ほむら「美樹さやーー「私がガンダムだ」はぁ?」   作:わんたんめん

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ウマ娘はじめたら想像以上にストーリーがよくって遅れました(うまぴょい!!うまぴょい!!)

あとガルパン最終章第3話を見に行きました。


ちょくちょくそれに関する感想をいただいていたのですが…‥‥なるほど!!

あ、もしこの前書きに言及する感想をお送りするお方がいるのでしたらレイ泉とシャ杏の方でしてください。(すみわけ大事)


第58話 ただの規格外です

「…‥‥私、どうやら貴方のことをかなり勘違いしていたようです。」

 

そういって目を細めて冷ややかな目線をさやかに送るななか。その桜色の和服を着崩したような魔法少女としての恰好は、至るところに土汚れや切り裂かれた痕があったりとひどくボロボロだった。それは隣にいるあきらも例外ではなく、彼女は疲れ切ったようにがっくりと肩を落としていた。

そしてそのななかの冷ややかな視線を受けているさやかはボロボロな彼女らに対し、これといって服装が乱れていない代わりに笑みを浮かべたまま冷や汗を額から流していた。

 

「正直な話、貴方は最強などではありません。ほかの皆さんと比べるのも烏滸がましくなってしまうような‥‥‥‥ただの規格外です。」

 

「‥‥‥‥‥‥自分でもそう思っている。」

 

「あ、自覚はあるんだ………………」

 

ななかの発言に返す言葉もないのか、苦笑いのような引きっつらの表情でただ同意の言葉をあげることしかできないさやか。

そんなさやかにあきらが疲れ切った表情でボソッと呟く。

 

「それで…………結局のところ、私はお前たちの特訓相手になり得るのか?」

 

ところ変わってさやかは真剣な表情と眼差しを浮かべながら自身がななかたちの相手になれるかどうか、その是非を問う。

その問いとさやかの表情にななかも佇まいを直すように表情を真剣なものに変え、思案に耽る。

 

「別段、貴方が強いことに越したことはありません。こちらとしても張り合いのある相手、それこそ美樹さんのように噂されるほどの魔法少女にお声かけをしていますので。」

 

ななかはとりあえずさやかを相手としては申し分ないと答える。

そのことにさやかは安堵した表情で軽くため息を吐くが、その直後にななかから『ですが』とその安堵の雰囲気を一転させる言葉が出てくる。

 

「貴方と戦う時は魔法少女と戦っているのではなく、魔女と戦っているつもりで臨ませていただきます。」

 

「………………あー………そこまでいくか。」

 

「はい、そこまでです。だって美樹さんご自身が言っていたでしょう?加減が効かないから死ぬ気で避けてくれって。」

 

「……………言ったな。うん。」

 

「ですので、またの機会の際には我々もそれくらいの覚悟でいる次第です。」

 

ななかの妙にいい笑顔から出される言葉に渋い表情を禁じ得ないさやかだったが、事実ダブルオーの武装に加減が効かないことは紛れもない事実なため、その言葉を素直に飲み込むことにした。

 

「というか、またやるつもりなのか?」

 

「その機会がいただけるのでしたら私たちとしては願ったりかなったりであることは事実なのですが…‥‥いかんせん魔法少女として活動していくにはいろいろと‥‥‥ことグリーフシードの消耗は考え物ですからね。」

 

「…‥‥またしたいという願望自体は否定しないのか。」

 

ななかがまた手合わせを望んでいるかのような思わせぶりな言葉にさやかは辟易しているかのような表情を見せるが、ななかはグリーフシードの消耗という現実的な問題からもそれほど回数を重ねるつもりはないことをやんわりと伝える。

しかし、また手合わせを望んでいること自体を否定してはいないため、さやかは思わずそのことをボソッと呟いた。

 

「ここまで手の内の全貌が見えないお相手は初めてですので。さまざまな種類の剣、私たちの攻撃を同時に防げるほど強固な防御力のあるバリア、そして空すら駆け巡り、さらにはそれら全てを巧みに使いこなす貴方自身の力…‥‥正直ここまでとは思いすらもしませんでした。」

 

「ずいぶんと手放しに称賛の声をくれるが‥‥‥‥‥まぁいいか…‥‥」

 

さながら好敵手でも見つけたかのような表情と同時にほめたたえるような言葉にさやかは怪訝な表情を見せたが、それが彼女の本心らしいのは顔を見てればなんとなくわかったため、さやかは脱力したように肩を落とすだけで、その日はもう遅かったのもあり、そこで別れることにした。

 

「お茶会はまた今度かしら」

 

「そうなってしまうな。とはいえまた機会がありそうなのは目に見えているからその時にだな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ななか、どうだった?今回の美樹さんは。」

 

「‥‥‥‥と言いますと?」

 

さやかたちと別れ、一路帰路についているななかたち。

その最中あきらが不意にななかに今回のさやかとの手合わせのことを尋ねるが、ななかはきょとんとした顔で首をかしげる。

 

「もー!!どうせななかのことだからさっきのさやかさんのことも品定めしてたんでしょ!?」

 

そのななかの反応にあきらは言葉を荒げるが、その言葉の中に刺々しさは全くなかった。

実際あきらが初めてななかと出会った時に手合わせする羽目になったのだが、それは彼女があきら自身の力を見定めるためにななかが仕組んだことだった。

そんな以前の経験から今回も彼女がさやかのことを見定めているのだろうと踏んだ。

そしてその答えは、ななかが不敵な笑みを浮かべてクスクスと笑ったことで示される。

 

「ふふっ、確かにあきらの言う通り、美樹さんのことを見定めてはいただきましたがその結果ははじめに彼女に申し上げた通りですよ?」

 

「規格外、ネ‥‥‥‥‥まさにその通りだったネ。」

 

ななかは平然とした表情で言うが、隣にいた美雨は手に顎を乗せて深刻な表情を見せながら言葉を零す。実際さやかの魔法少女としての力は他の追従を許さないような、さらにそこに他に類を見ないような唯一性が高すぎるものであった。

 

「空を我が物顔のように駆け巡り、私たちの攻撃を同時に受けても傷一つつかない強固なバリア、そしてあのかすっただけも戦闘不能にまでなりそうなほどの攻撃力。ご本人の実力もさることながら正直な話、彼女と敵対関係になるのは得策ではないでしょう。美樹さんは紛れもなく、一騎当千‥‥‥いえ、一騎当軍とでもいえばいいでしょうか。ともかくそれほどの人物であることは確かでしょう。」

 

「しかも美樹さんの言い方ぶりに手加減している上であんな感じだったからね…‥‥」

 

「なめてるとか言っておいて逆に瞬殺されたの恥ずかしいネ…‥‥‥」

 

「美雨からそういわれた時、さやかさんとても困った顔してたからね…‥‥まぁ、ドンマイ。」

 

「‥‥‥‥‥‥‥」

 

 

さやかのことで話題が持ち切りになるななかたちの会話の中でかこは何か物憂いな顔で下を向き続けていた。

 

 

 

 

 

「さてと、今日の分はこんなものか‥‥‥‥しかし早乙女先生とくれば、また合コンで失敗したからといって八つ当たりみたいに宿題を増やさないでほしいのだが‥‥‥‥それで大変な思いするのは私たちなんだが…‥‥‥」

 

 

少し日を改めてから、さやかを疲れたような顔つきをしながら腕を真上に伸し、簡単にストレッチを行う。中々横暴というか職権乱用もいいところなことをしてくる自身の担任に対して、だから男が離れていくんじゃないのかとご本人に聞かれたら卒倒されそうな悪態を吐きながらもしっかりとその分を終わらせたさやかは疲れたようにベッドの上に寝込んだ。

風呂も済ませてはいるし、横になったことで睡魔が襲い始め、そのまま身をゆだねて微睡んだその時、部屋に電話の着信を知らせる電子音が鳴り響く。

 

「…‥‥‥マジか‥‥‥このタイミングでか‥‥‥」

 

部屋に鳴り響く着信音にさやかは一瞬だけそれが幻覚であることを願ったが、その願いがたやすく打ち砕かれ、重たくなった目と身体を半ば無理矢理たたき起こすように机の上に置いてあった携帯電話を着信相手の名前すら視ずに乱雑に掴み取った。

 

「ふぅ‥‥‥‥もしもし?」

 

『あ‥‥‥え、えっと、美樹さん?』

 

電話口から気落ち気味に聞こえてきた声にさやかは咄嗟に電話の画面を確認する。そこには『夏目かこ』の名前があった。彼女の様子から少し怖がらせてしまったことを察したさやかはおずおずと電話の対応に戻る。

 

「すまない、少し気が立っていた。とはいえ学校の担任に宿題を増やされたことをぼやいていただけだから気にしないでくれ。」

 

『あ、ああ…‥‥そうでしたか…‥‥てっきり何かこちらで粗相でもしてしまったのかと…‥‥』

 

「いや、そんなことは全くないから、繰り返しになるが気にしないでくれ。それで話を戻すが突然電話をかけてきてどうかしたのか?」

 

とりあえず怖がらせたことを謝りながらも電話をしてきた理由を尋ねると、かこからの返事がしばらく返ってこなかった。

そのことに小首をかしげながらも静かに彼女が話すのを待つさやか。

 

『美樹さんは、あの子から感じたことがありますか?例えば、危うさとか…‥‥』

 

「‥‥‥‥‥あるにはある。だがそれを聞いてどうす      

 

『フェリシアちゃんは、両親を魔女に殺されている。そうですよね?』

 

自身の言葉を遮りながらのかこの言葉にさやかは思わず表情を驚愕といったものにしたまま言葉を失う。なぜならそのことを知っている人物をさやかはほとんどいないと思っていたからだ。さらには両親が魔女に殺されているなど誰にも話したがらないだろうという前提がさやかの中にあったのがその驚愕に拍車をかけていた。

 

「なぜ‥‥‥それを知っている?本人から直接聞かされたわけではないだろう?キュウべぇか?」

 

たまらず姿勢を整え、眠気で朧げになっていた思考をクリアにする。フェリシア本人にとって特大の地雷ともいえる両親のことをひと悶着があったかこたちが普通に彼女から聞かされたとは思えない。大方そういう本人の裏事情を知っており、なおかつ語りそうなのはキュウべぇぐらいしかいない。

 

『はい。初めて会った時から魔女に対してはすごい苛烈で近寄りがたかったんですけど…‥‥私自身、なんだがあの子のことがほっとけなくてキュウべぇにその理由を聞いたんです。』

 

「………………つまるところ、かこの言う理由とは、真実に他ならないと言うことか?」

 

『……………はい。他ならないキュウべぇから直接聞いたことなので。』

 

「……………わかった。聞かせてくれ。一体彼女の身に何が降りかかったのかを。」

 

 

 

 

 

 

「っ…‥‥‥そんなことが‥‥‥‥‥‥!!!」

 

苦虫をかみつぶしたような表情を浮かべながら絞り出すように声を漏らすさやか。フェリシアの両親は魔女に殺されたわけではなかった。彼女の両親の命を奪ったのは、他ならないフェリシア自身が両親に構ってもらいたいというほんのちょっとした出来心からのいたずらだったのだ。

そのいたずらのせいで引き起こされた火災で当時彼女が住んでいた部屋はマンションもろとも全焼。普通であらば死は免れられない絶体絶命の状況に姿を現したのがキュウべぇだった。

キュウべぇが現れたのなら、そこからの展開を予想するのは容易だ。大方、契約を結び、願いを叶えたと考えるのが上策だ。

しかし、そこまで考えたところで必然的に疑問が生じる。なぜフェリシアの両親は結局死んだままになっているのか。それと同時にフェリシアはなぜ両親の死因を魔女に殺されたと誤認しているのか。

 

「‥‥‥‥なぜ彼女の両親は亡くなったままになっている?まさか、願いの叶え方を間違えたのか?例えば自分だけ助かってしまうような言い方で願いを言ったとか。」

 

さやかの脳内にあるパターンにマミの判例があった。マミの場合は交通事故で死にかけた際にキュウべぇと出くわした。そして彼女が願ったのは『助けて』という端的なものだった。

その結果、その交通事故ではマミだけが生存し、両親はそのまま死亡するというあんまりな結末となってしまった。

 

『いいえ、キュウべぇから聞いたのは確かに両親の生存を願うものでした。ですけど、その内容は‥‥‥少し、曖昧だったといえばいいんでしょうか…‥‥』

 

「‥‥‥‥曖昧だとなにか問題でもあるのか?」

 

『これは…‥私の推論なんですけど、願いの内容が明確ではないと、修正力、というのが一番わかりやすいと思うんですけど、それが働いて本人が思う通りの結果にならない場合があると思うんです。』

 

「修正力か…‥‥‥」

 

かこの言葉にさやかは顎に手を当てて考え込む。仮にかこの言う通り、願いを叶えようとしたときに修正力とやらが働きかけるのであれば、ありえない話ではなくなってくる。マミが契約をしたときに叶えた願いはあの交通事故から『助けて』ほしいというものだった。普通であれば、状況的に鑑みてその『助けて』のニュアンスに彼女の両親が含まれているであろうことは想像に容易い。

 

(はずなんだが‥‥‥‥‥その願いを聴いていた相手が相手だからな…‥‥‥ともかく今は彼女の話に耳を傾けるか。)

 

一抹の不安を覚えながらもさやかはかこの話の続きを聞くことにした。

 

「フェリシアが契約の時に願った内容はどのようなものなんだ?」

 

『なかったことにしてほしい、だそうです。望んでいた両親の死か、もしくは火災やその諸々の原因であるフェリシアちゃん自身のいたずらといった全部をなかったことにしてほしかったんだと思います…‥‥』

 

「‥‥‥‥‥だが、結局は彼女だけ生き残り、彼女の記憶が魔女に両親を殺されたというものにすげ変わった。そういうことか?」

 

『…‥‥‥はい。しかも公にはフェリシアちゃんの両親は火災のあとには失踪した扱いになって、まるであの子だけが真実を知っているかのような状態になってしまっているんです。』

 

そこまで聞いたさやかは深いため息を零した。フェリシアと出くわし、ほぼ成り行きでウワサの討伐を共にしたときからなんとなく違和感はあった。特に両親を魔女に殺されたという割にはその魔女の姿をかけらも知らず、ともかく魔女を手あたり次第に潰していけばそのうち仇の魔女を殺せるだろうというような言動。

いささか不自然な部分もあったが、まさか魔法少女の契約を交わしたことにより、その記憶自体が歪められ、行き場などどこにも存在しない恨みに成り果てていたとは。

 

(これもインキュベーターによって生み出された歪みか…‥‥!!)

 

思わず舌打ちをし、表情を険しいものに変えるさやか。とはいえ、そうでもしなければ深月フェリシアはその罪の重さに耐え切れるはずがないだろう。

歪みといってももこれは必要悪のようなものだ。それが地球を事実上生贄にしようとしているインキュベーターの手によるものだと言うのが、どうにもさやかにしこりのように残るのだった。

 

 

「…………………そういえば話は変わるのだが、なぜそれを私に話した?こんなのは本人はもちろんだが、他人にすら伝えるのを憚れられるような内容だ。」

 

さやかは話題を逸らすようにそのフェリシアの抱えている本人すら知り得ない秘密を自分に話した理由を聞く。

 

『貴方なら、この残酷な真実を知ってもあの子の側にいてくれると思ったからです。』

 

「……………それは流石に買い被りすぎだ。私にだって嫌悪感を示すものはいくらでもある。」

 

そういって呆れたようにため息を零すさやかだが、対する電話越しに聞こえてくるかこの声には明らかに笑みをこぼしているようなものが入っていた。

 

『あの子のこと、よろしくお願いします。私だとななかさんと一緒にいるからって苦手意識持たれていそうですし…‥‥』

 

「言われてみればそうかもしれないが‥‥‥‥‥根本的なことを指摘してもいいだろうか?」

 

『?…‥‥‥‥‥はい、なんでしょうか?』

 

「彼女は今、みかづき荘という建物で七海やちよを始めとする他の魔法少女と生活を共にしている。なにやら彼女が私と常に共にいるような前提で話しているような気がするが、それは違うとだけは言わせてくれ。」

 

『え、あの子やちよさんのところにいるんですかッ!?もしかしてフェリシアちゃんが言っていたいろはさんたちっていうのは美樹さんの同郷の魔法少女ではなく       

 

「そのみかづき荘に住んでいる、いわば同居人だ。私たち見滝原の魔法少女じゃない。」

 

さやかの指摘に慌てている様子を想像するのが簡単なほどわかりやすく狼狽える声をあげるかこ。そこから独り言のような声が向こうから聞かされる羽目になったが、程なく我に返ったかこが改めてフェリシアのことをお願いすることで雰囲気的に電話が終わろうとしていた。

 

「あ、そうだ。全く関係ないことなのだが少し聞いてもいいか?」

 

『はい?なんでしょうか?』

 

「神浜市のと言っても広いからこの際神西区内だけでいいのだが、品ぞろえのいいフラワーショップとか知らないか?実は入院している知り合いがいるのだがそろそろレパートリーが底をつきそうなんだ。これからは神浜市を訪れる機会も多くなるだろうからせっかくのこと聞いておこうとな。」

 

『お花屋さんですか!?それでしたらちょうど私がお手伝いしているお花屋さんがありますので、よかったら紹介しましょうか?』

 

「それは都合がいいな。すまない、助かる。」

 

最後にかこのいう手伝いをしているお花屋さんに行く約束を交わし、さやかは電話を切った。




ワタシは逃げか先行のウマ娘しか育てられないクソ雑魚トレーナーです…(泣)

遊び半分でルドルフ行ったら勝てなかったときの罪悪感半端なくて一回あきらめました…‥‥ごめんね…‥‥

マギレコ世界にさっさんを武力介入させるのは……………

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