オラリオディズニーダンジョン   作:カイバーマン。

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ベルのスキルの元ネタはディズニーの「ヘラクレス」

某ゲームに登場したフィルが某三人組に向けた放った名称

それとヒロイン、メグが主人公ヘラクレスに対して用いた呼称を混ぜて付けました


ウェン・ユア・ハート・メイクス・ア・ウィッシュ

 

スクルージが去った後、数十匹の子犬に懐かれてベロベロと舐め回されて揉みくちゃにされているベルに、ヘスティアは何事も無い調子で話しかけた。

 

「それじゃあワンちゃん達と寝る前に更新しようか、ステイタス」

 

「は、はい!」

 

痛くさせないようなんとか子犬達を優しく引き剥がすと、ベルは上半身に装備していたライトアーマーと衣服を脱ぎ去り、この部屋に一個だけ置かれている安っぽいベッドの上にうつ伏せに倒れた。

 

その背中にはびっしりと黒の文字群が刻まれていた。

 

これ等は全て女神ヘスティアが刻んだもの、『神の恩恵』だ。

 

「しっかしボクは本当の所ちょっぴり安心したよ、君が惹かれた相手がミッキーマウスだと聞いてね」

 

「え、どういう事です?」

 

横になったベルにぴょんと飛び乗ると、ヘスティアはどこか安堵した様子で声を漏らした。

 

「だって君ってば、いっつもダンジョンに変な夢抱いてたじゃないか、ダンジョンで可愛い女の子と出逢いたい~とかなんとか」

 

「う!」

 

「そんなしょっちゅうアホな事考えてる君だから、いつか変な女冒険者に引っ掛かっちゃうじゃないかって心配だったんだけど」

 

これで余所のファミリアの美人剣士にでも惚れ込んでもしたら、それこそ主神として全力で警告する義務がある。

 

冒険者同士で番になるには同じファミリア内か無所属の相手だというのが常識だ。

 

もしこの規律を破ってでもしたら後々面倒な事に、それどころか両者のファミリアの間に亀裂が生じて抗争に発展する危険性だってあるのだ。

 

「だから相手が同性のミッキーマウスなら全然OKだよ、好きなだけ憧れてくれたまえ」

 

「う~ん、なんか釈然としないですね……」

 

「あ、でも君が”そっちの趣味”があるとしたら話は別だからね、言っておくが彼には既にとっても可愛い異性のガールフレンドがいるんだ、変な気を起こしてドロドロの三角関係築くとか止めてくれよ?」

 

「そっちの趣味ってなんですか! 無いですよそんなの! 僕は普通に女の子が好きです!」

 

うつ伏せになりながら必死に抗議の声を上げるベルをよそに、ヘスティアは妙に疑り深い視線で彼を見下ろしながら指から垂らした血をその背中に当ててゆっくりと刻印を施す。

 

「女の子ねぇ、でもこの際だから言っておくけど、ダンジョンとかいう物騒な場所に君が求める様な清らかな生娘なんているとは思えないぜ? もうさ、いい加減現実を直視する頃合いじゃない?」

 

「き、生娘!? い、いやそんなの決まりきってないじゃないですか! エルフは自分が認めた相手じゃないと手も握らないって聞きましたよ!?」

 

「いやいや確かにエルフはそういう種族だし、アマゾネスみたいに自分よりも屈強な力を持つ相手に体を許す種族もいるよ? だけど君のその過度な期待はいずれその身を亡ぼすことになるであろうとボクは常々思っているのだよ」

 

「うう……」

 

自分の背中を指でなぞりながら珍しく正論を言い放つヘスティアにベルは何も言い返せず押し黙ってしまった。

 

確かにダンジョンの中で運命の相手との出逢いを求めるのは傍から聞けば頭がおかしいと思われるのも仕方ない。

 

だがベルは生前の祖父に教えてもらったのだ。ダンジョンには沢山の出逢いがあり、それこそ男のロマンであるハーレムだって夢じゃないと……

 

「そういや君ってどんな女の子がタイプなんだい?」

 

「タイプ……ですか?」

 

「いやね、君ってば隙あらば沢山の女の子とお近づきになりたい~ってバカみたいな妄想言ってるけど、実際どういう子が好みなのかなって気になっただけ」

 

「そ、そうですね……」

 

さりげなく酷い事を言ってくるヘスティアに気付かず、ベルは悶々と好みのタイプについて考え始める。。

 

女神でありながらおっちょこっちょいでどこかほっとけない自分の主神……

 

見た目は確かに可愛らしいがやはり相手が神となるとそういう目では見れない。

 

度々世話になっているギルドで働いてるハーフエルフの美人職員……

 

世話焼きのお姉さん気質で正直ちょっと憧れてはいる。

 

ミッキーが助けてくれた後に出会い、目の前で瞬く間にミノタウルスを惨殺しまくった金髪碧眼の少女……

 

「ひぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」

 

「うえ!? 急にどうしたんだい!?」

 

あの時の出来事を思い出しつい情けない悲鳴を上げてしまうベル。

 

どうやらずっと忘れようとしていたトラウマが恐怖と共に蘇ってしまったみたいだ。

 

「ちょっとダンジョンで物凄く強くてカッコいいんだけど、物凄く怖くておっかない人に遭遇したことを思い出してしまいました……見た目は今まで見た事がないぐらい凄く綺麗な方だったんですけどね……」

 

「そんな事もあったのかい? 君の事だから出会い方が”ちょっと違えばあっさり一目惚れしちゃってた”かもねぇ……」

 

「確かに出会い頭にあんな光景見せられなければ……ひぃぃ!!!!」

 

「うんうん、その反応なら変なフラグが立たないね、ボクも安心だよ」

 

どこのファミリアの子だか知らないがベルが変に恋焦がれると色々とマズイと心配するヘスティアだが、全身を震わせ枕に顔をうずめる彼の怯えっぷりを見て、これはフラグは立たないなとひとまずホッと安心するのであった。

 

だがそんな安心も束の間

 

「……ん? あれ、これもしかして……」

 

「う~ん好きな女の子のタイプ……」

 

ベルの背中を指でなぞりながらステイタス更新をしてる途中で不意に顔をしかめるヘスティア

 

眉間にしわを寄せた彼女の反応に気付かず、ベルは少し言い辛そうにしながら答えた。

 

 

「やっぱり子供の頃に祖父に聞かせてもらったおとぎ話に出て来る、『プリンセス』みたいな子ですかね」

 

「う~んこれはなんとも……本人に伝えるのはマズイよね……」

 

「神様?」

 

「んん!? ああ聞いてるよ! おとぎ話に出て来るプリンセスだろ!? ってプリンセス!?」

 

何やら一人で困った様子でいるヘスティアだが、ベルに勘繰られないように慌てて話を戻した。

 

「よりにみよっておとぎ話のプリンセスに憧れてるのかい!? 七人の小人と一緒に住むお姫様とか、意地悪な継母と義姉達にイジメられてる幸薄美少女とか!?」

 

「あはは……やっぱりおかしいですかね?」

 

「う~ん、おかしいというかなんというか……君がそういうのに憧れてるってのがちょっと意外だなと思ったよ」

 

幼少期のベルが祖父から聞かされた話は英雄譚の中には魅力的なヒロインが出て来る話もあった。

 

目的を叶える為に一人の英雄を誘惑する内に本当に恋をしてしまう妖艶な女

 

外の世界が見てみたいと憧れる宮殿住まいのおてんぱ箱入り王女

 

己の結婚相手を決める為の競技会で、結婚話ぶち壊すために己自身で優勝を掻っ攫ってしまうというとんでも破天荒娘

 

 

そういった話を聞かされたからこそ、彼にとっての憧れの相手が決まったらしいが、今の彼はその憧れとは程遠い環境にいるのを自覚していないのであろうか?っとヘスティアは顔をしかめる。

 

「あの危険でおっかないダンジョンにそんな君が求める、おしとやかで可憐なプリンセスなんているとは到底思えないんだけどなぁ……ハートの女王様とかならいるかもしれないけど」

 

「ハートの女王は嫌です! 首を刎ねられるじゃないですか!」

 

「まあ精々ダンジョンで時計を持ってる兎を見つけたら追いかけるような真似は止めておくんだね、ほい、更新終わったよ」

 

「そもそも時計を持ってる兎なんてダンジョンにいないと思うんですけど……」

 

軽い冗談を言い終えるとヘスティアは更新したステイタスが書かれた用紙を横になっているベルの前に突き出す。

 

ステイタスに書かれる文字は神々が使う【神聖文字】、故にこうして神が下界の共通語に訳して詳細を教えてくれるのだ。

 

脱いでいた服を着直してベルは用紙に目を移し、早速どれぐらい成長したのかチェックする。

 

「うーん……今回は【力】と【器用】がちょっとだけ……え! 【敏捷】の上がり方すご!」

 

「ミノタウロスに散々追い回されたからじゃないかい?」

 

「うう、そう言われるとあまり嬉しくない成長ですね……スキルも発生してないし」

 

「……そだねー」

 

相手の攻撃を受けること、痛みを伴う事に恐怖があるベルはひたすら回避に専念しつつ隙を見せたら攻撃という戦い方にいつの間にかなっていた。

 

その為ステイタスの中にある【耐久】の成長はあまり芳しくなく、その代わりにすばしっこく逃げ回るための技能だけが僅かに伸びる程度……

 

このままではマズイ、ベルの中で小さく焦りが生まれる。

 

「僕、いつになったらミッキーさんみたいに強くなれますかね……?」

 

「気が早いよ全く、今の君はレベル1、対してあのミッキーはレベル5だよ? 格が違うよ」

 

「ミ、ミッキーさんってレベル5なんですか!?」

 

「それも知らなかったのかい?」

 

冒険者においてレベルの価値は何よりも重要だ。レベル1から始まりそこから経験を積んでランクアップし、レベル2になるとまた同じことを繰り返し着実に強くなっていくという神の恩恵から生まれた便利なシステム

 

これにより冒険者達はより凶悪で強いモンスターとまともに対峙する事が出来るのだ。

 

そして冒険者としてデビューしたばかりのベルは当然レベル1、対してミッキーは既に一流冒険者として名を馳せ、レベル5に到達している実力者だ。

 

「『王の剣』という二つ名で呼ばれてるオラリオでも上位に食い込む冒険者なんだぜ? 憧れてるならそれぐらい知っておこうよ」

 

「王の剣!? カッコいいですね僕も呼ばれたいんですそんな二つ名で!」

 

「今の君じゃ『平民が倉庫に置いてる古びた箒』が妥当だよ」

 

「酷い!」

 

クララベルからはとんでもなく凄い人だという事は聞かされていたベル、しかしいかんせんアバウトな情報だったのか、ミッキーのレベルや二つ名など全く知らなかったのだ。

 

 

「彼は冒険者というよりも彼自身が持つカリスマ性の方が評価されてるんだ。実際ダンジョンに潜るよりも地上で色々イベントを主催する方に専念してるみたいだし」

 

「冒険者もやりながらそんな事まで……本当に僕とは次元が違い過ぎる……」

 

「彼が行った数々の功績を語るのに一晩じゃ足りないぐらいさ、そんな彼に君は本当に追いつけると思うの?」

 

「いえいえ諦めなければきっと大丈夫ですよ! なんとか努力すれば……アハハ」

 

「ふ~ん……」

 

これだけ言われてもまだ諦めないのは本気なのかそれともただの無知な子供故か……

 

しかしヘスティアは苦笑しながら後頭部を掻くそんな少年に、ただジト目で見つめながら特に何も言わないでおく事にした。

 

「ま、やるだけやってみれば良いんじゃない? 男は度胸、なんでも試してみるモンさ」

 

「あ、あれ? てっきり神様の事だから「アホな夢見てないで現実を見ろ」とか言うのか思ったんですけど……」

 

「言って欲しいならいつでも言ってあげるよ」

 

「け、結構です……」

 

何故だろう、どことなくヘスティアの態度がよそよそしい気がする……

 

やや不機嫌そうな様子で彼女はプイッとそっぽを向くと、不思議そうにしているベルに素っ気ない様子で促す

 

「いいから今日はさっさと寝たらどうだい、どうせ明日も早くダンジョンに行くんだろ? 今日はボクの代わりに子犬達と添い寝してぐっすり眠ればいいさ」

 

「いや添い寝って……うわ!」

 

ベルが困惑している内に子犬達が一斉に飛び掛かって彼を無理矢理傍にあったソファの上に押し倒す。

 

哀れ少年はそのまま無理矢理子犬達の中に埋もれて寝る事に

 

「助けてください神様!」

 

「……悪いけどちょっと一人で夜風に当たって来るから君は子犬達と寝ててくれ」

 

「え!? こんな時間に!?」

 

それだけ言うとヘスティアはそそくさとドアを開けると勝手に一人で部屋を後に行ってしまう。

 

残されたベルは彼女の突然の行動に驚いて追いかけようとするも

 

「待ってください神様! って服の中にまで!」

 

子犬達にじゃれつかれそのまま動けず、去っていく彼女を見送る事しか出来ないのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うーん……やっぱりミッキーのせいだよねぇ、全くつくづくトラブルメイカーだよ彼は」

 

本拠点から出た後、ヘスティアは一人腕を組み顔をしかめていた。

 

「自分の子供が他人によって変わるという事実は、こうも認めたくないもんなんだとは思わなかったなぁ」

 

何やら思いつめた様子でボソリと呟くと、苛立ちをおさえるかのように両手でクシャクシャと自分の頭を掻き毟る。

 

「あーやだやだ、不変のボク等神々と違って、人間の子供ってのは目を離すとすぐコロコロ変わっちゃうんだから、たった一度の冒険を潜り抜けただけで立派に成長する子犬みたいに」

 

ヘスティアの様子がこうもおかしくなっているのはベルのステイタスを更新した直後である

 

彼女は平静さを装いながら、彼に更新を終えたステイタスが書かれた用紙を渡したが、実は……

 

「うん、あの”スキル”の事はベル君に内緒にしとこう、あの子に下手に教えたら調子に乗って無茶な真似をやりかねない、せっかく迎え入れた眷族をみすみす死なれたら、ボクの女神としての面子が立たないよ……」

 

彼女はなにかとても大切な事をベルに隠している、しかしそうしなければいけない事情があるのだ。

 

彼の”本当のステイタス”に刻まれたスキルが脳裏にちらつく

 

【英雄ノ卵】≪ワンダーエッグ≫

 

・英雄と縁を築く度に成長速度上昇

・英雄への憧憬が続く限り効果継続

・英雄に認められる度にスキル効果上昇

 

自らの手で彼のステイタスにそのスキルを刻んでしまった事に、ヘスティアは少しばかり後悔するのであった。

 

「まあでも早々あっさりと強くなれる訳じゃないよね、だって英雄と呼ばれる様な連中と、あのベル君なんかがそう簡単に縁自体作れる訳……」

 

「「「「どこ行きやがったクソッたれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」」」」

 

「ん?」

 

一人自問自答している彼女に、不意に遠くからでもはっきりと聞こえた息ぴったりの叫び声

 

「なんだいこんな夜中に、ま、このオラリオじゃ喧嘩やいざこざなんて日常茶飯事みたいなモンか……さて、戻ってベル君とワンちゃん達の寝顔を拝むとしようか」

 

ヘスティアは特に気にせずに呑気にそう呟くと、もう考えも纏まったとクルリと踵を変え、すっかり獣臭くなってしまった生暖かい我が家へと戻るのであった。

 

 

 

 

 

 

ヘスティアがベルと同様に数十匹の子犬に揉みくちゃにされながら眠りに着いた頃

 

オラリオでは彼女の予想通り何やらトラブルが起きていた。

 

「出て来いゴミクズ! 教育の時間だ!」

 

「貴様が犯した大罪を数えてやる!」

 

「その体に一つ一つ丁寧に刻み込んで教えてやる!」

 

「殺してくださいと頼まれてもキッチリ教えてやる!」

 

「「「「教育熱心でごめんねー!!!!」」」」

 

ヘスティア達のホームから少し離れた街中で、とあるファミリアに属する4人の冒険者が殺気立った様子で誰かを捜していた。

 

それぞれが鎧に身を包み素顔を覆い隠してはいるがその身なりはとても小さく。

 

槍、大槌、大戦斧、大剣と別々の得物を携えてフーフーと息を荒げながら左右に首を振っている。

 

「いったいどこ逃げやがったあのドブネズミ……!」

 

「我等に対して最大級の屈辱を行っておきながら……!」

 

「我等のファミリアを敵に回して無事では済まないとはっきり後悔させてやる……!」

 

「でもこうして一日中捜してるのに捕まえるどころか姿も見えないんだが……」

 

殺気立っていった中で4人組の中の1人がふと不安そうに呟いた。

 

「どうする、このままあんな冒険者でもないただの小悪党にみすみす逃げられでもしたら、我等のファミリア、敷いては我らの主神の面子も断たないぞ……?」

 

「は? なにネガティブ思考になってんだクソ兄貴」

 

「周りの空気ちゃんと読んでくれます? クソ兄貴」

 

「クソと一緒にテメェも教育してやろうかクソ兄貴」

 

「お、お前等ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

「「「つべこべ言ってないで仕事しろクソ兄貴!!!」」」

 

一応は兄と呼びながらも、一度不安そうに呟いただけでこれでもかと散々罵倒する3人。

 

「逃がすつもりなんて毛頭ないんだよ! 全力で殺してやる!」

 

「いいや殺すのは最後だ! じっくり痛めつける!」

 

「心と体の両方に長い時間をかけてたっぷり嬲ってやる!」

 

「お、俺だってみすみす奴を逃がすつもりはない! 奴の犯した罪を他の連中を出し抜いて真っ先に捌いてやる!」

 

「「「それな!!!」」」

 

一瞬仲違いが起こりそうではあったがすぐに自分達の成すべき事は同じだと確認し

 

再び一致団結した4人組はその成すべき事を実行する為に捜索を再開するのであった。

 

「「「「出て来いジャック・スパロウォォォォォォォォォォ!!!!」」」」

 

夜中だというのもお構いなしに、4人は見事に叫び声をハモらせて歩き続ける。

 

そう、全てはあの自称海賊とか抜かしている胡散臭い男を全力でシメる為に……

 

 

 

 

 

 

「キャプテン(船長)だキャプテン・ジャック・スパロウと呼べ」

 

そしてそんな意気揚々と後進する4人組を観察するかのように

 

裏路地に置かれた小汚い樽の中から二つの目を覗かせる男が一人静かに呟くのであった。

 

 

 

 

 




年明けまでに何本書けるかな……

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