アズールレーン ―あの素晴らしい海をもう一度、です― 作:ブロックONE
指揮官。
それはこのアズールレーンの母港において、かKAN-SENたちを束ねる存在。
それは、あなたもそうかもしれない。
"あの素晴らしい海をもう一度、です。"においては、いつも企画中にKAN-SENたちの奇行に対して苦笑いしながらも見守っているあの人がそうである。
セイレーンに拐われたり、時に半裸スパッツ、時に海面を人間の癖に滑走するシーンも、何とこの人物なのだ。
…どちらも奇行をやっていることには変わらない。
しかし、平時では比較的苦労人側(であるはず)である。
さて、今回は母港にて勤務中である、その"指揮官"が新たなる伝説を築こうとする瞬間をお見せしよう。
(指)暇。
見るからに暇そうな様子の指揮官。それもそのはず、連続したイベント(作戦)が片付き、報告書を確認するのもやっと終わったのだ。束の間の休息……
…と、思われたが!?
「指揮官様~」
(赤)参上。
何処からともなく音もなく、執務室にやってきた赤城。腕章には秘書艦と記されている。
「そうですわねぇ…3-4、ええ、今でも覚えてますわ…」
指揮官はこの日赤城と初めて出会った時のことを振り返っていた。
「そうそう!着任早々、真っ先に加賀と一緒に寮舎にぶち込まれましたわねぇ…レベリングってやつで」
冗談半分に語る赤城。
苦笑いしながら頷く指揮官。
「危うく封印されるものかと!じょ、冗談ですよ!もう指揮官様ったらぁ♪」
赤城はどんどん接近すると感覚を開ける。指揮官は見るからにロックオンされ逃げ惑う戦闘機のようであった…!
そして、暫くすると。
「Zzz…」
(赤)寝。
どうやら指揮官の隣で寝てしまったようだ。
余程の安心感か、それとも、イベントで酷使された分の疲労か…?
どちらにしろ、良い寝顔である。
するとここで指揮官は……
(指)視。
指揮官は、赤城が寝ているのを良いことに尻尾を触り出した。
ふさふさの毛並みの九つの尻尾。
普段は気にしないようにしていたが、どうしても気になってしまっていた。
手触りは良さそうである…!
そして…
ここで、なんと尻尾のにおいを嗅ぎ出した!!
「ゲフッゲフッ…」
(指)噎!!!
勢いよく嗅いだのか、それとも凄まじい獣臭か、噎せ返る指揮官。
すると…
(加)覗。
赤城の暴走に備えてか、加賀が執務室に顔を見せた。
(指)(加)固。
指揮官の見るからにヤバイ性癖を爆発している場面を目にした艦船と、見られて固まる指揮官の図が。
暫く目線が合い続ける。
その間も、赤城の尻尾を鼻にくっつけたまま。
すると、加賀は執務室の扉をそっ閉じするかと思われたが…
(私のもキメてみるか?ん?)
と、悪ノリのつもりか自分の真っ白の尻尾を指差し、勧め出した…!!
「んー?」
赤城が目覚めた。
「………え?」
この時、執務室の空気が暫く止まったのは言うまでもない。
………………………
【別の日】
「指揮官様…」
呟く一人の艦船。
重桜の装甲空母、大鳳。
指揮官に謎の熱い視線を向ける。指揮官を観察している。曰く、二人の恋路(?)には敵が多いらしく、偵察機以前にこの目で直接偵察に現れていた。
その背後に…
(ア)潜。
アルバコアがそっと忍び寄り、背後に付いた。
そしてその更にその後ろから
(指)潜。。
指揮官はこっそりとアルバコアの背後に付くと、三名はキョロキョロと辺りをクリアリングし出したのだ。
その時、指揮官の表情は、役柄で真剣な顔になるクリスチャン・ベールかスティーブン・セガールばりのキメ顔になっていた…!
今この顔を誰かに見られたら空気が気まずくなってしまうだろう。
そして、大鳳は足音が増えていることに気付いて、背後を見た。
「指揮官様…何をしてらっしゃいますn…ッ!!?」
次の瞬間。
指揮官は、表情変わらずアルバコアを抱えて大鳳の前に付きだした。目の前には何が起こったのかわからぬまま
のアルバコアが大鳳と見合うと大鳳は声にならない断末魔を上げ気絶してしまった…?
「さ、 サプラーイ…ズ?」
(大)気絶。
「えぇ………あれ?指揮官…なにして…」
アルバコアはいつもの『サプラーイズ!』の後に、自身を抱える指揮官に漸く気付くのであった。
「ハッ…指揮官さmウーン…(気絶)」
飛び付こうとする大鳳に思わずアルバコアを突き付ける指揮官。
このやり取りはしばらく続いたとか。
「なにこれ…ぜんっぜん状況が掴めないんだけど…」
困惑するアルバコアであった。
………
【また別の日】
「ハムマンよ!今日の秘書は私よね!だ、だから来てやったのよ!…あれ?」
その日、秘書艦はハムマン。
人選の法則は謎であったが、呼ばれて来たのに執務室の机にはおらず…
突如、窓がガラッと開き、驚くハムマン。
「なっ…あんた…何してんのよ…?」
なぜか窓からロープ降下して出勤してきた指揮官。少し息が上がる。そして、そのまま何時ものように挨拶した。
「え?あ…おはようございます…」
ツンとした態度のハムマンもこの時ばかりは素に帰るのであった…!!
【更にまた別の日】
執務室。
「え?どうしたの~指揮官?」
秘書艦はサラトガ。
「早速だけど『お兄ちゃん』って呼んでほしい?それはないでしょ…(ゴゴゴゴゴ)ってなに!?え!?なに!?」
「お兄ちゃん」呼びを拒否られた途端、指揮官はサラトガに詰めより…
母港近海。
「いいいいやぁぁぁぁぁぁあ!!!?」
「あれ?」
「サラトガ…」
「一体どうしたです?」
「サラトガさんの後ろ…はぁぁぁ!!?」
演習中だった主人公ズが目の当たりしたのは…!?
海上を滑走し、サラトガの背後を足を短距離走選手ばりに動かし、猛追する指揮官の姿が…!!
これぞ、人呼んで『指揮官スリップストリーム』である。
「ええええ!?指揮官!?」
「海面を突っ走ってるです」
「ラフィーもう大草原」
「何気に追い付いてませんか!?」
「ちょっ…待って!!待ってってば指揮か…きゃあっ」
ついに捕まってしまったサラトガ!!足を押さえられ海面に転倒!!
「は、離してよ!?って指揮官!沈んでる!指揮官体が沈んでるよ!!?ていうかっサラちゃんのお尻をかじろうとすなっ!!」
どうしてもお兄ちゃんと呼んでほしかったのか、キャパオーバーの全力疾走を決めた指揮官!
アイドルのお尻をかじりつこうとする。デスロールをしても離れない。
「スッポンみたいで草」
そして、主人公ズも駆け付け…
「おいこら指揮官、おいたはそこまでです」
引き剥がし、軽く額をペチペチとはたく綾波。
指揮官は完璧に息を切らしていた…!!
「心臓破けてそうな顔して割りと草生える」
「ラフィーちゃんそこ草生やしちゃだめだよ!?除草剤撒こう!」
「だ、大丈夫ですか?サラトガさん…」
その後、饅頭の乗ったボートに乗せられ、執務室へと連行されたとさ。
「いやーサラちゃん焦ったぁ…たまに勢い余って歌い出し間違えたときくらいだよ…」
「さらっとエピソード飛び出たです」
「というか、あれってどういう原理で滑走してるんでしょうね…」
「Deja Vu~」
「ユーロビートだね、ラフィーちゃん…」
※この指揮官は特殊な訓練(?)を受けています。大変危険なので、良い子の皆さんは決して真似しないでね!
……………
………………
…………………
……………………
『指揮官スリップストリームって前にもやらへんかったっけ?』
オブザーバー・零はその一部始終を静かに観測していた…!
To be continued…?
閲覧ありがとうございました。
冒頭の部分と、最後にオブザーバー・零が言及してたのは、同SS内にある『お仕置きとは何をするのです?』をご覧下さいませ。
『お仕置きとは何をするのです?』
URL→ https://syosetu.org/novel/202181/12.html
それでは、これを読んでレア艦ドロップした指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくです。また話が出来たら更新してまいります。
by筆者。
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