ほむら「美樹さやーー「私がガンダムだ」はぁ?」 作:わんたんめん
「────と、まぁ私の武装についてはこんなものだな。なにか聞きたいこととかは?」
『いや、てんこ盛りってレベルじゃない。』
このはとの一騎打ちを制したさやかだったか、他の魔法少女から案の定問い詰められ、GN粒子の特異性、ガンダムの名称やそれが異世界の技術であることについては避けつつも、武装周りについての説明を行った。
一通り説明を終えたあとにさやかが質問などないかを尋ねたが、返ってきた言葉のごもっともなことにさやかは苦笑いしかできない。
「さっさんさっさん!!さっき説明の中にライトセイバー?みたいのがあるって聞いたんですケド!!」
「ビームサーベルなんだが…‥‥‥危ないから近寄るなよ?」
驚愕している一同の中、唯一目をキラキラさせているような衣美里に催促され、さやかはGNソードⅡを手にすると基部の銃口からビームサーベルを形成する。
「おおおおおおッ!!かっけぇぇぇぇぇ!!!!」
「え、なっがっ!?どれくらいあるのこれ!?」
「私もはじめて使ったからわからないのだが‥‥‥‥パッと見ても私の身長を越している。2メートルくらいはあるんじゃないか?」
サーベルに興奮気味に騒ぎ始めるあやめを尻目にささらは形成された刀身の長さに目を丸くする。
さやかも実際初めて使ってみたため、軽く動かしてみるが、刀身がビームだからかこれといって重さのようなものは感じない。
しかしささらも驚いている通り、ビーム部分を含めた刀身の長さは一目見ただけでもさやかの身長を大きく越している。
「2メートルもある剣なんて…‥アタシじゃ近づくことも難しそうだよ…‥‥いや、間合いに踏み込めばあるいは…‥‥?」
「‥‥‥‥そもそも、さやかは空飛んでるのが普通ネ。あきらは論外として、そこらの魔法少女じゃどうしようもないネ。離れたところからビーム撃たれたら終わりネ。」
「まぁ‥‥‥どういうわけか、魔法少女はだいたいが近接武器に偏っています。斬撃を飛ばすなど、遠距離に対して応用が全く効かないわけではありませんが、強力な射撃兵装を持っているというだけでも大きな優位点でしょう。実際に我々も向こうから近づいてもらわなければ得物を打ち合うことすらできませんでしたし。」
「でも美樹さん、そんな強すぎる力なんて持って…‥‥魔女相手ならともかくこれから戦うのって魔法少女の人たちもいるんですよね…‥‥?」
ななかたちからそんな言葉をもらっているなか、不安そうな目を見せるかこの言葉にさやかは難しい表情を浮かべる。
明言はしてないが、かこはこう言いたいのだろう。勢い余って羽根の魔法少女たちを殺してしまわないかと。
「…‥‥‥命のやり取りをするつもりはない。だが、現実はそうそう簡単には行ってくれないだろう。」
難しい表情のままさやかはそう答える。
誰かの命など奪いたくはない。だが、向こうも必死のはずだ。
どこかでそういう偶然が引き起こされてもおかしくはない。
「なら、露払いはボクたちに任せてよ。代わりに君はボクたちじゃ手こずる魔女とかを。それでいける!と思うんだけど、どうかな?」
「そう言ってもらえると助かる。だが‥‥‥いいのか?」
「私たちはあくまでマギウスの翼を止めに行くのです。つまり一般の方々はもちろんのこと、各々の主義主張はどうであれ、巻き込まれた魔法少女を助けに行く。その道すがらに誰かの…‥特に魔法少女の犠牲があるようでは、それは向こうと同じに成り下がってしまう。」
「ある意味、さやかから守るようなモノネ。」
「誰だってみんなが死なないハッピーエンドも望んでいるはずです。そのためだったら、やってみせます。」
「…‥‥‥すまない。ありがとう。」
ななかたちの言葉に、さやかは目を見開いたあとに表情を綻ばせ、その申し出を受け入れる。
他の魔法少女たちも多少とはいえさやかのオーバーな火力を目の当たりにしたからか、任せろと言うように力強くうなづいた。
「強いとはさんざん聞かされてはいたがまさかここまでとはな…‥‥しかし、彼女はやはり面白い魔法少女だ。敵を倒すのではなく、敵をも護るために仲間を求めるか。」
「‥‥‥‥聞いているだけでもめまいがしてくるわね。っていうよりそんな力をもっていて、よく調子に乗ったりして天狗とかにならないわね。」
さやかのとんでもっぷりに流石の十七夜も硬い笑みを見せ、傷ついた体を癒すためにマミの回復魔法を受けていたこのはは近くにいた彼女に目線を合わせる。
それに気づいたマミは少し考える素振りを見せながらくすっと笑みを零す。
「確かに、静海さんの言う通りではあるわね。普通あんな力を得てしまったら、全能性に近いなにかまで感じてしまうでしょうね。」
「それがある意味正常でしょう?なのに彼女は自分の力なのにそれを過信せず、むしろ危険だとすら考えている。一体どんな人生送ってきたらそうあれるのかしら?」
「さぁ…‥‥暁美さん曰く、いつもの美樹さんとは違うらしいけど、私にはあまり縁がなさそうね。興味はあるけれども。」
「……………?」
マミの返答とも違うような言葉に首を傾げるこのは。
何も知らないで聞いているとただ単にさやかには外向けの顔があるような言い方のようだが、実際にはほむらは時間遡行を繰り返しているから別の時間軸のさやかのことを知っているということであり、それを知らないこのはに理解されることはないだろう。
「そういえば、さやかちゃんとコネクトするとどうなるの?」
「どうなると言われてもだな………人それぞれではないのか?」
話は変わり、話題はさやかとコネクトをした時にという内容に変わる。
聞いてきた眞尾ひみかにさやかは困り顔でそう答える。
コネクトというものは、さやかはももことレナがやっていたのを見たきりだが、自身の魔法効果を相手の武器に上乗せするという認識だ。
もちろんさやか自身もマミを始め、鶴野やフェリシアとコネクトをしたが、経験則どちらかというと魔法効果というより彼女らの武器そのものに干渉しているような気がしないでもないため、どうにもズレのようなものを感じていた。
「あー、確かにそれ気になるー。さっさんって剣をいっぱい持ってるから、カラダ中から剣が出てきたり?」
「何それ…………コワ…………せめてビームサーベルにしたら?絵面的にそっちの方がカッコよくない…………?」
「こちらの経験だが、私はコネクトした人物の武器が変わる。だいたい強力なモノになるのは確かだが…‥‥‥」
「え、マジ!?じゃああーしのこれも変わったりする!?」
衣美里と葉月の会話にそう口をはさむと、衣美里は自身の背中と腰から生えている悪魔を模したような翼としっぽを見せつける。
模擬戦の最中にもわかっていたが、彼女の魔法少女としての武器はその悪魔のようなしっぽなのである。
そのしっぽの先端からハート形の矢を撃ちだしたりしていたし、なんなら背中の翼も見掛け倒しではなく、さやかとはまるで比べるまでもないが多少なりは空を浮かぶことも可能なようであった。
「問題はないと思うが‥‥‥‥‥やってみるか?」
「やるやる!!ほーいさっさん、ハイタッーチ!!」
ウキウキした様子の衣美里の手に勢いに押されているのかたどたどしく手を重ねるさやか。
瞬間コネクトが発動すると、衣美里の身体が光の膜のようなものに包まれ、その姿が見えなくなる。
「なっ…‥‥!?」
「なな、何か衣美里さんの様子の方がおかしいのではないでしょうか!?い、一体何をされたんですか!まさかこの場で我々全員に闇討ちを‥‥‥‥!!」
「こんな状況でするわけないでしょう!?でもこんなこと、私とやったときには起きなかったわよ!?」
想定外の出来事に驚愕の表情を見せるさやか。
さやかが衣美里に何かしたのは確かだが、それを害するものと判断した明日香がさやかに薙刀の切っ先を向ける。
たまたま近くにいたマミが当てつけにも近しい明日香の言葉を否定するが、コネクトすると光の膜につつまれるという自分のときにはなかったことに目線が釘付けになる。
「と、巴さん!!明日香のこと止めれるッ!?あの子すっごくそそっかしいんです!!」
「そ、そそっかしいって…‥‥‥まさか冗談でしょ!?」
離れたところから聞こえてくるささらの声にマミはありえないと思いながら視線をさやかの方に向ける。
ささらの言わんとしていることを理解してしまったが、そんな阿呆なことはないだろうという内心もあった。
「どこをどう認識したらそうなるんだ…‥‥‥‥私は彼女のハイタッチに合わせただけだ。そのわずかな一瞬で、どうやって彼女に手をかける。」
「し、しかし!!現に衣美里さんがよくわからないことになっているではございませんか!?」
「よくわからない、というのは私も同じだ。こんなこと、私も初めてだからな。ともかく、お前が彼女を心配する気持ちはわかっているがその判断は流石に早計だ。事の成り行きを見守ってからでも遅くはない。信用してはくれないと思うが、コネクトをした感覚は確かにあったからな。」
困惑しているさやかと薙刀の切っ先を向け、問い詰める明日香のやり取りにハラハラした感覚を覚えるマミとささらだったが、明日香はうーんうーんとうなるような声で散々悩みに悩みを重ねたうちに薙刀を引っ込める。
明日香が文字通り矛を収めてくれたことにひとまずの安堵のため息を漏らす二人。
「いやー、マージあせったー。いきなりこんな姿になっちゃったから使い方理解するのに時間かかちゃったー。」
一山超えたとこで光の膜に覆われた衣美里の声が聞こえてくる。
その声に明日香を除くさやかたちは待っていたと言わんばかりに光の膜の方向を凝視する。
「え、衣美里さん!?ご無事なんですね!?」
「ん?あすにゃんそんなに慌てたような声でどしたん?とりあえずあーしは大丈夫だけど。」
知らない間に外の状況が変わったことを感じ取ったのか不思議そうな声で明日香の呼びかけに応える衣美里。
「よ、よかったー…‥‥危うく斬りかかるところでしたー…‥‥」
「‥‥‥‥‥あはは!あすにゃんがなんかやらかしたっていうのはわかったわー。とりま少し離れててよ、今出るから。」
「え、出るって…‥‥‥わ、わかりました。」
衣美里にそう言われ、おずおずとした様子で衣美里を包む光の膜から離れる明日香。
そのタイミングを見計らったようにガラスを突き破るような音と一緒に光の膜から空に向かって何か細長いひも状の物体が突きでてくる。
「な、なんですか!?」
明日香の声に釣られるように飛び出てきた物体の目線が向く。
突き出たひも状の物体はワイヤーのような無骨な色合いをしており、その先端にはブレードのようなものがついていた。
そのブレードのついたワイヤーを中にいるはずの衣美里は一瞬見失うほどのスピードで振るい、覆っていた光の膜を野菜の表皮をむくように薄くスライスする。
「そーれっと!!」
スライスされてもはや形を保てなくなった光の膜を、衣美里はオーバーキルするようにさらに粉々に割り砕く。
その姿はさやかとコネクトする前とはまるで変わっており、腕と脚の先にはどんな硬い物でも切り裂けると感じるほどの爪が装着されており、その手には彼女の身の丈を大きく超えているような刺々しいメイスのようなものがあった。
光の膜を叩き割ったのもその巨大なメイスによるものだ。
「さっさんさっさん!これチョーやばいね!特にこのしっぽ激やばでしょ!撃てなくなった代わりにすんごく伸びるようになってね!もうどうして今まで自分にしっぽがなかったのか不思議なくらい!」
「‥‥‥‥そうか、満足してくれてるのならなによりだ。」
衣美里の変貌ぶりに周囲からの、特にさやかの人となりをよく知らない魔法少女からのウワサがよりひどいものになるのを察したさやかだったが、もうどうとでもなれと思ったのかその笑みはどこか投げやりだった。
さっさんとコネクトした場合に限定条件が発生する魔法少女一覧
(なお伏せられている〇の数には文字数的に関係あり。)
深月フェリシア→某勇者王
巴 マミ→ ガンダム〇〇〇〇〇
佐倉 杏子→ 〇〇〇〇〇〇〇〇ガンダム
暁美 ほむら→ 〇〇〇〇〇ガンダム
〇〇〇〇〇→ 〇〇〇〇ハル○○
由比 鶴野→ 某風の魔装機神
十咎 ももこ→ 〇〇〇〇〇○ ヒント 剣を大きくさせ、いざ雷の速さまで
天音姉妹→ 〇〇〇〇〇〇〇 ヒント 音、声が必殺技で調律のやべぇ方。
○〇〇 → 〇〇〇◦〇〇〇 ヒント 勝負は一発!!赤と青のボタン、知ってる?
NEW 木崎衣美里→ 決して散らない鉄華の悪魔
NEW 美凪ささら→ ○○ガンダム ヒント ○○と書いて○○○と言う
NEW 眞尾ひみか→ ○・○○○○○ ヒント 100万Gの男
マギレコ世界にさっさんを武力介入させるのは……………
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ガンダムだ
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ガンダムではない