寒さで動きが遅くなったロボットを落とし穴に埋めて頭に爆破を浴びせまくってようやく機能停止できただけで勝ったなんてお世辞にも言えない勝利だった

 

「うぁ…ああ…」

 

悔しくて悔しくて、涙が出て止まらなかった、俺は最強でもなんでもなかった…ただ周りを押し付けて良い気になっていただけだったってその時にようやく気付いたのだった

 

「かっちゃん…負けちゃったけどもかっちゃんの個性はきっとヒーローになるための個性だよ!かっちゃんがヒーローになりたいって言うならボクは全力でサポートするよ!」

 

「デクぅ…いや、出久!

今までゴメン!その力を俺に貸してくれ!もう誰もいじめたりなんかしない!俺は最強のヒーローになりたい!!」

 

………

 

「まぁこんな感じだな、なんかハズいなガキの頃の話をするって」

 

「はー今の話聞いたらなんかアツくなってきたな!!もう一回やろうぜ!!」

 

「うん!俺も同じ気持ちだ切島くん!ところで爆豪くんが幼い時に緑谷くんを呼んでいた『デク』と言うのは…」

 

「あー…こいつの名前『出る』に『久しい』って書いて『イズク』って読むんだけどな、ほら読み変えたらな?」

 

「なるほど!『出久(デク)」か!」

 

「しかし、木偶の坊という言葉を想起されるあまりよろしくない言葉だな…」

 

「でもさ、デクスターって言うスラングもあるし、あだ名ってこれしかつけられたことないからできれば気軽にデクって読んでもらえると嬉しいな」

 

「よし!じゃあオレはデクって気軽に呼ばせてもらうぜ!」

 

「じゃあ俺も、よろしくな!デクくん!」

 

「俺はもう意地でもデクなんて呼ばねえからな!!」

 

そしてその数秒後にまた出久のガトリングガンがぶっ放されて切島を盾にして接近した飯田にガトリングガンは弾かれた

明日からは普通の授業が始まる、絶対にトップになってやる…!!

 

「んで?具体的にどんな風にモルモットにされたわけ?」

 

「着るだけで全身複雑骨折するパワードスーツを装着させられたりエネルギー弾を発射するガラケーに撃たれたり、腰につけるだけで腹が減らなくなるエネルギーパックをつけられた時は3日後に脳が夢遊病を発症して台所で生米を貪ってた…らしい、これ全部病院のベッドの上で発覚したから俺も詳しくは知らない始末だ」

 

「エグいなデク!!」

 

「もしかして俺達も同じようにモルモットにする気なのでは…いや!それこそが爆豪くんの強さの秘密ならば喜んでモルモットになろう!」

 

「いやー…ごめんねかっちゃん!」

 

うん、俺の代わりにモルモットになるやつが増えるのはありがたい

これで負担が減るといいんだが…

 

「これからは3倍動かないとね!」

 

どうやら無理みたいだな、期待してなかったけど。




ガーディアンは仮面ライダービルドに登場した人形ロボットです
デクなんてあだ名があるならデクスターとのダブルミーニングだとずっと思ってました
そんなことありませんでした。
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