ほむら「美樹さやーー「私がガンダムだ」はぁ?」 作:わんたんめん
「あぁ…‥‥‥やってんなぁ‥‥‥‥アイツ。」
遠い目をしながら文字通り遠くの光景を見つめている杏子。表情もついにここまで来たかと言うように一種の呆れが混じった笑みを見せている。その視線をたどっていくと、何やらピンク色の輝く一筋の光条が空間に大穴を形成していた。
「一体…‥あれはなんなの?向こうには美樹さんしかいなかったはずだけど。」
「ああ、まんまその通りだよ。あれはさやかがやってんだ。やべぇだろ?」
「うそでしょ‥‥‥」
「うん。流石のアタシもあれは呆れを通り越して笑いしかでねぇから気にすんな。今に始まったことじゃねぇからなアイツのとんでもっぷりにはよ。」
見えている光景に額から汗を流しているやちよが杏子にかかり気味に聞くと、その返答に愕然とするような顔を浮かべる。おそらく空間に開けられた大穴はウワサの領域につながるものだろう。魔女であれウワサであれ、ああいう結界の類に侵入するにはちゃんとした入り口があるものだが、あのように結界を物理的に破壊して中へ入ろうとするのは長年魔法少女をやってきたやちよにも初めての経験であった。
「でも‥‥‥あの様子だと使っているわよね。トランザム。」
「ええ、使っているでしょうね。実際に遠目から見える光が増えているのが見えるわ。」
「? 二人ともなんの話をしているの?」
マミとほむらがお互いに顔を見合わせながらしている会話を聞いていた鶴乃が尋ねた。
「うーん‥‥‥‥あまり気にしなくていいわ。あの子を心配しているだけのことだから。」
「そうなの?でもすごいね、さやかちゃんって!!結界をお外から壊せる人なんて初めて見たよ!!わたしも負けないぞぉ!!」
「まぁ‥‥‥‥後にも先にもそんな魔法少女はいないでしょうね。あとさやかと張り合おうとするのはやめておいた方が賢明よ。文字通り次元が違うから。」
「ええ~~っ!!なんでそんなこと言うのさ~~!!」
困った笑みを浮かべるマミに純粋そうな笑顔を見せながらさやかのことを称賛し、張り合おうとする鶴野に苦言を呈するほむら。少ししてウワサの領域に突き立てられていた光の剣が消失すると、開けられた大穴に入っていくさやかが遠目で見えた。
「‥‥‥‥というか、あんな芸当ができるならどうして彼女はそれを最初から言わないの?何か理由があるのでしょうけど。」
「ぶっちゃけるとそんな頻繁に乱発ができるもんじゃあないってのが一つ。それともう一つはさやかがマギウスの翼に自分の使っている力のことが伝わるのを警戒してるってのが理由だな。」
「確かに強ければマギウスの翼に警戒こそはされるとは思うけど‥‥‥‥あまりはっきりとはしないわね。」
「…‥‥‥なぁ、これどこまで話していいんだ?さやかからは話したら余計な混乱生むとか言われてて話すの止められてたよな?」
「それはそうだけど‥‥‥‥流石にあんなのを見せられてそういうものですって言われてそうですかと引き下がれはしませんよね?」
杏子は面倒くさそうにしながら判断をマミに投げた。押し付けられたマミは難しい表情をしながらやちよにそう聞いた。
「…‥‥‥正直に言って、目的が同じなことで貴方たちが力を貸してくれていることは感謝しているわ。あいにくとマギウスの翼を信奉している魔法少女は多い以上、反抗している私たちにはどうしても戦力不足からを目を背けられない。だからある程度は目をつむるつもりはあるわ。」
「でも、それでも教えてほしいものもあるわ。強力な魔法少女が味方にいることは心強いけど、それの正体がパンドラの箱だったりするのはごめんだもの。」
「あれ?でもやちよししょー、いろはちゃんの時は結構嫌そうな顔してたって聞いたけど?」
「それは‥‥‥‥弱いままじゃ、この神浜市ではやってはいけないっていう警告でそうしていたのよ。今の環さんなら大丈夫なはずよ。ところで鶴乃、一体それは誰から聞いたの?」
マミの言葉に対するやちよの答えはある程度までならどんなことであれ許容するというものだった。そのあとに鶴乃からきょとんとした顔でいろはがこの件に関わることに不快感のようなものを見せていたことを指摘されたことに彼女は青筋のようなものを浮かべてじりじりと鶴乃に詰め寄っていったが。
答えるのに少し窮したのか、返答にわずかに間があったが、それは彼女が魔法少女が死ぬところを間近で見てしまったからだろう。自身の願いが叶えると同時に形成されるある種の副産物であるソウルジェム。それが自身の魂が固形化したものであり、それが砕かれれば直前までどんなに健康体であった魔法少女も一瞬で物言わぬ死体になり果てるところを。
やちよはそれをまた見てしまうのが嫌だったからこそ、はじめウワサの事件に関わろうとするいろはに強く当たっていたのだろう。
(‥‥‥‥確か知ってんだっけか。魔法少女に課せられた運命って奴を。)
(そうらしいわね。人伝‥‥‥というかさやかから聞いたことだけど。)
(あとこの前わたしが付き添いで行った時に会った常盤ななかって人も知っていそうな雰囲気だったそうよ。)
二人の様子を少し遠巻きに見ながら念話上で会話する杏子達3人。
「……………ごめんなさい。少し話を逸らしてしまったわね。もう一度確認するようで悪いのだけど、あの子のことは話してくれるのよね?」
「ええ、そのつもりよ。気にはなっているのでしょう?ただ、明かす情報はこちらから選ばせてもらうけど。」
「一応あの子が使い魔というか召喚獣モドキを出せるのは知っているけど、それ以外にもあるの?」
ほむらから情報はこちらで選ぶという言葉に確認するような表情を見せるやちよに今度はしみじみとした顔でほむら達が重く頷いた。
やちよは重たくなる頭を支えるように目頭を指で摘んだ。
「美樹さんは一種の限界突破能力のようなものがあるの。」
「限界突破能力?じゃあさやかちゃんはいつも手加減して戦っているってこと?」
「そりゃあないな。アイツはいつだって全力だよ。実際に戦ったことのあるアタシが言うんだ。」
首をかしげている鶴乃に杏子が笑みを浮かべながらそれを否定する。
「どちらかと言えば、さやかには自分の状態を全力のその上へ能動的に向上させる能力があるということよ。さっきのあの攻撃はその状態で行ったものでしょうね。」
「自分で自由に外すことができるリミッターってことね。確かにあれは限界を超えた攻撃と言っても大げさではなそうなほどのものね。でも、所謂リミッター解除でしょ?流石にデメリットのようなものがまるっきりないってわけではないのでしょう?」
「大幅に魔力を喰うってだけだけどな。」
「それって魔法少女にとっては死活問題なんじゃないのっ!?」
「まぁそうなんだけどさ────」
「佐倉さん、待って。」
「おん?」
鶴乃の指摘に杏子が悩まし気な表情を浮かべどういったものかと考えていたところに雰囲気の変わったマミの声が入る。明らかに何かあったと思えるような声に反射的に彼女の方を振り向くと案の定険しいものを見せていた。
「何かあったのか?」
「ううん、そういうわけではないのだけど…‥‥‥あれ、見てくれるかしら?」
あれ、と言われてマミが指さした方向を見てみると、さやかの開けた大穴があった。首をかしげて不思議そうにする杏子だったが、なんとなく違和感のようなものを同時に抱いていた。何かさっきより大きくなっているような────
「…‥‥‥よく見るとさっきと比べて開けられた穴が大きくなっているようね。あとそれに伴ってヒビも拡がっているわ。」
「ああ…‥だからなんか変に感じたのか────ってマジか。」
「ええ、大マジよ。推測だけど、あのまま空いた穴が大きくなるようなら、たぶんだけど結界が崩壊するわよ。」
ほむらの言葉にその場の空気が一気に重くなったような雰囲気になる。その中でただ一人、フェリシアだけは途中から話についていけなくなって思考を放棄していたため、きょとんとした顔をみせるだけで済んでいたが。
その間にも大穴周りのヒビはどんどん拡がっていき、そのスピードも加速度的に上昇していく。
「えぇっと…‥‥それって大丈夫なの?」
顔を青くした鶴乃が張り付けた笑みで絞り出すようにそう言った。
穴の開いている位置からウワサの結界が電波塔と神浜セントラルタワーの間にある遥か上空にあるのは明白だ。もし結界が崩壊などしてしまえば、その時に中にいた人たちはもれなく空中に投げ出されるだろう。魔法少女も決して例外ではない。
魔力によって常人を遥かに超えた力を持っていても重力という自然の摂理に逆らうことはほとんどできない。
「まぁ…‥‥普通なら慌てるなりするんだろうけどさ。」
顔面蒼白している鶴乃を他所に懐からチョコがふんだんにコーティングされたお菓子がパッケージされている箱を取り出すと一本だけ咥える杏子。
もぐもぐと場違いな咀嚼音が聞こえてるなか、杏子は鶴乃にお菓子の箱を差し出して「食うかい?」と一言。
顔面を蒼白させたまま鶴乃は同じように一本取り出してそれを口にした。
「空飛べるアイツならまぁ‥‥‥なんとでもなるはずだろ。」
その瞬間、ガラスが割れたような音と共に爆ぜるように結界が崩壊した。
「「きゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!???!??!?」」
暗くなった夜空にいたいけな少女二人分の悲鳴が響く。結界の中にいたいろはたちだったが、徐々に大きくなっていく崩壊の足音に気づいた瞬間には既に手遅れでこうして空に放り出される羽目になった。
パラシュートもないこのままではいくら魔法少女とはいえ大けがは免れないし、なにより精神的なダメージが計り知れない。もう二度と高いところにはいられなくなってしまうだろう。
「二人ともコイツに乗り込むんだ!!早く!!」
しかし、ここには空を自由自在に飛べるさやかがいる。さやかは支援機、オーライザーと合体した状態から分離すると以前やちよを乗せた時のようにいろはとさなの二人にオーライザーに乗るように指示を飛ばす。
一人でも飛べるさやかに手を引かれながらやっとの思いでオーライザーに乗り込んだ二人はひとまず安堵の息を零す。
「ほら、アンタもだ。」
そういってさやかが手を差し向けた相手はアイだった。結界が崩壊して一緒に消えるかと思っていた彼女だが、どういうわけか普通に存在することができている。
『で、ですが…‥‥私を助ける義理など…‥‥』
「私たちがアンタから頼まれていたのは二葉さなの救出だけだ。アンタ自身がそうしたあとどういう腹積もりでいたのはあいにくと私の与り知らない領域だから詮索はしない。だが‥‥‥‥まぁ色々と想定にないこともあったが、結果的に今のアンタはアンタ自身を取り囲んでいた籠から解放された状態だ。だからいっそのこと棚ぼた気分で出てしまってもいいんじゃないのか?マギウスはアンタのことなど道具の一つ程度としか見ていなさそうだからな。」
『では貴方は私をどのように見ているのでしょうか?』
アイからの問いかけにさやかは瞳を閉じ、顎に指を乗せ考え込む。
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
少しの間、思案にふけるさやかだったが、その時間は短く、すぐにアイと向き直る。
「在り方は人間そのものだと私は思う。」
「
『人…‥‥ですか‥‥‥‥このような他者に作り出されたAI、それもウワサである私をあなたは人だと、そう言うのですね。』
「あくまで所感だがな。だが最終的に決めるのはアンタ自身だ。当初の目的通り消滅を選ぶのも一つの選択だ。」
『…‥‥‥‥』
「それでも…‥‥もう一度彼女と話してみるべきだとは思う。ついさっきと今では、まるで状況ががらりと変わってしまっているのだからな。」
さやかの言葉にアイは何も言葉を発すこともなくただただ黙りこくっているだけだった。
「おう帰ってきやがったか‥‥‥‥って誰ソイツ?」
セントラルタワーに戻ってきたさやかたちを待っていたメンバーが出迎える。しかしいつのまにか知らないのが加わっていることにもちろん全員疑問に思ってはいたが、代表のような形で杏子がそれを口にする。
「…‥‥‥ウワサの結界を破壊してしまったらいたから連れてきた。」
『名無しの人工知能のウワサ。個体名アイです。原因はまだはっきりとはしていませんが、どういうわけか消滅を逃れてしまいました。』
取り繕う様子を少しも見せず、堂々とした立ち振る舞いで語るさやかの隣で淡々と自己紹介をするアイにいろはとさな以外の全員が呆けた顔で固まった。(いろはは気まずそうに、さなは彼女が生存していることに感極まっているのか明るい笑顔だった)
「‥‥‥‥思えばさ‥‥‥お前って本当にトンチキなことするよなぁ。アタシとやりあってたときもなんか変な現象引き起こしていたよな?」
「ああ‥‥‥‥あれか。一応あの時にお前の父親らしき人物からお前のことをよろしく頼むって言われたな。」
「はぁっ!?パパからって…‥‥‥って、そういうことを聞いてんじゃねぇよこのタコっ!!」
恥ずかしそうに顔を赤らめながらスパァンッとさやかの肩をひっぱたく杏子。屋外というのもあって音が反響することはなかったが、中々にいい音を響かせていた。
「…‥‥‥‥はぁ…‥‥ふざけるのもそのくらいにしなさい。どうせまだ終わっていないんでしょう?」
「…‥‥ああ。そういうことだ。察してくれて助かる。」
ほむらからの言葉に直前まで浮かべていた会話を楽しんでいるような笑みから一転して張り詰めた表情を見せる。さやかの見せるマイペースっぷりにやちよたちは微妙な表情を隠しきれない。
「結界に突入した時にいろはから聞いた。まだそこら辺にいるのだろう?マギウス御三家の一人、アリナ・グレイ。さっきから突き刺さるような殺気が丸わかりだ。逃げ帰るつもりならこちらはすでに目的を達成しているから追うような真似はしないが、もう少しは隠す努力や自制心を持ち合わせた方がいいだろう。将来的にやっていけないぞ。」
(うわ、めちゃんこに煽ってる。)
(私が向こうの立場なら流石に帰るけど…‥‥‥)
さやかの言葉に鶴乃とやちよが渋い表情を見せる。ぶっちゃけさやかには煽るつもりはなくただ単に素直に思ったことを言っているつもりなのだが、聞いてる側からすればただの煽りである。
「ハァ?何勝手にビクトリー宣言とかしちゃってるワケ?アリナがルーズしているなんて一ミリも思っていないし、というか余計なお世話なんですケド。」
「つれたー…‥‥」
そう呟いたのは誰の声か。ともかく上からアリナの声が聞こえ、上を見上げてみるとセントラルタワーの中央にそびえたっている巨大な女性の像のてっぺんにアリナが立っていた。距離が離れているのも相まってあまりよく見えないが、彼女の表情はとても歪に歪んでおり、遠目からでもかなり怒り心頭であることは想像に難くない。
「彼女がマギウス‥‥‥‥構成員である黒羽根や白羽根たちを総括する三人のうちの一人ってわけね。」
「はん!!ようやくお出ましってわけかよ!!」
「とりあえず、貴方たちがウワサの被害を広げるようならあの子の安全のためにもここで消えてもらうわ。」
「ほむら…‥‥‥できれば血で血を洗うようなことになるのは避けたいのだが…‥‥というかお前がそういうことに手を染めるとたぶん彼女も悲しむと思う。」
「チッ…‥‥‥今回はあの子の顔に免じて許してあげるわ。」
アリナの表情は怒りに塗れ、彼女の声色も完全に冷え切り、異常な雰囲気にいろはや鶴乃の表情が強張る中、それに気圧されることなく我を貫くさやかたち見滝原組の肝の据わり方にやちよはある種の尊敬のようなものを抱く。
「許すも何も‥‥‥アナタたちのせいでアリナ的には魔女の隠し場所をまたリサーチしなくちゃならなくてテンション下がるしギルティ以外には何もないんですケド…‥‥‥」
そういいながらこめかみに青筋でも浮いてそうなすごみのある表情をしながら雑にキューブ上の物体をいくつか放り投げた。その物体が地面に落下すると箱が開くように物体が展開していき、中から投げられたキューブ分の数だけ魔女が現れる。
時計の振り子をそのまま巨大化させたような風貌をした魔女は気持ち悪いほど吊り上がった口で笑い声のような奇声を挙げながらやちよたちを見つめる。
「魔女が突然…‥‥!?ううん、それより────」
「魔女の、隠し場所‥‥‥‥‥?貴方なのね、魔女を育てているとかいう趣味の悪いことをしているのは…‥‥!!」
「あんなあったまおかしいのを作っていたのもお前かよ…‥‥!!」
アリナがキューブ状の物体から魔女を出現させたことに驚きを見せるやちよたち。特にフェリシアは親の仇である魔女を育てていることに余ほど腹を立てているのか鋭い犬歯をぎらつかせるほどにアリナをにらみつけていた。
「とりあえずアナタたちは魔女のエサになるなんなりしてよね。まぁ少しくらいならアリナのアートにしてあげてもいいけど…‥‥‥特にそこのアナタ!!」
「‥‥‥‥私か?」
どうやらアリナはさやかに何か思うモノがあるらしい。しかし、とにかく嫌な予感しか感じないため、さやかは苦いものでも食べてしまったかのように辟易とした顔を浮かべたが。
「アナタのそのなんだか緑色に光っているツブ、アリナのアートにしたらそれなりのモノが生まれそう!!だから感謝してよね!!アナタなら死んでもそういう風にしてあげるカラ!!」
「…‥‥‥‥ハァ」
狂気的とも呼べるアリナの言葉にさやかは憐みと呆れが混じったため息で返答する。
「捕らぬ狸の皮算用、ということわざを知ってるか?」
「…‥‥‥ハ?」
「ん?よく聞き取れなかったのか?まぁ帰国子女なのか、外国人かぶれをしているのかは正直どちらでも構わないが、あまり現実性を伴わない机上の空論を大々的に吹聴するのはやめた方がいいと思う。できなかったときが恥ずかしくなるぞ。」
要するにさやかが言いたいことはこうである。
そんなものになるつもりはない。どのみち勝つのはこちらだ────────と
ぶちっ
「ブッ殺すッ!!!」
怒りの形相で鬼気迫る勢いで行き場の失った怒りをぶち込むように足元の像を踏みつけると、そこから吹き出すように彼女のドッペルが現れ、女性像を撒き散らす絵具で塗りつぶしていく。
「あ~あ、ありゃあ完全に怒りで我を失ってるな。どうすんのこれ。」
「幸いこちらは人数で向こうを大幅に上回っている。魔女の群れとアリナ・グレイの二手に分かれた方がいいだろう。」
「戦力を分散させるのは気が引けるけど、いつマギウスの翼がやってくるかわからないものね。」
「そういうことだ。それと────」
杏子とやちよと作戦会議を簡単に済ませたさやかはさなの方へ振り向いた。突然視線を向けられたさなは驚きのあまり身を竦ませるような反応を見せる。
「君はアイのそばで彼女を守ってやってほしい。そのあとでどうするかもう一度話し合ってみてくれ。もしかしたら別の選択肢をとることができるかもしれないからな。」
「ッ…‥‥‥はいっ!!」
力強くうなづいた彼女にさやかは満足そうにしながら前に向き直る。
(さて…‥‥‥まずはおそらくずっとほったらかしであっただろう彼女たちをどうにかしないとな。流石にこの状況下でもあのままというのは危ないというのもあるし、何より可愛そうだからな。)
感想くれると嬉しいです。
こういうはっちゃけ系しか書けない作者の励みになるので
マギレコ世界にさっさんを武力介入させるのは……………
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ガンダムだ
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ガンダムではない