ほむら「美樹さやーー「私がガンダムだ」はぁ?」   作:わんたんめん

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どうしても戦闘描写書きたかったけどそこまでいかなかった(白目)
それはそれとして更新頻度が完全にオワタ化しておる


第80話 ザンライザー、実践投入

 

「……………確かに私自身で言いはしたし言われもした。確かにな。私と戦うなら魔女と相対する気持ちでいてほしいと。」

 

ポツリとつぶやくさやか。

その表情は変わらないが、言葉の端には動揺のようなものがあった。強調するように同じ言葉を繰り返したのもその証拠だ。

 

「もちろん、自分の言葉を反故にするつもりもない。事実でしかないからな。本当に危険な武器しか手元にない。だからといって─────」

 

「流石にその人数で来られるのは……………色々きつい。」

 

ゲンナリとした様子で露骨に肩を落とし、遠い目のようなものを浮かべるさやかの目線の先には10人近くもの魔法少女が各々の武器を構え、臨戦体制をとっていた。

 

 

 

「多いわね…‥‥15人……は、いっていないにしろ10人はいるわよね?」

 

「……………まぁ、よっく集めたもんだ。」

 

「良くも悪くも、神浜市には魔法少女が多いですからね。ひょんなことから知り合ってしまうことも珍しくありません。今回はそれを使わせていただいたに過ぎません。」

 

時を巻き戻すこと数十分ほど前。

驚きから言葉を漏らす杏子とマミにななかがそう返した。

ななかからある程度声がけが済んだという連絡が届き、指定された神浜市内の空き地に四人で赴くと、そこには以前あった相野みとや和泉十七夜を筆頭に多くの魔法少女たちがいた。

どうやらさやかたちが来たことにはまだ気づいていないようだ。各々のグループで何やら話し合っている。

しかし十七夜だけ気づいたのかわずかにさやかたちに目線を向けた気もなんとなくするが、面白がってかそのままスルーを決め込むらしい。

そんな彼女が意地の悪い笑みを浮かべているのが見えたさやかは肩を竦ませる。

 

「?…‥‥あっ!!さやかちゃん!!」

 

十七夜の次にさやかたちの来訪に気づいたのは相野だった。

屈託のない笑みを浮かべ、腕をブンブンと大きく振っている様はまさに天真爛漫といったところか。

その相野の声で気づいたのか話していた面々、特に顔見知りであるあきらや美雨たちはやっと来たかというような笑みを見せている。

 

「どうやら元気そうで何よりだ。それでそっちの二人が………………」

 

「どーも、伊吹れいらだよ。よろしくね。」

 

「…‥‥‥桑水せいかです。」

 

寄ってきた相野と共に来た魔法少女。名前を聞く限り二人が相野の言う同じ団地に住む魔法少女なのだろう。

れいらと名乗った魔法少女が普通にしているのに対し、せいかと名乗った方は不機嫌なのか、眉間にしわを寄せて怒ったような表情を見せているが。

 

「せいかせいか!!顔顔!!」

 

「え、あッ!?」

 

相野からそう指摘されると、せいかは目を見開くと慌てた様子で何か言いたげに口をアワアワさせていたが、ついぞ何も言い出すことができずに顔を隠すように後ろを向いてしまった。

 

「うーん‥‥‥やっぱりまだまだかぁ‥‥‥」

 

「…‥‥‥彼女、人見知りか?」

 

残念そうにするれいらにさやかがそういうと驚いた表情を見せ、それを聞いていたのかせいかも一瞬だけ体をびくつかせた。

どうやら大当たりなようだ。

 

「いや、怒っている形相をしている割に彼女自身からそういう雰囲気がなかったからな。もしかしたら失礼を働いたと思われているかもしれないが、そんなことはないから気にしないでくれ。むしろ人伝いながらもこちらの声に応えてくれてありがとう。感謝する。」

 

なぜわかったとでも言いたげな顔を見せていたれいらにそう説明し、おそらく二人のうちどちらかの引率もあったのだろうが、それでも来てくれたことの感謝を露わにする。

 

「……よ、よろしくお願い、します………」

 

「ああ。こちらこそよろしく。」

 

「ほぇ~、せいかと初対面なのにすごーい…………」

 

「ほら、大丈夫だったでしょ!!さやかちゃんならせいかとでも話せるって!!」

 

「若干言い方に難があるような気がするが……………相野はこの二人に私のことをなんて紹介したんだ?」

 

「えっとねぇ、正直な人!!」

 

「いや………………それはないだろう。こっちは明確に隠していることがある。それも‥‥相野から聞いたかは定かではないが特大のモノだ。普通は疑いを持ってしかるべきだろう。」

 

相野の言葉に思わず渋い表情を浮かべるさやか。

さやかとしては隠し事をしている身である以上、相野のその評価はあり得ないというのが正直なところだった。

 

「そうかな…‥私はあんまりアナタのことをそうは思えないかな?普通隠し事って中身を話さないから隠し事でしょ?それなのにわざわざ隠していることがあるって前もって言うなんて正直者以外のなんでもないと思うよ?」

 

「そうか?こちらとしてはかなり心苦しいところがあるのだが…‥‥」

 

「気にしないください!私たちもななかさんたちから話を聞いた上で決めたので!他の人たちも一緒だと思います!」

 

「・・・・・・・・・・・」

 

「あれが美樹さやか、ですか。昨今ウワサになっている…‥‥」

 

「マジでホンモノ?聞いてたハナシと全然違う感じじゃん。」

 

「…………もう神浜市中に広まっているんじゃないのかしら、あなたの名前。」

 

「…………………ハァ~…………」

 

れいらからそういわれ、集まってくれた他の魔法少女に顔を向けてみたさやかだが、初対面であるはずの他の魔法少女からはさやかの姿を見かけると露骨に警戒し出したり、驚かれたりと形はどうであれ注目の的にされてしまう。

さらに言えば全員から名前を知られているらしく、ほむらからかわいそうな目を向けられたさやかは腰に手を当て、大きく、そして深くため息を吐いた。

 

「あ、あれ?なんだか思っていたより反応が良くない…‥‥」

 

周囲からの反応が自身の思っていたのと違うことに目を丸くするれいら。

どうやら神浜市で広められているさやかのウワサのことはあまり知らなかったようだ。

 

「みんなも共犯だろうに…………なぜ私だけ。」

 

「そりゃあ、こういうのは一番目立つ奴が槍玉に上げられんだよ。お前ほぼほぼ目立つ三拍子揃ってんだろ。」

 

杏子からそう言われるが、さやか自身目立ってしまっていることは分かりきっていたため、また深いため息をつき、所なさげに軽く頭をかいた。

 

「…‥‥‥なんだかすごい著名な方みたいになってますね、さやかさん。」

 

「あっ!!このみさん!!」

 

不意に聞こえてきた声に振り向いてみればそこには遅れてきたのかこのみの姿があった。

やってきたこのみに相野はうれしそうな笑みを浮かべ、駆け寄っていく。ほかの二人も後を追いかけるように彼女の元に向かう。

 

「…‥‥‥大丈夫そうか?」

 

「うん、前に電話で言った通り、ショックなことではあるけど、私だけへこたれているわけにはいかないから。それに、かえでちゃんのことも心配だから。」

 

「‥‥‥‥やっぱりかえでさんがそのマギウスの翼にいるっていうのは本当なんですか?」

 

相野の言葉にこのみは表情に影を落とす。

どうやら相野たちはかえでやかことも交流があったようだ。そろって心配だったり、悲しそうな表情をみせていた。

人見知りで会話するときには自然と怒ったような顔をしてしまうというせいかでさえそういう物憂げな顔を見せるのだから相当なモノだろう。

 

「…‥‥わからないよ。でも実際かえでちゃんとはここのところずっと連絡が取れてないの。それはかこちゃんの方も同じ。」

 

笑顔をつくるこのみだが、その表情にはわずかに暗い影を落としたままだ。

それでも笑みだけは崩さず語り掛けるように言葉を続ける。

 

「もし本当にいるのなら、止めないと。そのマギウスの翼の言う救済がなんなのかはわからないけど、魔女とかウワサを使ってなんて絶対にまともじゃないと思う。それと────」

 

「話したい。どうして頼ってくれなかったのかも。さやかちゃんの言う魔法少女に隠された真実全部。一人で抱え込もうとしても大変になるだけなのは、みとちゃんたちと初めて出会った時からわかっていることだから。」

 

このみの表情は重く悲しげなものだったが、その瞳は覚悟で固まっていた。

それを見たさやかはこのみはもう大丈夫だと確信し、ななかたちの呼びかけで集まってくれた魔法少女たちの方に向ける。

 

「……………とりあえず、みんなわかっていそうだが一応自己紹介だ。不本意だが色々ウワサになっている美樹さやかだ。よろしく。」

 

会話の切り出しとして自己紹介をするさやか。

周りの反応といえば昨今神浜市中の魔法少女を良くも悪くも賑やかしている張本人にどよめきと驚きが入り混じったような反応が返ってくるが、気にしてもしょうがないため、割り切ることにした。

 

「そういえば、集まってくれたみんなにはどれくらい話したんだ?」

 

「マギウスの翼周りぐらいですね。その組織が魔女やウワサなる存在を使って人々や魔法少女を襲っていたり、その理由が魔法少女の救済とやらであると。」

 

ななかの説明にわずかに難しい顔を見せるさやか。

確かにマギウスの翼は魔女などを使って人々を襲っているというのに間違いはない。

しかし、それはあくまで彼女らの掲げる魔法少女の救済のためにやっていることである。

 

(もっともその目的すらアリナ・グレイを目の当たりにしたとなった今では定かではなくなってきているが)

 

「さっさんさっさん!!ちょーっとあーしから質問いいっすかー?」

 

考え事をしていたところに突然聞きなれない単語がぶっこまれ、思考を中断される。

何か自分が呼ばれたような気がするが、さっさんというナゾワードに思わずさやかは周りと目を見合わせる。

ほとんどが確証はないけどさやかのことを呼んだのではないかと不思議そうな表情で首をかしげる中、あきらだけは微妙な作り笑顔を浮かべていた。

 

「ごめんねー‥‥あの子結構独特なあだ名をつけるんだよねー‥‥‥」

 

「‥‥‥‥とりあえず今のは私を呼んだということでいいのか?」

 

「そうだよー!!さやかだから、さっさん!!どう!?いけてるでしょ?」

 

あきらの反応ぶりから自分のことをさっさんと呼んでいるのは先ほどからテンション高めにしている長い金髪をツインテールに下ろしている人物だった。

目立つためかぴょこぴょこはねており、そのたびに大きくツインテールの毛先が揺れる。

 

あきらから聞かされたが、いわゆるイケイケなギャルのような雰囲気を感じる彼女は木崎衣美里というらしい。

衣美里の両脇にいる黒髪ロングと青みがかった黒髪の二人、美凪ささらと竜城明日香が衣美里の人となりに見出した『お悩み相談室』とやらに巻き込まれる形で知り合ったらしい。

 

「さっさんってミタキハラってとこから来たんでしょ?どんなところか教えてよー!」

 

「聞きたいことってまさかのそんなこと!?」

 

「もっとこう‥‥あるのでは!?件のマギウスの翼という輩についてなど‥‥‥」

 

「ええ~?」

 

衣美里が聞きたかった内容にツッコミを入れるささらと明日香。

確かに雰囲気的にはマギウスの翼に関してのことを聞かれると思っていたばかりにさやかも目を丸くし、きょとんとした顔を見せる。

 

「だって~、確かにななちんから話聞いたけどさー、ぶっちゃけ魔法少女の…‥‥救済?とか言われてもよくわからんしでいっぱいだし‥‥‥でもとりあえずその人たちがダメなことしてるのはマジなんでしょ?だからこうしてさっさんが手伝ってほしいって声かけてるんだし。だったらせっかく仲間としてやってくんから仲良くした方が後でいいことあるじゃん?」

 

「まぁ、確かによくわからないというのは事実ですし、とりあえず悪行を働いているというのも間違ってないですし‥‥‥」

 

「‥‥‥衣美里ちゃんの言う通り、せっかく同じグループとしてやっていくなら仲良くした方がいいよね。」

 

「‥‥‥‥もしかしなくてもななちんとは私のことでしょうか?」

 

「そうだと思う。うん。」

 

「…‥‥‥中々かわいらしい響きですね。気に入りました。」

 

衣美里の言葉に声をうならせながらもうなづく二人の傍ら、ななかは自分のことを指しているであろうあだ名にご満悦な様子を見せる。

隣にいたあきらはまたもや浮かべた微妙な表情をより一層深めた。

 

(と言われても、神浜と見滝原は対して違いがないのだが…‥‥全面ガラス張りとかいうプライバシーのかけらもないようなウチの校舎か?)

 

「ねぇ、少しいいかしら?」

 

 

 

 

 

 

そして時間軸を戻し、なぜか来てくれた魔法少女たちと戦う雰囲気になっていることに未だに釈然としない表情を見せるさやか。

声をかけてきた魔法少女は「静海このは」という人物だった。

というより、さやか自身もあとで教えてもらったことなのだが、神浜市の魔法少女はなんだかんだ顔を合わせることが多かったらしく、集まってくれた魔法少女の間で全くの初対面ということがないとのことだった。

 

「いや~、ごめんね?こっちのわがままに答えてもらっちゃって。」

 

集まってくれた魔法少女の一人である「遊佐葉月」からそんな声掛けられる。

 

「気にしなくていい。神浜市の魔法少女は思いのほかバトルジャンキーが多いと思っただけだ。」

 

「…‥‥それって気にしてないの?」

 

このはからの申出というのがウワサというのが本当のものなのか確かめさせてほしいというものだった。

 

「まぁ、互いにどういうことができるのかを把握しておくのは大事だ。とれる手法も格段に広がるからな。とはいえ、少し焚きつけただろ?」

 

「あら、なんのことでしょうか?私はただ単に素直に負けてしまったことを言っただけですよ?」

 

苦笑いを見せるさやかに目を向けられたななかは飄々とした態度でそれを流した。

ななかの言う通り、以前四人と戦ったことをこのはたちに話したらあれよあれよといううちに話が進み、このような一人対多人数の形になってしまった。

 

「‥‥‥‥‥一応言っておくが、本当に危ないからな?くれぐれも注意だけは欠かさないでくれ。」

 

そういうとさやかは肩を竦ませるような態度をとりながら一息つくと、自身の背後にザンライザーを出現させた。

 

『!?』

 

「あら、ついに出すのね。ザンライザー」

 

突然の戦闘機のような容貌をした存在にその場にいる全員の目が点のように見開かれ、知っているマミたちからすれば軽い驚きで済ませられるのはまさに対照的だった。

 

 

 




10人一気にエミュしようとしてクソほど更新遅くなった作者が私です(白目)

マギレコ世界にさっさんを武力介入させるのは……………

  • ガンダムだ
  • ガンダムではない
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